一昨日の9月10日、玉置浩二 with 故郷楽団 Concert Tour 2026 ファンファーレ!!@愛知県芸術劇場 大ホール公演に参加しました。
※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは21会場30公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。
1. 公演前の様子
公演前の会場の様子です。








本会場は、昨年のソロツアーでファイナル公演が行われた場所です。もともと9月に予定されていた四日市公演が玉置さんの新型コロナウイルス罹患によってキャンセルとなり、その振替公演が翌年1月13日にこの会場で組まれ、そのままツアーの最終公演となりました。
昨年と同じく、前日の浜松公演から連日での開催となった愛知公演。2日前の名古屋は記録的な豪雨に見舞われ、道路の冠水や河川の氾濫が発生していました。当日も天候は不安定なままで、会場周辺は雨模様に包まれていました。
2. サポートメンバー
本公演に参加するサポートメンバーは以下の通りです。
(敬称略)
— こばかず (@anzen_koji_1982) September 9, 2026
キーボード:トオミヨウ
ギター:秋山浩徳
パーカッション:中北裕子
ベース:川崎哲平
ドラム:松原"マツキチ"寛
サックス/フルート:門田"JAW"晃介★初日★
バイオリン・吉田宇宙・名倉主
ヴィオラ:舘泉礼一
チェロ:稲本有彩#玉置浩二#故郷楽団#ファンファーレ
(表は明日投稿)
(敬称略)
・キーボード:トオミヨウ
・ギター:秋山浩徳
・パーカッション:中北裕子
・ベース:川崎哲平
・ドラム:松原"マツキチ"寛
・サックス/フルート:門田"JAW"晃介
・バイオリン:吉田宇宙
・バイオリン:名倉主
・ヴィオラ:舘泉礼一
・チェロ:稲本有彩
本ツアー初となる、ホーンのメンバーチェンジです。門田さんがツアー参加初日を迎えました。
昨年のツアーでも、サックス/フルートは武嶋さんと門田さんの2人体制で参加シフトが組まれていましたが、演奏楽器と音色にはそれぞれ異なる特徴が見られました。武嶋さんはサックスとフルートをバランスよく使い分け、原曲のメロディーラインに寄り添う正統派な奏法が持ち味。一方の門田さんはサックスを主軸に据え、メロディーをオシャレにアレンジした、ダンディズムに満ちた音色を聴かせてくれました。
今年も、この両者が描き出す音楽の違いに注目が集まります。公演に足を運ぶ前の時点では、門田さんがフルートを手にするのは第一部の「ファンファーレ(Instrumental)」、第二部の「サーチライト」「ファンファーレ」ではないかと予想していました。加えて、これまで武嶋さんがフルートを奏でてきた第一部の「あこがれ」と第二部の「希望の光(Instrumental)」では、門田さんがソプラノサックスを選ぶのではないかと踏んでいました。
3. 第一部の様子・各曲の感想

