先日の9月23日、玉置浩二 with 故郷楽団 Concert Tour 2026 ファンファーレ!!@高崎芸術劇場 大劇場公演に参加しました。
※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは21会場30公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。
1. 公演前の様子
公演前の会場の様子です。









シルバーウィークの最終日、ツアーの舞台は群馬県の高崎へと移りました。同会場で玉置さんのコンサートが行われるのは2023年のシンフォニックコンサート“Navigatoria”以来で、ソロツアーに限れば2022年の「星路(みち)」ツアーまでさかのぼります。音響がとても良く、個人的に好きなホールのひとつでもあるこの会場に、久しぶりにツアーが帰ってきました。
2. サポートメンバー
本公演に参加するサポートメンバーは以下の通りです。
(敬称略)
— こばかず (@anzen_koji_1982) September 22, 2026
キーボード:トオミヨウ
ギター:秋山浩徳
パーカッション:中北裕子
ベース:千ヶ崎学
ドラム:松原"マツキチ"寛
サックス/フルート:門田"JAW"晃介
バイオリン:吉田宇宙
バイオリン:白澤美佳
ヴィオラ:大辻ひろの
チェロ:稲本有彩#玉置浩二#故郷楽団#ファンファーレ
(敬称略)
・キーボード:トオミヨウ
・ギター:秋山浩徳
・パーカッション:中北裕子
・ベース:千ヶ崎学
・ドラム:松原"マツキチ"寛
・サックス/フルート:門田"JAW"晃介
・1stバイオリン:吉田宇宙
・2ndバイオリン:白澤美佳
・ヴィオラ:大辻ひろの
・チェロ:稲本有彩
本ツアーでは初めて、弦カルテット四名のうち三名を女性陣が占めるという貴重な組み合わせになりました。この三名が同時に参加するのは、サポートメンバーが増員される11月4日・5日の日本武道館公演を除くと、本公演のほかには10月11日・12日の広島公演のみです。ストリングスが織りなす華やかなアンサンブルに注目して臨みました。
3. 第一部の様子・各曲の感想

この日の座席は1階席後方の下手寄りでした。直近の新潟公演のような端の席ではなかったため、ステージに立つメンバー全員の姿を確認できました。また、この会場は客席に程よい傾斜があり、ステージの見通しがとても良好でした。加えて、座席が前列と互い違いに配置されているため、前の観客の姿でステージが死角にならなかったことも非常にありがたく思いました。
本公演でツアーは全30公演中14公演目を迎え、各曲の演出やアンコールにおけるパフォーマンスの方向性が少しずつ固まりつつある頃合いとなりました。そこで今回の投稿ではツアー全体を通して様々な演出がどう移り変わってきたのかも振り返っていきます。いわば本ツアーにおけるバイブルのようなものになれば幸いです。相当な長文になることが予想されますが、お付き合いください。
定刻の17時30分、高崎公演が幕を開けます。サポートメンバーが下手から入場してきました。
1. ファンファーレ(Instrumental)
暗転したステージに、トオミさんのピアノ、松原さんのシンバル、中北さんのツリーチャイムがざわつくような音を重ね、導入部の演奏が動き出します。途中からは門田さんの管楽器も積極的に絡んでいきました。
すると、流れるように門田さんのティンホイッスルが「ファンファーレ」の主旋律を奏で始めます。この瞬間、視界が開けるようにステージへ白光が差し込みました。
ここにストリングスが分厚く重なるのが本曲のサウンドアレンジです。この日は弦の音色がとても強く迫ってきました。これによって、会場の上質な音響を実感しました。
2. あこがれ(Instrumental)
スネアドラムがシンプルなリズムを刻み始めます。ステージのスクリーンには大自然の風景が映し出されました。
ピアノと弦の合奏で曲がスタート。その後も打楽器は途切れることなくリズムを刻み、その上に乗るようにアンサンブルが展開されていきました。
途中、合奏が一時中断し、再び打楽器だけがリズムを刻みます。今度はバスドラムも加わり、音に一段と重みが増しました。ここで千ヶ崎さんのウッドベースがさらなる重厚感をもたらすように演奏を入れます。この音も客席まで鮮明に届きました。一つひとつの音がクッキリと聴こえてくるうえに、全体としてもしっかりとまとまっている、格別の音響でした。
曲は最後まで打楽器のリズムが支配したまま終了しました。のどかな田園風景や眩しい夕陽を投影してきたスクリーン映像は、青空の下に連なる山岳が爽やかな余韻を残して締めくくられました。
3. 希望の光
前曲から繋がるように、トオミさんがシンセサイザーを操ります。場内は暗転し、ステージから客席に向かって白いライトが眩しく放たれました。ここで玉置さんが登場します。客席からは盛大な拍手が起こりました。
玉置さんの第一声、
また出口のない…
の瞬間、その極上の響きに鳥肌が立ちました。自席からは距離があるものの、まるで目の前で歌っているかのようでした。また、ホールを水平に貫いていたライトは真上からの垂直方向へと切り替わり、玉置さんの姿を強調しました。
曲の中盤、
ここからだ ここからだ ここからやるんだ
からはストリングスの演奏が加わります。ここで玉置さんを横から赤い照明が照らしました。すると、その延長線上にあるスクリーンに玉置さんの姿が影となって映写され、一挙手一投足がリアルタイムで捉えられていきます。細やかな手の動きまでもがスクリーンに映りました。
曲の最後は完全な無伴奏で幕を閉じます。締めくくりの、
希望という 君がいると…
というつぶやきも、クリアに客席まで届きました。
4. 海路
前奏に入るとステージが青白く明るくなります。同時にバックのスクリーンがスルスルと上がっていきました。ステージの細やかな動きまでも鮮明に確認できる、良い会場だと思いました。
この曲も序盤は玉置さんの深みのある歌声が胸に染み入るようにしっかりと聴こえてきました。一転してサビは伸びやかに展開し、
愛しくて ただ愛しくて
では声を張って歌う玉置さんの姿がありました。このパートもスッと身体に入り込んでくるように届きました。
各サビのラストはジェスチャーを交えながら歌う玉置さん。1番の、
夢遥か 遠き空に 愛がある
では視線を1階席正面の遥か遠くに定め、左手を前に出しました。
ラストの、
成れの果て 僕を知り 愛になる
では「僕を知り」で胸に手を当てたのち、「愛になる」で手を前に出しました。特にこの「愛になる」は伴奏が止まり、ステージも暗転して、玉置さんの姿のみをクローズアップする照明演出になりました。あまりにも洗練されたラストでした。
5. ムダな汗(Instrumental)〜R-『★』指定
中北さんのソロパフォーマンスが始まります。この日は木のブロックがいくつも繋げられた小物の楽器を、軽快に奏でるところからの幕開けでした。その後はベルを可憐に鳴らし、最後はたたみかけるようにコンガをリズミカルに叩き上げました。
すると、ピアノと弦の合奏で「ムダな汗」の「結界」パートへと入ります。同時にスクリーンには「ファンファーレ」のMUSIC VIDEOで流れる、馬が浜辺を走る映像や、馬の瞳がアップになる様子が映し出されました。その間、玉置さんは演奏と映像に呼応するようにダイナミックなシャウトを入れます。客席から見て完全に横を向き、上手方向へ叫ぶ姿にはとてもインパクトがありました。
やがて演出は雷雨へと移ります。今度はステージ上手側のメンバーが動き出しました。雷鳴が轟く中、秋山さんのギター、千ヶ崎さんのベース、そして打楽器が恐怖感を煽るようなサウンドを重ねていきました。
ここで玉置さんがMartin D-28Mを構えてスタンバイし、ステージ前へとやってきました。

