昨日の9月9日、玉置浩二 with 故郷楽団 Concert Tour 2026 ファンファーレ!!@アクトシティ浜松 大ホール公演に参加しました。
※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは21会場30公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。
1. 公演前の様子
公演前の会場の様子です。




秘話も飛び出した玉置さんの故郷・旭川公演、そしてサポートメンバーによる曲前演出や玉置さんのアンコールがアップデートされた札幌公演。北海道シリーズから週が変わり、本ツアーの舞台は浜松へと移りました。
今となっては定番化した、“第三部”ともいえる観客との合唱や対話を交えたアンコールの演出。その原点を辿ると、2年前の「Resume」ツアー、8月16日の浜松公演に行き着きます。
当時は本州に接近した台風7号の影響で、公演当日は東海道新幹線の東京―名古屋間が終日運休となりました。こうした異例の状況下にありながらも公演は開催され、会場は大盛況に包まれました。
終演のアナウンスが流れ、観客が帰路につこうとしていたそのとき、玉置さんが再びステージに姿を現します。弾き語りで3曲を披露し、さらにはトークまで飛び出しました。今ではお馴染みの光景ですが、当時は玉置さんがステージで話すことも、観客と一緒に歌うことも非常に珍しいものでした。これは間違いなく、玉置さんのソロツアー活動における分岐点のひとつだったといえます。
そして今回も、天候が我々を悩ませることになりました。前日は東海地方が記録的な大雨に見舞われ、隣県の愛知では冠水も発生。2年前と同じような不安を重ねながら、当日を迎えました。
2. サポートメンバー
本公演に参加するサポートメンバーは以下の通りです。
(敬称略)
— こばかず (@anzen_koji_1982) September 8, 2026
キーボード:トオミヨウ
ギター:秋山浩徳
パーカッション:中北裕子
ベース:川崎哲平
ドラム:松原"マツキチ"寛
サックス/フルート:武嶋聡
バイオリン・吉田宇宙・名倉主
ヴィオラ:舘泉礼一
チェロ:稲本有彩#玉置浩二#故郷楽団#ファンファーレ
(敬称略)
・キーボード:トオミヨウ
・ギター:秋山浩徳
・パーカッション:中北裕子
・ベース:川崎哲平
・ドラム:松原"マツキチ"寛
・サックス/フルート:武嶋聡
・バイオリン:吉田宇宙
・バイオリン:名倉主
・ヴィオラ:舘泉礼一
・チェロ:稲本有彩
8月26日に行われた本ツアー2公演目、仙台公演と同じ布陣となりました。前回の北海道シリーズからは、ベースが千ヶ崎さんから川崎さんに、2ndバイオリンが白澤さんから名倉さんに変更となります。
名倉さんは、新幹線で浜松の隣駅にあたる静岡県掛川市の出身です。ゆかりのある地で躍動する姿に注目が集まりました。
3. 第一部の様子・各曲の感想

