先日の11月13・14日、玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume ~レジューム 新たな始まり@東京ガーデンシアター公演に参加しました。
今回は2公演分をまとめて記載します。
また、情報量が多くなったため、前後編の2本立てにしました。公演前の会場の様子から第一部の感想を前編、第二部の感想から公演後の会場の様子を後編としています。
公演前の様子から第一部の感想を記した、前編はこちらからご覧ください。
4. 第二部の様子・各曲の感想
約20分間の休憩後、再び会場が暗転して第二部が始まります。ステージ下手から入場するサポートメンバー。それぞれの位置に着くと、インストゥルメンタル曲で第二部がスタートします。
9. Instrumental
トオミさんのピアノで演奏が始まり、このタイミングでステージ前方左右のモニターも再び作動。暗いステージで、ただ1人ライティングされたトオミさんの姿を映し出します。
続いて、ストリングスの音がよく目立つ演奏にシフトすると、重厚感のある演奏が会場に響き渡りました。
そこからはホーンとストリングスのアンサンブルに入りますが、ホーンの演奏形態が2日間で異なっていました。初日は、まず佐野さんのハーモニカがソロで演奏し、管楽器パートの半分に入ったところで門田さんのサックス演奏に切り替わりました。その後、曲調が変わるポイントからは、2人の合奏で進行しました。一方、2日目は各々のソロパート分担はなく、序盤から2人の演奏でパフォーマンスが行われました。
本パートでは、ストリングスの奏法が切り替わる場面も見どころの1つだと思います。始まりは弦を指で弾く演奏技法で、途中から弓弾きにチェンジ。ここでも多彩な演奏スタイルを見ることができました。
その後は主役が変わり、秋山さんのアコースティックギターと、中北さんのパーカッションがハーモニーを生み出します。軽快なギター演奏と、重みのある打楽器音が見事に融合しました。
ラストはサポートメンバー全員で演奏が進み、第二部の始まりを告げるインスト曲が終了しました。
振り返ってみると、本ツアーの管弦楽は非常に素晴らしい曲だったと思います。メロディーラインのキャッチーさと、各楽器の特徴をよく生かしたサウンドで、秀逸なアレンジメントでした。
10. なにもない海へ
インスト曲の終わり間際、秋山さんが素早くアコギからエレキギターに持ち替えて、その演奏で前奏がスタート。ここで第一部本編のスタートと同様に、ステージを真正面から全体に映した映像がモニターに投影されました。暗めのステージで、ステージ中央やや左に立つ秋山さんのみをスポットした映像は、非常に均整の取れた図式でした。
その前奏中に玉置さんが上手から登場。再び観客席から大拍手が巻き起こります。コンパクトなイントロから、すんなり歌唱パートが開始。序盤はトオミさんのピアノと、秋山さんのエレキ演奏に合わせて進行しました。所々、秋山さんの姿がモニターに映る点が渋い演出でした。
サビに入ると、トオミさんのコーラスが加わり、歌に厚みが出ます。ここで、玉置さんの歌詞に合わせたジェスチャーもありました。
① 2日目:夜明けを見るために心を決めないか
② 1日目:今よりもっと向こうへ
①では軽く左手を前に出す動作、②では右手を大きく前に出す動きをしていました。
1番終了後の間奏を佐野さんのトロンボーンが演奏すると、2番はそのオブリガートがよく目立つ中を進みます。
陽の当たる場所で 季節ごと咲く花と 暮らすのも良い
の後に、特徴的な演奏があったと記憶しています。
2番のサビも、トオミさんのコーラスが玉置さんの歌声に重なって進行。その後、本ツアーで最大ともいえるジェスチャーを玉置さんが発動します。
なにも なにもない海へ
向かい風の中も進んでみないか
で、右の手のひらを大きく広げて前に伸ばし、向かい風に負けずに立ち向かっていくような動作。これは迫力満点の姿でした。また、重い扉を力強く押しているような画にも見えました。
以降はCメロに突入。「海」をモチーフにした青基調のライトから、赤い照明にステージが切り替わり、ロックな雰囲気が醸成されていきます。
つかの間の間奏では、ここでも佐野さんのトロンボーン演奏が曲を彩る中、玉置さんが伴奏に合わせたフェイクを入れていきます。
Yeah〜!
と一発シャウトを放った後に、リズミカルな歌声を続けていく流れで、個人的にかなり注目しているポイントでした。2日目はその入りがやや遅く、このフェイクをされないんじゃないかと少し焦りましたが、元日にWOWOWで映像として記録されるのがとても嬉しいです。
歌唱パートが始まると、ストリングスが弦を短くカットする奏法で、キレのあるリズムが生まれて曲が進みます。玉置さんの歌声にも力強さが宿りました。Cメロのラストを、
Yeah〜!
Yeah〜〜!!
Yeah〜〜〜!!!