この日の座席は1階席前方の下手端でした。目の前に客席がなく、実質的な1列目にあたる位置です。ただし、端側の席であったがゆえの問題点も生じました。多くのメンバーが目の前の巨大スピーカーに隠れてしまい、その姿を確認できなかったのです。門田さんから下手側に配置されたメンバーは、ほぼ完全に視界の外。チェロの稲本さんは、スピーカーの隙間からわずかに見える程度でした。センター前方に立つ玉置さんの姿は、遮られることなくはっきりと見て取ることができました。そこで今回は、こうした異例の位置だったからこそ感じ取れたことを中心に綴っていきたいと思います。
定刻の18時、公演がスタートします。サポートメンバーがステージに姿を見せ、弦の調律が微かに行われました。ステージとの距離が近いため、そのわずかな音までもが客席にしっかりと届いてきます。
1. ファンファーレ(Instrumental)
門田さんのフルートが前奏を奏で始めます。演奏している姿こそ見えませんでしたが、音色で判断がつきました。ここは武嶋さんと演奏楽器が変わらない形です。ゆったりとしたテンポで紡がれる演奏が、とても優雅でした。
中盤からは力強い打楽器の音も加わります。間近で浴びるこの音はきわめてパワフルで、確かな質感を伴って自席まで迫ってきました。
2. あこがれ
打楽器がリズムを刻み、2曲目が幕を開けます。やがてピアノと弦のアンサンブルで本編がスタートしました。スピーカーに遮られて姿は確認できないものの、カルテットが目の前に位置しているため、その響きが真っ直ぐに押し寄せてきます。
曲の中盤、メロディーが盛り上がっていくパートでは門田さんのサックスが登場。演奏楽器は目視できませんでしたが、おそらくソプラノサックスだろうと推測しています。張りのある音色が曲を大きく盛り立てました。
最後まで打楽器が腰の据わったリズムを刻んで曲が終了。終盤はバスドラムの重厚な響きが胸元まで迫ってきました。
3. 希望の光
玉置さんがステージに姿を見せます。サポートメンバーに手を向けながらの登場でした。
トオミさんのシンセサイザーの音のみが伴奏として響く中、玉置さんのとても深みのある歌声が聴こえてきます。目の前にスピーカーがあるおかげで、語り口調のパートでもドッシリとした重さを保ったまま自席へ届きました。
中盤からはストリングスも演奏に加わります。この瞬間、客席から見て左側から赤いライトが玉置さんを強調し、その延長線上にあるスクリーンに玉置さんの影が作り出されました。
玉置さんはここでジェスチャーも見せます。
さっきまでのこの男に さあ、ケリをつけて
では右手を、
言ってやろう 希望という 君がいると
では左手を前へと差し出しました。その一つひとつの動きが、そのまま影となって浮かび上がりました。
4. 海路
曲の序盤、玉置さんの低音域の歌声がズッシリと響きます。もっとも、スピーカーがあまりに近いせいで、全体の音はかえってこもって聞こえました。
記憶に刻まれたのは、曲のラストフレーズとなる、
愛しくて ただ愛しくて
成れの果て 僕を知り
愛になる
のライティングです。青いライトが急激に落ち、玉置さんのみをスポットが射抜く様子は、至近距離で見るとものすごい迫力でした。
5. ムダな汗〜R-『★』指定
前曲から流れるように、中北さんのソロ演出が始まります。この日は鳥笛を用いてのパフォーマンスです。可憐な鳴き声を奏でながら、始まりは繊細に、そして締めくくりは豪快にパーカッションを叩き上げました。
スクリーンに雷雨の映像が投影され、秋山さんのエレキギターと打楽器の演奏が始まると、玉置さんはスタッフからギターを受け取ります。ステージは暗いままでしたが、玉置さんの使用ギターがまた変更になったことにすぐ気が付きました。初日公演から旭川公演まで使用していたMartin D-28Mに、再び戻った形です。

