先日の9月16日、玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume ~レジューム 新たな始まり@大宮ソニックシティ公演に参加しました。
※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは27会場36公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。
1. 公演前の様子
公演前の会場の様子です。
この日は、サポートメンバーのセットが1つの区切りを迎えました。
管楽器の武嶋さんが、この公演で本ツアーのファイナルでした。また、ここまで初日から15公演連続で帯同してきたヴィオラの亀井さんが、この日を最後に16公演のお休みに入るスケジュール。次回の9/19・20@福岡公演は、本公演からのべ5名のメンバーが変更されるといった、ツアー全体を見ても節目の公演になりました。
2. 公演中の様子・各曲の感想
この日の座席は、1階席後方やや右寄りでした。定刻の17時30分から約30秒早く客電が暗転。サポートメンバーが下手から入場してコンサートが始まります。
川崎さんの演奏するコントラバスが一音を出し、次にトオミさんのピアノが続く音。そこから各楽器音が鳴り響いて、序曲への準備が完了します。
1. あこがれ
暗いステージ、トオミさんが首をゆっくり縦に振る動作が演奏開始の合図となり、ピアノとストリングスの音が主体でインストゥルメンタル曲が始まります。ここでステージのライトがピンク色になり「あこがれ」のジャケットカラーを想起させました。
中盤からは、この日でファイナル公演を迎えた武嶋さんのフルートが主旋律を演奏。華美な高音が会場を包み込みました。
2. 星になりたい
秋山さんのアコースティックギターがイントロを演奏する曲の出だし。そこから次第に、亀井さんのヴィオラと稲本さんのチェロが加わり、やがてはバイオリンの演奏も始まる前奏の構成。ここで玉置さんが上手から登場します。
歌い始め、
約束だったよね 一緒にいるって
君のこと いつまでも 守ってるって
までは、トオミさんのピアノと秋山さんのアコギに合わせて玉置さんが歌うスタイル。次節の、
約束してたよね 離れていたって
僕のこと どこまでも 信じてるって
からはストリングスの演奏が入り、曲調に華やかさがプラスされます。その音がより強調され、伴奏のメインを弦楽器が飾るサビを終えると、続く間奏のメロディーを武嶋さんのフルートが演奏します。1度、各楽器の演奏音が静まったのちに始まるパフォーマンス。再開の合図は、武嶋さんがフルートを口にしながら首を縦に振る動作でした。今回のツアー用にアレンジが施された本パートの演奏。ここでも綺麗な音が会場に響きました。
その後は、曲の最終節に向かいます。
(※)約束してたこと 覚えているかい
君だけの 君だけの 星になるって
いつの日も変わらない
君だけの・・・(※)星に
(※)で、演奏開始のポイントをトオミさんにうなずいて知らせる玉置さん。2人の息ピッタリな姿がありました。
アウトロでは玉置さんの口笛があり、ここでも2人の阿吽の呼吸を目にしました。玉置さんが発する最後の音に合わせて、トオミさんがメンバーに向かって首を縦に振り、演奏再開の合図を出す姿。冒頭から様々な魅力が詰まった1曲でした。
3. キラキラ ニコニコ
少しずつ盛り上がりが生まれていく前奏で曲がスタート。ここでは、武嶋さんはサックスを演奏しています。それが、転調して楽器のメロディーが鮮明になるところ(原作では口笛がそれを表現)からは、フルートに持ち替えて主旋律を演奏。3曲連続で武嶋さんによる華麗なフルートの楽器演奏がありました。
歌唱パートが始まってからは、中北さんの打楽器音がリズムを取る中を玉置さんが歌います。ゆっくりと、そこまで大きくない絶妙なバックサウンドで曲が進行しました。