といった、非常に長くパワフルな3回目のトーンで締めくくり、その終わり間際にフェイクを入れる歌い方は、本ツアーの定番スタイルでした。
そこから、ただちに秋山さんのギター演奏がサインとなり、玉置さんの歌が再開。ここの入りが、この2日間は比較的に早かったように感じました。その後は、
どこへでも行ける
鳥たちの・・・つばさにぃ〜
と、わずかなタメを付けるアレンジも見せて曲が終了しました。
曲後には、玉置さんが特徴的なポーズを見せました。1日目は、下手側のサポートメンバーに手を伸ばし、続けて客席にも手を伸ばす姿。2日目は、マイクを持ったまま、手をトオミさん方向にまっすぐ伸ばす構えをしていました。
11. サーチライト
1・2・3
のコールで前奏がスタート。ここで、ステージのバックに大きな球状のライトが複数個降下してきました。2日間で、その数に違いがありました。1日目は2行5列配置の計10個、2日目は2行4列配置の計8個でした。こうした演出はこれまでの地方公演ではなかったため、ファイナル限定のアレンジだと思われます。ステージの後ろからビームが客席に向かってくるライティングに、光に満ちた明るさと、わずかな眩しさを感じました。
前奏では、門田さんと佐野さんがともにフルートを演奏していたのが印象的でした。門田さんの参加公演では、前奏でサックスの演奏がよく目立っていましたが、両日ともにフルートの音は控えめでした。
歌い始めからは、ピアノ・ギター・パーカッションが主体となって曲が進行。中北さんの打楽器音がゆっくりとテンポを刻む中、秋山さんの軽快なアコギ演奏がありました。
サビからはストリングスの演奏が追加され、その華やかな音色と、玉置さんの地声と裏声を自在に操る歌声とのハーモニーが生まれました。1番が終わると、間奏中に客席から拍手が起こり、玉置さんがお辞儀をしてそれに応えていました。
2番も1番と同様に、中北さんの絶妙な打楽器音と、秋山さんのライトなギター演奏が曲を牽引。2番ではここにストリングスの演奏が加わるところが、1番よりも盛り上がりを感じるポイントでした。
ラストサビに向かう
(※2)サーチライトは(※1)そうなんだ
君なんだ 君なんだ
では、いつもよりも数段階早くジェスチャーが入りました。1日目は(※1)部分、2日目は(※2)からすでに、アリーナ席へ向ける手が伸びていました。
その後は、より感情のこもった玉置さんの歌声でラストサビが進行。マイクを口元に近づけて、歌声を吹き込む姿に感動しました。最後の、
サーチライトをずっと ずっと
信じてる 信じてる
では、2回目の
ずっと
で、音程を上げるアレンジはありませんでした。むしろ下げていく歌い方で、原作と同じようなメロディーラインに聴こえました。
続く後奏は、前奏と同じ構成で終了。曲後には、ここでも玉置さんがマイクを持った手を、トオミさん方向にまっすぐ伸ばすポーズを見せていました。また、本曲の演出を飾った、ステージ後ろの球式ライトが消灯されて、スルスルと上に上がっていきました。
〜メンバー紹介〜
すぐにステージが明るくなり、玉置さんによるメンバー紹介が始まります。ステージ上手側のメンバーから順に、玉置さんが担当楽器と名前を呼び上げていきます。バイオリンの席順変更により、2日間でわずかに変化が出ました。
11/13 1日目
パーカッション・中北裕子
トロンボーン・佐野聡(※1)
サックス・門田 "JAW" 晃介
ベースギター・千ヶ崎学
ギター・秋山浩徳
1stバイオリン・吉田宇宙
名倉主
2ndバイオリン・藤堂昌彦
森本安弘
ヴィオラ・金孝珍
亀井友莉
チェロ・広田勇樹
稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード・トオミヨウ(※2)
11/14 2日目
パーカッション・中北裕子
トロンボーン・佐野聡(※1)
サックス・門田 "JAW" 晃介
ベースギター・千ヶ崎学
ギター・秋山浩徳
1stバイオリン・藤堂昌彦
森本安弘
2ndバイオリン・吉田宇宙
名倉主
ヴィオラ・金孝珍
亀井友莉
チェロ・広田勇樹
稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード・トオミヨウ(※2)