この日の座席は1階席後方の下手寄りでした。本会場は、前述した2年前のツアーで初めて訪れた際、その音響の良さに衝撃を受けたホールです。それだけに、普段以上に開演が待ち遠しく感じられました。
定刻の18時、ステージが暗転します。こうして、待ちに待った公演の幕が上がりました。
1. ファンファーレ(Instrumental)
序曲は、ゆったりとした音色で始まります。武嶋さんのフルートと弦カルテットが優雅に織りなすアンサンブルは、非常に贅沢な響きでした。
曲が進むにつれて打楽器の音が高鳴り、ホール全体に少しずつ高揚感が生まれていきました。
2. あこがれ
終始、打楽器が軽快なリズムを刻む中を曲が進行します。そこに重なるピアノと弦のアンサンブルが魅力的でした。
とりわけ弦の音色は、豊かな響きを伴って客席へ迫ってきます。上質な会場の音響を、早くもこの2曲目で肌に感じることになりました。
3. 希望の光
ここで玉置さんが登場します。シンセサイザーの音だけが響く暗闇の中、語りかけるように歌い始めました。
深みのある歌声が、素晴らしい音響を通じて客席まで届きます。わずかな息遣いさえも拾うほどの静寂に、玉置さんの歌声だけが響く。そこには、極上の空間が広がっていました。
スクリーンに玉置さんの影が映し出されると、ジェスチャーも加わります。まず、
さっきまでのこの男に さあ、ケリをつけて
で右手を前に差し出し、続く、
希望という 君がいると
では、今度は左手を前に出しながら歌いました。その動きがそのまま影となってスクリーンに映し出され、客席からも大きく浮かび上がって見えました。
4. 海路
序盤は、玉置さんの低音がよく響きます。豊潤な歌声が、ずっしりとした重みを伴って客席まで届きました。
一転して、サビは伸びやかに。1曲の中でつけられた歌声のメリハリが鮮やかでした。
間奏中にはシャウトも入れる玉置さん。また、2番終了後の間奏では、主旋律を演奏する吉田さんと顔を合わせ、笑顔を見せる場面もありました。
5. ムダな汗〜R-『★』指定
前回の札幌公演から、やや長めに取られるようになった冒頭の中北さんによるパーカッションソロ。この日もやはり、たっぷりと時間をかけた演奏でした。初めはツリーチャイムや鈴を可憐に響かせ、途中からはコンガをたたみかけるように打ち鳴らしてリズムを刻みました。
スクリーンに雷雨の演出が映ると、それに呼応するように秋山さんのエレキギターと打楽器の演奏が加わります。ここで玉置さんがシャウトを放ち、分厚く音を重ねました。
玉置さんは前回の札幌公演と同じく、GIBSON SJ-200のギターを肩からかけて本編に入ります。ここで、スクリーンの演出に大きな変化が現れました。サボテンのバックには、初日公演からは眩しいオレンジ、前回の札幌公演からは雲間から光が差し込む山岳が映っていましたが、この日は真っ白な雲が濃く空を覆っていました。これまでのオレンジ色の雰囲気は一掃され、どこか爽やかさを感じさせるデザインに変わっていました。
サウンドアレンジにも変化が出たように感じます。秋山さんのエレキギターが積極的に細かくリズムを刻み、曲に疾走感が生まれていたのです。これまではベースやドラムが主にリズムを作っていましたが、そこにギターが加わるアレンジは、とても新鮮に響きました。
玉置さんの歌声は、パワフルさとリズミカルさを兼ね備えたもの。一言一言を強く、それでいて滑らかに歌い上げていく姿はさすがでした。
1番のサビでは、
網にかかったチョウチョを捕って
空へ返せと教えられたろう
で、右手をグイグイと上げていくお馴染みのポーズを見せます。その瞬間、スクリーン上では白いチョウチョが空へと舞い上がりました。背景色が白く変わったことで、チョウチョの色も変わるのではないかと予想していましたが、ここは前回までと同様、白色のままでした。
このスクリーン演出に変化が現れたのは、2番の、
毎年雪ん中一人
道をあけても あけても
ただ雪は降る
で演奏音が止まった瞬間です。ステージもスクリーンも同時に暗転し、光の粒子が飛び散るようにこちらへ向かってくる映像が流れたのち、再びサボテンのイラストが映し出されました。その後の映像は、前回の札幌公演で見たものと同じ夕焼け模様。今後の演出の移り変わりにも、期待が膨らみました。
2番終了後の間奏は、玉置さんと秋山さんによるギターの掛け合いです。この日は秋山さんが積極的に玉置さんへ近づいていき、互いに向き合って演奏を展開しました。
曲のラストにも、大きな見どころがありました。玉置さんが、
なんの保証もない
金なんかじゃ買えない
自由という名の羽根があったろう
で突き抜けるような裏声を響かせると、演奏音もライティングもトーンダウンしていきます。完全な静寂が訪れたところで、弦カルテットのスタッカートと秋山さんのギターの一閃が、間髪を入れずに続けて放たれました。照明も素早く下手端から上手端へと切り替わります。ここで玉置さんはステップを踏みながら両者の姿を指差し、大きな存在感を示しました。
6. 愛してんじゃない
前回の札幌公演から追加された、曲前のテナーサックスソロ。この日も、黄金色のライトが武嶋さんの姿を眩しく照らす中で披露されました。まるでライブハウスに来たのかと錯覚するようなジャズの音色。すぐ目の前で鳴っているとさえ思える音量と臨場感に、すっかり引き込まれました。
そこからトオミさんのピアノが前奏の入りを担い、ただちに武嶋さんのサックスがその旋律を受け継ぎます。見事なバトンの受け渡しで、曲が始まりました。
玉置さんはMartin D-28Mを手にしてのパフォーマンス。序盤、低音域で聴かせるゾクゾクするような歌声から、全てをさらけ出すように伸びやかなサビへ。歌声が描き出す明暗のコントラストは、実に鮮烈でした。