大きな見どころは、玉置さんのフェイクが入ってから始まる、転調後の盛り上がりパートでした。
①おはよう〜〜〜 どんな天気でも
②もし疲れたら 僕がおぶってあげるよ〜〜〜
迫力のある見事なロングトーン。ここで一気に曲の雰囲気が変わり、声量豊かな玉置さんの歌声が響き渡りました
この曲も最後は、
キラ/キラ/ニコ/ニコ・・・だね
を二言ごとにトオミさんにうなずいて、演奏の呼吸を合わせる玉置さん。ここでも見事なコンビネーションがありました。
その後は一旦演奏が止まったのちに、中北さんの大きな打楽器音で後奏が開始。初めはその演奏に合わせて地声を当てる玉置さん。やがて演奏が小さくなる最終盤では、微弱な裏声を発して終了に向かっていきました。このアウトロのアレンジ、ここ最近でよく目立つようになった印象があります。最後の最後まで見逃せないポイントが加わりました。
4. 出逢い
1番のラスト、
あなたに伝えたい この温もりを
ここで、歌いながら左手を胸に当てる玉置さんの姿がありました。過去を振り返ると、9/5@旭川公演でも同様の仕草をしており、その記憶が一気に蘇りました。
間奏を経て、力強い歌声が響くラストサビに入ると、その一節を
あなたを…愛し・・・てる
といった、つぶやくような歌い方で歌い終わりました。このパートは伴奏が消えて玉置さんのアカペラになるため、とてもクリアに聴こえてきました。
5. 瞳の中の虹
白と緑が眩しい照明の中、鳥の鳴き声が聴こえる曲前演出でスタート。やがてその音が消え、ライトがオレンジ色になると、同じくらいのタイミングで秋山さんのアコギがイントロを演奏して曲が始まります。
歌い始め、
夕立 入道雲 瞳に虹の橋
からは、秋山さんのギター演奏に合わせて玉置さんが歌います。照明も2人を照らして、姿が強調される中を曲が進行しました。
サビに入ると、もう1名の演奏者が加わります。ストリングス隊の最も左に位置する、チェロの稲本さんです。ここからはスポットライトが稲本さんにも当たり、3名の恰好がよく目立つようになりました。このサビでは、玉置さんの声を反響させるようなサウンドアレンジが施され、異空間に来たような感覚がありました。
2番も引き続き3人のパフォーマンスで曲が展開され、サビでは1番と同様の音響が際立ちました。その後の間奏からはバイオリン・ヴィオラも演奏に加わり、弦楽器が勢揃いでラストに向かいます。
最終盤も、
ずっと(ずっと…)(ずっと……)
というように、玉置さんの歌声がリバーブする特徴的な演出があり、ラストフレーズを
ずっと昔のこと 僕の町は
輝いてた 真夏の夢
と歌い曲が終了します。曲後には、ステージ後方のスクリーンにオレンジ色の粒が沸き立つグラフィックが投影され、最後の演出を飾りました。
6. 明かりの灯るところへ
暗いステージ、白いライトがステージ下手側のストリングス4名を照らして曲前演奏が始まります。その音が止まると、続いてトオミさんのピアノが曲のイントロを演奏。名曲のスタートです。
曲の初めは、ピアノの伴奏をバックに玉置さんが歌うスタイル。第一声からよく通る力強い歌声がありました。途中からは、川崎さんの演奏するベースギターの音がアクセントとなります。
この世界の汚れ 洗うように
(※)ひとつの屋根の下で 灯すロウソクの火
(※)で渋い低音が入るところが特に目立っていました。
1番終了後の間奏では、武嶋さんのソプラノサックスと思われる楽器演奏が奏でられると、2番はその助奏が至る所に入り、玉置さんの歌声とのハーモニーが生まれます。また、2番以降は他楽器の演奏ボリュームも大きくなり、さらに感動的な旋律が流れました。
2番終了後の間奏も、1番と同様に武嶋さんが担当。1番終了時よりも長い時間が設けられたソロパートの演奏があり、曲のラストに向かいました。
全体的な玉置さんの歌い方に注目すると、所々でタメを作ったり、あえてメロディーに乗せず語りかけるように歌う場面が多かったです。オリジナルと比較すると、メロディーラインを崩して歌うシーンが多く、今ならではの歌唱スタイルを感じました。