ツアー中、この曲では玉置さんの使用ギターに変化がありました。初日にあたる8月23日の大宮公演から9月3日の旭川公演2日目までの5公演ではこの日と同じモデルを使用しましたが、9月5日の札幌公演1日目から9月9日の浜松公演までの3公演ではそれまで次曲の「愛してんじゃない」で使われていたGIBSON SJ-200を用いました。そして、9月10日の愛知公演から再び元のモデルに戻りました。
曲本編の前奏が秋山さんのエレキギターによってスタートします。雷雨はすっかり止み、スクリーンには立派なサボテンが二本生えたイラストが投影されました。玉置さんは、
Oh〜 Come on Baby
と放ち、スタートを飾りました。
歌詞パートに入ると、秋山さんのギターが細かなリズムを刻みます。玉置さんも多くの身振りを交えながら、リズム良く歌い進めていきました。まず、
ガーターベルトストッキング
娼婦の手にリップスティック
ではギターのボディーをなまめかしい手つきで撫でながら歌い上げました。続く、
あの正義は今どこにいるんだ
誰かのひいたレールの上にゃいない
では両手を前に伸ばし、敷かれたレールを示すような動作を取りました。極め付けは1番のラスト、
網にかかったチョウチョを捕って
空へ返せと教えられたろう
のパートです。ここで上空に指を伸ばしたのち、右手をグイグイと振り上げました。このとき、ちょうどスクリーンでも白いチョウチョが飛ぶ演出があります。イラストの軌道も飛び立つタイミングも、玉置さんのジェスチャーとピッタリ合っていました。
2番終了後の間奏は玉置さんと秋山さんによるギターのセッション。玉置さんはマイクスタンドのホルダーから素早くピックを取り、秋山さんの元へ駆け寄ります。秋山さんも玉置さんに近づき、ギターの掛け合いが繰り広げられました。
間奏で手に取ったばかりのこのピックを、玉置さんはラストサビで早くも床に投げます。それは、
あの正義は今どこにいるんだ
みんな無邪気な子供だったんだから
で右手を前に出したときのこと。白いピックが玉置さんの手から放たれるのを確認できました。
後奏は弦カルテットのスタッカートと秋山さんのエレキギターによる刹那の演出です。玉置さんはステップを踏みながら両者の姿を指差しました。両サイドが煌めくライティングのもと、ステージの中央で堂々たる存在感を放ちました。
この演出は、初日にあたる8月23日の大宮公演のみ、玉置さんのギターと秋山さんのエレキギターによるものでした。2公演目となる8月26日の仙台公演1日目から、早くも弦カルテットと秋山さんのパフォーマンスへと変更されました。
6. 愛してんじゃない
門田さんがスタンディングでソロパフォーマンスをスタートさせます。その姿を照らしたのは、これでもかというほど眩しい黄金色の照明でした。このソロプレイではブレスの質感までしっかりと捉えたテナーサックスの音色が迫ってきます。良好な会場の音響を最も堪能できたのはこのパートだったかもしれません。演奏が進むにつれて高音域も輝かしく鳴り渡り、ムードたっぷりの空気がホールに漂いました。
この曲前演出は9月5日の札幌公演1日目から追加されたものです。当時の参加メンバーは武嶋さんで、同じくテナーサックスを演奏しました。
そのまま流れ込むようにイントロへ。トオミさんのピアノとサックスが交互に受け渡すように主旋律を奏で、本編へと向かっていくゴージャスなアレンジです。なお、曲前のソロプレイが追加される以前はソプラノサックスが前奏のメロディーを担っていました。その頃は空間を突き抜けるようなソプラノの音が印象深く残りました。
ここからスクリーンでは赤紫色の空間が回転します。一気に官能的な雰囲気が満ちていきました。
玉置さんは、曲調によく合ったダークカラーの渋いボディーを持つGIBSON SJ-200を構えました。なお、本ギターの詳細は公式ファンクラブの会報誌Cherry vol.40の「Tamaki’s Guitar Collection」をご参照ください。
この曲もこれまでの公演で玉置さんの使用ギターに変化が出ました。初日にあたる8月23日の大宮公演から9月3日の旭川公演2日目までの5公演ではこの日と同じモデルを使用し、9月5日の札幌公演1日目から9月9日の浜松公演までの3公演ではそれまで前曲の「R-『★』指定」で使われていたMartin D-28Mを用いました。前曲とギターが入れ替わっていたことになります。その後、9月10日の愛知公演から再び元のモデルに戻りました。
歌唱パートからはリズム隊が磐石の土台を築いていきます。松原さんのドラムと千ヶ崎さんのベースが骨太なリズムを刻みました。普段以上に、胸が上下に揺さぶられる感覚がありました。
この曲は玉置さんが低音域と高音域で歌声に緩急をつけながら、曲の持つ独特な世界観を創り出していきました。1番と2番の入りではリズム隊の演奏と深く共鳴するように低音を利かせ、一転してサビでは全てをさらけ出すように高音のトーンを伸びやかに震わせました。
ラストサビは玉置さんの歌う姿勢がとても記憶に残りました。両手でマイクを持って身体をクネクネと波打つように動かしたかと思えば、客席に向けて大きく手を伸ばす動作もありました。
アウトロの松原さんによるドラム演出も秀逸でした。軽快なスネアのスタートから、徐々にドッシリとしたリズムが形づくられていくパフォーマンスです。途中からは客席とステージの双方から賞賛が相次ぎました。観客からは一際大きく声援が上がり、ステージでは隣に位置する中北さんが松原さんをアピールするように、その方向へドラムスティックを荒々しく突き出します。ついには正反対の位置にいる弦カルテットのメンバーまでもが松原さんに向けて弓を振って加勢し始めました。こうしてホールは大盛況となり、曲がフィナーレを迎えました。
7. ショコラ
今度は千ヶ崎さんのベースソロへと移ります。前曲までの熱気を鎮めるかのような、落ち着いたフレーズが特徴的でした。その一音一音を聴き逃すまいと、客席には張り詰めた空気が流れました。
このソロ演出は9月6日の札幌公演2日目から加わったものです。当時の奏者も千ヶ崎さんでした。
ベースソロの直後、松原さんのドラムスティックカウントで曲がスタートします。この日はここで、語りかけるように発された玉置さんの繊細なフェイクが入りました。カウント中にこぼれた自然な歌声ではあるものの、ここで空気がガラッと変わったように思えました。玉置さんの恐るべき発声でした。
この曲はツアー初日から、玉置さんが有線のエルヴィスマイクを手にして歌ってきました。ステージではピンク色のライトが回ります。前曲「愛してんじゃない」の官能的な雰囲気というよりは、愛情が込められたような世界観に包まれました。玉置さんの使用マイクが醸し出す雰囲気も相まって、また違ったムードが漂いました。
サビにはこの曲最大の見どころが訪れます。玉置さんの叫ぶようなファルセットです。一切乱れることのない、鮮やかな歌声。他の曲ではなかなか目にすることのできない、唯一無二の迫力がありました。
2番の、
口唇をとがらせてゆっくりと さめるのを待つ
のパートでは玉置さんが独特な歌い方を披露しました。まず大きく背伸びをしたのち、今度は前屈みになって、一言一言を溜めながら置いていくように歌いました。本曲の中でも、かなり強調されたシーンでした。
2番終了後の間奏は吉田さんのバイオリンで幕を開け、秋山さんのエレキギターが締めくくります。旋律の受け渡しが見事に行われ、存在感のある音色が放たれました。
ラストの、
ひといきに飲み干したほろ苦さ
冷たく
では玉置さんの遊び心が光りました。フレーズを引き延ばすアレンジは、曲の余韻を残しながら締めくくるのにピッタリでした。
曲が終わると、玉置さんはマイクを突き出すポーズを決めます。その後は床からピックかパーツのような小物を手に取り、客席にアピールしてみせました。
8. MR.LONELY
秋山さんのエレキギターが高鳴るパフォーマンスがスタート。アルバム「安全地帯XIII」における本曲の導入部をモチーフにしたものですが、ここ最近は原型を押さえつつも、秋山さんのアレンジが色濃く反映されているように思われました。
続いて松原さんのドラムが前奏のリズムを刻みます。玉置さんはGIBSONのシェリルをスタッフから受け取りました。