(※1)佐野さんの紹介時、佐野さんが帽子を取り、髪をなびかせる動作を玉置さんとしていました。その動きに合わせて、中北さんのツリーチャイム音が鳴りました。なお、1日目は玉置さんが名前を呼ぶときに、少し言葉を噛んでいました。
(※2)トオミさんの発表後には、玉置さんがトオミさんの元まで歩いていき、両者が握手をしていました。
12. 悲しみにさよなら
各楽器から発生する大きな演奏音が、曲の始まりを告げます。その流れに乗るように玉置さんがフェイクを入れた後、
悲しみに〜さよなら〜
といった歌声でスタート。続いてストリングスの演奏が主となった伴奏下で、
泣かないでひとりで
ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから
と曲が進んでいきます。
その後の、
夢にまで涙が 溢れるくらい 恋は壊れやすくて
からは、2日間で大きな変化が表れました。1日目は玉置さんがステージ中央で全編を歌い上げたのに対して、2日目はステージを移動しながらのパフォーマンスになりました。序盤は下手サイドに移動する玉置さん。ステージの端まで歩いていきました。歩きながらの歌唱であったためか、かなり抑えられた語りかけるような歌声でした。
サビ前の、
揺れる心を止められない
では、
揺れる・・・心をぉ〜⤴︎
止められない
といった、独特なタメを作る歌い方が両日ともにありました。特にファイナルでは、このあたりでステージ中央に戻ってきて、胸に手を当ててから客席に手を伸ばすジェスチャーがあり、とても強調されたシーンになりました。
そのまま、サビは真ん中で歌い上げて2番に突入。今度はステージ上手サイドに移動して、パフォーマンスが行われました。
2番のサビ前は、
うつむいて(※1)ひとつの夜にいることも
(※2)きっとあなたは 忘れている
(※1)でサポートメンバーに向けて、手をサーっと伸ばす玉置さん。続けて(※2)では客席に手を伸ばしてサビに入りました。1番と同様に、ボディランゲージからサビに向かう展開になりました。
ポジションも同じく、2番もサビでステージ中央に戻ってきて進行。そのラストを、
愛を〜世界の平和の〜ために〜
と歌うと、一際大きい拍手が会場を包み込みました。
間奏後のラストサビは、両日ともに観客との合唱へ。玉置さんが両手を広げるジェスチャーを送り、観客の歌声を引き出しました。
ひとりじゃないさ〜
からは玉置さんの独唱になり、その後のラストサビが圧巻でした。今ツアーの中頃から本パートの力強さを感じていましたが、ファイナル2日間はそれらを上回る歌声でした。シンフォニックコンサートでよく見せるノーマイク歌唱のような歌い方で、2日目の序盤でステージを移動しながら見せた、語りかけるような歌声とは全く違っていました。
その後の間奏は、ストリングスが主旋律を担当。その演奏に合わせて、トオミさん・秋山さん・千ヶ崎さんが
ラララララ ララララ…
とコーラスを入れて曲も終了へ。最後は玉置さんの
悲しみに〜さよなら〜
の歌声で曲が終了しました。
13. JUNK LAND
玉置さんのかけ声から曲がスタート。同時に、佐野さんが客席に向かって、大きく両手を下から上に上げる動作をしていました。「立って盛り上げましょう」といった心意気を感じる、気合いの入った動きでした。ここで観客が総立ちになり、大きな拍手と熱気が包む始まりとなりました。
前奏は青いライトが複数交差する照明演出で、その途中に玉置さんがステージ後方に置いてあるギターを手にして、左肩にかけていました。
歌唱パートが始まると、ライトが紫色に変貌を遂げて曲が進行。千ヶ崎さんのベース、中北さんのパーカッションといった、リズム隊による骨太な演奏が光り、序盤が進行していきました。
中盤の、
待ってる人のその前で〜
泣いてる人のその前で〜
からは、さらにステージが盛り上がりました。バイオリンの吉田さんと名倉さんが、ガンガン頭を振りながらのヘッドバンギング奏法。2日間で席順は変わりましたが、この演出は両日とも健在でした。さらに、ギターの秋山さんも同様に頭を上下に振りながらの演奏で、ステージが視覚的にも激しくなりました。
加えて、ここからは佐野さんがタンバリンを演奏。独特なリズムが生まれる演奏音で、マルチな才能が光りました。
2番も引き続き、千ヶ崎さんのベース、中北さんのパーカッションが曲を推進。引き続き、軽快なリズム感で曲が進みました。大きな見どころでもある、
破れちまった旗でも
高く掲げ〜〜っ!
