一昨日の8月23日、玉置浩二 with 故郷楽団 Concert Tour 2026 ファンファーレ!!@大宮ソニックシティ 大ホール公演に参加しました。
※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは21会場30公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。
1. 公演前の様子
公演前の会場の様子です。















今年のソロツアー初日を飾る地には大宮が選ばれました。過去3年間、同会場での公演は毎年行われてきましたが、ここ数年間のソロ活動の中で、大宮公演が初日になるのは今回が初めてのことです。当日は開演前から、グッズの先行販売を求める長蛇の列ができており、初日ならではの熱気が伝わってきました。
2. サポートメンバー
本公演に参加するサポートメンバーは以下の通りです。
(敬称略)
— こばかず (@anzen_koji_1982) August 22, 2026
キーボード:トオミヨウ
ギター:秋山浩徳
パーカッション:中北裕子
ベース:川崎哲平
ドラム:松原"マツキチ"寛
サックス/フルート:武嶋聡
バイオリン・吉田宇宙・白澤美佳
ヴィオラ:舘泉礼一
チェロ:飯島奏人#玉置浩二#故郷楽団#ファンファーレ
(敬称略)
・キーボード:トオミヨウ
・ギター:秋山浩徳
・パーカッション:中北裕子
・ベース:川崎哲平
・ドラム:松原"マツキチ"寛
・サックス/フルート:武嶋聡
・バイオリン:吉田宇宙・白澤美佳
・ヴィオラ:舘泉礼一
・チェロ:飯島奏人
初日からいきなり、全30公演で唯一となるメンバー間の組み合わせが採用されました。中でも希少性のある組み合わせが、バイオリンの白澤さんとベースの川崎さんです。白澤さんは13/30公演、川崎さんは15/30公演と、それぞれ約半数の公演に帯同する主要メンバーであるにもかかわらず、この両者が次に共演を果たすのは11月4日・5日の日本武道館ファイナル2日間という、なんとも貴重な組み合わせになりました。
3. 第一部の様子・各曲の感想

