【札幌スペシャル】玉置浩二 Resume ~レジューム新たな始まり(9/7・8)@札幌文化芸術劇場 hitaruの感想とセットリスト

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先日の9月7・8日、玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume ~レジューム 新たな始まり@札幌文化芸術劇場 hitaru公演に参加しました。

※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは27会場36公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。

今回は2公演分をまとめて記載します。

1. 公演前の様子

公演前の会場の様子です。

9/7 1日目

9/8 2日目

1日目と2日目でフラワースタンドの設置位置が異なっていました。

ホールに入ると、まずステージに置かれた楽器を確認しました。ピアノに横付けされたキーボードとスネアドラムがあるか、中央には玉置さんが叩くためのスネアドラムがあるか。ステージの前方まで移動して入念にチェックをしましたが、両日ともにこれらの楽器はありませんでした。これは「清く 正しく 美しく」が、2日とも実演されないことを確信する材料になりました。

座席は両日とも1階席のステージ正面でした。1日目は後方、2日目は中央で、連日全体をよく見渡すことができる席でした。

1日目は17時30分、2日目は16時、定刻になるとサポートメンバーが下手から入場し、コンサートが始まります。

2. 公演中の様子・各曲の感想

コントラバスの音を先頭に、各楽器の音出しが始まります。

1. あこがれ

トオミさんがメンバーを向いてうなずく動作が始まりの合図となり、曲がスタート。序盤はステージ左側に位置する、ピアノとストリングスの演奏で始まります。

中盤からは佐野さんの演奏するフルートがここに加わり、主旋律を演奏しました。この音が、

旭川<札幌1日目<札幌2日目

の順で目立っていた実感がありました。この管楽器のサウンドアレンジは、本ツアーのために施された編曲を感じてとても好みです。

2. 星になりたい

秋山さんが弾くアコースティックギターの音で前奏がスタート。しばらくすると、ヴィオラの亀井さん、チェロの稲本さんによる低弦チームの演奏が加わり、徐々にバイオリンの音も入る前奏のパターンでした。この頃、玉置さんがステージ右奥からマイクを持ったまま登場して歌唱が始まります。

この曲は、ところどころでタメを作って歌う場面がありました。

①君のこといつまでも・・・守ってるって
②僕のこと(※)どこまでも・・・信じてるって
③いつだってどこだって・・・ふたりだったよね

②は別の見どころもあり、詞の区切りとなる(※)部分でほんの一瞬全体の音が止まります。その演奏再開時にやや迫力を感じました。

1番終了後の間奏は、佐野さんのハーモニカが担当。楽器をフルートから持ち替えて、流暢な演奏がありました。

その後は、

(※)約束してたこと 覚えているかい
君だけの 君だけの 星になるって
いつの日も変わらない
君だけの・・・(※)星に

(※)で、玉置さんがトオミさんを向き、うなずく合図で演奏の呼吸を合わせて、歌唱パートが終了します。

続く後奏中には、玉置さんがマイクを限りなく口に近づけて口笛を吹きます。その終わり間際で、佐野さんのフルート音が重なるところに「吹奏楽」のハーモニーを実感しました。

3. キラキラ ニコニコ

徐々に盛り上がりが生まれていく演奏で曲がスタートします。ここでは、佐野さんはトロンボーンを演奏していました。その後、楽器を素早くハーモニカに持ち替えて、原作では口笛が表現しているメロディーを演奏します。ここで、玉置さんも口笛を吹いていたのが印象的でした。

歌の開始後は、ピアノ・アコギ・ベースが演奏する中を玉置さんが歌う形です。低音がよく響いてくる歌声が心地良かったです。序盤の最後には、特徴的な歌い方を確認しました。

僕が君の輝く星になる

のところ。

ぼくぅ⤴︎が きみぃ⤴︎の
輝く星になる

というように、音程を上げるアレンジがありました。

直後にトロンボーンの助奏が入り、間奏中に玉置さんが

Yeah〜!Oh〜!