で玉置さんが叫び、ライトも玉置さんを一点に白く強調すると、客席からはとても大きな歓声と拍手が発生しました。
続く、
待ってる人のその前で〜
泣いてる人のその前で〜
からも1番と同様、吉田さん・名倉さん・秋山さんが頭を大きく上下動をさせる共鳴パフォーマンスがありました。玉置さんのジェスチャーも豊かになり、一言一言に合わせて客席に手が向けられました。最後の、
愛してる人のその前で〜
では、両手を我々に広げるポーズ。この演出はファイナルでも変わりませんでした。
クライマックスの、
ガラクタだけど〜
心を込めて〜
に突入すると、サポートメンバーが頭上で大きく手を叩き、さらなる盛り上がりを観客に促します。ここでも、真っ先にその動作が目立ったのは佐野さんでした。両日ともに、フライングしたんじゃないかと思うほどのスピード感で手拍子を開始。大盛況の一役を担いました。
一方、ステージ下手では、2日間でその動きに変化が表れました。1日目は、1stバイオリンの吉田さんがその場に立って手拍子を開始したのに対して、2日目は座ったまま手を叩き始めました。席順が変わり、端席ではなくなったことから生まれる違いでした。
その後は、少しずつサポートメンバーの演奏が入っていく展開に変わっていきます。1日目は、吉田さんが引き続きスタンディング形式で演奏をしていました。ここから、玉置さんの歌声・ジェスチャーもさらに活気が漲っていきました。ファイナルでは、
ガラクタだけど
心を込めて
昔に見たもの
そう JUNK LANDで
(※1)(間奏)
(※3)ガラクタたちと
(※4)限りなく青い大空
そう JUNK LANDで
(※2)(間奏)
(※1)と(※2)の両方で、
Baby Baby Baby
といった今年からよく見せるフェイクを入れていました。(※3)ではダイナミックな音程変化のシャウトを放ち、(※4)では目の前に広がる大空に向かって、手を真っ直ぐ伸ばすジェスチャーを見せていました。
最後の、伴奏に合わせた間奏のフェイクでは、始まりは地声でスタートし、瞬間的に裏声に切り替えていくアレンジがありました。そこから長時間のフェイクタイムが続くと思いきや、すぐに
JUNK LANDで〜
の歌声で曲が終了しました。そのラストは、玉置さんが右手をサポートメンバー方向に突き出すポーズでした。
14. 田園
暗いステージ、白のライトが複数交差する演出で前奏がスタート。ここで、玉置さんがステージ上手側でスタッフとギターを交換します。また、トオミさんと中北さん以外のメンバーが、このタイミングでその場に起立。これまでの公演では、他のメンバーから少し遅れて立ち上がったチェロの2人も、前奏中にスタンディングをして演奏に入りました。
歌唱パートが始まると、ストリングスメンバーが観客に手拍子を煽ります。そのスタイルは人によって多種多様でした。例えば、吉田さんや名倉さんは頭上で大きく手を叩いていたのに対して、稲本さんや広田さんは弓を振りながらリズムを取っていました。
サビ直前の、
毎日何かを頑張っていりゃ
から、切れ味のあるストリングスの演奏が入り、とても盛り上がってサビに突入しました。地名のアレンジは、2日間ともに
愛はここにある 有明にある
で、会場に大熱狂が巻き起こりました。
2番からも疾走感あふれるリズムで進行。それをよく感じたのが、ギター・秋山さんの動作でした。その場をエアーで駆け抜けるランニングパフォーマンスで、ステージがよく活気づきました。
Aメロでは、ホーンの助奏がよく入りました。
陽だまりの中 がむしゃらに走る僕(※1)
そろばん弾いて 頭抱えてた君
空のミルクビンに たんぽぽさすアイツ(※2)
道を外れちゃって 途方に暮れるあの娘
このパートも、2日間で演奏に変化がありました。1日目は(※1)を佐野さんのトロンボーン、(※2)を門田さんのサックスがソロで担当したのに対して、2日目は2人で合奏をしていたように見えました。
そのまま、Bメロ〜2番サビ〜ラストサビと突っ走って曲が終了へ。その合図は、玉置さんがギターのネックを下げる動作でした。直後に素早く肩からギターを外して、手に持ち替える玉置さん。大いに盛り上がった代表曲が終了しました。
その後は、引き続きその場に起立するサポートメンバー。しばらく客席からの拍手が続きました。
やがて、玉置さんがマイクスタンドからマイクを外して、スタンドを後ろに移動させると、次曲への準備が整い、再び客席が沸きました。
15. メロディー
結論、ここからの2曲が圧巻でした。
トオミさんのピアノで曲がスタート。序盤は、ピアノの伴奏下を玉置さんが歌い上げて進行します。とてもゆっくり、丁寧に歌と演奏が進んでいきました。
この日の「メロディー」は、玉置さんの力強さをよく感じました。サビ以外のしっとりとした箇所も、言葉の隅々までハッキリと歌声が浸透しており、聴いているこちらが圧倒される「気」の大きさのようなものを実感しました。
言わずもがな、サビのロングトーンは絶品で、直線的な歌声が響きました。まず、
メ〜ロディ〜
の繊細な歌声が素晴らしく、裏声の色が濃くなるポイントでも、全く失速することなくその歌声が聴こえてきました。そこからのトーン、
泣きながら〜〜〜
が圧倒的で、1番からすでにマイクが大きく身体から離れていました。これまでの公演以上に、ファイナルに全てを出し切る気概のようなものを感じました。