この日の座席は1階席前方下手寄りでした。前列でありながらステージの全体像を見渡せる位置は、とても良い距離感だったと感じます。
座席に着くと、まずはステージ上の楽器配置を入念に確認しました。そのフォーメーションは以下の通りです。
【ステージ後方(下手から)】
・チェロ
・ヴィオラ
・2ndバイオリン
・1stバイオリン
・サックス/フルート
・(中央)
・ベース
・ドラムス
・パーカッション
【ステージ前方(同)】
・ピアノ
・(中央)マイクスタンド
・ギター
昨年のソロツアーと全く同じポジショニングで、ロック・ジャズ・バラードと、あらゆるジャンルの音を紡いできた一年前と同様の布陣が敷かれていました。ただし、昨年からの変化点もあり、第一部冒頭の「あこがれ」と「青い“なす”畑」でうねるように独特なグルーヴを創り出していた秋山さんのスチールギターは、この日は舞台上に設置されていませんでした。
定刻の5分前に公演に関するアナウンスが流れ、18時に公演が始まりました。暗転する中、舞台下手から入場するサポートメンバー。今年は全員が黒や茶を基調にしたシックな装いです。メンバーが所定の位置につくと、微かな弦の調律音が聴こえてきます。これで場内の緊張も一気に高まり、初演ならではの雰囲気が漂いました。
以下、初日公演につき、曲名は文中に記載します。
1曲目
サポートメンバーのざわつくような演奏音で曲が始まりました。ここで中北さんがツリーチャイムを鳴らす音が演奏を彩っていたのが印象的でした。この時点では何の曲が始まるのかまだ分かりません。
すると、非常にゆったりしたテンポで武嶋さんのフルートが主旋律を放ち始めます。原作よりも洗練された音色が際立ったこの曲は、インストゥルメンタル版の【ファンファーレ】でした。いきなりツアータイトル曲がサポートメンバーの手によって奏でられるスタートとなりました。
その後はストリングスをはじめとする楽器が続々と演奏に加わりアンサンブルを形成。依然としてスローテンポで奏でられた器楽曲は、実に贅沢なサウンドでした。
2曲目
前曲が終わると、ステージに静寂が訪れます。ここで舞台上手側に位置した打楽器隊が動き出しました。「清く 正しく 美しく」のエンディングと全く同じリズム調で叩かれた打楽器音が、場内にただただ広がっていきます。
ここで玉置さんがステージに姿を現し、曲開始への繋ぎに入るのかと思いきや、そのまま始まったのはまたしてもサポートメンバーで構成されたインスト曲【あこがれ】でした。
昨年、これまでの王道的な演奏から打って変わり、スチールギターとソプラノサックス/フルートがエッジを効かせたサウンドが印象的だった同曲ですが、今年の転調を彩ったのは打楽器隊の2人でした。曲の中盤、演奏が一度止まり、再びドラムとパーカッションによる冒頭と同じリズムが刻まれ、曲の中に遊びが生まれます。
やがてトオミさんが念入りな指揮をメンバーに振って曲が再開し、引き続き打楽器が特徴的なリズムを取る中、最後は弦やピアノのアンサンブルで曲が終了を迎えました。打楽器が真新しさを感じる、今年ならではのサウンドアレンジだったと思います。
また、この曲ではスクリーン映像にも変化が見られました。冒頭には田園風景が映し出され「大自然」を想起させます。中盤の打楽器パートでは、山から日の出が昇ってくる映像でどこか「熱気」を感じるような雰囲気に。そして最後は再び田園風景へと戻り、稲穂に滴る水一滴をアップで映し出しました。郷愁感にあふれるこれらの演出は、サポートメンバーの通称でもある「故郷楽団」というネーミングにぴったりと合った映像でした。そして、この後”主役”が舞台に登場してからも、こうした原点回帰のような演出が続いていくのだろうと予感させる作品になっていました。
いよいよここで玉置さんが登場します。舞台上手側から姿を見せると、場内は大きな拍手に包まれました。今年の衣装は、黒いアウターに茶色のインナーを合わせたコーディネートです。サポートメンバーの色合いと合わせたようなコーデは、衣装ひとつ取ってもチームワークを感じさせるものでした。
玉置さんは拍手を浴びるように堂々と前に歩を進め、ステージ中央へ。ギターは持たず、マイクスタンドの前に仁王立ちする姿は、いつもよりも尊厳あるシルエットに映りました。
3曲目
無音が包む場内。注目の玉置さんの第一声は、
まだ出口のない この迷路の中
でした。【希望の光】で、玉置さんの歌唱曲がスタートします。静寂の中に玉置さんの深みある歌声のみが響く、張り詰めた空間が広がりました。演出も玉置さんの歌声にフォーカスするように、真っ暗なステージで玉置さんのみを上から白く強く照らすライティングになっていました。
曲にわずかな盛り上がりが生まれるのは、
ここからだ ここからだ ここからやるんだ
のパートです。バンドメンバーの演奏が加わり、曲に厚みが生まれて進行しました。玉置さんを一点集中していたライティングの色彩にも変化が生まれ、今度は赤茶色の照明が玉置さんを映して曲が進んでいきます。
その後もシンプルな伴奏下で、玉置さんの語りかけるような歌声が響くサウンドで曲はフィナーレを迎えました。ラストは、
希望という 君がいると
をアカペラで歌い、この曲を締めくくりました。
4曲目
サポートメンバーのコーラスに乗せて始まる次の曲は【海路】です。前曲の重厚感ある雰囲気から一転して、カラッとした雰囲気に転調しました。序盤は松原さんのドラム演奏に合わせて玉置さんが歌う形で、玉置さんの低音に重なるように土台を築くドラミングが見事でした。
サビに入ると、玉置さんの歌声が力強さを帯びていきます。
愛しくて ただ愛しくて
の部分で声が裏返りそうになるように叫び調子の歌声が放たれ、凄みを感じる場面はライブならではの感覚でした。
また、間奏中には盛んにフェイクを織り交ぜ、歌う喜びのような気持ちが心の底から溢れ出ているように見えました。
5曲目
場内に【ムダな汗】のイントロが「結界」のパートから流れ始めます。アルバム「安全地帯XII」の幕開けを想起させるような始まりでした。
その間、玉置さんはステージ後方に移動して水を飲みます。ここで客席に対して背を向けると、アウターの背面にプリントされたイラストがのぞきました。昨年のソロツアーから出現したBaby Cherryのデザインです。金色でインレイされたこのアートワークは、ポイントで華やかさを感じる仕上がりになっていました。
ここでインスト曲も終盤へ。そのままの流れで「結界」が始まると予想しましたが、その後は繋ぎの演出に向かっていきました。ステージのバックスクリーンに雷雨が描かれた過激なマッピングが投影され、恐怖感を煽るような演出が場内を席巻します。この間にも玉置さんがステージで動き、暗転された中、楽器スタッフからギターを渡され、本公演初となるギターありの形式で曲に入っていきました。
玉置さんがステージ前方に移動すると、ステージが明転。ここでようやくギターの詳細が分かり、Martin D-28であることが判明しました。