7. aibo
武嶋さんが縦笛(クラリネット?ソプラノサックス?)を演奏してイントロがスタート。前曲からは、曲間に楽器を入れ替えていました。
その後は、トオミさんのピアノと秋山さんのエレキギターの音に合わせてゆっくりと歌う玉置さん。サビに入る直前に川崎さんの演奏する顕著なベース音が入りますが、依然としてスローペースで進行しました。(本曲のライブ感を掴むために、2015年に行われた故郷楽団の音源を聴いてみましたが、今年のスピードに慣れるとかなり速く感じます。)
1番終了後の間奏も武嶋さんの楽器演奏が担当。続く2番は前曲と似た構成で、玉置さんの歌声に武嶋さんの助奏が乗る場面が多かったです。
2番終了後の間奏は、武嶋さんの縦笛と秋山さんのエレキギター演奏によるダブル編成。黄色いライトが両者を照らす中、見事なパフォーマンスが繰り広げられました。しかも、ともに主旋律を演奏するといった贅沢なサウンドがありました。
ラストサビを経た後のアウトロは元に戻り、武嶋さんのソロプレイで完結。曲後はそのパフォーマンスがよく目立った、武嶋さん・秋山さんに向けて玉置さんが手を伸ばしていました。
8. ぼくらは…
ステージが暗い中、トオミさんによるピアノの曲前演奏で始まります。この時点ですでに、玉置さんがわずかなフェイクを入れていました。その後、伴奏が止まってからは玉置さんのソロパフォーマンスに突入します。序盤は地声を連発し、中盤からは裏声を連発する玉置さん。最も特徴的な歌声は終盤にありました。こぶしを効かせて、メロディーを小刻みに上下動させた
WOW〜
というフェイクを長時間披露。民謡を感じさせるような歌声で、玉置さんの原点を見たように思いました。
その後、
ぼくらは 君と手を取り歩いてゆくのでしょう
の開始ポイントを、玉置さんがトオミさん方向にうなずいて曲が始まります。その後は、ピアノの演奏とストリングスが弦を「ポロン、ポロン」と弾く奏法で曲が展開されます。
玉置さんのシャウトから始まる、
ぼくらは 君の流した涙を拾うでしょう
からは曲に盛り上がりが生まれ、以降はストリングスも強烈に弦を弾くようになります。
ラストフレーズの、
いつかは 君に手を振り
死ぬまで 死ぬまで 泣くのでしょう
までを歌い終えると、一旦演奏が止まり、鳥の鳴き声が聴こえるようになります。その後は徐々にボリュームが大きくなる演奏音から、玉置さんのシャウトが開始。
Oh〜〜〜〜〜!
と一筋に力強い歌声が響くと、続けて武嶋さんの演奏に合わせて、玉置さんもそちらを向きながらフェイクの掛け合い。ここで、武嶋さんはその場に立ってサックスの演奏をしていました。その次は、秋山さんのエレキギター演奏に切り替わり。ここでも、秋山さんに近づいて、身体を向けながらフェイクを入れる玉置さんの姿がありました。
やがて、武嶋さんと秋山さんによるアンサンブルに突入したところで玉置さんが退場。左手をサポートメンバーに伸ばして「あとは任せた」と言わんばかりに、華麗にステージを去っていきました。
残るメンバー、中北さんが演奏する大きなパーカッションのリズムに合わせて全楽器が音を紡いでゆく、ゴージャスな後奏で第一部が終了しました。その際に、ストリングスの演奏する弓が上に弾け飛ぶような演出もあり、見事なフィナーレを飾りました。
9. なにもない海へ
約20分の休憩後、サポートメンバーが演奏するインストゥルメンタル曲で第二部が幕開け。以下のような流れで進行します。
①トオミさんのピアノ
②全員の演奏
③武嶋さんのフルートとストリングスの演奏
④全員の演奏
⑤中北さんのパーカッションと秋山さんのアコースティックギター演奏
⑥全員の演奏
③の武嶋さんと弦楽器のアンサンブルが、短時間ながらに見事でした。初めはストリングスが弦を弾く演奏がリズムを取る中、武嶋さんが主旋律を演奏。曲調が変わるポイントで、ストリングスが滑らかに弦を弾く奏法に切り替え。素晴らしいハーモニーが生まれました。