2番からは、パーカッションとベースといったリズム隊が演奏に加入し、わずかな盛り上がりが増して曲が進行しました。玉置さんの歌声は引き続き変わらず、非常に丁寧にその歌声を当てているのが印象的でした。
2番終了後の間奏は、佐野さんのトロンボーンが担当。モニターにもその映像が映り、哀愁感漂う演奏が広がりました。
一転、その後のラストサビはトオミさんのピアノのみになり、静かにパフォーマンスが進行。入りの、
あの頃は(※)何もなくて
の(※)で、2日目には顔を大きく背ける玉置さんの姿がモニターに映っていました。玉置さんの感情が表に出た瞬間だと思いました。
君のこと忘れないよ
いつだって楽しくやったよ
からは再びその他の楽器演奏が入り、盛り上がりを帯びて展開。ラストの
メ〜ロディ〜
泣かないで〜〜〜〜〜
がさらに上を行きました。マイクを大きく身体から遠ざけて、目を思いっきり瞑りながら、一目に力感のあるフォームでロングトーンが放たれました。その後の、
あの歌は 心から 聞こえてるよ
は伴奏が止まり、マイクを腰の位置まで下げて、ノーマイク&アカペラ歌唱で歌が終了しました。
その余韻に共鳴するように、ストリングスの後奏が入り、本曲も終了を迎えました。
曲後には、再度サポートメンバーがその場に立ち、客席から拍手喝采が起こります。ここでも、しばらくはその音が鳴り止まず、ステージ上に賛辞が向けられ続けていました。
まもなく、玉置さんがテーブルに置いたマイクに手を伸ばし、本編ラストの曲がスタートします。
16. 夏の終りのハーモニー
バイオリンの、
キーーーーーン
といった高音でスタート。そこにトオミさんのピアノ演奏が乗ることで、曲の前奏が始まります。このタイミングで、観客から大きな拍手が起こったところに、大盛況を感じました。前奏中、胸に手を当てながらその音を聴く玉置さんの姿がモニターに映っていました。(後奏だったかもしれません。)なかなか地方公演ではスクリーンが無い会場が多かったため、こうした姿をしっかりと確認できて良かったです。
歌が始まると、やはり序盤はトオミさんのピアノ伴奏に合わせて玉置さんが歌う鉄板の形。重厚な低音の歌声がよく響きました。
夢もあこがれも どこか違ってるけど
からは、1stバイオリン奏者による演奏を皮切りに、ストリングスの演奏が追加。本ツアーの象徴ともいえる、弦カルテットの弾奏が曲を彩りました。
サビ前の、
それが僕と君のハーモニー
では、「僕」で自分に指を差し、「君」で我々に手を向ける玉置さんのジェスチャーがありました。そこからのサビでは、ラストの
いつまでも ずっと 忘れずに〜〜〜
のトーンがいつもより長く、そして力強く感じました。
その後の間奏を秋山さんのエレキギターが演奏し、2番はスタートからバイオリンの音が高鳴って進みました。その後、2日間の変化が出たポイントがありました。
今夜のお別れに 最後のふたりの歌は
(※)夏の夜を飾るハーモニー
初日はオリジナル通りの歌詞で玉置さんが歌ったところ、2日目の大千秋楽では、
ファイナルの夜を飾るハーモニー
と歌詞を変えて歌っていました。また、歌い方にもアレンジがあり、
ファイナルの夜を・・・飾るハーモニー
というように、タメをつけた歌い方をしていました。6/2@万博記念公園 お祭り広場のPastorale公演ファイナルでも同様の歌い方で、2つのツアーファイナルがここで邂逅した瞬間を目の当たりにしました。
その後のサビでは、やはり最後のトーンが強烈でした。
いつまでも ずっと 想い出に〜〜〜
から歌声を切り離すことなく、
Yeah〜〜
のシャウトに移行。続く
真夏の/ぉお〜⤴︎
では、区切りのポイントでマイクを大きく離して歌うところに迫力を感じました。最後の
いつまでも ずっと 忘れずに〜〜〜
を長いトーンで歌い終えると、後奏中には玉置さんの充実感あふれる表情がモニターに映っていました。これを見て、Resumeツアーで全てを出し切った達成感のようなものを感じました。
曲が終わると、サポートメンバーがステージ前方に移動して、全員で整列します。これまでよりも人数が多くなったことから、横に長い配列となりました。その順番は、バイオリンの席次が変わった影響からか、2日間で若干異なり、以下のような並びでした。
11/13 1日目
(ステージ下手から)
広田さん
稲本さん
亀井さん
金さん
森本さん
藤堂さん
名倉さん
吉田さん
玉置さん
トオミさん
秋山さん
千ヶ崎さん
門田さん
佐野さん
中北さん
11/14 2日目
(同)
広田さん
稲本さん
亀井さん
金さん
名倉さん
吉田さん
森本さん
藤堂さん
玉置さん
トオミさん
秋山さん
千ヶ崎さん
門田さん
佐野さん
中北さん
2日目の大千秋楽では、ここから玉置さんが各メンバーの場所に移動し、ハグ・握手を交わしていきました。はじめに藤堂さん→広田さんに向かう順、次にトオミさん→中北さんに向かう順で、ファイナルの労いが行われました。男性陣には熱く抱擁を交わす玉置さん。その一方で、金さん・亀井さん・稲本さんといったストリングスチームの女性3人には、ソフトタッチで握手をしていました。最後の演出者となった中北さんとは、ハグで応じる両者。長年に渡ってソロツアーに帯同された、厚い信頼関係を感じました。
その後、玉置さんが一歩前に出て、ノーマイクで
ありがとう〜!!!