この日は玉置さんのジェスチャーも多く、リフレインする、
愛してんじゃない
に合わせて手を前に出すポーズや、1番終了後の間奏でストリングス隊に指揮を送るようなモーションが見られました。
ラストは松原さんのドラムソロで締めくくられます。玉置さんのシャウトに呼応するようにドラムが鳴り始め、曲の最後に大きな盛り上がりが生まれました。
7. ショコラ
札幌公演の2日目から始まった、曲前のベースソロパフォーマンス。奏者が変わり、この日は川崎さんが担当しました。まるでギターを弾いているかのような、軽快な音色が耳に残りました。
玉置さんはエルヴィスマイクを大切そうに握りしめて歌います。この日の本曲は、今ツアーの中でも断トツに良い仕上がりだったように思います。自然体で歌い上げる玉置さんに、聴いているこちらも何の飾り気もなく向き合うことができ、その歌声がスッと心に染み込んできました。
8. MR.LONELY
秋山さんのエレキギターソロでスタート。抜けの良い明るい高音が、ホールいっぱいに響きました。
本曲から、玉置さんは再びギターを携えてのパフォーマンスとなります。GIBSONのシェリルを使用しました。

歌唱パートに入ると、ドラムが骨太なリズムを刻み、玉置さんの奥行きのある歌声をしっかりと支えました。
独特な歌い回しも飛び出します。1番終了後の間奏、
WOW WOW…
のパートでは、大きく叫ぶように歌い始め、二節目からは裏声を用いました。パートの途中で地声から裏声に切り替えるのは、珍しいものでした。
曲のラストは豪快な締めくくりです。アウトロの発声パートで玉置さんはマイクから離れ、完全なノーマイクでの歌唱となりました。それでも客席までしっかりと届く声量に、ただただ圧倒されるばかりでした。
9. やせっぽちの星
トオミさんのピアノが静かに前奏を奏でて、曲が始まります。この曲では、玉置さんの澄んだ歌声が強く印象に残りました。どこまでも純粋で透き通った声に、心が浄化されていくような感覚を覚えました。
途中、玉置さんが感傷的になったように見える場面もありました。わずかに声を詰まらせながら歌う姿。聴いているこちらの胸にも深く迫る、感動的なひとときでした。
ここで玉置さんが退場し、第一部が終了となります。今年は館内アナウンスが流れず、
休憩中
Break Time
の文字がスクリーンに映し出されて、インターバルに入りました。
4. 第二部の様子・各曲の感想
約20分間の休憩を挟み、サポートメンバーによるインスト曲で第二部の幕が開きました。
10. 希望の光(Instrumental)
武嶋さんのフルート、秋山さんのギター、吉田さんのバイオリンが、順に主旋律を担当します。曲が進むにつれてアンサンブルの強度が増し、スケールアップしていく世界観が壮大でした。この日は特に、弦の音色がよく響いていたように感じられました。
ここで再び玉置さんがステージに姿を見せます。大きな拍手に包まれながら、第二部の本編へと入っていきました。
11. 花束じゃなくキミといたい
終始、トオミさんのピアノが伴奏として玉置さんの歌声に寄り添います。極限まで音が絞られた、非常に張り詰めたパフォーマンス。玉置さんの吐息までもが、マイクに乗って届きました。
この日は、玉置さんの歌声にとても豊かな抑揚が付いていたように思います。落ち着きのある序盤と、激しさが生まれるサビ。全体を通して、はっきりとした強弱の波が描かれていました。
12. 命の宿り
ツアー初期は玉置さんがギタースツールに腰かけて歌っていた本曲ですが、この日はスタンディングでのパフォーマンスです。赤のBUSCARINOを携え、ステージの最前方で歌い上げました。