すると、アップテンポなサウンドで【R-『★』指定】が始まります。この曲は川崎さんのベースギターが光るサウンドに仕上がっており、心地良いビートを刻みながら、前に前に行進していくようなリズム感が見事でした。玉置さんもテンポよくギターを弾きながら歌い上げ、久々にステージで見るMartin D-28を肩からかけた姿は、ステージでとても大きな存在感を放っていました。
曲の終盤には、バンドメンバーとセッションをするシーンもありました。2番を終えた間奏を秋山さんのエレキギターがソロで担当すると、玉置さんも秋山さんの元に向かい、ギター同士で掛け合いを行います。その後のラストは、玉置さんが中央に戻り、アコギを一閃。この姿を白いライトが照らすと、直後は電光石火の勢いで照明が秋山さんに移り、エレキギターの演奏が煌めきました。そこから間髪を入れることなく後奏に入るこのシーンは、初日とは思えないほどの完成度を誇っていました。
玉置さんがステージに姿を見せてからこれで3曲目、いずれも安全地帯名義の曲が実演されました。しかも3曲とも2010年代にリリースされた作品で、なかなかコンサートでもお目にかかれないレア曲がセットリストに組み込まれた形になりました。
6曲目
スタッフとギターを交換する玉置さん。ここからはGIBSON SJ-200を肩からかけてのパフォーマンスになりました。昨年のツアーでは見ることのなかった、ダークな色合いの濃いカラーが特徴的な一本です。2024年に行われたクリスマスディナーショー「飛天」公演のギター展では展示がされなかったモデルで、詳しくは公式ファンクラブの会報誌Cherry vol.40の「Tamaki’s Guitar Collection」を参考にしていただければと思います。
本曲から雰囲気がガラッと変わります。ピンクと紫が混じり入った照明がステージを蔓延し、【愛してんじゃない】がスタート。玉置さんの歌声も、良い意味で肩の力を抜いたどこか気だるげでラフな歌唱スタイルに変貌を遂げていました。その独特な雰囲気から、昨年のソロツアーでセットに組まれた「最高でしょ?」と同じような位置付けであるように感じました。
この曲も川崎さんのベース演奏がガンガン響きます。玉置さんの妖艶な歌声と合わさって重厚感が生まれ、ジャジーな演奏が広がりました。2番からは、ここに武嶋さんのテナーサックス演奏が加わり、曲に彩りを添えていきます。やはり昨年一際目を引いた異色曲「最高でしょ?」を思わせるムーディーなサウンドアレンジが見事でした。
終盤は玉置さんのラフな歌い方に拍車がかかっていきます。曲のラストで
愛してんじゃない
と、たたみかけるように連発する様は、妖艶な曲の世界観を見事に形成していました。
アウトロではドラムソロの演出もあり、松原さんにスポットライトが当たってパワフルな演奏で曲がフィナーレ。第一部のここまでで最も盛り上がったラストになりました。
7曲目
曲前、ステージの中央で次曲に向けた準備をする玉置さん。上手端の音響スタッフとアイコンタクトを交わし、テーブルに置かれた有線で繋がれているエルヴィスマイクを持ってステージ前に移動しました。
前曲の艶やかなピンクとは異なり、ハートフルな明るいピンク色の照明で始まった曲は【ショコラ】です。玉置さんの語りかけるような歌声で始まり、序盤は随所に秋山さんのエレキギター演奏が入ることで曲にアクセントが加えられていました。
サビに入ると玉置さんの歌い方に変化が出ます。原作と同様、地声から裏声への大胆なシフトチェンジによって曲に二面性が生まれ、振り絞るように出る裏声が感動的でした。
2番終了後の間奏はサポートメンバーのソロ演奏が輝きます。まず1stバイオリンの吉田さんが演奏を担当すると、その後は秋山さんのエレキギター演奏に切り替わり、メンバーの個が光る見事なプレイが繰り広げられました。
曲のラストは、
冷たく
で玉置さんの独壇場に。無伴奏になったところで自由なメロディーを歌い上げ、曲が終了しました。
曲後にはエルヴィスマイクを口元に近づけてグイッと飲み干すような仕草を見せ、まさにラストの歌詞中にある
ひといきに飲み干したほろ苦さ
を体現したような様子でした。
8曲目
ここからまたギターありのパフォーマンスになります。今度はGIBSONのシェリルでした。