と叫ぶ姿がありました。
やがてサポートメンバーが下手に退場して、玉置さんが1人でステージに残ると、本ツアーの中盤から定番となったアンコールに移ります。
5. アンコールの様子
11/13 1日目
マイクスタンドをステージ前に出す
\歓声/\拍手/
テーブルからマイクを取る
ゆっくりスタンドに着ける
\歓声/\拍手/
アームカバーをまくる
左手で水を飲み干す
黒いタオルで口を拭く
鼻をかむ
ギターに手を向ける
ギターを手に取る
ゆっくり肩にかける
\歓声/\拍手/
ギターを弾く
「♪♪♪」
(メロディーに乗せた発声)
ギターを弾いて曲がスタート
玉置さんが1人で歌い始めます。
もっと勝手に恋したり もっとキスを楽しんだり
(大きな間を空けてから)
忘れそうな想い出を そっと抱いているより
(※1)忘れてしまえば
(※2)今以上 それ以上 愛されるのに(※3)
あなたはその透き通った瞳のままで
あの消えそうに燃えそうなワインレッドの(※3)
心を持つあなたの願いが叶うのに
(※1)音程を下げていくアレンジがありました。
(※2)サビからは、力強い歌声が響きました。
(※3)歌の間に聴こえるギターの音が素晴らしかったです。
右手をホール全体に伸ばす玉置さん
両手を口元でグーパーして発声を促す合図
続けて、観客との合唱で次の曲が始まりました。
(※1)なぜ なぜ あなたは 綺麗になりたいの
その目を 誰もが見つめてくれないの
夜は気ままに あなたを踊らせるだけ
恋の(※2)予感が ただ(※2)駆け抜けるだけ
(※1)「なぜ」だけを玉置さんが歌い、以降は観客の合唱で曲が進みました。また、このポイントから客電が点きました。さらに、ここで玉置さんがマイクから離れて、ステージ上手→下手に移動していました。
(※2)歌声が激しくなるところで、玉置さんが手を上に上げて、観客に歌声を引き出していました。2回目の方がその動作が大きかったです。
\歓声/\拍手/
前曲からすぐに、玉置さんの歌声で次の曲が始まります。
(前奏のメロディーを発声)
分からずやの濡れた唇で(※1)
死にたいほど胸に火をつけて(※2)
(※3)甘いキスで上手く逃げたね(※1)
腕の中に閉じ込めたいのに(※2)
じれったい 心を溶かして
(※4)じれったい 身体も溶かして
もっと もっと知りたい
Baby Baby Baby 心を燃やして
Ah〜(※4)Baby 全てを燃やして
(※5)もっと もっと
有明ガーデンシアターじゃなくて
東京ガーデンシアターを知りたい
(※1)英語パートの合いの手を、観客に歌うように促していました。
(※2)ここの合いの手を、玉置さんが自分で歌っていました。
(※3)このパートを笑いながら歌う玉置さん。
(※4)ギター演奏の手を止めて、観客の歌声を引き出していました。
(※5)「もっと、もっと有明ガーデンシアターじゃなくて東京ガーデンシアターを知りたい」とアレンジをして歌っていました。入りで会場名を間違えたところ、咄嗟に修正して名アレンジに仕上げる玉置さんは見事でした。
笑笑
笑笑
続いて、【MR.LONELY】の前奏を玉置さんが力強い地声で歌い、次の曲が始まります。
Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
こんな僕でもやれることがある
頑張ってダメで悩んで
汗流してできなくて
バカなやつだって笑われたって涙堪えて
(※1)WOW〜
何にもないけど
僕らは野に咲く花のように
遠く離れていたって 笑って
元気でいるから
(※1)オリジナルと同じサビ前のシャウトの後に、長時間のフェイクが入りました。
後奏も地声で歌う玉置さん。徐々にマイクから離れてパフォーマンスが行われました。
Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
そこからもう1度、後奏の発声パートが入りました。玉置さんがステージ上手側に離れて、今度は観客の合唱形式になりました。
Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
さらにもう1度、後奏を観客が合唱。ここでは、玉置さんがギターのボディを叩いてリズムを取っていました。
ギターのボディを叩いてリズムを取る
Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
観客が歌い終えると、玉置さんがステージ上手に退場していきました。
ギターを肩にかけたまま退場
「♪♪♪」
(歩きながらリズミカルなフェイクを歌う)
最後にギターを肩から外す
\歓声/\拍手/
その後、ステージが暗くなり、館内アナウンスが流れて終演しました。
11/14 2日目
\歓声/\拍手/
しばらく拍手を聞く
各楽器に手を伸ばす
上手の袖に手を上げる
下手の袖に手を上げる
\歓声/\拍手/
ステージ後ろのマイクスタンドを手に取る