と力強いシャウトを入れてからは、伸びのある歌声に変貌を遂げます。

おはよう〜〜〜どんな天気でも

で一直線に聴こえる歌声に迫力を感じました。

歌の最後は、

キラ/キラ/ニコ/ニコ・・・(※)だね…

を、トオミさんを見てうなずきながら合図を送り、演奏のタイミングを合わせます。1日目は(※)部分で
Hey〜」といったアレンジを加えていたのが印象的でした。「だね…」は無伴奏のアカペラで歌うため、自由な余白があり、ちょっとしたアレンジを入れたのだと思いました。

だね…」を歌い終えると、中北さんの大きな打楽器音から演奏が再開。その後奏中にも、玉置さんはシャウトや裏声のフェイクを入れていました。

4. 出逢い

1日目は、この曲で少し気になるシーンがありました。佐野さんが離席して、ステージから退出したのです。楽器のトラブルあるいは体調不良でしょうか。トロンボーンやフルートは手にしていませんでした。ハーモニカを持っていたかは不明で、肉眼では特定できませんでした。

ステージ上のパフォーマンス面では、ラストサビで玉置さんの特徴的な歌い方を確認しました。

あなたに出逢えた この喜びを
いつまでも いつまでも 忘れない
あなたを愛してる

のところ。

いつまでも いつまでも
わす〜〜れぇ/なぁい

区切りの部分で、力強い歌声からソフトな歌声に瞬時に切り替え。抑揚を感じました。

その後はストリングスの間奏があり、

覚えていますか 今でもあの歌を

の入りでも玉置さんがトオミさんにうなずいて合図を送り終了します。

なお、1日目は曲後に佐野さんがステージに戻ってきました。すぐに復帰できて安心しました。

5. 瞳の中の虹

暗いステージに、白と緑の細いライトが複数に交差する照明に合わせて、セミや鳥の鳴き声の音が曲前演出を飾ります。やがてライトがオレンジ色になり、秋山さんのアコギで前奏が始まり、序盤はその伴奏に合わせて玉置さんが歌います。

玉置さんが発する一音だけで心を奪われるシーンがありました。

(1番)アスファルトと焼けた肩 切妻屋きりづまや根(ね)
(2番)赤と黒の髪飾り 陽炎坂かげろうざ(か)

一言ながら、低音が非常によく響いて快感でした。また、ここで会場の良好な音響も実感しました。

曲の2番で表れる、

ガラスに紙の花 ねじれた時計台

という歌詞が、札幌の観光地とマッチしていました。

この時計台は、会場のhitaruから徒歩5分の場所にあります。観光地の時計台はねじれていない上、そもそもこの時計台がモチーフになったのかは分かりませんが、類似点を見ることができて良かったです。(歌詞の前後関係から、この「時計台」は観光地よりも一般家庭で使われるものであることは推測できます。)

6. 明かりの灯るところへ

この曲は、2日とも序盤から玉置さんの力強い歌声が目立った印象がありました。1番はピアノとペースの演奏が大部分を占める中、玉置さんが歌う形です。バラード曲の定番ともいえるトオミさんとのタッグが光りました。

1番終了後の間奏を佐野さんのトロンボーンが奏でると、2番は節々にトロンボーンの音が入り、さらにはストリングスの演奏も目立つようになります。1番のピアノ主体の伴奏と比べると、曲が進行した雰囲気が出て、より感動的な実感を持ちました。

7. aibo

佐野さんの縦笛で前奏がスタート。この曲も、序盤はピアノに合わせて玉置さんが歌うスタイル。ここにところどころで秋山さんのエレキ演奏も聴こえました。

2番からは、玉置さんの歌声に合わせて佐野さんの縦笛演奏も随所に入り、アクセントになります。2番が終わった後の間奏は、秋山さんのエレキギターと佐野さんの楽器演奏によるハーモニー。確か、佐野さんの演奏楽器はトロンボーンであったと記憶しています。あるいはフルートだったかもしれません。