インスト曲の終了時、秋山さんがアコギからエレキに素早く楽器を持ち替えて、その演奏音で本曲がスタート。ここで玉置さんが登場します。
サビで、玉置さんの歌声にトオミさんのコーラスが入ることを確認しました。以下の青線部分です。
(1番)
なにもなにもない海へ
夜明けを見るために 心を決めないか
夢を漕いだオールで
今よりもっと向こうへ
(2番)
なにもなにもない海へ
(※1)向かい風の中も 進んでみないか
いつも変わらぬ自由で
(※2)今よりもっと向こうへ
コーラスが入る直前で、トオミさんがマイクの位置を調整していたのも印象的でした。2番は(※1)と(※2)で非常に大きな玉置さんのジェスチャーがありました。
(※1)右手を大きくパーに広げて前に出し、向かい風を遮るような動作。
(※2)遥か彼方へ向けて右手を伸ばしていく動作。
ともに大迫力を感じました。
その後はCメロに突入。わずかな時間の間奏で特徴的なフェイクを織り交ぜ、見せ場を作るのがさすが玉置さんです。この日は1発目に裏声を当てて、次に「Yeah〜!」と叫び、最後は伴奏のリズムに合わせたフェイクがありました。リズムに乗ったときに出る玉置さんのフェイクが大好きで、この部分は個人的に本ツアーで最も注目しているシーンになりました。
Cメロのラストを飾るのが、原作とは真逆で回数を重ねるごとに音程を上げていく
Yeah〜
Yeah⤴︎〜〜
Yeah⤴︎⤴︎〜〜〜
のアレンジ。ここも玉置さんらしさをよく感じて好きなポイントです。末尾にはフェイクアレンジを入れてから、
どこへでも行ける鳥たちの翼に憧れていた
で最終節が始まり、
たどり着く岸辺も
分からないままだけど
ここから向こうへ
で曲が終了します。
曲終了と同時に、玉置さんがマイクを持った右手をトオミさん方向に突き出すポーズをしていました。続けて、客席方向にもマイクを真っ直ぐ向けていたのが印象に残りました。
10. サーチライト
稲本さんが演奏する、チェロの重厚な低音がよく響く前奏で曲がスタート。この時点で早くも客席から拍手が巻き起こりました。
その後は、秋山さんのアコギが軽快な演奏に合わせて玉置さんが歌い、曲が展開されていきます。全体的な玉置さんの歌い方としては、序盤の低い歌声からサビの裏声まで、広い音域を自在に操る高い歌唱力が見れました。どれを切り取っても素晴らしい、とても綺麗な歌声でした。
2番が終了してからラストサビに入る、
サーチライトは そうなんだ
君なんだ 君なんだ
では、そのモーションを非常に大きく、またゆっくり行っていました。初めは、身体を大きく後ろにのけ反らせながら右手を前に伸ばして2階席の上手側へ向け、そこからゆっくりと下手側にシフト。最後はその流れで、1階席の下手側から上手側まで広範囲にカバーしていました。この日は玉置さんの姿が一段と大きく感じました。
最後は、前奏と同じくチェロの演奏が目立つアウトロの中を玉置さんのフェイクが飾り、曲の終了に向かいます。その演奏が終わるのと同時に、前曲で見せたようなマイクをトオミさん方向に突き出す玉置さんのポーズで終了。この曲でもこうした構えが取られるのは珍しいと思いました。
〜メンバー紹介〜
青と赤が交わるライトの中、メンバー紹介が始まります。玉置さんがステージ上手側のメンバーから順に名前を呼んでいきます。
パーカッション・中北裕子
サックス・武嶋聡
ベースギター・川崎哲平
ギター・秋山浩徳
1stバイオリン・藤堂昌彦
2ndバイオリン・森本安弘
ヴィオラ・亀井友莉
チェロ・稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード・トオミヨウ(※)
(※)ここで玉置さんがトオミさんまで歩み寄り、ガッチリと握手をしていました。
その後、玉置さんが全メンバーを覆うように滑らかに手をスライドし、メンバー紹介が終了します。最後には各楽器音が鳴り、次曲に向けた演出が始まります。