しばらく拍手を聞く
\歓声/\拍手/
スタンドをステージ最前列に移動させる
マイクスタンドの形状に這わせて手を伸ばす
「完成!」というようにマイクスタンドに手を伸ばす
ステージ後ろに歩く
水を1本飲み干す
歓声・笑い
鼻をかむ
笑笑
両手のアームカバーをまくる
ステージ後ろのギターを手に取る
ゆっくり肩にかける
\大歓声/
ステージ前に移動する
ギターを弾いて曲がスタート
玉置さんが1人で歌い始めます。
もっと勝手に恋したり もっとキスを楽しんだり
忘れそうな想い出を そっと抱いているより
(※1)忘れてしまえば
今以上 それ以上 愛されるのに(※2)
あなたはその透き通った瞳の(※3)ままで
あの(※4)消えそうに燃えそうなワインレッドの(※2)
心を持つあなたの願いが叶うのに
(※1)音程を下げていく歌い方をしていました。
(※2)歌声の合間に聴こえるギター音が素晴らしかったです。
(※3)以前はここでもメロディーを下げていく歌い方をよくしていましたが、この日はアレンジをせずに歌っていました。
(※4)ここの歌声が力強かったです。
すぐに次曲がスタート。次の曲は観客との合唱になりました。
(※1)なぜ なぜ あなたは 綺麗になりたいの
その目を 誰もが見つめてくれないの
夜は(※2)気ままに あなたを踊らせるだけ
恋の予感が ただ(※2)駆け抜けるだけ
(※1)玉置さんが「なぜ」だけ歌い、以降は観客との合唱になりました。このタイミングで観客に歌うようなジェスチャーを見せると、同時に客電も点きました。以降はステージを左右に移動する玉置さん。サビで中央に戻ってきました。
(※2)ここで手を上げる玉置さん。歌声が過激になるポイントで、その声を張るように観客に促していました。
続けて、玉置さんがギターを弾きながら前奏のメロディーを口ずさみ、次の曲が始まります。
(前奏のメロディーを発声)
分からずやの濡れた唇で(※1)
死にたいほど胸に火をつけて
甘いキスで上手く逃げたね(※1)
腕の中に閉じ込めたいのに
じれったい 心を溶かして
(※2)じれったい 身体も溶かして
(※3)もっと もっと
東京ガーデンシアターを知りたい
Baby Baby Baby 心を燃やして
Ah〜(※2)Baby 全てを燃やして
(※4)もっと もっと
有明ガーデンシアターじゃなくて
東京ガーデンシアターを知りたい
(※1)英語パートの合いの手を観客に歌わせる玉置さん。
(※2)ギターの手を止めて、観客に歌うように促していました。
(※3)「もっと、もっと東京ガーデンシアターを知りたい」と歌っていました。このパートの歌詞アレンジは、前日はありませんでした。
(※4)今度は「もっと、もっと有明ガーデンシアターじゃなくて東京ガーデンシアターを知りたい」と歌っていました。ここは前日と同じ歌詞でした。
続いて、【MR.LONELY】の前奏を玉置さんが力強い地声で歌い、次の曲が始まります。
Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
こんな僕でもやれることがある
頑張ってダメで悩んで
汗流してできなくて
バカなやつだって笑われたって涙堪えて
(※1)WOW〜
何にもないけど
僕らは野に咲く花のように
(※2)風に吹かれていたって
いつでも
(※3)どんなと〜〜きでも〜〜
何にもないけど君のために
野に咲く花のように(※2')
遠く離れていたって 笑って
(※4)元気で〜〜〜〜〜いるから
(※1)長いシャウトを入れてからサビに向かいました。
(※2)前日からは(※2’)までのパートが加わりました。また、以降はマイクから離れて、観客との合唱になりました。
(※3)ここでシャウトアレンジがありました。また、それを観客にも求める玉置さん。さすがに高度すぎて、客席からは笑いが起こりました。以降は合唱になりつつも、基本は玉置さんが歌う形で進みました。
(※4)ここでとても長いロングトーンがありました。
後奏は観客との合唱になりました。まずはステージ上手に移動して、観客の歌声を引き出していました。玉置さんも、所々でその節の初音を歌い入れていきました。
Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
やがて下手にも移動すると、2回目の後奏パートが始まりました。ここからは、玉置さんがギターのボディを叩きながらリズムを取っていました。
ギターのボディを叩いてリズムを取る
Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
そしてもう1回、合計3回の発声パートを観客が歌い上げて、終幕に向かっていきます。
ギターのボディを叩いてリズムを取る
Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
