玉置浩二 Fanfare公演(5/11)@倉敷市民会館の感想とセットリスト

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先日の5月11日、billboard classics 玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2026 “Fanfare”@倉敷市民会館公演に参加しました。

指揮:田中祐子
管弦楽:広島交響楽団

※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは15都市25公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。

1. 公演前の様子

公演前の会場の様子です。

今年でシリーズ11年目を迎えた玉置さんのシンフォニックコンサートにおいて、岡山県で公演が開催されるのは今回が初めてのことになります。その記念すべき地に選ばれたのは、美観地区などの観光名所でも有名な倉敷にある「倉敷市民会館」です。会場は美観地区の豊かな緑を通り抜けた先に位置しており、周囲の景観と相まってとても風情漂う佇まいが印象的でした。

客席は1階席と2階席のみで設計された非常にコンパクトな構造です。ステージとの距離が近く、オーケストラの繊細な音色や玉置さんの息遣いまでを間近に感じられそうな、濃密な空間が広がっていました。

2. 第一部の様子・各曲の感想

この日の座席は、1階席「右」ブロックの中央上手寄りでした。同会場の座席配置は非常に独特で、客席をセンターラインから大胆に二分割し、それぞれに「左」と「右」のブロック名を割り当てるという仕様になっていました。

客席の傾斜は比較的緩やかなため、座席位置からは舞台の下手側がやや見づらい場面もありましたが、中央に立つ玉置さんや田中さんの姿、そして上手側の楽器群の動きはしっかりと視界に収めることができました。

定刻の18時、コンサートが始まります。舞台左右の前方にある扉が開き、広島交響楽団のメンバーが続々と入場します。全員が着席した後、スポットライトを浴びてコンサートマスターが一人、下手から姿を現しました。胸を張り、背筋をピンと伸ばした凛とした立ち姿が非常に魅力的で、とても風格を感じました。

調律が終わると、ステージは一度暗転し、やがて深い静寂が訪れます。その際、ステージの壁面に使われている温かみのある木材の色彩が、照明の効果でパッと浮かび上がる光景がとても美しく、ホール全体が幻想的な空気に包まれました。

調律が終わってからかなりの間を置いた後、指揮者の田中さんが下手から登場します。一歩一歩、確かな足取りでステージ中央へと進み、指揮台へ。田中さんがタクトを構えると、オーケストラによる管弦楽で第一部の幕が上がりました。

1. ファンファーレ(管弦楽)

田中さんのタクトがそっと動くと、まずはティンパニがざわめくような微かな打撃を刻み、そこにチェロとコントラバスの重厚な低音が重なる、静かな立ち上がりで曲が始まりました。やがてホルンが前奏の一節を奏でると、序曲としてツアータイトルの「ファンファーレ」が導入されます。その旋律をすぐさまストリングスの高弦が引き継ぎ、滑らかで流麗な演奏がホールいっぱいに広がっていきました。

続いて、フルートが優雅に前奏を奏で始めます。この日のフルートは、力強く真っ直ぐに突き抜けるような音色が特徴的でした。再びストリングスが主旋律を受け継ぐと、瞬く間に華やかな世界が目の前に展開されます。この日は、特に弦の高音域が非常に華美で、煌びやかな演奏が強く印象に残りました。

最後はブラス隊が演奏に加わり、オーケストラならではのゴージャスな結末へ。締めくくりにはトロンボーンの渋い響きが深く重なり、管弦楽の幕開けを見事に飾りました。この日の座席からは、ステージ上手側に並ぶブラスセクションの力強い動きをしっかりと確認することができ、視覚的にもその迫力を堪能することができました。

2. 歓喜の歌(管弦楽)

前曲の余韻が残る中、田中さんがホルンへ鮮やかに手を向けると、淀みない流れで「歓喜の歌」へとシフトしました。

この曲では、田中さんの緩急自在な指揮が魅力的でした。厚みのある豪勢なアンサンブルの場面では、両手を発散させるように大きく広げ、またタクトを波のようにうねらせて、オーケストラのダイナミズムを最大限に引き出していきます。一転してソロパートに入ると、その一音一音を大切に慈しむような、小ぶりで繊細な指揮を展開。オーボエやフルート、チェロといった各楽器が紡ぎ出す見事な世界観を、静かに、そして丁寧に表現していく姿が印象的でした。

そして、演奏はいよいよ圧巻のラストへと向かいます。トランペットの高らかな吹奏にシンバルの衝撃が随所に加わり、ティンパニの力強い連打とチューブラーベルの荘厳な鐘の音がホールに響き渡ります。クライマックスでは、田中さんが前に出した左手を水平に掲げていき、そこから大きく大胆に腕を振り回して、華々しいフィナーレを飾りました。

管弦楽による序曲が華やかに締めくくられると、すぐさま田中さんが下手へと合図を送りました。万雷の拍手に導かれるようにして、ついに玉置さんがステージに姿を現します。胸元には、今回のツアーを象徴する白とグレーのスカーフが光ります。幾重にも重なり合い、ボリューム感のあるそのスカーフは、ステージ上での存在感をより一層高めていました。