ここから本編へと入っていきます。玉置さんは裏声で、イントロの発声パート、
WOW WOW…
を紡ぎました。
歌唱パートからはトオミさんのピアノと松原さんのドラムによるシンプルな伴奏の中を玉置さんが歌います。普段以上にスッと入ってくる、丁寧な歌声でした。
この曲では門田さんのテナーサックスが随所で聴かせどころを作ります。1番終了後の間奏では玉置さんの
WOW WOW…
という歌声に同じメロディーを重ね、2番終了後の間奏では主旋律を演奏しました。
ラストサビの、
風に吹かれていたって いつでも
どんなと〜〜きでも〜
のところでは玉置さんが過激な歌い方を見せました。右手で持ったマイクを支点にするように、背筋をグイグイと伸ばしながら叫ぶ姿がありました。これは目に焼き付く光景でした。
アウトロではマイクから上手方向へ大きく離れて叫びます。迫力ある歌声がホールを貫きました。普段は途中でギターを肩から外して手に持ち替えますが、この日はすぐには持ち替えず、肩からかけたままパフォーマンスが続きました。圧巻の歌声に、客席からは盛大な拍手が起こりました。
曲後はサポートメンバーに手を向ける玉置さん。ここで退場となる、門田さんから数えて上手側のメンバーは、その場で客席に向かって礼をしました。
9. やせっぽちの星
暗転したステージで、トオミさんが曲前演奏をピアノで奏でます。ホールは落ち着き、静まり返りました。そのまま繋がるように曲の前奏へと移ると、スクリーン映像が動き出します。冒頭は二筋の星が互いを追うように流れる映像でした。
玉置さんはスタンドからマイクを外して歌い始めます。ここで映像に変化が現れ、玉置さんの愛犬・Cherryのイラストが映りました。風を受けて毛を靡かせ、丘に立って遠くを見つめ、奥に「CAFE JAPAN」が立つ街を歩き、浜辺で強風と荒波を避け、森林をかき分け、夕暮れ時の田園に帰ってくる。そんな映像が流れていきました。感動的で愛くるしい映像に、堪えきれないといったように客席からは鼻をすする音が聞こえ、タオルで目を押さえる聴衆の姿も目に入ってきました。
途中、玉置さんの歌声も感傷を帯びたものになり、フレーズが途切れ途切れになりました。これまでの公演では曲の終盤に持ち直し、強い歌声に戻るケースが多かったものの、この日はどこか耐えきれていないような印象を受けました。各パートの入りはパワフルでも、節の終わりにかけて声量がやや減衰していくように聴こえました。
歌唱パートが終了すると、トオミさんの的確なモーションから繰り出される四拍子の指揮によって、弦カルテットの演奏が始まります。高弦と低弦による豊かなハーモニーが織りなされ、曲のエンディングテーマが奏でられました。
ここで玉置さんは退場します。この日は普段よりも後奏を長めに聴いてから、ステージを歩き始めたように見えました。客席は惜しみない拍手を送り、主役の退場を見届けました。
そして、スクリーン映像もハイライトを迎えます。晴天に七色の虹がかかり、それを一筋の星が追いかけていきました。その後は白い背景にモノクロで描かれたCherryがただひたすら走り続けます。最後はCherry vol.47に掲載されたCherryの実写真が画面いっぱいに投影され、深い感動に包まれて第一部が幕を閉じました。
ここでトオミさんと弦カルテットも退場します。スクリーンには、
休憩中
Break Time
の文字が表示され、静かにインターバルへと入りました。
4. 第二部の様子・各曲の感想
約20分間の休憩を経て、第二部の幕が上がります。この日は普段よりも、インターバルがやや短かったように思えました。
10. 希望の光(Instrumental)
トオミさんのピアノが先行すると、すぐに稲本さんのチェロが加わり、たちまちストリングスも入る導入部で、第二部の序曲が幕を開けます。いったん演奏が静かになると、門田さんのソプラノサックスがソロで、
また出口のない この迷路の中
もう破れそうな この地図は捨てよう
にあたる主旋律を演奏しました。空間を突き抜けるような、シャープな音色でした。
その後はアンサンブルとなって音の波が膨らんでいきます。続けてメインを担当したのは秋山さんのアコースティックギターで、
ここからだ ここからだ ここからやるんだ
さっきまでのこの男に さあ、ケリをつけて
の旋律を、弾むように軽快な音で奏でました。
そして、曲はもう一巡していきます。今度は吉田さんのバイオリンが華やかな音色を放ちました。曲が進むにつれて合奏の強度が増していく様子は壮麗でした。
一転してラストはトオミさんのピアノが静かに締めくくります。アンサンブルとソロパートが絶妙なバランスを取った、第二部のインスト曲が終了しました。
高弦と低弦のふくよかなハーモニーで、次の曲に向けた繋ぎの演奏が流れ出します。ここで玉置さんが再び上手からステージに姿を現しました。
11. 花束じゃなくキミといたい
トオミさんのピアノが前奏を奏でます。玉置さんはエルヴィスマイクを持ってステージの前に立ちました。
この曲ではこれまで、玉置さんの使用マイクと歌う姿勢に変化が出てきました。マイクについては、初日にあたる8月23日の大宮公演から9月10日の愛知公演まではノーマルのものが用いられ、9月13日の金沢公演からエルヴィスマイクが登場しました。