その後のラストサビは、玉置さんが

泣いたりしてないよね〜ええぇぇ〜

を震えるような感動的な裏声で歌います。歌いながらマイクを徐々に遠ざけて、ガッツポーズをするような動きも見ました。

最後は、

そばにいなくても

の歌い始めの合図をトオミさんにうなずいて歌い、曲が終了します。なお、この曲は終始ストリングス4名の演奏機会がありませんでした。

8. ぼくらは…

ピアノの曲前演奏でパフォーマンスが始まります。その後、アカペラで玉置さんのフェイクアレンジがスタート。これまで参加した関東および浜松公演よりもその尺が取られていましたが、2日前の旭川公演ほど長くはありませんでした。

やがて、

ぼくらは 君と手を取り 歩いて行くのでしょう

で歌が開始します。その後は、ピアノの演奏とストリングス4人が弦を指で弾く奏法に合わせて、曲が展開されていきます。

玉置さんのシャウトが入って始まるラストの部分から曲が盛り上がり、このポイントでストリングスも弓で弦を弾くようになります。

ぼくらは 君の流した(※1)涙を拾うでしょう
いつかは(※2)君に手を振り
死ぬまで 死ぬまで 泣くのでしょう

(※1)2日とも、左手を前に出して「拾う」動きをしていました。
(※2)「君に手を振/り」の区切りで力強い歌声から静かな歌声に切り替わる歌い方でした。そのまま流れるように「死ぬまで 死ぬまで 泣くのでしょう」と歌うところもまた素晴らしかったです。

その後は1度楽器演奏が止まり、鳥笛の音が聴こえてくると、白いライトが玉置さんを強調してシャウトパートが始まります。身体を後ろにのけ反りながら、

Oh〜〜〜〜〜!

といったパワフルな雄叫びがこだましました。

続けて①〜③の流れで行われる楽器演奏に合わせて、玉置さんが地声から裏声までを存分に織り交ぜたフェイクを歌っていきます。

①佐野さんが立ってトロンボーンを演奏
②秋山さんのエレキギター演奏
③両者のハーモニー演奏

①②では、それぞれで演奏者の佐野さんと秋山さんの方を向きながら歌うのが印象的でした。演奏がその両者によるハーモニーになった③で玉置さんが退場。その仕方が若干2日間で違っていました。1日目はマイクをテーブルに置いて退場、2日目はマイクを持ったまま退場しました。

その後も、第一部のフィナーレを飾るに相応しいゴージャスな演奏が繰り広げられます。終了の合図は、中北さんのパーカッションで、ラストの音を叩き出すと同時に、その反動で身体が跳ね上がっていたのが印象的でした。同じタイミングで、ストリングスの弓が弾けるような動きをしており、とても美しい終幕の形でした。

その後、館内アナウンスが流れて20分間の休憩が始まります。

9. なにもない海へ

休憩後、コンサートが再開します。サポートメンバーが演奏するインストゥルメンタル曲から第二部がスタート。以下のような流れでインスト曲が進行します。

①トオミヨウさんのピアノ演奏
②ストリングスと佐野さんのハーモニカ演奏

(序盤はストリングスが弦を指で弾きながら演奏します。曲調が変わるところから弓で弾くように奏法が変化しました。)
③中北さんのパーカッションと秋山さんのアコースティックギター、川崎さんのコントラバス演奏
④全員の演奏

演奏の時間は短くコンパクトながら、各楽器の特徴が際立つ演奏でした。曲の終了間際、秋山さんがギターを素早くエレキギターに持ち替え、その前奏で第二部の本編が始まります。

玉置さんが右奥から登場。川崎さんのベース音がスイッチになり、すんなりと歌唱パートが始まります。先の旭川公演と、アレンジを入れる箇所が1番と2番でわずかながらに異なっていたのが印象に残りました。旭川は1番で、