玉置さんはステージ中央で田中さんとがっちりと握手を交わした後、客席へと向き返ります。その瞬間、ホールを包んでいた拍手はさらに一段と激しさを増し、岡山初開催を祝う熱いエネルギーが渦巻きました。やがて玉置さんがテーブルに置かれたマイクを静かに手に取ると、ステージはゆっくりと暗転。いよいよ第一部の本編が幕を開けました。

3. GOLD

田中さんがバイオリンセクションに向けて静かに指揮を振り始めると、ステージは温かなオレンジ色に照らされ、曲が始まりました。すぐに玉置さんの第一声、

行こう…遠くまで

が入ると、その深みある響きに心を奪われました。この日の玉置さんの歌声は、2日前に行われた熊本公演と比較すると、コンディションが高く仕上がっているように感じました。

この曲では、玉置さんの歌唱と、田中さんの指揮に導かれるオーケストラの鮮やかな緩急が際立っていました。ラストサビ、

黄金色に輝く 天使に導かれて
独りぼっちで寂しかった その手に舞い降りるさ

にかけて、玉置さんの歌声は熱が上がるように激しさを増していきます。それに呼応するように、田中さんの指揮も両手を大きく広げて音を解き放つようなダイナミックな動作を見せ、オーケストラによる重厚で、時に過激ともいえるほどの情熱的な演奏を見事に引き出していました。

クライマックスを経て、最後はきめ細やかな静寂とともに幕を閉じます。

笑いながら…行こう…

と、玉置さんの語りかけるような柔らかい歌声で締めくくられると、その余韻を存分に保ったまま、オーケストラによる演奏が再開。壮大な後奏で一曲目が終了しました。

4. キラキラ ニコニコ

真っ暗なステージに静かな前奏が流れ出します。音色のボリュームが上がるにつれ、ステージ壁面を照らす白い照明がゆっくりとせり上がっていく様は、まるで新しい一日を告げる朝日が昇る瞬間のようでした。ここで玉置さんは、マイクが拾うか拾わないかというほどの、極めて繊細なフェイクを重ねます。その一瞬の息遣いが、静寂の中に深い情感を刻んでいました。

歌い出しの玉置さんの声には、驚くほどの深みがありました。低音域が豊かに響き、聴き手の胸にダイレクトに迫ってくるような力強さを感じました。冒頭はチェレスタのキラキラとした音色が伴奏を担っていましたが、その可憐な響きが、かえって玉置さんの重厚な歌声の輪郭を鮮やかに引き立てていました。

楽曲が展開するにつれ、世界観は壮大に広がっていきます。

おはよう どんな天気でも

もし疲れたら 僕がおぶってあげるよ

と歌詞が進み、音の厚みが増していく場面では、田中さんが両手を大きく広げて音を解放するような大胆な指揮を披露。オーケストラの全奏と相まって、圧巻の盛り上がりを見せました。

一方で、ラストは再び静寂へと回帰します。玉置さんと田中さんが互いに向き合い、呼吸を合わせるように

キラ・キラ・ニコ・ニコ

のフレーズを紡いでいきました。その際、玉置さんに安心感を与えるような、田中さんの優しい表情が非常に印象的でした。伴奏が止まる完璧なタイミングで、玉置さんが

だね…

と語りかけるように歌うと、その余韻を慈しむように、田中さんのタクトが後奏へとバトンを繋ぎました。

後奏では、金管楽器が高らかに鳴り響く中、玉置さんの力強いシャウトが重なる圧巻のフィナーレへ。一曲の中で光と影、静寂と情熱が目まぐるしく入れ替わる、まさにシンフォニックの真髄ともいえる壮大な演奏が終了しました。

5. 純情

ヴィオラのソロから始まり、すぐに木管楽器が重なる前奏で曲が始まりました。ステージがオレンジ色の光に包まれ、会場全体がしっとりとした雰囲気に変わります。

4月30日の浜松公演から「いつもどこかで」が曲目から外れて以降、第一部の照明演出に少し物足りなさを感じています。同曲と似た最初の「GOLD」のオレンジの光から、「キラキラ ニコニコ」の壮大な演出を挟んで、またオレンジ色に戻る移り変わり。全体のバランスを考えると、もう少し視覚的な変化があっても良いのではないかと思いました。

前回行われた5月9日の熊本公演では、同曲で玉置さんが感極まって声を詰まらせる場面が印象的でしたが、この日の玉置さんは最初から最後までパワフルでした。悲しみを堪えるというよりは、込み上げる想いを力強いエネルギーに変えて歌い上げているような、そんな頼もしさを感じました。

この曲は特に、1番のサビの歌い方が印象的でした。

その言葉だけ 投げ出さずいた〜

というフレーズは、これまではスッと力を抜いて消え入るように歌うことが多かったですが、この日は短くも力強いトーンで響かせました。

そして、曲のラストが圧巻のパフォーマンスになります。ありったけの想いを込めて

かあちゃん

と叫び、その直後にマイクを両手で大切に抱えるようにして、震える声で

おかあさん

と歌い上げる玉置さん。その姿は本当に感動的で、会場中が静まり返り、みんながその歌声に聞き入っていました。

曲が終わった後、玉置さんは胸に手を当て、自分の胸を拳でトントンと軽く叩いてから、両手をスッと前に出す動作を見せました。その姿は、単なるパフォーマンスというより、何か大切なものに祈りを捧げているような、玉置さんにとって欠かせないルーティンのようにも見え、とても印象に残りました。