この曲では、骨太なリズム隊の演奏がよく迫ってきました。ベースとドラムの音に、普段以上に胸が高鳴ります。
前日の浜松公演で手が加えられたスクリーンの演出に、変更はありませんでした。晴天を分厚い雲が覆う爽やかなイラストで始まり、2番のサビからは夕焼け模様へと変化する形です。
曲中には、玉置さんがイヤモニの音量を上げるよう、上手端のPAへ激しく指示を出す場面がありました。自席からはスタッフの姿までよく見えます。手を大きく上げて要請に応える様子が確認できました。すると玉置さんは、納得したように歌いながらうなずく仕草を見せました。
曲のラスト、弦カルテットとエレキギターによる刹那の演出では、スピーカーの隙間から稲本さんの演奏に目を凝らしました。クールに弓を走らせる姿。最後の弓の離し方が軽快で、とても決まっていました。
6. 愛してんじゃない
門田さんのソロ演奏がスタートします。演奏している姿も、眩しく輝いているであろう黄金色のライトも自席からは確認できません。そのぶん、すべての感覚を聴覚に集中させました。あの渋い音色はテナーサックスです。ゆったりとした調べで始まり、最後はスピード感あふれる激しい演奏を披露しました。
玉置さんはGIBSON SJ-200のギターを手にします。ここでも、初日公演から旭川公演まで使用していたモデルに戻した形です。
曲が始まると、この曲もリズム隊の音が確かな輪郭を持って胸に押し寄せてきました。じっと座っているだけでも、身体がよく振動するのが伝わってきます。そこへ加わるのが、玉置さんのあのゾクゾクするような低音域の歌声です。至近距離ならではの刺激的な体感でした。
7. ショコラ
曲前演出は、川崎さんのベースソロです。前日と同様、まるでギターを弾いているかのような軽快な演奏と音色でした。
玉置さんは有線のエルヴィスマイクを大切そうに持ち、歌い進めていきます。サビの裏声パートでは、高弦とのハーモニーが織りなされました。姿こそ確認できないとはいえ、弦カルテットはスピーカー越しの目の前に位置しています。普段は玉置さんの歌声が前に出て聴こえてくる場面ですが、この日は弦との重なりそのものに耳を向けることができ、普段ならあまり気付けない発見を得られました。
本曲では、曲中にステージの真上からピンクの照明がグルグルと回ります。一回転するたびに、とても眩しく目に飛び込んできました。これも間近で目にしたからこそ体験できることでした。
2番で玉置さんが見せたのは、独特な歌い回しでした。
口唇をとがらせてゆっくりと さめるのを待つ
のパートを、
とが・らせて・ゆっ・くりと
と言葉を区切るように、そして頷きながら丁寧に歌い上げます。タメと上下の動きが、本ツアーの中で最も強調されていました。
8. MR.LONELY
秋山さんのエレキギターソロが始まります。抜けの良い高音が明るく響きました。その間、玉置さんは次曲に向けた準備を整えます。水を飲み、手を拭き、スタッフからギターを受け取るという流れ。秋山さんは玉置さんの様子を窺いながら、スタンバイが完了するタイミングに合わせ、演奏の長さを調節していたように見えました。
すると、シンプルながらも重心の低いドラム演奏で曲がスタート。玉置さんはGIBSONのシェリルを肩からかけ、前方へと移動しました。

この曲は、玉置さんがギターを弾きながら歌い上げるナンバーです。この日は距離が近いこともあり、アコースティックな生音に注目しました。歌と演奏のどちらにも抜かりのない姿で、弦を弾く音まで余すところなく自席に届いてきました。
そして、曲のアウトロ部は圧巻のパフォーマンスに。玉置さんがマイクから離れて叫びます。普段よりも一節早い冒頭からすでにギターを手に持ち替え、ボディーの背面を客席に向けて思い切りシャウトを決めました。マイクを介さない迫力のある生歌は、堂々たる歌いっぷりでした。
9. やせっぽちの星
落ち着いた調べの曲前演奏を、トオミさんが奏でます。そのまま曲の前奏へと流れ込み、本編が始まりました。
スクリーンに投影されているアニメーションは、スピーカーに隠れてほとんど見えません。左上にチラッと映る「CAFE JAPAN」の建物が、隙間から大きく確認できたくらいでした。
玉置さんはスタンドからマイクを外し、手に持って歌います。ここまでの第一部を振り返ると、バンドの演奏が厚みのあるアンサンブルになる場面では、やや音がこもってしまっていました。一方、アコースティックな伴奏の上で玉置さんが抑えを利かせて歌う声は、深みを持って響きよく届いてきます。序盤はピアノのみ、中盤からストリングスが加わるというシンプルな構成の本曲は、この位置で聴くのに最適な音量でした。しかも、いずれの楽器も目の前に配置されているため、普段以上の臨場感がありました。
曲が終わると、ストリングスが重厚なエンディングテーマを奏でる中、玉置さんが退場しました。その後、演奏も終了してサポートメンバーが去ると、客電が灯ります。ここでスクリーンに、
休憩中
Break Time
の文字が映り、館内アナウンスが流れることなくインターバルへ入りました。
4. 第二部の様子・各曲の感想
約20分間の休憩を挟み、第二部が始まります。
10. 希望の光(Instrumental)
ピアノ、チェロ、ストリングスと流れるように展開されていく導入部が終わると、ホーンが同曲の歌詞パートにあたる、
また出口のない この迷路の中
を演奏します。参加前から、この部分はメンバーチェンジによって演奏楽器も変わると予想していたため、耳を澄ませて聴き入りました。やはりその姿は確認できませんでしたが、おそらくソプラノサックスでしょう。フルートの透明感ある澄んだ音色とは一線を画す、パワフルで突き抜けるような響きが記憶に残りました。
終盤のバイオリン演奏も、目の前で高く鳴り渡ります。アンサンブルとなって曲が豪華に展開されていく中、一際厚みを増した響きが自席へ押し寄せてきました。
11. 花束じゃなくキミといたい
玉置さんが登場します。ツアー初期からは、白いインナーの上に黒のベストが加わるという衣装の変化も確認しました。
トオミさんのピアノがイントロを奏で、玉置さんがつぶやくように歌い始めます。本曲もまた、この距離感で聴くにはもってこいでした。極限まで抑えた深みのある低音が、ズッシリと自席まで届いてきます。
対してサビの歌声には力強さが宿り、激しさも覗かせました。この曲は伴奏がトオミさんのピアノのみで玉置さんの歌声に寄り添う構成のため、声質が変化したときのコントラストが色濃く現れます。このサウンドアレンジ、聴き始めた当初こそやや単調で退屈な印象も受けましたが、今となってはこのシンプルな編曲が心地よく感じられます。
12. 命の宿り
玉置さんは赤のBUSCARINOを携え、スタンディングでのパフォーマンスです。