11. 悲しみにさよなら
前述した演奏音の余韻が残る中、玉置さんの
悲しみに〜さよなら〜
で曲がスタート。ここでも大きな拍手が起こりました。
泣かないでひとりで
ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから
のところで中北さんが手拍子を開始。それを見た観客による手拍子も乗って曲が進行しました。
この曲は、ストリングスの演奏がよく目立ちます。特に、
(1番)
抱きしめる腕の強さでさえなぜか
揺れる心を止められない
(2番)
うつむいてひとつの夜にいることも
きっとあなたは忘れている
で、トレモロなバイオリンの音が入り、サビに向かっていく演出が感動的でした。
2番サビのラストを、
愛を〜世界の平和の〜ために〜
とアレンジを入れると、その後は以下の流れで合唱になりました。
(↓玉置さんが歌う↓)
泣かないでひとりで ほゝえんで見つめて
(↓観客が歌う↓)
あなたのそばにいるから
悲しみにさよなら ほゝえんでさよなら
(↓玉置さんが歌う↓)
ひとりじゃないさ
観客のパートになったところで、玉置さんが両手を前に出して合唱を促しました。この日は、そのタイミングがやや遅かったように見えました。
その後は玉置さんが独唱して後奏へ。ここでもまた違った見どころがありました。バイオリンがサビと同じメロディーの主旋律を演奏する中、トオミさん・秋山さん・川崎さんが、
LaLaLa…LaLaLa…
といったコーラスを追加。それぞれの自席の前に設置されたマイクに向かって、歌声を吹き込んでいました。その間、玉置さんはところどころにフェイクを入れて、演奏・コーラスのアクセントになっていました。
最後は玉置さんの、
悲しみに〜さよなら〜
で曲が終了。その直後にトオミさんが右手をグーに握る動作で演奏の音が止まりますが、ここで玉置さんも客席を向いて手を握るポーズをしていました。そのタイミングが見事にピッタリ合っていて、驚いた瞬間でした。
12. JUNK LAND
ステージ後方からスタンドを前に持ち出し、マイクを取り付ける玉置さん。やがてイントロが始まり、その演奏中に後ろにあるギターを左肩にかけて歌が始まります。ここから観客が総立ちになり、冒頭から手拍子の中を曲が進行しました。
待ってる人のその前で
泣いてる人のその前で
ここからは、ストリングスの小刻みでシャープな演奏がよく目立ちました。切れ味鋭く弓が何度も往復する所作に、テンポをよく感じました。このパートで、玉置さんはワンフレーズごとにジェスチャーを交えながら歌います。1・2番ともに、
愛してる人のその前で
で、両手を大きく広げて、我々に向けていたのが印象的でした。
転調して曲の終盤に入る、
ガラクタだけど 心を込めて
からは、サポートメンバーの多くが頭上で大きく手を叩いて、観客に手拍子を促していました。特に、中北さんと川崎さんが大きな動きをしていたのが記憶に残りました。このポイント、公演を重ねるごとにそのモーションが大きくなっているように感じます。このように、サポートメンバーまでもが段々とオーディエンスになる感じが最高に良いです。
最後の、
(※1)ガラクタたちと〜〜〜
(※2)限りなく青い大空
そう JUNK LANDで
では、玉置さんの大きなジェスチャーも確認しました。
(※1)の段階的に音程を上げていくシャウトで、その音程変化に合わせて右手の人差し指を上に向ける動作がありました。
(※2)では、空を指すように右手をピンと前に突き出す動きもありました。
その後は、後奏に合わせた玉置さんのフェイクパフォーマンスがあります。最近よく見せる、
Baby Baby Baby
といった3連発の後は、力強いシャウトが来ると身構えれば、裏声のフェイクが来る連続で、次々とその声質を入れ替えていました。
ラストは非常にゆっくり、
JUNK LANDで〜
と歌い、右手を突き出すポーズで終了しました。その後、ギターを左肩から下ろして客席方向に高く掲げる場面もありました。