昨年のソロツアーでは「からっぽの心で」で用いられたモデルで、個人的にも玉置さんのコレクションの中で最も好きなギターのひとつなので、今年も見ることができて嬉しく思いました。
すると、前曲に引き続き秋山さんのエレキギター演奏が見せ場を作ります。アルバム「安全地帯XIII」の導入部をモチーフにした演奏で【MR.LONELY】が始まりました。イントロの発声パートに入ると、早速今年ならではのサウンドアレンジが顔を出します。玉置さんの裏声に合わせて、武嶋さんのテナーサックスが寄り添うように同じメロディーを演奏する、これまであまり耳にしたことがない新鮮なアレンジでした。
サビでは玉置さんの独特な歌い回しも見られました。
元気で〜〜〜いるから
の
元気で〜〜〜
を裏声で歌い、最後の
いるから
を地声で締めくくるスタイルです。今年のシンフォニックコンサートでは、この部分が通しで地声で歌われることが多かったため、意外な歌い回しに映りました。
2番終了後の間奏は武嶋さんのテナーサックスが担当。ここは秋山さんのエレキギター演奏が来ると思っていましたが、武嶋さんのサックスソロという意外なセレクトでした。渋みを感じるダンディズムに満ちた音色が広がり、見事に違いを見せていました。
その後のCメロ、
報われないことが多いだろうけど
願いを込めて…
の後には演奏が止まり、一瞬の静寂。それを打楽器の演奏が打ち破り、玉置さんのシャウトからサビに移り変わる展開になりました。静から動へのスイッチングはタイミングを合わせるのが難しいと思いますが、寸分の狂いなく歌と演奏が入っており、初日から早くも高いチームワークを感じました。
その後のラストサビでは、玉置さんが
遠く離れていたって
で右手を客席に向かって伸ばす姿が印象的でした。このとき、手に持った白いピックを地面に投げ捨てながら手を向けていました。
最後は前奏と同様、武嶋さんのサックスの伴奏に合わせて玉置さんが裏声を歌い、曲が終了しました。
9曲目
曲前にトオミさんのピアノ演奏が始まります。第一部が佳境を迎えたことを知らせるような哀愁感漂うソロ演奏でした。その後は引き続きトオミさんが曲のイントロを奏で始めます。
ここで始まる曲は【やせっぽちの星】です。玉置さんはマイクスタンドに立てられたマイクに向かって歌い上げます。序盤はトオミさんのピアノ演奏のみが伴奏で、非常に沈静で張り詰めた空気が広がりました。なお、すでに武嶋さんより上手のメンバーは退場しており、ステージには玉置さん・トオミさん・弦カルテットのみが残されていました。
ここでは特徴的なスクリーン映像も展開されていきます。冒頭、前奏の間には暗闇に二筋の流れ星が空を駆け巡る映像が流れ、玉置さんが歌い始めると、今年の1月に亡くなった愛犬・Cherryのイラストが草原や街を走り回るカラフルな映像へと移り変わりました。感動的な演出に、客席ではあちこちでタオルを目に当てる聴衆の姿や、鼻をすする音が聞こえてきました。
曲の中盤からはサウンドアレンジに変化が現れます。ここまでトオミさんのピアノ演奏のみが伴奏として玉置さんの重厚な歌声に寄り添っていましたが、弦カルテットの演奏が加わり、神聖な色合いを濃くしていきました。
最後は静かに玉置さんが曲を歌い終えると、トオミさんの指揮でストリングスの後奏がスタート。ここで玉置さんは上手に向けて退場していきます。このとき、スクリーンには愛犬・Cherryの実写真がアップで映し出され、より一層感動が押し寄せる第一部のエンディングとなりました。この写真はCherry vol.47にも掲載されたものです。
アウトロが終わると、トオミさんと弦カルテットのメンバーも退場。館内アナウンスが流れて第一部の終了を告げ、本公演はインターバルに入りました。今年は休憩中、スクリーンに以下の文言が大々的に映し出されていました。
休憩中
Break Time
第一部を振り返ると、最初の「希望の光」は安全地帯の田中裕二さんが作詞を担当した作品で始まり、最後の「やせっぽちの星」は亡くなった愛犬へのレクイエムで終わる構成となっていました。今は亡き魂に向けた【ファンファーレ〜応援歌】をステージで奏でる、そんなメッセージを感じるような曲選だったように思います。
4. 第二部の様子・各曲の感想
約20分間の休憩後に第二部が始まります。下手から姿を現すサポートメンバー。
10曲目
第二部もインスト曲で始まりました。トオミさんのピアノ演奏で始まり、すぐに飯島さんのチェロが分厚く重なる冒頭のアレンジです。やはりここでは何の曲かはまだ分かりません。
すると、武嶋さんのフルートが【希望の光】の歌詞パートの主旋律を奏で始め、澄み渡った音色が瞬く間に広がっていきました。やがてインスト曲はアンサンブルに移り変わり、豪華な合奏のもと、今度は秋山さんのアコースティックギターが主旋律を引き継ぐ構成に切り替わります。
最後はトオミさんのピアノ演奏で終了。第一部の1曲目をインストでアレンジした楽曲で、第二部の幕が開けました。
11曲目
ここで玉置さんが上手からステージに姿を現します。第一部の衣装から、インナーが白く変わった形でした。
トオミさんのピアノで曲がスタート。第二部幕開けの曲は、新曲の【花束じゃなくキミといたい】です。8月19日にリリースされたばかりの、絢香さんとのデュエット曲が早くも実演されました。
曲のサウンドアレンジは至ってシンプルで、トオミさんのピアノが終始、玉置さんの優しい歌声に寄り添い続ける形式が取られていました。曲が進むにつれて他の楽器も加わるかと思いながらステージを見ていましたが、終盤まで玉置さんとトオミさんの2人による共演が展開されていきました。
照明演出も極めてシンプルで、暗いステージを白いライトが玉置さんを集中的に照らす形。玉置さんの抑えた、でも芯の通った歌声が一際輝く演出になっていました。
12曲目
曲前にステージの後方に移動する玉置さん。ここでスタッフがギターを持ってきます。それを受け取るのかと思いきや、なんとステージに置かれた椅子に腰かける玉置さん。マイクスタンドの長さを短く調整すると、ここでようやくギターを肩からかけました。このギターは赤のBUSCARINOです。