知らないまま帆を張れば
彷徨うだけだろう〜おぉ〜⤵︎

といった音程を下げるアレンジ。一方の札幌2日間は2番で、

だけどこの胸に荒ぶるあの波の音
消せやしないだろう〜おぉ〜⤵︎

とアレンジをしていました。また、音程変化に合わせて体勢を崩すところも確認。とても自然体な歌い方がありました。似たアレンジで言うと、Cメロでも同じような歌い方がありました。

手に入れたものだけに
縛られたくない
上手くいかないことだって
逃げてばかりはいられない〜いぃ〜⤵︎

こうした細かいアレンジが大好きなので、今後も注目していきたいです。

10. サーチライト

中北さんの、

1・2・3

の声で曲がスタート。

やはり「清く 正しく 美しく」は実演されませんでした。旭川公演と同様、このタイミングで「サーチライト」が組み込まれました。

1番終了後の間奏で起こる拍手の質が、1日目と2日目で異なっていました。1日目は拍手がほとんど起こりませんでしたが、2番の歌パートに差し掛かろうとしたタイミングで拍手音が大きくなりました。その瞬間、玉置さんの高い対応力を見ました。目を瞑りながら顔を横に背け、首を振るような動きをすると、これによって拍手の音が弱まりました。見事で嫌らしさのない「拍手回避力」でした。一方で、2日目は間奏の序盤から大きな拍手が包み込み、玉置さんがお辞儀をする展開になりました。ここでは、お辞儀をしながら裏声を出していたのが印象的でした。

2番が終わり、ラストサビに向かう

サーチライトはそうなんだ
君なんだ 君なんだ

では、両日ともに大きくのけ反り、高層階に手を当てがってから徐々に低層階に下げていく玉置さんの姿がありました。4階席から1階席までを幅広くカバーしていました。会場が1階席のみの旭川公演から大きな変化を見ました。

ラストは、

サーチライトに僕は
なれるかな なれるかな

で左腕を大きく広げる姿も確認。この曲は歌以外にも、玉置さんの細かなジェスチャーがよく目立つ結果になりました。

〜メンバー紹介〜

ここでメンバー紹介が始まります。ステージ右側に位置するメンバーから、順番に玉置さんが発表していきます。

パーカッション・中北裕子
トロンボーン・佐野聡(※1)
ベースギター・川崎哲平
ギター・秋山浩徳
1stバイオリン・吉田宇宙
2ndバイオリン(※2)・森本安弘
ヴィオラ・亀井友莉
チェロ・稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード・トオミヨウ(※3)

(※1)佐野さんの発表時には、佐野さんがハットを外して玉置さんと髪を靡かせる動作を3回行っていました。それに合わせて中北さんのツリーチャイムが「キラキラキラキラ」と鳴っていました。3回目には、玉置さんが「☝️もう1回☝️」という合図の後にゆ〜〜〜っくりこの動作が行われました。
(※2)1日目は、ここで玉置さんが噛むシーンがありました。

セカンズ…セカンドバイオリン・森本安弘

と言い直していました。
(※3)紹介後に玉置さんがトオミさんの方に歩み寄り、両者がガッチリ握手を交わしました。

その後、各楽器音が鳴り次曲に引き継がれます。

11. 悲しみにさよなら

玉置さんの歌声、

悲しみに〜さよなら〜

でスタート。この部分、ずっと玉置さんのアカペラだと思っていましたが、わずかにストリングスの音が入っていることを確認しました。両日ともに真正面からの眺めだったため、各楽器が入るタイミングやその意図をよく感じることができました。

以降はそれらの音が大きくなり、

泣かないでひとりで
ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから

の歌唱が始まります。ここでステージの逆方向を見ると、中北さんが手拍子をしているのを確認しました。この動きに起因して観客からの拍手が発生すると思いましたが、2日とも大きな拍手は起こらずに進行しました。