13. 田園
そのギターを上手側でスタッフと交換して、同じタイミングで前奏がスタートします。その間、暗いステージに白い光が交差する演出から、玉置さんの発声パートに入るとオレンジに彩られるライティングで進行。
歌い始めの、
石ころ蹴飛ばし夕陽に泣いた僕
からはストリングスの演奏が止まり、一旦おやすみになります。ここで各メンバーが手拍子をして客席に盛り上がりを促しますが、その動作がメンバーによって異なりました。本公演には参加していない吉田さんはかなり大きな動きをする印象がありますが、藤堂さんと森本さんは軽く弓を振りながらそのリズムを取っていました。ヴィオラの亀井さんは、両足を浮かせてパタパタする仕草。これには、もはやステージにいながらも観客のようにパフォーマンスを楽しんでいるように感じました。チェロの稲本さんは、楽器の大きさからその姿を詳細に確認することができなかったため、次回以降に注目したいです。
サビ直前の
毎日何かを頑張っていりゃ
から、ストリングスの演奏が再開してサビへ向かいます。この日のアレンジは、
愛はここにある 大宮にある
でした。やはりここで観客から大きな拍手が発生。1階席後方から前方の客席を見ると、その手の動きが揃っており非常に綺麗でした。
2番は、武嶋さんのサックスがところどころで助奏を入れながら軽快に曲が進んでいきます。
陽だまりの中 がむしゃらに走る僕(※)
そろばん弾いて 頭抱えてた君
空のミルクビンに たんぽぽ差すアイツ(※)
道を外れちゃって 途方に暮れるあの子
(※)部分で合いの手を入れる特徴的な演奏がありました。
そのまま、2番サビ〜ラストサビもリズムよく展開されると、後奏でも目立ったのはやはり武嶋さんの楽器演奏でした。主旋律をサックスで演奏して、玉置さんが口ずさむメロディーとの見事なハーモニーが生成されていました。
最後は、玉置さんがギターのネックを下げる動作をメンバーに見せて曲が終了します。その後、ギターをスタンドに置く玉置さん。そこからもしばらく拍手が続いていました。
14. メロディー
マイクスタンドからマイクを外し、スタンドを後ろに移動させて曲がスタート。ピアノの前演奏から、
あんなにも好きだった…
で歌が始まります。ここですでに拍手が起こり、盛り上がりを見せるスタートになりました。
その後は、ピアノの伴奏に合わせて玉置さんが歌う静かな展開に変化。サビからはうっすらとストリングスの音が入り、曲が進みます。1番の
メ〜ロディ〜 泣きな〜がら〜
は語りかけるように歌うスタイル。最近はこの歌い方がよく目立つように思います。
2番に入るタイミングを中北さんのツリーチャイムが知らせると、そこからはパーカッションの音も入るようになります。2番サビの、
メ〜ロディ〜 いつの間に〜〜〜
は力強いトーンで歌唱。1番から一転、対比を感じました。2番終了後の間奏を、ここでも武嶋さんの楽器が奏でると、ラストサビでもパワフルな玉置さんの歌声が際立ちました。
ラストフレーズの、
あの歌は心から聞こえてるよ
は伴奏が止まり、玉置さんによるアカペラの歌声へ。マイクを大きく遠ざけて、半ばノーマイクで歌う姿がありました。照明も玉置さんを強調し、暗いステージに眩い白光が当たっていました。その後、例年は玉置さんのハミングが入るところでは、ストリングスの後奏が始まるため、今年はハミングがありません。細かいポイントですが、昨年までとの変化を感じました。
曲後は玉置さんがテーブルにマイクを置き、メンバーがその場に立ちます。しばらく拍手が続くと、玉置さんが再びマイクを手に伸ばす姿。ここで歓声が上がり、最後の曲が始まります。
15. 夏の終りのハーモニー
バイオリンの音が「キーーーン」と鳴り、曲がスタート。その後、トオミさんのピアノで前奏が始まると、ここでも大きな拍手が起こりました。この曲も、序盤はピアノの伴奏に合わせて玉置さんが歌う形です。