6. MR.LONELY〜サーチライト(メドレー)

曲が始まる前、玉置さんはタオルで顔を拭い、気持ちを切り替えるような仕草を見せました。オーケストラによる「MR.LONELY」の演奏は、ゆったりとしたテンポの中にも軽快さを秘めた心地よいリズムでスタート。玉置さんは前奏の発声パートを、とても繊細な裏声で美しく重ねていきました。

曲が進むにつれて、ステージ上の熱量はじわじわと高まっていき、ラストサビで最高の盛り上がりを見せます。その熱を象徴するような、印象的なシーンがありました。

なんにもないけど 君のために

というフレーズの瞬間、玉置さんはそれまで右手に持っていたマイクを素早く左手へと持ち替えました。そして、空いた右手を力強く、真っ直ぐと客席の方へ伸ばしました。そのダイナミックな動きはこの曲の中で最も強調された場面となり、歌詞に込められた想いがダイレクトに伝わってくるような熱い瞬間でした。

「サーチライト」に移ると、今度は照明の演出がドラマチックに変化しました。少し暗めの落ち着いた雰囲気で始まったかと思うと、サビに向けて徐々に光が強まっていきます。その見事なまでのグラデーションは、まるで暗闇に一筋の光が差し込むような美しさでした。

ラストサビに向かっていく

サーチライトはそうなんだ
君なんだ 君なんだ

というフレーズでは、玉置さんが客席に向けて優しく手を差し伸べました。2階席までしかないコンパクトな会場だからこそ、その温かな眼差しが一人ひとりの心に届き、会場全体がふんわりと包み込まれたような感覚になりました。

その後に続くサビも実に感動的でした。玉置さんは、溢れんばかりの想いを込めた裏声を、マイクに力強く吹き込むように歌い上げます。最後は田中さんの指揮がゆっくりと止まる瞬間を玉置さんがじっと見上げ、それに丁寧に応えるようなポーズを決めて、メドレーは幕を閉じました。

7. Friend

オーボエの物悲しくも美しい旋律で曲が始まります。

歌い出しのピアノは、極限まで音を絞った非常に繊細な演奏。玉置さんもその音に寄り添うように、抑えめな優しい歌声で歌い始めます。両手で大切にマイクを持ち、少し前屈みになりながら、一言一言を噛み締めるように歌うその姿には、観ているこちらも思わず胸が熱くなりました。

しかし、サビに入ると世界は一変します。冒頭の柔らかな表情からは想像もつかないような、力強く、どこまでも伸びていく圧巻のロングトーンがホール中に炸裂。まさに玉置さんの真骨頂ともいえるパワフルな歌声が響き渡り、その迫力に圧倒されました。

歌唱を終えると、オーケストラによる壮大な後奏が流れる中、玉置さんはマイクを手にしたまま、大きな拍手に包まれてゆっくりと下手側へ退場していきました。主役が去った後も演奏は続き、最後は田中さんが、わずかに残った音の余韻さえも大切に扱うように、両手を内側にスッと絞り込む指揮で締めくくりました。

こうして、会場中が深い感動に包まれたまま、第一部が終了となりました。

3. 第二部の様子・各曲の感想

約20分間のインターバルを経て、いよいよ第二部が始まります。広島交響楽団のメンバーが再び舞台左右の袖からステージへと入場し、念入りに調律が行われました。

その後、しばらくの間を置いて、指揮者の田中さんが下手から登場。華麗な足取りで指揮台へ上がると、第二部の幕が上がりました。

8. 『アルルの女 第1組曲』より メヌエット(G.ビゼー)

弦楽器によるアンサンブルで曲がスタート。重厚な響きがしばらく続いた後、フルートやアルトサックスなどの木管楽器が演奏に加わります。このサウンドが非常に秀逸で、弦楽器と木管楽器が鮮やかに旋律を受け渡し合いながら、息の合ったハーモニーを奏でました。

その後も、追いかけ合うような美しい展開が何度か繰り返され、最後はまだこのまま曲が続くのではないかと感じさせるような、豊かな余韻を残して静かに終了しました。曲が終わると、印象的な音色を響かせていたアルトサックスの奏者が、上手側へと退場していきました。

下手からは玉置さんが登場します。インナーも黒に合わせた衣装を身に纏い、圧倒的な覇気を醸し出してステージに現れました。田中さんと再びガッチリと握手を交わすと、マイクを持って第二部の本編が始まります。

9. アリア

弦楽器の控えめで静かな前奏から曲が始まりました。それと同時に、ステージは一気に濃紺の色に染まり、目の前には深みがかかった幻想的な空間に変わります。

短い演奏が終わると、玉置さんの

忘れようとした…

という透き通った裏声で歌がスタート。この汚れのない美しい歌声は、何度聴いても心が震えます。この一言だけで、どこか遠い別世界に連れて行かれたような、不思議な感覚になりました。