連日、1番サビ前の

揺れる心を止められない

揺れる・・・心をぉ〜⤴︎

というようにタメを作るアレンジがありました。旭川公演から数えると3日連続です。また、札幌2日目は胸に手を当ててこのフレーズを歌っていました。

2番に入ると、ストリングスの音がよく目立つ演奏がありました。玉置さんの歌のリズムに合わせて、小刻みでシャープな演奏が曲を彩りました。2番の歌詞アレンジは、やはり

愛を〜世界の平和の〜ために

でした。ここで拍手が起こりますが、次節は2日間ともに玉置さんの独唱でした。ただ、若干その歌い方に違いがあったように見えました。1日目はそのまま1人で歌っても合唱になっても良いように、7割くらいのパワーで歌い、合唱が起こらないと見るや、その声量を上げていく形が取られていました。一方、2日目は最初から力強い歌声で、1人で歌い抜く気概を感じました。

12. JUNK LAND

玉置さんが左肩にギターをかけて曲が開始。このタイミングで観客の多くが立ち上がり、手拍子が曲を推し進めます。

ほら、今日もポンコツ車のエンジン全開にして

2日目は、1番の歌唱が始まるとステージ後方でアクシデントがありました。ステージ右側に位置する佐野さんが、右奥の舞台袖に向かって大きく手を振り、誰かを呼びかける動きをしていました。

待ってる人のその前で〜
泣いてる人のその前で〜

以降で使うタンバリンが自席に設置されていなかったのです。そのため、普段は1番で演奏するトロンボーンのパフォーマンスができていませんでした。結局、

待ってる人のその前で〜
泣いてる人のその前で〜

の始まりには間に合わず、頭上で大きく手拍子をすることでそれをカバーしていました。途中でスタッフによりタンバリンが届けられ、そこからはタンバリンの演奏がありました。

ハプニングが起きたステージ右側の一方で、左サイドに目をやると、過激な演奏を繰り出す弦楽器チームの姿がありました。バイオリンの吉田さんが、頭をガンガン振りながら、リズムに乗って演奏を進めていました。それを見て、客席から見て右隣の秋山さんが笑っていたのも印象的で、同一ステージ上の左右で明暗が分かれる結果となりました。

2番は問題なく各メンバーのパフォーマンスが行われると、

ガラクタだけど心を込めて〜
昔のように僕と暮らそう〜

のところで、サポートメンバーの多くが頭上で手拍子をして観客に拍手を促します。ステージ後方における楽器演奏者は、ギターの秋山さん、低弦チームの亀井さん・稲本さんのみで、それ以外の中北さん・佐野さん・川崎さん・吉田さん・森本さんは、頭上で手拍子をして会場を盛り上げていきます。2日目は、佐野さんが先陣を切って手拍子を始めていたのが印象的でした。そこから曲が進むにつれて演奏者が加わり、曲のクライマックスを迎えます。

ラストの、

限りなく青い大空

で、玉置さんが右手をピンと前に出す動きがあり、今にも前に飛んで行きそうな躍動感を感じました。

続く後奏は玉置さんのフェイクタイムへ突入。ここも2日間で大きな違いがありました。1日目は楽器演奏に合わせて地声と裏声を織り交ぜ、特に以前の公演からは変化なく曲の終了に向かっていきました。

一方で、2日目は楽器の演奏が1度止まり、玉置さんのフェイクが長時間続きました。裏声を次々と連発する歌い方で、昨年のソロツアーを思い出しました。あまりにも長く続くため、コール&レスポンスになるような雰囲気もありましたが、玉置さんが1人でアドリブを歌い上げて曲の終了へ。その合図は、メンバーに向かって右手を突き出す動きでした。