この曲は、玉置さんが公演で歌い重ねていくうちに、よりスマートになってきた印象を受けます。声の伸びと艶も、一段と出てきました。
1番終了後の間奏では、玉置さんがマイクから離れてギターを弾きます。秋山さんと顔を合わせ、互いに笑顔を浮かべながら演奏している姿が印象に残りました。
13. サーチライト
オレンジのライトがステージから放射され、客席に向かって眩しく迫ってきます。客席最前方から見るこのライティングは、実に輝かしいものでした。
サビでは玉置さんの裏声とストリングスの音色が交差し、高音域の重なりが見事なハーモニーを生み出します。弦のポジションが目の前であったことから、この日は特に音の高鳴りを感じ取ることができました。
14. 熱視線
ここで玉置さんの使用ギターが変更となりました。これまでの公演で使っていたFENDERのホイットニーから、輝かしい金色が光るFENDERのマイケルへ。ただし、ペイントが異なっていたようにも見えました。カラフルなペイント部は、実際にはもっとシンプルだったように思います。別のギターかもしれません。

この曲から観客が立ち上がり、手拍子が生まれます。最前列で、客席を背にして聞くクラップ音はものすごい迫力でした。
この日は、玉置さんがサビ前に決めるポーズが普段以上に鮮明に映りました。打楽器のリズムに合わせ、右手を後ろに向けて叩く🫲姿。この瞬間、ステージも暗転して玉置さんのシルエットが浮かび上がります。客席前方から見るこの光景は、いつも以上の迫力を伴っていました。
ラストサビ前では、この演出がさらに長く展開されます。玉置さんは顔を隠すように手で覆うミステリアスなポーズを見せ、最後は手を前に出すポーズを決めてみせました。そのたびに、客席からは歓声が沸き起こります。
そしてラストサビは、途中から観客の合唱へ。玉置さんはステージの左右へ移動し、両手を大きく広げながら唱和を引き出しました。
曲の締めくくりは、二段階でフィニッシュの形が取られます。まず玉置さんが手を前に出すポーズ🖐️でシンプルに曲が終了し、ステージも明るく照らされました。すでに大きな拍手が沸き起こっています。すると玉置さんが動き出し、打楽器隊に向けてステップを踏みながらギターを振りました。再びステージは暗転し、激しく打楽器が連打されて曲はフィナーレを迎えます。会場はさらに沸き立ちました。
曲後、玉置さんは曲中に交えたジェスチャーを客席に見せます。

🫲(ドン🥁)
🫲(ド🥁)
🫲(ドン🥁)