歌う姿勢については、初日の大宮公演と、2公演目となる8月26日の仙台公演1日目はスタンディングでした。8月27日の仙台公演2日目から9月2日の旭川公演1日目までの2公演はギタースツールに腰かけて歌いました。そして、9月3日の旭川公演2日目からは再びスタンディングのパフォーマンスに戻りました。
曲中は奏者の姿をライトが照らします。白い光が玉置さんへ、薄赤い光がトオミさんへと、上手方向から同じ角度で伸びていました。反対に、ステージからは客席へ向かってくるように濃赤のライトが伸びます。このレーザービームは曲が進むにつれて本数を無数に増していきました。
曲は終始、玉置さんの歌声とトオミさんのピアノ伴奏のみで進みます。玉置さんの歌声は息遣いまで伝わってくるほどに繊細なものでした。エルヴィスマイクへ語りかけるように紡がれる歌声は深みに満ちていました。そして、それに寄り添い続けるトオミさんの柔らかな伴奏。落ち着いていながらも張り詰めた空間を、二人のハーモニーが満たし続けました。
後奏でも両者は呼吸を合わせ続けます。トオミさんの演奏中に玉置さんがきめ細やかなフェイクを入れ、曲は幕を引きました。曲後は玉置さんがトオミさんに手を伸ばし、その演奏を讃えるような姿がありました。
12. 命の宿り
暗転したステージで、吉田さんがスッとその場に立ち上がります。ここに、これまでの公演との違いが現れました。高音域が魅力的なイントロの前に、吉田さんがフレーズを入れたのです。そこからワンテンポを置いて、前奏へと入っていきました。ここでも、バンドメンバーのソロ演出が拡充されることになりました。
玉置さんはこの日も、前曲から引き続きエルヴィスマイクを手に歌いました。ツアー初期のギタースツールも、赤のBUSCARINOも姿を現しません。これが以降のスタンダードになっていくのだろうと思いました。
この曲では清冷な霧のかかった森林がスクリーンに投影されます。見ているこちらも身が引き締まるような、澄み切った演出でした。
玉置さんはバラエティー豊かな表現を繰り出します。抑えを利かせた歌声、ハイトーンボイス、綺麗なメロディーを流暢に紡ぐ歌声。その一つひとつが驚くほどスッと入ってきました。
1番終了後の間奏はストリングスが担当。Vn.吉田さん・Va.大辻さん・Vc.稲本さんによるトリオの編成となりました。ここで玉置さんは隣に立つギターの秋山さんと顔を見合わせ、笑みを浮かべ合います。続けてステージ後方を振り返り、吉田さんにもアイコンタクトを送る場面がありました。
最後はスクリーンの映像が輝かしく締めくくられます。玉置さんが、
命の宿りを 命の宿りを…
と歌ったところで、太陽が輝き出しました。霧の間から陽の光が覗くようになり、眩しい景色となって曲が終了しました。
ツアー中は公演を観ながら、あらゆることを繰り返し想像します。参加メンバーが変わると使用楽器・音色・曲中の仕草にどのような変化が現れるのか、大規模なホールではどういった演出になるのか、などなど。個人的には、日本武道館のファイナル、360°観客に囲まれたステージで、玉置さんが腰かけながら弾き語る姿も見てみたかったところです。とはいえ、これからもまた変化が出る可能性はあるため、今後も目が離せないと思いました。
13. サーチライト
中北さんが心を込めて、ベルの音を五回鳴らします。玉置さんはエルヴィスマイクを持ったまま、ステージの前方でその音色に聴き入りました。この演出が進むにつれて、玉置さんの姿をライトが強調していきました。
その後はツリーチャイムが煌めき、ピアノの演奏で曲がスタート。ステージから客席に向かってくるようにオレンジのライトが放射され、温かみのある雰囲気に包まれました。
Aメロに入ると、松原さんのドラムが重厚なリズムを刻む一方で、秋山さんのギターが軽快にリズムを取ります。玉置さんは深みのある低音を聴かせました。
サビからは弦が加わります。高らかな音色と玉置さんの裏声が共鳴するように、豊かなハーモニーをもたらしました。その後の間奏では客席から拍手が起こります。玉置さんは客席に深くお辞儀をして、それに応えました。バンドマスターのトオミさんも、ピアノを弾きながら客席を向いてうなずきました。
ラストサビの、
サーチライトはそうなんだ
君なんだ 君なんだ
では玉置さんがダイナミックなジェスチャーを見せます。エルヴィスマイクを右手から左手に持ち替えて右手を大きく前に出し、2階席から1階席に向けて、客席を包み込むように差し伸べました。ツアー序盤は独特な形状をしたマイクの持ち替えに苦戦しているように見えましたが、ここ最近はとてもスムーズに行われているように映りました。
その後はちょっとしたアレンジも加えた玉置さん。続く、
サーチライトに僕は
なれるかな なれるかな
を、普段とは異なるラフな歌い方で届けました。
曲後はアイコニックなエルヴィスマイクを、トオミさんの方向に伸ばした玉置さん。充実感に満ちた様子で、曲が締めくくられました。
14. 熱視線
松原さんのドラムがアップテンポなリズムを刻みます。中北さんはスイカのような形状をした「シェケレ」という打楽器を、両手で勢いよく揺らしました。ここでホールの雰囲気が一変し、ロックの空気が流れ出します。観客の多くがその場に立ち上がり、リズムに乗って手拍子を送りました。
玉置さんはFENDERのマイケルを構えます。ゴージャスな金色がステージで輝きました。