昨年のツアーでは青のBUSCARINOが注目を浴びましたが、今年は赤い一本も見ることができました。
玉置さんがマイクの高さを確かめるように咳払いをしてから、座ったまま曲がスタート。アコースティックなアレンジで始まった本曲は、これまでに聞いたことがない曲でした。スクリーンに青白い氷柱の絵が投影される神秘的な空間で進行し、サウンドアレンジもアコースティックな曲調のバラード曲で、落ち着いた雰囲気で展開されていきます。玉置さんは座りながらの弾き語りで、温かみのある歌声を聴かせてくれました。
ラストフレーズには、同曲を特定するのに最大の手がかりとなる一節が訪れます。
命の宿り
という詞です。おそらく、9月16日に発売予定の「音銀河」のカップリング曲【命の宿り】である可能性が高いと思われますが、これはあくまで現時点での推測に留まります。発売後に改めて確認したいと思います。
13曲目
曲前に中北さんがベルを叩く演出がありました。昨年の「しあわせのランプ」の曲前に見た光景と同じ演出ですが、そのときよりもベルの音が何度も繰り返され、10回ほど神聖な鐘の音が鳴り響きました。
しばらくすると、お馴染みの【サーチライト】が始まります。ステージは暖かいオレンジ色に照らされて曲がスタートしました。ここで昨年からの変化が玉置さんにも現れます。第一部の「ショコラ」で用いた有線のエルヴィスマイクを手に、ステージの前方でパフォーマンスに臨んでいました。
サウンドアレンジは昨年と大きな変化がないように感じました。Aメロからは秋山さんのギターが軽快に入り、サビからはストリングスも加わって華美な雰囲気が育まれていきます。ただ、全体的にややスローに感じるリズム感で、噛み締めるような歌と演奏が印象に残りました。
1番終了後の間奏では、少し遅れて観客席からの拍手が発生。玉置さんは胸に手を当てながらお辞儀でそれに応えていました。また、自席から目の前に位置したトオミさんも、こちらを向いて礼をしていたのが印象的でした。
2番からラストサビに向かう、
サーチライトはそうなんだ
君なんだ 君なんだ
のジェスチャーは、マイク変更による影響が出たように映りました。普段このパートでは、右手に持ったマイクを左手に持ち替え、右手を大きく前に出す姿をよく見せる玉置さんですが、この日はエルヴィスマイクを右手の指まで絡めて持っていたため、持ち替えることはせずに左手を前に出して客席全体を覆っていく形になっていました。
曲の終了後はマイクを強調するように突き出すポーズを見せ、エンディングを締めくくりました。
14曲目
スタッフがギターを持って玉置さんの元に近づきます。一気に高まるロックナンバーの予感が会場を包み込みました。すると、やはりアップテンポな前奏で【熱視線】が始まります。玉置さんはFENDERのホイットニーを肩からかけてパフォーマンスに臨み、観客も総立ちになって、これまでで一番の盛況を見せていました。