この曲は全体的にゆったりとしたテンポだったこともあり、その分、玉置さんの歌声一つひとつがより鮮明に、際立って聴こえてきました。特に素晴らしかったのが、サビで見せた力強い地声と繊細な裏声の切り替えです。ラストサビの

夏の谷間に
(※1)真冬の浜辺にも
(※2)あなたはいる

(※1)でグッと力強く声を張り上げたかと思えば、最後の(※2)を柔らかな裏声でそっと締めくくる。その鮮やかなコントラストは、まさに圧巻の一言でした。

最後は、弦楽器による短い後奏がひっそりと消え入るように重なり、穏やかな余韻を残して曲が終わりました。

10. 行かないで

この曲も、一音一音を確かめるようなゆったりとしたテンポで進んでいきました。特に心に残ったのは、玉置さんの裏声の響きです。何かにすがるような、張り詰めた想いがダイレクトに伝わってきて、胸が締め付けられるほど感動的でした。

普段は力強い地声で歌うパートを、繊細な裏声で歌う箇所もありました。2番のサビの

どんなときでも 離さないで

から

Ah〜

と続く場面。いつもとは違う、美しい裏声で歌い上げられたその声に息を呑みました。

2番が終わった後の間奏では、オーケストラならではの素晴らしい響きが会場に広がりました。オーボエのソロが静かに始まると、やがてバイオリンがその主旋律を引き継ぎます。ここで田中さんが、弦を激しくかき鳴らすような情熱的な指揮を見せると、オーケストラからは見事な強弱とメリハリのある音が引き出されました。

その間、玉置さんは右手に持ったマイクを胸の前でそっと構え、オーケストラの音色にじっと聴き入っていました。ステージの最前方に立つその佇まいには、歌っていない瞬間でさえも圧倒的な存在感がありました。

11. ワインレッドの心〜じれったい〜悲しみにさよなら(メドレー)

田中さんのタクトが鋭くハープの奏者へと向けられ、「ワインレッドの心」が始まりました。フルートが切ない主旋律を奏で、代表曲だとわかった瞬間、客席からは微かな驚きと喜びの声が漏れたように聞こえました。

この曲での玉置さんの歌い方は、良い意味で肩の力を抜いた、とてもリラックスしたものでした。気負いのない自然体な姿で、一言一言を置いていくように歌う姿が印象的でした。

しかし、ラストサビでは一転して力強い表情が顔を出します。

あの消えそうに燃えそうな
ワ~~インレッドの~

と歌い上げる場面では、声を枯らすような豪快なシャウトを披露。迫力のある歌声が、ホールいっぱいに響き渡りました。

オーケストラの間奏が高揚感を煽り、曲が「じれったい」に切り替わると、ここからは一気に激しいステージへと突入しました。演奏のボリュームが急激に上がり、耳を突き抜けるような迫力あるサウンドがホールいっぱいに広がります。

特にブラス隊のキリッと引き締まった音色が、曲の勢いをさらに盛り立てていました。今回の座席はやや上手寄りだったこともあり、トロンボーンが随所でかっこいいフレーズを差し込む様子がよく見え、その臨場感に酔いしれました。

玉置さんの歌い方も、演奏に呼応するように一段と強さを増していきます。サビの場面では、歌とオーケストラのタイミングがわずかにズレそうになった瞬間がありました。1回目の

もっと もっと知りたい

のところ。歌声が少し走り気味になったのを感じたのか、玉置さんは

知り~~たい

の語尾を絶妙に伸ばすことで、瞬時にリズムを修正。何事もなかったかのようにピタッと音を合わせていく姿は、実に見事でした。

壮大な間奏を経て、曲は「悲しみにさよなら」へと移ります。序盤の玉置さんはとても軽やかな足取りで歌い進め、そこに重なるフルートの爽やかな音色が、曲の明るさをいっそう引き立てていました。

サビでは、歌詞を

愛を世界の平和のために

と変えて歌うお馴染みのアレンジ。この日の玉置さんは特に言葉に力を込めていて、一人ひとりに語りかけるような熱いエネルギーを感じ、深く印象に残りました。

そして曲はいよいよラストサビへ。玉置さんが

悲しみにさよなら
ほゝえんでさよなら
ひとりじゃないさ

と歌いながら客席へ向けて大きく手を差し出すと、同時にステージから眩いばかりの光が溢れ出し、客席を包み込むように迫ってきました。それはまさに、希望の光が降り注ぐような壮観な眺めでした。

最終盤には、玉置さんはマイクを腰の位置まで下げ、ノーマイクで歌い始めます。オーケストラも音を絞り、会場には玉置さんの生の歌声だけがダイレクトに響き渡りました。最後の

あなたのそばに(※)いるから

という歌詞の途中、(※)を境に演奏が完全に止まってアカペラになる瞬間。ちょうどその時、玉置さんが自然な動作でマイクを口元に近づけると、歌声がふわっと増幅され、ホール全体を揺らすようなボリューミーな響きとなって耳に届きました。狙ったわけではないかもしれませんが、その流れるような展開と歌声の迫力に圧倒されました。