夢もあこがれも どこか違ってるけど
からバイオリンが奏でる高い音色の演奏が入り、続々とヴィオラ・チェロも演奏に加わる構成。この曲でもストリングスの音がよく聴こえました。
1番サビ、ラストのロングトーン
いつまでもずっと 忘れずに〜〜〜
から流れを汲むように、秋山さんのエレキギターが間奏の主旋律を担当します。感動的なメロディーの演奏でした。
2番は、サビで玉置さんが歌詞を間違える場面がありました。
いつまでもずっと 想い出に〜〜〜
のところを
いつまでもずっと 忘れずに〜〜〜
と歌っていました。ここで、玉置さんがトオミさんを向いてニヤッとする仕草を確認。これは歌詞を間違えたことを自身でも認識したものだと実感しました。
続くラストサビでは、
いつまでもずっと
で大きく手を前に伸ばすジェスチャーをしてから、あえて
想い出に〜〜〜〜〜
と歌詞を変えて歌唱。これは粋な演出でありました。その後は、後奏中に両手を握り合わせる玉置さんの姿。これで本編の演奏曲が終了しました。
今度は、サポートメンバーが全員でステージ前方に整列。席次と同じ以下の順で並んでいました。
(客席から見て左から)
稲本さん
亀井さん
森本さん
藤堂さん
トオミさん
玉置さん
秋山さん
川崎さん
武嶋さん
中北さん
中北さんが早く列に並びそうになりますが、武嶋さんを「どうぞ、どうぞ」というように先に並ばせていたのが印象的でした。全員が一列に並んだところで、玉置さんが秋山さん・川崎さんを通り越して、この日がファイナルとなった武嶋さんと握手。ここで、中北さんが両手を「キラキラ」というように武嶋さんに向けて、その姿を強調していました。
その後、ステージ下手側の稲本さんから順に退場。客席から見て玉置さんよりも右に位置する、秋山さん・川崎さん・武嶋さん・中北さんは、玉置さんの前を通って退場していきます。武嶋さんが玉置さんの前を通過するとき、両者がハグを交わしていました。
全員がステージを後にして、玉置さんが1人残ると、後ろの各楽器に向けてサーっと手を伸ばしていました。続いて、上手側に歩いていき客席に向かって礼。
あ、そっちに行ってなかった
というリアクションを見せてから下手側に進んで礼。ステージ中央に戻ってくると、しばらくその場で拍手を聞く玉置さん。やがてアクションを起こします。
3. アンコール
(アームカバーをまくる動き)
\拍手/\歓声/
(後ろのマイクスタンドに手を伸ばす)
(マイクスタンドを前に出す)
(「あ、ギターあるじゃん」というような反応をする)
(ギターをゆ〜〜〜っくり肩にかける)
(左手を横に伸ばして「シャキーン」とポーズを決める)
\拍手/\歓声/
(テーブルからマイクを持ってくる)
(ゆ~~~っくりスタンドに装着)
笑笑
(「ジャカジャン」とギターを弾く)
\拍手/\歓声/
1人で歌い始める玉置さん。
もっと勝手に恋したり もっとキスを楽しんだり
忘れそうな想い出を そっと抱いているより
忘れてしまえば
今以上 それ以上 愛されるのに
あなたはその透き通った瞳のままで
あの消えそうに燃えそうなワインレッドの
心を持つあなたの願いが叶うのに
とてもゆっくりと歌っていました。過去の公演では、サビから観客との合唱になる場面が多かったですが、入りのタイミングが合わなかったのか、この日は玉置さんの弾き語り形式になりました。その客席の様子を見て、玉置さんがジェスチャーを見せてから一言。
(①自分に指を差す)
(②ギターに指を差す)
(③客席に指を差す)
俺のギターで歌えるのはここだけだから
\拍手/\歓声/
いっぱい歌っても良いんですよ
\拍手/\歓声/
玉置さんの言葉通り、次曲は合唱でスタート。
なぜ なぜ あなたは 綺麗になりたいの
その目を 誰もが見つめてくれないの
夜は気ままに あなたを踊らせるだけ
恋の予感が ただ(※1)駆け抜けるだけ
(※1)歌声が激しくなるポイントで、玉置さんが右手を上に伸ばしていました。
続いて、強くギターを弾いて次の曲もスタート。