この曲も公演によって玉置さんの使用ギターが変わってきました。初日から9月9日の浜松公演までの8公演はFENDERのホイットニーを使用しましたが、9月10日の愛知公演からマイケルになりました。
サビで玉置さんが、
熱い視線つらぬいて
と歌いながらビームのジェスチャーを放つと、客席からはそれを煽るような声援が起こりました。2番ではこのパートで、普段とは異なる仕草を覗かせた玉置さん。このフレーズを歌い上げた直後、歌唱パートが休符になってわずかに余裕ができたところで、客席のあちこちに向けて同じ動作をしてみせました。
続く間奏はまず打楽器のセッション。松原さんと中北さんのコンビネーションで、飛び跳ねるようなリズムが刻まれました。続けて門田さんがテナーサックスで主旋律を演奏します。瞬く間に輝かしい音色が行き渡りました。
ここからは本曲最大の見どころともいえるブレイクの演出です。演奏が止まるたびにステージが暗くなります。玉置さんは右の手のひらで顔を覆い隠し、最後は手を前に出すポーズを決めました。その度に客席からは歓声が上がりました。
ラストサビは途中から観客の合唱になります。玉置さんが上手端まで移動し、目の前の観客に応えながら唱和を誘いました。その間、門田さんがサックスで歌詞のメロディーを演奏します。これが合唱の目指す道標になりました。
やがて玉置さんは下手端にも移動します。この日は両サイドの隅まで玉置さんが歩み寄り、観客に応える姿が記憶に残りました。これまでの公演ではラストフレーズの「身を投げて」を、玉置さんがマイクに戻って歌う場面が多かったものの、この日は最後まで玉置さんは歌わず、観客の合唱になりました。それほど長く、玉置さんはステージの端に留まり続けました。
ラストは玉置さんが客席に向けて指を伸ばす三連発のポーズで曲が終了します。この瞬間、ステージがパッと明るくなりました。客席からは大きな拍手が起こります。すると突然、玉置さんが打楽器隊に向かってステップを踏み、ギターを振り回しました。ここでドラムが乱れ打たれ、ステージも暗転してライトが飛び交います。こうしてもう一度フィニッシュの形が取られ、大盛況のうちに曲が終了しました。
メンバー紹介
ここでメンバー紹介です。玉置さんがギターを持ったまま、上手のメンバーから順に担当楽器と名前を紹介していきました。
パーカッション:中北裕子
ドラムス:松原"マツキチ"寛
ギター:秋山浩徳
ベースギター:千ヶ崎学
サックス:門田"JAW"晃介
1stバイオリン:吉田宇宙
2ndバイオリン:白澤美佳
ヴィオラ:大辻ひろの
チェロ:稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード:トオミヨウ
紹介後に玉置さんと交わすボディーランゲージはメンバーによって多種多様でした。秋山さんは玉置さんと二人で、ギターを振るポーズを決めてみせます。千ヶ崎さんはカクッとした動きで、玉置さんに向けてエアハグ。これはとても特徴的な動作で、客席からは笑いも起こりました。トオミさんは玉置さんとガッチリ握手を交わし、サウンドプロデューサー、そしてバンドマスターとしての存在感を示しました。
15. JUNK LAND
アップテンポなリズムで曲が走り出します。瞬く間に客席の手拍子が再開し、熱気が戻ってきました。
前奏はストリングスが流暢なメロディーを奏で、そこにサックスが絡んでいきます。骨太なリズムが刻まれるため、本ツアーではなかなかこの旋律をクリアに聴き取ることができませんでしたが、この日は会場の音響も良く、鮮明に聴き取ることができました。
玉置さんはSCHECTERのフルアコを構えます。この曲も9月10日の愛知公演や9月13日の金沢公演ではFENDERのホイットニーを用いるなど、使用ギターに変化がありました。
歌唱パートに入ると、玉置さんがリズム良く歌い進めます。早速飛び出した大ぶりなジェスチャーは、
目の前の道ならいつもデコボコ
雨が降ってきたって行くしかない
で指をピンと伸ばす動作。前曲「熱視線」で目にしたようなジェスチャーを決めてみせました。
2番の、
破れちまった旗でも高く掲げ!
のところでは前曲ほどではないものの、一瞬のブレイクも挟まれます。急激にステージが暗転し、玉置さんのシャウトを際立たせました。秋山さんも、この演出を強調するかのように手を振り上げます。同時に客席からは歓声が起こりました。
転調後のラストはサポートメンバーが総がかりで盛り立てます。演奏に入っているKey.トオミさん・Gt.秋山さん・Va.大辻さん・Vc.稲本さん以外のメンバーは、大きな動作で客席へ手拍子を送りました。玉置さんも、
ガラクタだけど 心を込めて
緑の丘で 二人で暮らそう
のパートで両手を広げ、観客の合唱を誘いました。
最後は突き抜けるような裏声を放ってこのパートを締めくくると、今度は観客とのコール&レスポンスに移ります。裏声、地声、歌詞パートの順で、玉置さんと観客による言葉の受け渡しが行われました。いずれも回を重ねるごとに、音程の変化や声量が大きくなっていく形です。この日はかなりオーソドックスな玉置さんのコールでした。
最後には玉置さんのシャウトが轟きました。