最後は、左手をそっと胸に添えながら

悲しみにさよなら〜

と優しく、そして力強く歌い終えました。田中さんも華麗な動きで音を止め、メドレーは見事なフィナーレを迎えました。

演奏が終わると同時に、玉置さんはマイクを、田中さんはタクトを置き、二人はがっちりと熱い握手を交わしました。その瞬間、会場からはここまででこの日一番の、割れんばかりの大きな拍手が沸き起こりました。

12. JUNK LAND

田中さんのシャープな指揮から、勢いよく曲が始まりました。この日は客席から手拍子が起こる気配はなく、全員がステージの一音一音に集中しているような、非常に研ぎ澄まされた空気がホールを満たしていました。

歌が始まると、田中さんは前に向かってタクトを振りつつも、首はしっかりと玉置さんの方へと傾け、歌の状況を細かく確認しながらオーケストラを導いていきます。玉置さんも、田中さんに近づいたり離れたりしながら、自由自在にパフォーマンスを展開していきました。

2番に入ると、二人の距離はさらに急接近します。玉置さんが、指揮台がもう目と鼻の先というところまで田中さんに近づいて歌い始めました。玉置さんの躍動する身体と田中さんのダイナミックな指揮が、今にもぶつかってしまうのではないかと思うほどの距離感でした。客席で見ているこちらは少しハラハラと緊迫感を覚えましたが、二人は完璧な呼吸で何事もないように演奏を進めていきました。

曲が転調を迎えると、ステージはパッと白いライトで照らされ、視界が一気に広がります。それに合わせるように、玉置さんの歌声もどんどん伸びやかさを増していきました。ここではスネアドラムの駆け抜けるような力強い連打が小気味よいリズムを作り出し、曲の終盤に向けて最高の疾走感を加えていきます。

そして、ついに圧巻のクライマックスを迎えました。玉置さんと田中さんが真っ向から対峙し、歌い終わりのタイミングを探っていきます。というよりは、田中さんがいつまでも指揮を止めず、玉置さんの裏声を極限まで引き延ばしました。玉置さんもその仕掛けに懸命に食らいつき、真っ直ぐで透き通った裏声を響かせ続けます。客席の誰もがそろそろ限界と思う中、玉置さんの声はまだまだ伸びていきます。玉置さんは背伸びをするように身体を上へと伸ばし、限界を超えた美しい声をホールいっぱいに響かせ続けました。最後は田中さんの素早い指揮で、ピタッと曲が終了。玉置さんは、やりきった喜びからか、笑い声にも似た声を漏らしながら歌い終えました。

歌い終わりを合わせるラストのパート、普段は玉置さんがマエストロの指揮にタイミングを合わせる姿をよく目にしますが、田中さんの指揮は全く異なっていました。むしろ田中さんの側が、玉置さんの限界のさらに先にある歌い終わりにどこまでも寄り添って合わせにいく、革新的なタイミングの取り方だったのがとても印象に残りました。

曲が終わった瞬間、客席からは割れんばかりの拍手が沸き起こりました。二人の圧倒的なパフォーマンスに対する賞賛はなかなか鳴り止まず、次の曲に向けてステージが暗転するまでに、かなりの時間がかかるほどの熱狂となりました。

13. 夏の終りのハーモニー

この日の玉置さんは、1番と2番で表情を変えた歌い方をしているのが印象的でした。1番はどこか肩の力を抜いたような、軽やかで優しい歌い方。それが2番に入ると一転して、張り詰めた重厚な歌声へと変わっていきます。一曲の中で、まるで異なる二つの物語を見ているかのような、深い雰囲気が漂っていました。

ラストサビは、お待ちかねのノーマイク歌唱が始まります。この日は少しタイミングを遅らせながら、マイクをそっとテーブルに置いて始まりました。玉置さんがありったけの力を込めて、

真夏の〜ぉお〜⤴︎

と声を張り上げると、マイクを通さない生の歌声が、波のように客席へと真っ直ぐ伝わってきます。その声は、むしろマイクを使っている時よりも力強く感じられるほどで、ホールの空気を震わせました。

最後は、両手を身体の前で強く握りしめながら、

忘れずに〜〜〜〜〜

と圧巻のロングトーンを響かせます。この歌声の途中、田中さんの指揮でオーケストラの演奏が再び加わりますが、そのタイミングが他のどのマエストロよりも遅く設定されていました。そのため、玉置さんの生の歌声だけが、いつまでもアカペラでずっとホールに響き渡り続けました。

限界まで響かせた玉置さんが先に歌い終えると、その圧倒的な歌唱に、客席からは大きな拍手が沸き起こりました。その後、オーケストラが美しい後奏を終える瞬間に合わせ、玉置さんは両手をそっと握り合わせるお馴染みのポーズを決めました。演奏の音が完全に止まる前から、客席からは大きな拍手が次々と起こり、温かな感動に包まれながら本編の幕が静かに下りていきました。

曲が終わると客席の照明が点き、カーテンコールの時間が始まりました。玉置さんがステージの中央に立ち、田中さんはコンマスの横で、少し一歩引いた位置に立ちます。鳴り止まない拍手の中、玉置さんが田中さんやオーケストラのメンバーに向けて手を伸ばすと、今度は田中さんの側からも玉置さんに向けて真っ直ぐに手が伸ばされました。お互いを称え合う、そんな素敵なリスペクトの贈り合いがステージの上で見られました。