🖐️
客席からは歓声と拍手が上がりました。
メンバー紹介
玉置さんがギターを手に持ったまま、サポートメンバーを紹介していきます。
パーカッション:中北裕子
ドラムス:松原"マツキチ"寛
ギター:秋山浩徳
ベースギター:川崎哲平
サックス:門田"JAW"晃介
1stバイオリン:吉田宇宙
2ndバイオリン:名倉主
ヴィオラ:舘泉礼一
チェロ:稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード:トオミヨウ
秋山さんの紹介後は、玉置さんと秋山さんがギターを振るポーズを決めてみせました。
15. JUNK LAND
グルーヴ感のあるリズムでスタートすると、瞬く間に客席から手拍子が復活します。最前列でこの音を聞いて感じたのは、背後の広い客席から届く手拍子が、微妙な時間差を伴って耳に流れ込んでくるということ。これだけ音がずれて重なるのであれば、ステージ上でも実にさまざまな音が混じり合って聞こえているのだろうと想像しました。
この曲でも玉置さんのギターが変更となりました。ここまで毎年「JUNK LAND」で使われていたSCHECTERのフルアコは、この曲では姿を見せません。代わって、これまで前曲「熱視線」を担ってきたFENDERのホイットニーがここで姿を現します。

このギターは、間近で見ると角度や光の当たり方によってボディーのイラストが異なって見えます。基本は一面黒ですが、明度が上がるとレンガのような模様が浮かび上がりました。
FENDER Eric Clapton Stratocaster “Blackie” Custom Painted by Freedom C.G.R.
愛称:ホイットニー
エリック・クラプトンの愛機「ブラッキー」のシグネチャーモデルをカスタムペイントしたら、ホイットニーに。
光の加減で模様が浮き上がったり、違った色に見えたりする。
曲のラストは観客とのコール&レスポンスです。普段と同じく、裏声、地声、歌唱パートの順に展開されていきます。そして最後は、玉置さんの底知れないロングトーンが響き渡りました。

J・U・N・K
L・A・N・D
で〜〜〜!!!

👏👏👏
ここで玉置さんは、観客に指揮を送ります。

(客席に指揮)
JUNK🫵
LAND🫵
で〜〜☝️
そして曲が終了へと向かっていきます。この日は曲終了の合図を下手側へ送る玉置さん。メンバーの姿は確認できませんでしたが、合図を送る玉置さんのいつもとは違う反応から推測するに、吉田さんに託したように見えました。こうして、会場を大きく沸かせた1曲が幕を下ろしました。
16. 田園
アップテンポで曲が始まり、客席からは手拍子が起こります。盛り上がりは衰えることを知らず、むしろまた一段階ボルテージが上がっていきました。客席最前方で聞くこの手拍子音は、地鳴りのように響き渡ります。
玉置さんはMartin D-45Sの田園モデルにギターを交換します。フィンガーボードに
D・E・N・E・N
とインレイされた文字列を、はっきりと確認できました。

サビのアレンジでは、
愛はここにある 名古屋にある
と歌う玉置さん。
名古屋に〜〜ある
というように、字足らずのフレーズを上手く伸ばして対応してみせました。
2番はサポートメンバーの演奏が激しさを増し、門田さんのサックス、吉田さんのバイオリンが高鳴ります。スピーカーに遮られてその様子は確認できないものの、吉田さんが迫力ある姿で門田さんに迫り、門田さんが見上げながらサックスを吹いているシーンが、いとも簡単にイメージできました。
17. ファンファーレ
ゆったりと前奏が流れ出します。優雅なフルートの音色が、明るくホールを包み込みました。
ここで玉置さんは、ストラップに白い装飾がプラスされたSCHECTERのフルアコをスタッフから受け取ります。バックで奏でられている洗練された旋律に浸るように、しばらくギターを肩にかけませんでした。ところが、松原さんのドラムの連打と中北さんのツリーチャイムが煌びやかに曲をスピードアップさせると、玉置さんは決めポーズをするようにギターをかけました。
観客からも大きな手拍子が発生。前曲でピークに達したかとも思えたホールのボルテージが、また一段と引き上げられます。ここで、普段ならば絶対にしないようなことを試みてみました。最前列からステージに背を向け、客席へ振り返ってみたのです。すると、一生懸命手拍子をしたり、ツアーグッズの結くんを振ってリズムを取ったりする、観客の波のような姿が目に飛び込んできました。ホールごと揺らすように生まれるあの一体感は、まさに壮観でした。また、ツアー初期からは結くんも随分と浸透したように感じました。
ステージでも熱いパフォーマンスが展開されます。タフなリズム隊の演奏と、玉置さんのパワフルな歌声。強みと強みがかけ合わさり、最強ともいえる相乗効果を生み出していました。
曲のラストは、玉置さんが伸びやかなロングトーンで堂々と締めくくります。最後まで圧倒的な盛り上がりを生んだツアータイトル曲が、こうしてフィナーレを迎えました。
曲後はサポートメンバーが立ち上がり、観客が手を叩く音がホールを満たしたまま、しばらく鳴り止みません。すると、スタッフが青のBUSCARINOを玉置さんに手渡し、次曲に向けた準備が始まりました。