最後は玉置さんも歌い、アンコールのパフォーマンスが終了しました。
ギターを肩にかけたまま華麗に退場
最後にギターを肩から外す
\大歓声/\大拍手/
その後、ステージが暗くなり、館内アナウンスが流れて大千秋楽も終演しました。
以下、楽曲のセットリストです。
6. セットリスト
玉置浩二 Concert Tour 2024
Resume ~レジューム 新たな始まり
11月13日・14日
東京ガーデンシアター
セットリスト
【一部】
1. あこがれ
2. 星になりたい
3. キラキラ ニコニコ
4. 出逢い
5. 瞳の中の虹
6. 明かりの灯るところへ
7. aibo
8. ぼくらは…
【二部】
9. なにもない海へ
10. サーチライト
~メンバー紹介~
11. 悲しみにさよなら
12. JUNK LAND
13. 田園
14. メロディー
15. 夏の終りのハーモニー
【アンコール】
Ec1. ワインレッドの心
Ec2. 恋の予感
Ec3. じれったい
Ec4. MR.LONELY
7. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。
11/13 1日目
11/14 2日目
ファイナルを飾るのに相応しい、この上なく素晴らしいラスト2日間でした。
8. Resume公演の総括
今年も、8月上旬から市川市文化会館で幕を開けたソロツアー。第一部をマイク1本で歌い上げたときには、とても驚きました。第二部の定番曲である「JUNK LAND」でも、当時はギターに触れることすらなくパフォーマンスが進行し、これは昨年までのツアーとは少し方向性が違うと感じました。
続く立川公演はセットリストの順番が変わり、以降はこの並びが基本となってコンサートが続きました。
ツアー4公演目にあたる8/16の浜松公演では、台風の影響でコンサートが開催されるかどうかが危ぶまれた渦中での決行。なんと終演後には、台風の中で参加した観客に対するお礼として、玉置さんがステージに戻ってきて、ギターの弾き語りやトーク、観客との合唱をするといったサプライズがありました。ツアー中盤以降に定番の流れとなった、アンコール演出の礎を築きました。
玉置さんの故郷である9/5の旭川公演では、第二部の2曲目に組み込まれていた「清く 正しく 美しく」が構成から外れるセットにモデルチェンジ。その代わりに、本公演からは玉置さんがギター1本で弾き語り、時にはトークも織り交ぜながら、観客の声援・歌声も引き出すアンコールの演出が加わりました。
また、この故郷公演では、「メロディー」で今にも途切れそうな声で歌う玉置さんの姿が、聴衆の感動を誘いました。この様子は、安全地帯・零ZERO-旭川の奇跡-でも取り上げられており、旭川公演の象徴となりました。
以降の9/7・8@札幌公演以降は、公演前のステージ上に「清く 正しく 美しく」で使用されていた、スネアドラムおよびトオミさんのピアノに横付けされたキーボードがあるかを確認し、実演の有無をリサーチする日々が続きました。しかしながら、結局は本曲がセットに返り咲くことは最後までありませんでした。
9/14、玉置さんが前日に66歳になり、初めて迎えた宇都宮公演では、終盤に玉置さんの指揮から「Happy Birthday to You」を観客が合唱する演出があり、大いに会場を沸かせました。会場全体で玉置さんの記念日をお祝いできたことに、私自身も喜ばしい気持ちでいっぱいでした。
以降は公演によってサポートメンバーが目まぐるしく入れ替わり、各地で高いクオリティーの演奏が繰り広げられました。第一部のフィナーレを飾った「ぼくらは…」では、玉置さんがステージに滞在する時間がこれまで以上に長くなり、圧巻の歌声と素晴らしい伴奏による掛け合いを見ることができました。
そして迎えたこのファイナル2日間。従来よりもサポートメンバーが5人多い、ツインホーン、ダブル弦カルテット体制の特別編成で行われました。歌・演奏ともに、これまでとは一線を画するパフォーマンスの仕上がりで、Resumeツアーの集大成を目の当たりにしました。特に大千秋楽では、時空が歪んでるんじゃないかと感じるほどに、一音一音がゆっくりかつ丁寧に進行し、いつまでもずっとその空間に身を委ねていたい気持ちになりました。あの作品が元日のWOWOWで放送される点、非常に意義のあることだと思います。
最後に、3ヶ月を超える36公演の長丁場で、玉置さんおよびサポートメンバーが誰1人欠けることなく、無事に完走できたことに、最上級の賛辞を贈りたいです。また来年のツアーでも、皆様の元気な姿を見られることを楽しみにしております。(他のメンバーも同じ写真をXやInstagramに上げられていましたが、稲本さんが載せたXの写真が最も高画質だったため、以下に採用しました。)
こばかず
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