J・U・N・K
L・A・N・D
で〜〜〜!!!
ロングトーンの途中で、早くも客席から拍手が起こりました。続いて玉置さんがレスポンスの指揮を送り、観客がそれに応えました。

JUNK🫵
LAND🫵
で〜〜☝️
観客のレスポンス側で演出が終わる、これもすでにお馴染みとなった形です。なお、このコール&レスポンスは8月27日の仙台公演2日目から演出に加わりました。
エンディングのロール中には玉置さんが曲終了の合図を千ヶ崎さんに託します。千ヶ崎さんがその場でピョンと飛び跳ねてそれに応え、曲がフィニッシュを迎えました。
16. 田園
軽快なイントロが流れ、弦カルテットがスッと立ち上がって演奏します。すぐさま客席では手拍子が飛び交いました。
Aメロに入ると、吉田さんを筆頭にカルテットのメンバーが客席へ手拍子を送ります。楽器の形状上、両手で手拍子ができない稲本さんは、弓を振ってリズムを取りました。
玉置さんは、フィンガーボードに
D・E・N・E・N
とインレイされたMartin D-45Sを使用しました。

1番のサビでは、
愛はここにある 高崎にある
と歌い上げ、客席を沸かせます。そのままの流れで間奏が観客の合唱になる様子は何度見ても壮観でした。
2番のAメロでは吉田さんと門田さんの熾烈な応酬が繰り広げられます。この日も早くから吉田さんが門田さんのそばまで迫り、パワフルなフォームでバイオリンを弾きました。普段はその圧力に押されているように映る門田さんですが、この日は少し様子が違っていたように見えました。いつものお返しと言わんばかりに吉田さんへ素早く振り向き、勇ましくテナーサックスを吹き鳴らしました。両者のせめぎ合いともいえるこのパートは、本曲の中でもはや欠かせない名シーンになりました。
Bメロからは弦が細やかなリズムを刻みます。この軽快な弾奏に乗せて、観客の手拍子がまた一段と大きくなったように思えました。
曲は最後まで熱気が衰えることなくフィナーレを迎えます。観客からの綺麗な手拍子により、確かな一体感をもって終了しました。
17. ファンファーレ
門田さんが縦笛のティンホイッスルで主旋律を奏でます。一気にその世界へと引き込まれるイントロの幕開けに、観客からは一際高い歓声が上がりました。
玉置さんはフルアコのギターを構えます。この日は普段と同様にストラップへ白い装飾が付けられていたほか、ストラップピンにも布のようなデコレーションが施されていました。玉置さんがギターを手に持つと、この布が床に垂れるほどでした。
曲は最高潮の熱狂を記録します。客席では手拍子でリズムを取る姿や、ツアー初期と比べて随分と浸透した結くんを振る姿があちこちに見られました。ステージでは骨太なバンドの演奏が勇ましく鳴り渡る中、玉置さんのパワフルな歌声が負けじと前に出ます。ここに来て、数段階ギアを上げたように感じました。
サビ前の、
そのまま生きていきなさい 行きなさい
でリズムが緩やかになるところではバンドメンバーの過激な動きと、メリハリのついた照明演出が光りました。秋山さんがギターを振り回し、吉田さんは頭をガンガン振ってリズムを取ります。その直後、素早くサビへ向かう三連発のリズムに合わせて、照明が点滅を繰り返しました。緩急のついた照明のアレンジによって、一気にサビへと駆け抜けていきました。
以前の公演からメンバーたちがこうした過激な動きをしており、その後にライティング演出がプラスされたという流れがあります。この照明演出は、メンバーたちによる身体を揺らすような荒々しいリズムに着想を得たものではないでしょうか。客席から見ていると、それほどまでに熱のこもったメンバーたちの動きでした。
間奏と後奏では玉置さんが大きく叫び上げます。ところどころマイクから離れながらも、要所では再びマイクの前に戻り、猛烈なシャウトを繰り出しました。
曲後は客席から万雷の拍手が飛び交う中、サポートメンバーが立ち上がります。この拍手はしばらく続きました。玉置さんは客席に向けて、結くんに見立てて手をフリフリする動作を披露しました。
すると今度はスタッフから青のBUSCARINOを受け取った玉置さんが次の「メロディー」に向けた準備に入りました。