その後、玉置さんが一度下手側へ退場。田中さんもコンマスとがっちり握手を交わした後、玉置さんの後を追うようにステージを後にしました。オーケストラのメンバーだけが残ったステージには、その後もずっとアンコールを求める拍手が響き渡っていました。すると、しばらくして玉置さんを先頭に、二人が再びステージに戻ってきました。主役の再登場に、客席からはさらに大きな歓声と拍手が沸き起こります。

ここで玉置さんはもう一度ステージを去りますが、その際、舞台袖を指さすポーズ

玉置さん
玉置さん

👈👈👈

を決めながら歩いていきました。入れ替わるように田中さんは再び指揮台へ。いよいよ待望のアンコールが始まります。

14. 田園

ストリングス隊が、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」の美しい調べをなめらかに奏で始めました。やがて、そのクラシックの旋律の中に、玉置さんの「田園」のメロディーが優しく溶け込んでいきます。木管楽器が

生きていくんだ〜
それでいいんだ〜

のフレーズを演奏すると、ステージは鮮やかな緑色の光で美しく彩られました。普通ならここで歓声が上がることの多い場面ですが、この日は客席からの拍手は起こらず、全員がじっと耳を傾ける穏やかな時間が流れます。

終盤にトランペットが高らかに響き、演奏のボリュームが上がってもその研ぎ澄まされた雰囲気は変わらず、静かに、そして厳かに曲の本編へと繋がっていきました。

オーケストラによる前奏が終わり、いよいよ玉置さんの「田園」のイントロが鳴り響くと、待ってましたとばかりに観客の多くが一斉に立ち上がりました。玉置さんが再びステージに姿を現すと、客席からは一瞬で大きな手拍子が沸き起こります。「静」から「動」へ、会場の空気が一瞬で切り替わるあのスイッチングは見事というほかなく、最高に気持ちの良い瞬間の訪れでした。

ところが、玉置さんがAメロを歌い始めると、今度はパタリと手拍子が鳴り止みます。ここでも田中さんは身体ごと玉置さんの方へ傾けながら指揮を送り、歌い出しのタイミングを完璧にコントロールしていました。観客もまた、玉置さんの歌声を一音たりとも聞き逃さないよう、自然と静かに歌に引き込まれていくのが分かりました。

そしてサビに入ると、再び一斉に手拍子が再開。一瞬にしてホール全体に大きな音が響き渡り、見事な一体感が生まれます。玉置さんはサビのラストを、

愛はここにある 倉敷くらしきにある

と力強く歌詞を変えて歌い上げると、客席は割れんばかりの歓声で沸き上がりました。

その直後、この熱狂はさらに加速していきます。客電がパッと全点灯し、玉置さんが両手を大きく広げると、間奏の発声パートでは観客による大合唱が巻き起こりました。ここでは、指揮を振りながら客席の方を振り返った田中さんが、満面の笑顔を浮かべている姿が今でも強く記憶に焼き付いています。

2番に入っても、落ち着いた歌い出しから、サビで一気に手拍子が加わるという、メリハリのある素晴らしい流れが続きました。会場全体が一つになって作り上げた楽曲は、いよいよクライマックスへ。「JUNK LAND」でも大活躍だったスネアドラムの弾けるような音が心地よい疾走感を生み出し、背中を押されるようにフィナーレへと突き進んでいきます。

最後は玉置さんと田中さんが真っ向から向き合い、圧巻のスキャットとシャウトの掛け合いが始まりました。最後に響き渡る一筋のロングトーンを、やはり田中さんは限界までタクトを止めず、どこまでも引き延ばしていきます。玉置さんもその期待に応えるように、力強い声をホールの隅々まで響かせ続けました。そのロングトーンの途中からは、あまりの凄さに興奮を抑えきれなくなった客席からフライング気味に手拍子が巻き起こり、まさに壮観の一言に尽きる大熱狂の中で曲が締めくくられました。

曲が終わった後も、会場にはしばらくの間、割れんばかりの拍手が鳴り響いていました。ステージの上では、玉置さんが中央に立ち、田中さんはコンマスの横へと一歩引く位置につきます。

やがて、玉置さんがゆっくりと田中さんの方へ歩み寄ると、二人は何やら言葉を交わし始めました。会場を包む万雷の拍手で声が聞き取りにくかったのか、田中さんが玉置さんの口元へそっと耳を傾け、熱心に耳を澄ませている姿がとても印象的でした。話し終えると、田中さんは嬉しそうに再び指揮台へ。玉置さんもマイクをしっかりと握り直し、次の曲へと移っていきました。

15. メロディー

ハープの可憐な音色が響き、ストリングスが優しく高鳴る短い前奏から曲が始まりました。するとすぐに玉置さんの第一声、

あんなにも好きだった…

という歌声がホールに響き渡ります。この瞬間、客席からの拍手や歓声は一切起こりませんでした。2日前の熊本公演では、静かな場面での過剰な声援や手拍子が気になっていましたが、この日の倉敷は全く違っていました。静かに聴き入るところと、全力で盛り上がるところのメリハリが完璧で、会場全体が素晴らしいマナーで玉置さんの歌を支えていました。