18. メロディー
この日は第一声の、
あんなにも好きだった…
で拍手が起こりませんでした。そのおかげで、至近距離で聴く玉置さんの歌声を一音も逃さず堪能できました。
この曲は、他のどの曲と比べても格段に良かったです。アコースティックに近いサウンドが玉置さんの歌声を包み込み、確かな臨場感を持って自席まで届きました。玉置さんの歌声そのものも、本ツアーは一段と充実しているように感じます。太い芯の通ったボーカルで、終盤の伸びやかなロングトーンはもちろんのこと、序盤の抑えた歌声も力強さを伴って胸に迫ってきました。
曲が終わると、玉置さんの合図にしたがって、サポートメンバーがステージ前列へ移動します。玉置さんが合図を送るまで、その場に静かに立っているメンバーたちの姿には、玉置さんに対するリスペクトが感じられました。そして、玉置さんとサポートメンバーが一列に並びます。
(下手から)
・Vc.稲本さん
・Va.舘泉さん
・Vn.名倉さん
・Vn.吉田さん
・Key.トオミさん
・Vo.玉置さん
・Sax.Fl.門田さん
・Ba.川崎さん
・Gt.秋山さん
・Perc.中北さん
・Dr.松原さん
玉置さんとトオミさんが客席の上層階に指を差しながら話し込み、手を振る姿が印象に残りました。その後、玉置さんが手を向ける合図にしたがって、稲本さんからトオミさんまでの下手側のメンバーが礼。続いて門田さんから松原さんまでの上手側のメンバーが礼をします。そして最後は全員でお辞儀をして締めくくりました。
ここで稲本さんを先頭に、サポートメンバーが退場します。玉置さんは最後の1人まで見送ると、自身もそのまま退場していきました。
演者がいなくなり、暗転したステージ。客席からは万雷の拍手がなおも鳴り響いていました。するとそのとき、第一部のスタート時からステージの中央に置かれていたF.C.G.Rのシロのギターをスポットライトが照らし、そのシルエットを浮かび上がらせる演出が始まります。

昨年のソロツアーのイントロダクションで見た、青のBUSCARINOを強調したあのシーンが、まるでそのまま目の前で再現されたかのようでした。
そして、サポートメンバーが続々と再びステージに姿を見せます。全員がポジションに戻ると、アンコール曲が始まりました。
5. アンコールの様子
Ec1. じれったい
打楽器の力強いリズムで曲がスタートします。前日の浜松公演と同じ曲目ですが、その演出手法は全く異なるものでした。前日は客電も点灯し、ステージが明るいままに曲が始まったのに対し、この日はステージが暗い中でのスタート。玉置さんの登場シーンにも変化が現れます。サポートメンバーと一緒に姿を見せた前日に対して、この日はメンバーの前奏中にステージへ登場しました。そして、曲前演出を飾ったF.C.G.Rのシロを肩からかけ、パフォーマンスが始まりました。
暗転した関係で、曲中はライティング演出も加わりました。鮮やかな紫・青・赤のライトが目まぐるしく移り変わり、瞬く間にロックの雰囲気が生まれていきます。1日でここまで全体の完成度を上げてきたのは、日頃から強固に醸成されたチームワークの賜物でしょう。
玉置さんは、惜しみなく歌詞アレンジを見せます。1番のサビでは、
じれったい 心を溶かして
じれったい 体も溶かして
もっと もっと名古屋を知りたい
と歌い、2番のサビでは、
止まらない ふたりの続きを
止まらない 名古屋の夜を
ずっと 夢を見せて
と、2度にわたって地名を入れてみせました。
2番終了後の間奏では、サポートメンバーの個性が光ります。まず先陣を切ったのが門田さんです。前日の武嶋さんはその場に立って演奏していましたが、この日は門田さんがステージ前方まで移動しました。この姿はスピーカーに隠れることなく確認できます。テナーサックスを激しく吹く門田さんに、それを受け止める玉置さん。2人による楽器の掛け合いが行われました。
そしてパフォーマンスは打楽器隊の演奏へ移ります。松原さんと中北さんが勇ましくリズムを刻み、見事なコンビネーションを見せました。
ラストサビは、玉置さんの世界観が全開に広がって締めくくられます。
もっと・もっと・もっと・もっと
と、これでもかというほどワードを連発して客席を盛り立て、曲はフィナーレを迎えました。
曲後はサポートメンバーと玉置さんが退場し、客席からは惜しみない拍手が注がれます。
再び演者がいなくなったステージ。なおも拍手は鳴り止まず、終演のアナウンスも流れません。すると、三度玉置さんがステージに姿を見せました。
Ec2. 夏の終りのハーモニー
この曲も、これまでアンコールで行われてきた合唱の演出とは異なる趣を放っていました。以前の明るいステージではなく、暗く染まったステージ。玉置さんの姿が一層強調されます。そして、観客に合唱の合図を見せて次なる演出が始まりました。
今日のささやきと昨日の争う声が
ふたりだけの恋のハーモニー