(前奏のメロディーを玉置さんが発声)
(ここで手拍子も発生)
分からずやの濡れた唇で(※2)
死にたいほど胸に火をつけて
甘いキスで上手く逃げたね(※2)
腕の中に閉じ込めたいのに
じれったい 心を溶かして
(※3)じれったい 身体も溶かして
もっと もっと知りたい
Baby Baby Baby 心を燃やして
(※3)Ah〜 Baby 全てを燃やして
もっと もっと
(※4)し〜〜り〜〜た〜〜〜〜〜い
(※2)顔をマイクの横にズラして観客を見ることで、英語パートの合いの手を歌うように促していました。
(※3)ここで玉置さんのギター演奏が止まり、観客の強い歌声を引き出しました。
(※4)最後は長く間延びをさせて、
し〜〜り〜〜た〜〜〜〜〜い
と歌っていました。
\拍手/\歓声/
続いて、玉置さんが【MR.LONELY】の前奏を地声で歌います。
Oh〜〜OhOhOh〜
Oh〜〜OhOhOh〜
Oh〜Oh〜OhOh〜
Oh〜Oh〜OhOh〜
その後は、観客の歌い声がうっすらと聞こえる中を進行。
こんな僕でもやれることがある
頑張ってダメで悩んで
汗流してできなくて
バカなやつだって笑われたって涙堪えて
WOW〜
何にもないけど
いつでも 野に咲く花のように
風に吹かれていたって
いつでもどんなときでも
何にもないけど
君のために 野に咲く花のように
遠く離れていたって 笑って
(※5)元気で〜〜ぇぇ⤴︎〜〜ええ⤴︎〜〜
いるから
(※5)非常に長いロングトーンがありました。しかも、途中でその音程を上げるシャウトアレンジもあり、とてもパワフルな歌声が会場に響きました。
\拍手/\歓声/
本来はここから後奏の発声パートに移るところでしたが、締めくくりの歌声に凌駕され、客席から大きな拍手と歓声が会場に巻き起こりました。よって、後奏の歌唱はありませんでした。
(スタンドにギターを置く)
(上手に退場する)
\拍手/\歓声/
この日も非常に盛り上がった本編〜アンコールになりました。
以下、楽曲のセットリストです。
4. セットリスト
玉置浩二 Concert Tour 2024
Resume 〜レジューム 新たな始まり
9月16日
大宮ソニックシティ 大ホール
セットリスト
【一部】
1. あこがれ
2. 星になりたい
3. キラキラ ニコニコ
4. 出逢い
5. 瞳の中の虹
6. 明かりの灯るところへ
7. aibo
8. ぼくらは…
【二部】
9. なにもない海へ
10. サーチライト
~メンバー紹介~
11. 悲しみにさよなら
12. JUNK LAND
13. 田園
14. メロディー
15. 夏の終りのハーモニー
【アンコール】
Ec1. ワインレッドの心
Ec2. 恋の予感
Ec3. じれったい
Ec4. MR.LONELY
5. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。
この日は、武嶋さんの本ツアーファイナルでした。今回の感想は、より武嶋さんの演奏に注目して書くことに努めました。時にはソロで華やかに主旋律を演奏し、時には玉置さんの歌声に合わせた重厚あるいは軽快な助奏を入れ、その素晴らしいパフォーマンスが楽曲を彩りました。あのビッグサプライズがあった浜松公演を初日に、9公演お疲れ様でした。以下に武嶋さんの参加公演を表でまとめました。
公演翌日には、武嶋さんのInstagramに玉置さんとのツーショットおよびメンバー全員で撮った写真がアップされていました。
また来年も元気な姿を拝見できることを楽しみにしております。
さて、次回の個人的な参加日が10月19日@静岡公演で、比較的に余裕があるため、投稿が大幅に遅れました。残りの2週間ほど、徹底的にオリジナルを聴き込み、歌詞も再びしっかりと覚えて参加しようと思います。
こばかず
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