13. 田園

玉置さんがスタッフとギターを交換して曲がスタート。1番では、吉田さんがその場に立って手拍子をしていたのが印象的でした。サビの直前、

毎日何かを頑張っていりゃ

からバイオリンの演奏が入りますが、そのままスタンディングでのパフォーマンスになりました。

サビラストの歌詞アレンジは2日間とも、

愛はここにある 札幌にある

でした。ここで、玉置さんの後ろに位置する秋山さん・川崎さんが右手を上げる動作をしていました。

2日前の旭川では観客との合唱になったその後の間奏は、両日とも玉置さんが1人で歌い上げました。2番も大熱狂で進行し、ラストフレーズを

みんなここにいる 愛はどこへも行かない

で玉置さんが右手を横に出して包み込むようなジェスチャーを見せると、1番と同様に秋山さん・川崎さんも同じタイミングで右手を上げる動きをしていました。非常に楽しそうなステージがそこにありました。

後奏はメロディーに合わせて玉置さんが口ずさみ、ギターを下ろす動きがメンバーへの合図となり曲が終了します。その後、1日目はギターを置いて撫でる仕草がありました。続けて、我々に紹介するようなジェスチャーをしていたのが印象に残りました。

14. メロディー

2日前の旭川公演と比較して、いつも通りの強い歌声が戻っていました。また、とてもゆっくり、そしてまったりと歌っている印象がありました。

1番の、

メ〜ロディ〜 泣きながら〜

は伸びのあるトーンではなく、語りかけるような歌い方でした。最近はこの歌い方が多いと感じます。

2番の歌い方に、1日目と2日目で変化が出ました。1日目はいつも通りにパワフルな歌声で進行しましたが、2日目はやや感極まったような歌い方でありました。これを見て、旭川で見たあの姿が重なりましたが、豊富な声量で最後まで歌い切りました。

ラストサビの始まりは、ピアノの演奏に合わせて玉置さんが歌う形。

あの頃は何もなくて それだって楽しくやったよ
メロディー 泣きながら 遠い空流されても
(※)君のこと忘れないよ いつだって楽しくやったよ

(※)からは他の楽器も入り、少しずつ盛り上がったところで、

メ〜ロディ〜 泣かないで〜〜〜〜〜

のロングトーンが炸裂。どこまでも伸びていくトーンがありました。ラストは無伴奏の中をアカペラで、マイクを腰の位置まで下げて、

あの歌は心から聞こえてるよ

で歌い終わりです。

その後、メンバーが起立をして、しばらく観客からの拍手と歓声が続きます。ここで、2日目は玉置さんが客席に向かって両手を振る特徴的な動作がありました。

👋 👋 👋 👋 👋

なぜかこの瞬間、観客からの拍手が静まり返り、それを見て驚く玉置さん。もう1度両手で手を振ります。

👋 👋 👋 👋 👋

今度は声援が戻りました。続いて、テーブルに置いたマイクを持つと、その場で腕を組んで仁王立ちをします。ここでさらに歓声が大きくなり、次曲に向かいました。

15. 夏の終りのハーモニー

1番の、

忘れずに〜〜〜〜〜

で非常に長いロングトーンを見ました。この部分が公演を重ねるごとに長くなっているように感じます。それと同じタイミングで入る間奏を、確か秋山さんのエレキギターが演奏しており、ここに「安全地帯」を感じました。

2日前の旭川公演では歌詞を「旭川の夜を」に変えて歌った部分の歌詞変更は、連日ともありませんでした。

今夜のお別れに 最後の2人の歌は
夏の夜を飾るハーモニー

と歌っていました。

その後はギアを上げて、ラストサビでパワフルな歌声が響き渡ります。後奏では、お馴染みとなった両手を握り合わせる玉置さんの動きを見ることができました。

考えてみれば、個人的に初めてこの仕草を見たのは、今年の2/29@沖縄2日目の公演でした。このときに感動を覚え「これは間違いなくこの曲とマッチする!」と思って、その後の公演でも注目していましたが、なかなかやらない時期が続きました。満を持してこのポーズが復活したのが、6/1・2@万博ファイナル公演で、久々に目にしてもやはりドラマチックなシーンでありました。このアイコニックな姿が今回のソロツアーでも引き継がれ、しかも玉置さんの故郷である旭川・札幌公演で見ることができて感激しました。