(両手でリズムを取る)

笑笑
夢もあこがれもどこか違ってるけど
それが僕と君のハーモニー
夜空をたださまようだけ
誰よりもあなたが好きだから
素敵な夢あこがれを

(叫ぶ)
WOW〜!!!
いつまでもずっと忘れずに

👏👏👏
普段は曲が終わると颯爽と退場する玉置さんですが、この日はステージに立ち尽くしていました。そして、客席に向けて大きく腕を包み込むエアハグのジェスチャーを見せます。

(エアハグ)

👏👏👏👏👏
その後、玉置さんが堂々と退場します。そして、たっぷりと余韻を残して終演のアナウンスが流れました。こうして、前日からさらにアップデートされた愛知公演が幕を閉じました。
以下、本公演のセットリストです。
6. セットリスト
玉置浩二 with 故郷楽団
Concert Tour 2026
ファンファーレ!!
9月10日
愛知県芸術劇場 大ホール
セットリスト
【一部】
1. ファンファーレ(Instrumental)
2. あこがれ
3. 希望の光
4. 海路
5. ムダな汗(Instrumental)〜R-『★』指定
6. 愛してんじゃない
7. ショコラ
8. MR.LONELY
9. やせっぽちの星
【二部】
10. 希望の光(Instrumental)
11. 花束じゃなくキミといたい
12. 命の宿り
13. サーチライト
14. 熱視線
〜メンバー紹介〜
15. JUNK LAND
16. 田園
17. ファンファーレ
18. メロディー
【アンコール】
Ec1. じれったい
Ec2. 夏の終りのハーモニー
7. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。


本公演も、前回から大きな変更点が加わることになりました。まずは玉置さんの使用ギターです。「熱視線」では今ツアーで初めてマイケルがステージに姿を現し、ここまで毎年「JUNK LAND」で使われていたフルアコもホイットニーに変更となりました。これで、玉置さんがギターを持つ10曲すべてで、異なるモデルが使用されることになります。それぞれの存在感が最大限に高まる演出になっていました。
アンコールの演出にも、はっきりとした変化が現れました。前日は客電まで全灯し、ステージが明るい雰囲気のまま曲が進行しましたが、この日はライティングが加わり、激しさを伴った空気が生まれます。さらに、観客との合唱形式も復活し、たいへん密度の濃いラストになりました。これからどのような演出に変わっていくのか、引き続き注目したいところです。
次回は明日、玉置さんが68歳の誕生日を迎えるその日に行われる金沢公演です。特別な日に、どのような演出が繰り広げられるのか楽しみにしたいと思います。明日で本ツアーは、区切りの10公演目を迎えます。まだまだ見どころは続いていきます。
こばかず

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