1番では、玉置さんが歌いながら音響スタッフに指示を出す場面もありました。
じれったいほどの接吻した後は 涙なんか邪魔さ
のところで、玉置さんが両手をドラムスティックに見立てて叩く仕草を見せて、その後右耳に手を近づけ、指を上に立てる動作をしていました。これはイヤモニの打楽器隊の音を上げるように暗に知らせたものだと思います。その直後にももう一度指を立てる仕草があり、続けて納得するように首を縦に振る動作も見せていました。歌いながらのスタッフとの連携が垣間見える場面でした。
2番に入ると、武嶋さんのテナーサックスがまとわりつくように玉置さんの歌声に重なります。まるで
からっ風みたいに不意にからむから
といったフレーズを表現するかのような、絡みつくアレンジでした。
2番終了後の間奏は打楽器隊のセッション。松原さんのドラムと中北さんのパーカッション演奏が骨太な演奏を繰り広げ、昨年のソロツアー「じれったい」で見たような両者のパフォーマンスが広がりました。ここで玉置さんは観客の視界を確保するように下手側に少し移動し、目の前の観客に応えていました。
その後のCメロ、
すべてを失くしても あなたを愛していたいだけ
踊ろう…
の直後には、照明が暗転して時が止まるお馴染みのシーンが広がります。玉置さんの一挙手一投足に合わせて音が鳴り、その音が消えるごとに、玉置さんは顔を手で包むように隠してミステリアスな姿を見せていました。最後は手を客席に向けてパーで広げる姿で、ステージの最前列で大きな存在感を放っていました。
その後のラストサビはまず玉置さんが歌い上げると、最後は観客の合唱に。玉置さんがステージを左右に移動しながら、観客に合唱を促していきました。
曲のフィニッシュも洗練された形になりました。全ての音が止まってステージが明転すると、観客席からは拍手が巻き起こります。その直後に玉置さんが打楽器隊に向けて動き出し、再びフィニッシュの型が行われました。昨年のソロツアー「好きさ」で見たような二段モーションの締めくくりに、観客席はより一層の盛り上がりを見せました。
メンバー紹介
ここで【メンバー紹介】が行われました。玉置さんがギターを手に持ったまま上手側のメンバーから名前を呼ぼうとすると、楽器スタッフが玉置さんの元に駆け寄ります。ここで玉置さんはギターをスタッフに渡してから、メンバーの担当楽器と名前を呼んでいきました。
パーカッション:中北裕子
ドラムス:松原"マツキチ"寛
ギター:秋山浩徳
ベースギター:川崎哲平
サックス:武嶋聡
1stバイオリン:吉田宇宙
2ndバイオリン:白澤美佳
ヴィオラ:舘泉礼一
チェロ:飯島奏人
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード:トオミヨウ
武嶋さんが「サックス」と呼ばれたのが少し意外でした。昨年と同様に「サックス&フルート」と呼ばれると思っていたためです。また、トオミさんの発表後に、玉置さんがトオミさんの元に近づいて握手を交わすシーンを予想していましたが、こちらは見られませんでした。
15曲目
サポートメンバーの果敢な手拍子に乗せて曲がスタート。定番曲【JUNK LAND】が始まります。ステージのバックスクリーンには、テレビのノイズのような映像が投影され、物々しい雰囲気に包まれました。ここで玉置さんはSCHECTERのフルアコのギターを肩からかけてパフォーマンスに入っていきます。
曲が始まると、川崎さんのベース音がガンガン響く中を玉置さんが歌い上げます。ソロツアーならではの感覚で、生のサウンドは格別というライブ感を実感する瞬間でした。
曲中盤の、
待ってる人のその前で
泣いてる人のその前で
からは吉田さんのヘッドバンキングはとても控えめでしたが、対角線に位置する秋山さんと何度かアイコンタクトをしながら、ノリ良くパフォーマンスを進めていました。
転調後のラストは、サポートメンバーが大きな手拍子を客席に見せて煽っていきます。合唱形式になるパートもあり、
ガラクタだけど 心を込めて
緑の丘で ふたりで暮らそう
のところでは、
ガラクタだけど 心を込めて
で玉置さんがマイクから離れ、観客に手を向けて大合唱を引き出していました。
その後のラストはこれまでお馴染みになったコール&レスポンスになるかと思いましたが、玉置さんの裏声が切れ目なく紡がれ、曲はそのままフィニッシュ。盛り上がった代表曲が終了しました。
16曲目
いきなり代表曲【田園】の前奏がスタートしました。この瞬間、弦カルテットのメンバーがその場に立ち上がり、大きな手拍子を客席に煽ります。もはや吉田さんはこの曲からイヤモニを外してスタッフに手渡していました。
玉置さんは昨年と同じMartin D-45Sのギターをかけてパフォーマンスを進めました。(リンク先と写真のギターは、本ギターのモチーフとなったモデルです。)