その歌声は力強さが際立っていました。スタンディングになってからというもの、玉置さんのパワフルさがより前面に出てきているように感じられました。
1番終了後の間奏では、玉置さんがギターを弾きます。秋山さんと顔を合わせながら、二人が笑顔で演奏していた姿が印象的でした。
9月16日に発表が予定されている本曲。8公演目にして、ようやく全ての歌詞を覚えることができました。玉置さんが歌ったのは、
いつも決まって最後に 後悔するけれど
花が実を結ぶよう 信じていたい
そんな生き方ならば それも悪くはない
何度も同じ夢を 繰り返し見るのは
生まれる前のこと きっとそうだね
今を幸せに思う それが大切
色んなことに少し 詳しくなってきた
当たり前のことは とても難しい
雨戸を透かしてみる 命の宿りを
命の宿りを
という歌詞でした。
※歌詞は聴き取りによるもので、正式な歌詞と異なる可能性があります。
また、本曲を連名でリリースするASKAさんが、Official Web Site「Fellows」のBLOG内で、玉置さんが本曲をツアーで歌っていることを明言しました。確度が非常に高い情報のため、本投稿から本曲を「命の宿り」と明記します。
13. サーチライト
中北さんが両手で心を込めて鐘の音を鳴らします。玉置さんはステージの最前方で胸に手を添え、その音色に浸っていました。
曲が始まると、ステージはオレンジ色に照らされます。パッと明るい光が、客席にまで差し込みました。
サビでは、玉置さんの裏声と高弦の音色が美しく交差します。高音同士が重なり合うハーモニーに、思わず聴き惚れました。
ラストサビの、
サーチライトはそうなんだ
君なんだ 君なんだ
では、まず左手を前に出し、続けてエルヴィスマイクを持ち替えて右手も前へ。大きなジェスチャーで、客席全体を包み込みました。
14. 熱視線
ここから雰囲気がガラッと変わります。力強い打楽器のリズムで、ロックナンバーのスタートです。観客は総立ちになりました。
玉置さんはFENDERのホイットニーを肩からかけ、貫禄たっぷりの佇まい。重厚なバンドのサウンドに一歩も引けを取ることなく、堂々と歌い上げました。

曲のラストは、二段階でフィニッシュの型が取られます。一度目の締めが決まると、玉置さんが手を前に出し、ステージが一気に明るくなりました。ここで客席から大きな拍手が巻き起こります。すると玉置さんが打楽器隊に向けてステップを踏み、再び演奏がスタートしました。
最後の一音を玉置さんから託されたのはトオミさんです。その合図に応えたトオミさんは立ち上がり、手を大きく上げる動作からピアノを弾いて、曲を締めくくりました。
メンバー紹介
大盛況の中、玉置さんによるメンバー紹介が行われました。呼び上げられた順は以下の通りです。
パーカッション:中北裕子
ドラムス:松原"マツキチ"寛
ギター:秋山浩徳
ベースギター:川崎哲平
サックス:武嶋聡
1stバイオリン:吉田宇宙
2ndバイオリン:名倉主
ヴィオラ:舘泉礼一
チェロ:稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード:トオミヨウ
秋山さんの紹介時には、玉置さんがギターをかき鳴らす仕草や振る動作を見せ、コミュニケーションを取りました。トオミさんの紹介後は、玉置さんがトオミさんの元へ歩み寄り、二人が両手でガッチリと握手を交わしました。
15. JUNK LAND
再び盛り上がりを取り戻したホール。ライティングも眩しく、そして激しく点滅を繰り返しました。
玉置さんはSCHECTERのフルアコを構え、前奏では力強くギターを弾くシーンもありました。歌唱パートに入るとグルーヴ全開の歌声に。リズミカルなバンドの演奏に合わせて、歯切れ良く歌い進めました。
曲のラストはコール&レスポンスです。裏声、地声、歌詞パートの順に、玉置さんと観客の間で声のキャッチボールが交わされました。そして、強烈なシャウトが放たれます。

J・U・N・K
L・A・N・D
で〜〜〜!!!