曲後は、メンバーがステージ前方で一列に並びます。その順番が2日間でやや異なりました。

9/7 1日目
(客席から見て左から)
吉田さん
稲本さん
亀井さん
森本さん
トオミさん
玉置さん
秋山さん
川崎さん
佐野さん
中北さん
9/8 2日目
(客席から見て左から)
稲本さん
亀井さん
森本さん
吉田さん
トオミさん
玉置さん
秋山さん
川崎さん
佐野さん
中北さん

吉田さんの立ち位置が変わり、2日目は席次と同じ順番になりました。その後、全員で客席にお辞儀をしてサポートメンバーが退場します。

ステージに玉置さんが1人で残ると、ステージ左端まで歩いて行きます。上を向いて高層階の観客にも手を振り、その後にお辞儀をしました。2日目は、ここで首にかけたイヤモニが前にぶら下がってきたのが面白いポイントでした。イヤモニを首にかけ直しながらステージ右端まで歩くと、同様に上の階に向けて手を振った後にお辞儀をしていました。その後、ステージ中央まで戻ると、後ろに置かれたギターを手にする玉置さん。やはりここで大盛況になりました。

3. 札幌スペシャル

以下、2日間で演出が異なるため、別々に書きます。

9/7 1日目

玉置さん
玉置さん

(ギターのストラップが髪にかからないように、ゆっくりと肩にかけて右手を上げるポーズ。)

観客
観客

\拍手/\歓声/

玉置さん
玉置さん

(その後、アームカバーをキツく締め直す。)

観客
観客

笑笑

玉置さんの弾き語りで曲が始まります。

母さんがよなべをして手袋編んでくれた
・・・
もっと勝手に恋したり もっとキスを楽しんだり
忘れそうな想い出を そっと抱いているより
忘れてしまえば
(※1)今以上 それ以上 愛されるのに
あなたはその透き通った瞳のままで
(※2)あの消えそうに燃えそうなワインレッドの
心を持つあなたの願いが叶うのに

(※1)サビから合唱になりました。
(※2)「あの」で玉置さんの歌声が強くなりました。明らかに観客の合唱音がズレていたので、玉置さんが合図を出して調整したものと思われます。ここにも、玉置さんの視野の広さと感覚の鋭さを感じました。
(その他)サビまではあまり合唱が起こらず、玉置さんが1人で歌いましたが、メロディーを崩して歌う場面が多かったです。

続けて合唱で、

なぜ なぜ あなたは 綺麗になりたいの
その目を 誰もが見つめてくれないの
夜は気ままに あなたを踊らせるだけ
恋の予感が ただ(※3)駆け抜けるだけ

(※3)ここで玉置さんが右手でボールを投げるような動きをしました。歌唱が激しくなるところを強調していました。

その後、玉置さんのトークタイムへ。

玉置さん
玉置さん

コンサート、明日もあるからね。

観客
観客

\歓声/

玉置さん
玉置さん

考えてみれば、俺のギターをバックに歌えるのはここだけだからね。(※4)

観客
観客

あー(感心)(※5)

(※4)2日前の旭川公演では「伴奏」と言っていましたが、この日は「バック」と少し表現が変わりました。
(※5)この発言後、旭川では観客が歓喜に沸きましたが、この日は感心するような声が漏れていました。

続けて、ギターを激しく弾き始める玉置さん。

(前奏のメロディーを玉置さんが発声)
分からずやの濡れた唇で(※6)
死にたいほど胸に火をつけて
甘いキスで上手く逃げたね(※6)
腕の中に閉じ込めたいのに
じれったい 心を溶かして
じれったい 身体も溶かして
もっと もっと(※7)札幌を知りたい
(※8)Baby Baby Baby 心を燃やして
Ah〜 Baby 全てを燃やして
もっと もっと知りたい(※8')