18. メロディー
曲の冒頭に、非常に印象深いシーンがありました。第二部の後半から立ちっぱなしになっていた客席。普段はこの曲もスタンディングのままで聴くことが多いのですが、バラードの音色が流れた途端、一人また一人と着席し始めたのです。高崎が「音楽の街」と呼ばれている所以を目の当たりにしました。沸くところは沸き、じっくり味わうところは味わう。聴衆の深い造詣に肌で触れました。
曲は静かなムードで進みます。序盤は玉置さんの歌声とトオミさんのピアノ伴奏のみが聴こえてきました。会場の良好な音響も影響して、両者の奏でる音がクッキリと鮮明に、それでいてバランスを保ちながら届いてきました。
1番のサビからはストリングス、2番からはドラムも加わり、徐々にサウンドが厚みを増しながら曲が展開されていきます。この少しずつスケールアップしていく様が普段以上にドラマチックに映りました。
2番終了後の間奏を門田さんのソプラノサックスが突き抜けるような音色で奏でると、ラストサビでは玉置さんの圧巻のロングトーンがホールを満たします。天井を突き破るような勢いで放たれる、声量豊かな歌声が見事でした。
最後の、
あの歌は心から聞こえてるよ
は、右手でマイクを持ち、左手でギターのネックを握った姿勢で歌い始めました。この日は途中から右の手のひらでギターのボディーをそっと押さえるフォームになったため、弾き語りも観られるかと思いましたが、押さえるのみで、結局は最後までアカペラのまま歌い上げて終了しました。
曲後はサポートメンバーがステージ前方に集まります。玉置さんもギターをスタンドに立てかけ、労うようにポンポンと触れると、その列に加わりました。並び順は以下の通りです。
(下手から)
Vc.稲本さん
Va.大辻さん
Vn.白澤さん
Vn.吉田さん
Key.トオミさん
Vo.玉置さん
Sax.Fl.門田さん
Ba.千ヶ崎さん
Gt.秋山さん
Perc.中北さん
Dr.松原さん
ここで玉置さんが手を向ける合図にしたがって、稲本さんからトオミさんまで、下手側のメンバーが客席に礼。同じく門田さんから松原さんまで、上手側のメンバーが礼をします。そして、最後は全員で礼をしました。
すると、玉置さんが一言。

みなさん、ありがとう!
その後、玉置さんは下手端まで移動しました。この日はメンバーの退場シーンが普段とやや異なりました。いつもは玉置さんと各メンバーがハイタッチなどをしながら退場していきますが、この日は玉置さんが客席に向けて手を振り続け、その後ろをメンバーが退場していく形でした。全てのメンバーが退場すると、それに続くように玉置さんも退場していきました。
無人になったステージ。客席からは賞賛の拍手が注がれます。それは役者の再登場への期待も込められているように感じられる、温かいものでした。
かなり長く拍手が続く中、故郷楽団のメンバーが下手から続々とステージに姿を現します。この登場シーンも、前回行われた9月20日の新潟公演から変化が出ました。前回は急激にステージが暗転し、中央に置かれたF.C.G.Rのシロをピンライトが照らす演出の中を入場してきましたが、この日はまだ明るいうちにメンバーが現れました。
5. アンコールの様子
Ec1. じれったい
曲の前奏がスタート。ここでステージが暗転し、シロをスポットライトが照らし出します。そして、玉置さんが入場しました。

玉置さんはギターを手に取ると、肩にかけます。まずは身体の前では構えず、ボディーの側面がこちらを向くようにシンプルにかけました。そして、
Ah〜Baby!
と叫んだのち、ボディーの表面がこちらに見えるようにギターをかけ直しました。
なお、サポートメンバーが揃ってアンコールの曲を通しで一曲演奏するようになったのは、9月9日の浜松公演からです。
この曲のサビでは玉置さんが二度、歌詞に地名を入れてアレンジしました。1番では、
じれったい 心を溶かして
じれったい 体も溶かして
もっと もっと高崎を知りたい
と歌い、2番でも同じように「高崎」と地名を入れて歌いました。同じ2番の、本来は
止まらない ふたりの続きを
止まらない 夜まで続けて
ずっと 夢を見せて
と歌われるパートでも何かを歌おうとしたように見えましたが、フレーズは出てこず、詞ではなく即興のスキャットで歌い上げました。
その後の間奏ではサポートメンバーの個人プレイが光ります。まずは門田さんがゆっくりと前に出て、テナーサックスのソロ。玉置さんもその元へ歩み寄り、ギターで掛け合いを行いました。
次は打楽器のパフォーマンスです。松原さんと中北さんが軽快なリズムを刻みました。
ラストサビでは玉置さんがマイクを外し、上手端と下手端まで移動して歌い上げます。両サイドの端までワイドに歩むパフォーマンスが目の前の観客の熱狂を誘い、曲がフィナーレを迎えました。
曲後はサポートメンバーが退場します。玉置さんもここで退場していきました。
やはり拍手が鳴り止まない会場。それはここまでのパフォーマンスに対する賞賛と、再々登場への待望が入り交じった音でした。
すると、かなりの間を置いて玉置さんが戻ってきました。ホールは歓喜に包まれます。そして、早速観客からのリクエストが玉置さんに向かって飛びました。
※以降、実際の発言および演出とは前後関係や細かなニュアンスが異なる場合があります。あくまで参考程度にご覧ください。

x x x 聴きたい!
(ワードを聞き取れず)