👏👏👏
すると、玉置さんが観客にレスポンスの指揮を出します。

(客席に指揮)
JUNK🫵🫵
LAND🫵🫵
で〜〜☝️☝️
サポートメンバーも慣れたもので、玉置さんと同じように客席へ指揮を送り、ステージと客席の一体感を生み出しました。
16. 田園
代表曲のスタートです。立ち上がって演奏する弦カルテットのメンバーと武嶋さん。その姿に、客席のボルテージがまた一段と上がりました。
玉置さんはギターをMartin D-45Sに交換。この曲でも、ボリューミーなバンドの演奏に劣ることなく、力強く歌い進めました。

サビの地名を入れた歌詞アレンジは、
愛はここにある 浜松にある
でした。この瞬間、客席から大きな拍手が湧き起こります。直後の間奏の発声部は観客の合唱となり、熱気がそのまま持続しました。
2番では、サポートメンバーの激しい演奏も見せ場を作ります。こうして曲は最後まで、客席の熱を一切冷ますことなく駆け抜けました。
17. ファンファーレ
武嶋さんのフルートが澄んだ音色を奏でて、前奏が始まります。この瞬間、玉置さんが両手を広げました。さらにスクリーンでは、本ツアーのロゴが少しずつ鮮明になっていきます。一気にその世界へ吸い込まれていくような、演奏とジェスチャー、そして映像演出でした。
イントロがアップテンポに切り替わると、瞬く間に客席から手拍子が発生。本曲も、熱狂に包まれてのスタートとなりました。
玉置さんは、白い装飾がストラップにプラスされたフルアコを肩からかけてのパフォーマンス。ステージ前方で、堂々とした姿を見せました。
この曲でも終始、玉置さんのエネルギッシュな歌声が響き渡ります。ガッチリとまとまったバンドの分厚い演奏に負けない声量で、曲を推進していきました。ここに来て、さらに数段階ギアを上げたような感覚がありました。
サポートメンバーの激しい動きも印象的です。サビ前、
(1番)そのまま生きていきなさい 行きなさい
(2番)分かってくれてるから 行きなさい
の同じリズムが力強く刻まれるポイントでは、秋山さんが大きくギターを振り上げ、吉田さんと名倉さんのバイオリンコンビがガンガン頭を振って応えました。客席から見ても、この動きはよく目立っていました。
曲後はサポートメンバーが立ち上がり、玉置さんとともに観客からの拍手喝采を浴びます。しばらくすると玉置さんは、

🫳
🫳
🫳
というように、上層階に向けて手を伸ばしました。やがて楽器スタッフが青のBUSCARINOを玉置さんに手渡し、次の曲へと移っていきました。

18. メロディー
この曲では、玉置さんの芯の通った歌声がクリアに客席まで届きました。序盤の抑えた歌声でさえ、確かな重量感を伴ってこちらへ迫ってくるほどでした。
ラストの伸びやかなロングトーンも圧巻です。この日は特に声がよく出ており、そのパフォーマンスに息を呑みました。
曲後、玉置さんはギターをスタンドに立てかけ、ポンポンと優しくヘッドに触れました。そして、玉置さんとサポートメンバーがステージ前方に移動し、一列に並びます。その並び順は以下の通りです。
(下手から)
・Vc.稲本さん
・Va.舘泉さん
・Vn.名倉さん
・Vn.吉田さん
・Key.トオミさん
・Vo.玉置さん
・Sax.Fl.武嶋さん
・Ba.川崎さん
・Gt.秋山さん
・Perc.中北さん
・Dr.松原さん
ここで稲本さんからトオミさんまで、下手側のメンバーが客席に向けて礼。続けて武嶋さんから松原さんまで、上手側のメンバーが礼をし、最後は全員でお辞儀をしました。
その後、稲本さんから順に退場していきます。玉置さんも同じく歩を進めて下手端まで移動し、その位置で武嶋さん以降のメンバーを見送ると、自身もすぐに退場しました。
暗転し、演者のいなくなったステージに、しばらく観客からの拍手が続きます。すると、玉置さんを先頭に、サポートメンバーまでもが揃ってステージに姿を現しました。前回までは玉置さんが一人で再登場し、弾き語りでアンコールが行われていましたが、この日はメンバー一同がそれぞれの位置に戻り、これまでとは丸っ切り異なる様相がステージに生まれていました。
そして、玉置さんがスタッフからF.C.G.Rのシロを受け取ります。