サビの地名を入れた歌詞アレンジは、
愛はここにある 大宮にある
でした。この瞬間、ホール内のボルテージは急上昇。バンドメンバーも観客も歓喜の様子を見せていました。
1番終了後の間奏は、勢いそのままに観客の合唱になりました。玉置さんがマイクから離れ、唱和を引き出していきました。
2番に入ると武嶋さんのテナーサックスが随所に助奏を入れるアレンジで、昨年と同様のリズミカルな演奏が曲を彩っていました。そのまま最後まで曲が駆け抜けて熱狂を保ったままフィニッシュへ。第二部の佳境を熱く締めくくる1曲になりました。
17曲目
ゆったりとしたモーションで武嶋さんがフルートをスタンバイ。このひとときの間で、ツアータイトル曲が実演されることを確信しました。すると、スタッフがギターのストラップに装飾のついたSCHECTERのフルアコを玉置さんに手渡します。
やがて武嶋さんのフルート演奏が動き出し、【ファンファーレ】がスタート。今年はイントロが長めに実演されるアレンジで、しかもゆったりした贅沢な音色が広がりました。
演奏が転調を果たすところで中北さんのツリーチャイム音が煌びやかになると、一気に曲はアップテンポな様相に変化していきます。スクリーンには本ツアーのロゴが颯爽と映し出され、疾走感ある雰囲気に包まれました。
歌唱が始まると、非常にノリの良いリズムで進んでいきます。玉置さんのパワフルな歌声も見事に響き、力強さを感じるステージ上のパフォーマンスでした。
曲後には玉置さんが客席に手を向ける仕草、スクリーンに映ったロゴを強調する動作、そしてツアーグッズの結(ゆい)くんを見立てて振るようなジェスチャーを見せてくれました。
18曲目
青のBUSCARINOをスタッフから受け取る玉置さん。昨年のソロツアーでは象徴的だったキーアイテムがステージに現れました。

静寂が包む中、トオミさんによるピアノの前演奏で【メロディー】が始まります。玉置さんはギターを構えながらも、1番は弦に触れることなくネックをガッチリと握って歌い上げ、とても抑えめな温かみのある歌声が場内に広がりました。
2番からは楽器演奏に厚みが生まれてきます。玉置さんもギターを弾きながら歌うフォームに変化し、以降はやや感傷的な歌声が顔を見せるようになり、緊張感のある雰囲気が広がっていきました。
2番終了後の間奏は武嶋さんのソプラノサックスが担当。華やかな演奏音が曲を彩りました。
その後のラストサビでは、
メ〜ロディ〜
泣かないで〜〜〜〜〜
で伸びのあるロングトーンを聴かせ、ここまでで一番の声の張りを見せました。最後は、
あの歌は心から聞こえてるよ
を無伴奏の弾き語りで歌い、歌唱パートが終了。直後に絶妙な間を持って飯島さんによるチェロの単旋律が入り、続け様にストリングスの演奏が加わって曲が終了しました。
曲後はサポートメンバー一同がステージの前列へ。玉置さんもBUSCARINOをスタンドに置き、列に加わりました。その並び順は以下の通りです。
(下手から)
・Vc.飯島さん
・Va.舘泉さん
・Vn.白澤さん
・Vn.吉田さん
・Key.トオミさん
・Vo.玉置さん
・Sax.Fl.武嶋さん
・Ba.川崎さん
・Gt.秋山さん
・Perc.中北さん
・Dr.松原さん
玉置さんとトオミさんがガッチリ握手を交わして位置に着く姿が印象的でした。その後はメンバー全員で揃って礼をし、続けてあまり慣れないぎこちない動作で隣のメンバーと手を握り、”結いつけた”手を上げるセレブレーションの演出もありました。
やがて下手端の飯島さんから順に退場し、玉置さんも下手端まで移動して武嶋さん以下のメンバーを順に見送りました。全員がステージから退場すると、玉置さんもそのまま退場。しばらくすると、館内アナウンスが流れて終演となりました。
その後も客席からは拍手が続き、玉置さんの再登場を願うような音になっていきます。すると、玉置さんが下手から登場してきました。沸き立つ観客。玉置さんがマイクスタンドの前に立つと、客席に向けて合唱を促す合図を見せてアンコールが始まりました。
5. アンコールの様子
Ec. 1曲目
今日のささやきと昨日の争う声が
ふたりだけの恋のハーモニー