あ、いきなり来たね

(BUSCARINOを取る)

(ステージ前に移動)

聞こえた?
いっそセレナーデ聴きたいって

👏👏👏
Ec2. いっそセレナーデ
玉置さんの弾き語りで曲がスタートしました。
あまい口づけ
遠い想い出
夢のあいだに
浮かべて泣こうか

(高弦の音を鳴らす)
ピーーーン

👏👏👏
ここで玉置さんが口を開きました。

みなさん、ありがとう
私が玉置です
一人で歌う曲じゃないけど…
Ec3. 音銀河
か細い足で行くのか どこまで歩いて行くのか
重い荷物をずっと 背負い
(ASKAの歌い方を真似する玉置さん)
ながら
吹き抜けの小窓に浮かぶ 茨の十字架見上げた
瞳閉じてそっと 柱時計の針を…

コードが怪しかった笑笑
重ねた
未来のそばでこの声枯らして
僕らは何を歌えばいいのか
心のドアを…

(声が裏返って何度か歌い直す)
思い切〜〜り
思い切〜〜り
思い切〜〜り
叩いて愛を歌えばいいのさ
いつもこの世は愛しかないから
曲中に話を挟みながら、また歌い直しながら、1番を歌い上げた玉置さん。すると、また客席から声が上がりました。

x x x!
(ワードを聞き取れず)

五木さんでワインレッド?
五木さんにヤバいから…笑
大きく受け止めてはくれるだろうけど…

笑笑
再びリクエストが飛び交います。聞こえた限りでは以下の通りでした。
夏の終りのハーモニー
恋の予感
青空
プレゼント
蒼いバラ
マスカレード
風
花束
Ec4. I LOVE YOU(尾崎豊)
リクエストの声は自席では聞き取れなかったものの、「I LOVE YOU」という単語に反応したのか、玉置さんがこの曲を歌い始めました。
I LOVE YOU
今だけは悲しい歌 聞きたくないよ
I LOVE YOU
逃れ逃れ辿り着いた この部屋
何もかも許された恋じゃないから
二人はまるで捨て猫みたい
この部屋は落葉に埋もれた空き箱みたい
だからお前は小猫の様な泣き声で
きしむベッドの上で優しさを持ちより
きつく躰抱きしめあえば
それからまた二人は目を閉じるよ
悲しい歌に愛がしらけてしまわぬ様に
再びリクエストの声が上がる客席。ここで玉置さんがマイクスタンドごとステージ下手側に移動しました。

(マイクテスト)
あ、あ

これやると止まらなくなるから…笑
でも今日はまだ早いか
Ec5. ジョンがくれたGUITAR
次に玉置さんがチョイスしたのは意外な楽曲でした。玉置さんがギターを弾きながら歌うと、そのアップテンポな曲調に自然と観客から手拍子が起こりました。
ジョンがくれたこのGUITARは…
(以降ハミング)

👏👏👏
曲の最後をギターで決めると、会場は大いに沸き立ちました。ここで再び玉置さんが話しました。

これ、広まってるんでしょ?
すると、観客から曲名が挙がりました。

少年時代…
できるけどコードが分からない
Ec6. 萠黄色のスナップ
続いて次の曲へと移りました。
どこか遠くから風に乗って…
ワンフレーズを歌って終了です。ここでまた玉置さんが言葉を挟みました。

だいたいできるけど、コードが分からない
自分で作った曲なのに笑笑
Ec7. 行かないで
次はシンフォニックコンサートでの定番曲を、弾き語りバージョンで披露しました。
何も見えない何も ずっと泣いてた

(音程を確かめながら何度も歌う)
だ〜けど〜
だ〜けど〜
だ〜けど〜
悲しいんじゃない
ここで曲が終了しました。そして、最後に玉置さんが一言。

このくらいにしておくか
みなさん、ありがとう!

(下手に退場)

👏👏👏
意外な選曲も飛び出した、見どころの多いアンコールで終演を迎えました。
※「あいのうた」という観客からの呼びかけで、玉置さんがワンフレーズを歌った曲もありました。しかし、自席からはあまり聞き取れなかったため、上には記載していません。確か「萠黄色のスナップ」の前だったように思います。
以下、本公演のセットリストです。
6. セットリスト
玉置浩二 with 故郷楽団
Concert Tour 2026
ファンファーレ!!
9月23日
高崎芸術劇場 大劇場
セットリスト
【一部】
1. ファンファーレ(Instrumental)
2. あこがれ(Instrumental)
3. 希望の光
4. 海路
5. ムダな汗(Instrumental)〜R-『★』指定
6. 愛してんじゃない
7. ショコラ
8. MR.LONELY
9. やせっぽちの星
【二部】
10. 希望の光(Instrumental)
11. 花束じゃなくキミといたい
12. 命の宿り
13. サーチライト
14. 熱視線
〜メンバー紹介〜
15. JUNK LAND
16. 田園
17. ファンファーレ
18. メロディー
【アンコール】
Ec1. じれったい
Ec2. いっそセレナーデ
Ec3. 音銀河
Ec4. I LOVE YOU(尾崎豊)
Ec5. ジョンがくれたGUITAR
Ec6. 萠黄色のスナップ
Ec7. 行かないで
7. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。


素敵な会場で、素晴らしいコンサートが行われました。同会場は公演を支えるスタッフのホスピタリティーがとても高く、感銘を受けました。スタッフの一人ひとりから、最高の公演を作り上げたいという強い想いが伝わってきました。こうした良いムードはステージ上のパフォーマーにも浸透していたのではないでしょうか。
上質な音響に、沸くところは沸き、味わうところは味わう聴衆。さらに拡充されたソロ演出、思いがけない選曲もあったアンコール。本ツアーの中でも、かなり印象深い公演になりました。
こばかず

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