バンドメンバーを背にギターを構えるその姿は、まさに“安全地帯”でした。これから披露されるであろう曲の候補として、自分の頭の中を駆け巡ったのは、
I LOVE YOUからはじめよう
じれったい
好きさ
の3曲です。公演を締めくくるアンコールとしては「I LOVE YOUからはじめよう」がピッタリだと思った一方で、この曲は安全地帯でフルバージョンを聴きたいという思いもあり、少し複雑な気持ちにもなりました。
19. じれったい
客電までもが全灯し、どこまでも明るく輝くホール。すると、勇ましい打楽器のリズムとムーディーなテナーサックスの演奏で、【じれったい】が始まります。客席も再び大きく沸き立ちました。
玉置さんは歌い始めると、マイクをスタンドから外しステージを移動します。上手から下手の順に、歩きながら歌い進めました。
サビでは、
じれったい 心を溶かして
じれったい 体も溶かして
もっと もっと浜松を知りたい
と、地名を入れた歌詞アレンジも披露。ここで客席がドッと盛り上がりました。
2番終了後の間奏では、サポートメンバーの演奏が光ります。先陣を切ったのは武嶋さんのテナーサックスで、その場で立ち上がって音を響かせました。続けて打楽器のパフォーマンスへと移り、松原さんと中北さんがテンポよくリズムを刻みます。まるで昨年のツアーを見ているかのようなアレンジが、ステージ上で展開されていきました。
ラストでも玉置さんは、
終わらない ふたりの続きを
終わらない 浜松の夜を
ずっと 夢を見せて
と歌詞をアレンジ。この大サービスに、観客はすっかり酔いしれました。
曲が終わると、玉置さんを先頭にサポートメンバーが退場します。その後、館内アナウンスが流れて終演となりました。新たな形を見せた公演の締めくくりに、ホールにはしばらく熱気の余韻が漂っていました。
以下、本公演のセットリストです。
5. セットリスト
玉置浩二 with 故郷楽団
Concert Tour 2026
ファンファーレ!!
9月9日
アクトシティ浜松 大ホール
セットリスト
【一部】
1. ファンファーレ(Instrumental)
2. あこがれ
3. 希望の光
4. 海路
5. ムダな汗(Instrumental)〜R-『★』指定
6. 愛してんじゃない
7. ショコラ
8. MR.LONELY
9. やせっぽちの星
【二部】
10. 希望の光(Instrumental)
11. 花束じゃなくキミといたい
12. 命の宿り
13. サーチライト
14. 熱視線
〜メンバー紹介〜
15. JUNK LAND
16. 田園
17. ファンファーレ
18. メロディー
【アンコール】
19. じれったい
6. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。


前日の記録的な大雨による不安を抱えながら迎えた浜松でのステージでしたが、やはりこの地での公演は特別感のあるものとなりました。第一部では「R-『★』指定」のスクリーン演出やサウンドアレンジに変化が見られ、第二部では「命の宿り」の歌声がスタンディングならではの力強さを帯びるなど、見どころは随所にありました。
そして何より大きな変化は、本編終了後の演出です。これまでは、観客との対話や合唱を交えながら玉置さん一人でアンコールが行われてきましたが、この日はバンドメンバーも加わり、1曲がフルバージョンで実演されました。2年前、アンコールの“第三部”が産声を上げたこの浜松で、再び新たな形が示されたことになります。以降の公演でどのように変化していくのか、大いに注目したいところです。
こばかず


コメント