曲の序盤、玉置さんは肩の力を抜いて、とても繊細に歌い進めていきました。この日は特に、いつも以上にフレーズの語尾をゆったりと長く伸ばす場面が多く見られたように感じます。流れるように美しく声を伸ばしていくその歌い方は、聴いていてとても心地の良いものでした。

しかし、サビに入るとその表情は一変します。それまでの優しさから一転して、今度は非常に力強く太い歌声が響き渡りました。特に1番のサビのロングトーン、

泣きながら~~~~~

と歌い上げた声には、どこか鬼気迫るほどの気迫があり、圧倒的な迫力で客席を支配していきました。

2番も1番と同じように、前半の優しい歌声から、サビのパワフルな歌声へとドラマチックに展開していきます。2番が終わった間奏の間、客席からは大きな拍手が送られ、玉置さんもそれに対して丁寧に一礼をして応えていました。

そして、いよいよラストサビ。ここで玉置さんは再びマイクを離し、ノーマイクでの歌唱へと移ります。オーケストラの演奏が極限まで静かに絞られる中、静まり返ったホールに玉置さんの生の声がダイレクトに、しっかりと届いてきました。クライマックスの

泣かないで~~~~~

というロングトーンでは、声の伸びに合わせて、終盤に向かってオーケストラの演奏がグッと熱を帯びていきます。玉置さんの魂の歌声と、オーケストラの壮大な音が、見事に共鳴し合った最高の瞬間でした。

その直後、玉置さんならではの、心震える即興のアレンジが飛び出します。再び静かな演奏に戻り、

あの歌は心から聞こえてるよ

と歌う場面。

あの歌は…心から〜ぁ〜⤴︎

と、語りかけるような自然なトーンのまま、ふっと音程を上げて歌いました。その瞬間、あまりに自然で美しいアレンジに大きな感動が走りました。最後は優しく包み込むように、

聞こえてるよ

をアカペラで歌い上げ、見事な曲のフィナーレで飾りました。

曲が終わると、ここでも会場全体から万雷の拍手がステージへと降り注ぎました。玉置さんが舞台の中央に立ち、田中さんは一歩引いた位置で、その鳴り止まない賞賛を全身で受け止めていました。

しばらく拍手が続いた後、先ほどと同じように、二人が再び言葉を交わし始めます。ここでもやはり、田中さんが玉置さんの方に向けてそっと耳を傾け、優しく言葉を聴き取る姿が見られました。

二人の会話が終わると、田中さんが再び指揮台へと登り、玉置さんもマイクをしっかりと握り直して、いよいよツアータイトル曲に向かいます。こうして、倉敷公演の最終章が高揚感とともに始まりました。

16. ファンファーレ

フルートによる力強く真っ直ぐな前奏から曲がスタートしました。このパートは演奏する奏者によってテイストが変わる部分ですが、この日はホールを突き抜けるような真っ直ぐな音色がとても印象的でした。この音を聴き、ツアータイトル曲の始まりを確信した客席からは、待ってましたとばかりに大きな拍手が沸き起こります。やがて曲が転調してアップテンポな前奏へ移ると、玉置さんが両手を客席に向けて大きく広げました。その姿がまるで客席を導く指揮者のように見え、観客からは息の合った大きな手拍子が自然と湧き上がりました。

Aメロに入るとステージがパッと暗くなり、曲は静かに、でも心地よいリズムを刻みながら進んでいきます。フルートが細かくリズムを取り、ストリングスが弦を指で弾いて軽快なテンポを生み出していくなど、まさにオーケストラならではの丁寧な音作りがとても魅力的でした。

そしてサビに入ると、再び客席の手拍子が熱く燃え上がります。ステージも鮮やかな黄色い光に照らされ、会場のボルテージは一気に最高潮を迎えました。1番が終わり、間奏に入る瞬間には、玉置さんが溌剌とした声で

ヘイ!

と叫び、体を思いきりのけ反らせながら、声を枯らすほどの熱いシャウトを披露しました。

2番に入ると、今度はストリングスの細やかな小刻みな演奏に、鉄琴やトライアングルの瑞々しい音が重なります。1番とはまた違う、可憐で弾けるような輝きが広がり、演奏の鮮やかなコントラストに引き込まれました。サビの直前には、金管楽器が勢揃いで文字通りの華やかな「ファンファーレ」を奏で、眩い輝きに包まれるようにしてサビへと突入していきました。

後奏に入った瞬間、客電がパッと全点灯し、ホール全体が一つになります。視界が開けた客席を見渡しながら、玉置さんは一人ひとりに届くようにゆっくりと手を伸ばし始めました。2階席の上手の端からスタートし、下手へと視線を動かしながら一巡。そこからさらに、1階席に向けて緩やかに手を下ろしていきます。会場にいるすべての人を大きな愛で包み込むような、ダイナミックで温かいジェスチャーに胸が熱くなりました。

その直後、曲の締めくくりにオーケストラの真髄が表れる、息を呑むような展開が訪れます。壮大な演奏が一度ぐっと弱まり、ストリングスのトレモロとティンパニのとても静かな連打が、張り詰めた静寂の空気を作り出します。最近の他の公演では、ここで曲が終わったと勘違いした観客から拍手が起きてしまい、この繊細な音が消されてしまうことが多々ありました。しかし、この日の倉敷の観客は誰一人としてフライングすることなく、じっくりとステージを見守り、その極限まで絞られた美しい音を最後のワンフレーズまでしっかりと聴き取ることができました。