笑笑

笑笑
夢もあこがれもどこか違ってるけど
それが僕と君のハーモニー
夜空をたださまようだけ
誰よりもあなたが好きだから

・・・

素敵な〜

そう、素敵な!

笑笑
夢あこがれを
いつまでもずっと忘れずに

👏👏👏

(青のBUSCARINOを取る)

👏👏👏

(マイクスタンドを前に移動)

👏👏👏

(調弦)
♪♪♪
Ec. 2曲目
続いて、玉置さんが弾き語りで歌い始めました。
もっと勝手に恋したり
もっとキスを楽しんだり
忘れそうな想い出を
そっと抱いているより
忘れてしまえば
今以上 それ以上 愛されるのに
あなたはその透き通った瞳のままで
あの消えそうに燃えそうな

(シャウト)
ワ〜〜インレッドの〜〜

心を・・・
(歌詞が出てこない)

持つあなたの願いが

(マイクから離れて焦らす)
・・・・・

えぇ〜っ!

叶うのに

👏👏👏
歌詞がふと出てこなくなる場面もありましたが、それすらも会場との一体感につながるようなひとときでした。
Ec. 3曲目
前奏のスキャットは省略され、いきなりサビの歌唱パートで曲が始まりました。
じれったい 心を溶かして
じれったい 体も溶かして
もっと もっと知りたい
Baby Baby Baby 心を燃やして
Ah〜(合唱を促す玉置さん)Baby
全てを燃やして
もっと もっと知りたい
観客との合唱を交えながら、テンポよく進んでいきました。
Ec. 4曲目
もう1曲始まります。
無くさないで夢を 忘れないで愛を
心を開いて
I LOVE YOU I LOVE YOU
I LOVE YOU More
悲しいときでも くじけそうなときでも
あきらめないから
I LOVE YOU I LOVE YOU
I LOVE YOU More

もう1回!
無くさないで夢を 忘れないで愛を
心を開いて
I LOVE YOU I LOVE YOU I LOVE YOU

(シャウト)
I LOVE YOU More〜!

👏👏👏

(下手に退場)

👏👏👏👏👏
その後、再び館内アナウンスが流れ、本当の終演を迎えました。今年のソロツアー初日は、大盛況のままに幕を閉じました。
以下、本公演のセットリストです。
6. セットリスト
玉置浩二 with 故郷楽団
Concert Tour 2026
ファンファーレ!!
8月23日
大宮ソニックシティ 大ホール
セットリスト
【一部】
1. ファンファーレ(Instrumental)
2. あこがれ(Instrumental)
3. 希望の光
4. 海路
5. ムダな汗(Instrumental)〜R-『★』指定
6. 愛してんじゃない
7. ショコラ
8. MR.LONELY
9. やせっぽちの星
【二部】
10. 希望の光(Instrumental)
11. 花束じゃなくキミといたい
12. 不明(タイトル未確認、有力:命の宿り)
13. サーチライト
14. 熱視線
〜メンバー紹介〜
15. JUNK LAND
16. 田園
17. ファンファーレ
18. メロディー
【アンコール】
Ec1. 夏の終りのハーモニー
Ec2. ワインレッドの心
Ec3. じれったい
Ec4. I LOVE YOUからはじめよう
7. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。

初日から非常に完成度の高い仕上がりになっていました。昨年の良いところはそのまま引き継ぎつつ、さらにブラッシュアップされていた印象を受けました。
曲選では、これほどまでに安全地帯の楽曲が実演されるとは思わず、とても驚かされました。玉置さんの安全地帯を想う気持ちが、選曲を通してよく伝わってくるステージだったと思います。
全30公演、これから公演を重ねるごとにどう変化・進化していくのか、その行方が楽しみでなりません。
こばかず

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