そして最後、この静かな音が一斉に膨らみ、楽曲は壮観の大フィナーレを迎えます。田中さんが右手に持ったタクトを空に向けて力強く振り抜くと、同時に玉置さんもマイクを天に高く掲げました。二人の“マエストロ”がシンクロを見せたその瞬間は、初開催となった倉敷公演の祝祭を象徴するような、美しく神々しいポーズとなって最高の幕引きを飾りました。

曲が終わった瞬間、これまでのどの瞬間よりも凄まじい、万雷の拍手と賞賛が客席からステージへと注がれました。玉置さんはしばらくステージの中央でその鳴り止まない音をじっと聴いた後、上手の端へとゆっくり移動します。すぐ目の前にいる観客に向けてその姿を大きく見せると、客席からはさらに熱い拍手が送られました。

やがてステージの中央へと戻ってきた玉置さんは、ノーマイクで

玉置さん
玉置さん

ありがとう〜!!!

と力強く叫びました。ホールの隅々まで響き渡ったその声の直後、ビシッと力強いガッツポーズを決めると、晴れやかな足取りで颯爽とステージを後にしました。田中さんもその背中を追うように、続いて退場していきました。

二人が去った後も、客席の拍手は全く鳴り止む気配がありません。するとしばらくして、玉置さんが一人で、再びステージに姿を見せました。主役の再登場に、観客のボルテージはさらに跳ね上がりました。ステージの中央まで来ると、玉置さんは下手の舞台袖に向けて手を上げる合図を送ります。その合図に応えるように、田中さんが両手を大きく振りながら、今度は駆け足でステージへ戻りました。そのチャーミングな姿に、ホールの熱気はまた一段と跳ね上がります。

会場中の誰もが拍手を送り、ステージに向けて大きく手を振る中、玉置さんはその溢れんばかりの愛を一身に受け止め、客席に向けて両手で優しく手を振り返しました。

玉置さん
玉置さん

👋👋👋

さらに、玉置さんは観客やオーケストラのメンバーと一緒になり、自分からも拍手を送り始めます。

玉置さん
玉置さん

👏👏👏

まずは客席の正面に向けて感謝の拍手を送り、そこからステージの上でくるりと一回転。今度は素晴らしい演奏で支え合った楽団のメンバーに向けても、心からの拍手を送りました。

温かい拍手に包まれながら、玉置さんが再び退場し、田中さんもステージを後にしました。その後は主役たちが去ったオーケストラだけのステージで、最後に素晴らしい光景が待っていました。コンサートマスターが一歩前へと進み出ると、それを合図に、起立した楽団員全員が揃って美しいお辞儀を決めました。その一糸乱れぬ姿は非常に綺麗で、この公演を作り上げてきたオーケストラの確かなチームワークが真っ直ぐに伝わってきました。

やがて館内アナウンスが流れ、最高の充実感と幸せな余韻に包まれたまま、初の倉敷公演はついに幕を閉じました。最後のカーテンコールで、楽団員の皆さんも総勢で温かい拍手を送っていたその姿が、いつまでも深く心に残り続ける、最高の夜となりました。

以下、本公演のセットリストです。

4. セットリスト

billboard classics
玉置浩二
LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2026
“Fanfare”
5月11日
倉敷市民会館
セットリスト

【一部】
1. ファンファーレ(管弦楽)
2. 歓喜の歌(管弦楽)
3. GOLD
4. キラキラ ニコニコ
5. 純情
6. MR.LONELY〜サーチライト(メドレー)
7. Friend
【二部】
8. 『アルルの女 第1組曲』より メヌエット(G.ビゼー)
9. アリア
10. 行かないで
11. ワインレッドの心〜じれったい〜悲しみにさよなら(メドレー)
12. JUNK LAND
13. 夏の終りのハーモニー
【アンコール】
14. 田園
15. メロディー
16. ファンファーレ

5. 公演後の様子

公演後の会場の様子です。

初開催となった岡山・倉敷公演は、素晴らしい一夜となりました。観客の熱量と一体感も本当に見事で、会場全体が一つになってステージを熱く盛り立てたあの光景は、今思い出しても胸が熱くなります。

今回のツアーでは、栃木・宇都宮、福島・郡山、そしてこの岡山・倉敷と、三つの都市でシリーズ初開催となる公演が行われました。その全ての公演に参加した中でも、この倉敷公演は最も観客のフレッシュな感動を肌で実感したステージでした。メドレーで「ワインレッドの心」のイントロが流れた瞬間、客席から微かに漏れ聞こえた驚きと喜びのどよめき。そして、静かに聴き入る場面では驚くほどの集中力でパフォーマンスを見守り、盛り上げる場面では一気に会場の熱気を爆発させる。そんな見事なメリハリのある姿勢が素晴らしかったです。

また来年以降も、続々と未開の地に進出し、各地で素晴らしい音楽を奏で続けてほしいと、心から願った一夜になりました。

こばかず

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