(※6)顔をマイクの横にズラして観客を見ることで、英語パートの合いの手を歌うように促していました。
(※7)この日は「札幌を知りたい」のアレンジがありました。旭川公演では、この歌詞変更はありませんでした。
(※8)旭川ではなかった(※8)〜(※8’)までのパートが追加になりました。

玉置さん
玉置さん

ギターを弾く指が痛くて…笑

観客
観客

笑笑

今回のツアーでほとんどギターを演奏しないのは、痛みも関係しているのでしょうか。続けて、玉置さんが1人で歌います。

空が広く見える街で 僕らは出会った
玉置さん
玉置さん

やめとこうか笑笑

観客
観客

笑笑

玉置さん
玉置さん

あの空に〜〜〜!

観客
観客

\拍手/\歓声/

玉置さん
玉置さん

カリント工場の煙突の上に~!

観客
観客

\拍手/\歓声/

続けて、玉置さんが【MR.LONELY】の前奏を雄叫びで繰り出します。

玉置さん
玉置さん

Oh〜〜OhOhOh〜
Oh〜〜OhOhOh〜
Oh〜Oh〜OhOh〜
Oh〜Oh〜OhOh〜

こんな僕でもやれることがある
頑張ってダメで悩んで
汗流してできなくて
バカなやつだって笑われたって涙堪えて
(※9)WOW〜(非常に長いシャウト)
何にもないけど
(※10)いつでも 野に咲く花のように
風に吹かれていたって
いつでもどんなときでも
(※11)何にもないけど
君のために 野に咲く花のように
遠く離れていたって
笑って元気でいるから
WOW〜(後奏も全力でシャウト)

(※9)サビ前の「WOW〜」では、非常に長い前奏のようなシャウトがありました。
(※10)歌唱パートはシンフォニックコンサートで見るメドレーと同じでしたが、歌詞が若干違っていました。シンフォニックコンサートでは、「僕らは野に咲く…」とラストサビの歌詞を歌いますが、この日は「いつでも」で1番の歌詞でした。
(※11)以降のクライマックス部分はマイクから大きく遠ざかり、終了までノーマイクで歌います。後奏のシャウトもマイクオフで大迫力でした。

観客
観客

\拍手/\歓声/

玉置さん
玉置さん

(そのままギターを持ってステージ右奥に退場する玉置さん。)

観客
観客

\拍手喝采/
\大歓声/

やはり最後の「MR.LONELY」が圧巻でした。ここ2年、セットからは外れていますが、こうした形で聞くことができてとても嬉しかったです。

9/8 2日目

玉置さん
玉置さん

(ギターのストラップが髪にかからないように、ゆっくりと肩にかけて右手を上げるポーズ。)

観客
観客

\拍手/\歓声/

玉置さん
玉置さん

(その後、アームカバーをまくり上げる。)

観客
観客

笑笑

玉置さん
玉置さん

(マイクの前でギターを演奏開始。)

玉置さん
玉置さん

(その後、後ろに歩き黄色いドリンクを飲む。)

玉置さん
玉置さん

(再び前へ歩いてくる。)

観客女性
観客女性

美味しい〜!?

玉置さん
玉置さん

笑笑

観客
観客

笑笑

玉置さんのギター演奏が始まります。

(ギターの長い前演奏あり)
もっと勝手に恋したり もっとキスを楽しんだり
(※1)忘れそうな想い出を そっと抱いているより
忘れてしまえば
(※2)今以上 それ以上 愛されるのに
あなたはその透き通った瞳の(※3)ままで
あの消えそうに燃えそうなワインレッドの

(※4)Yeah〜!
心を持つあなたの願いが叶うのに

(※1)サビ前で玉置さんがステージやや右側に移動し、ギターを演奏する姿を至近距離で2名の観客に見せていました。
(※2)サビから合唱になりました。両日ともに、序盤から合唱になった旭川と比較すると、入りがやや遅くなりました。
(※3)「ままで」だけ強い歌声で歌う玉置さん。
(※4)ここで「Yeah〜!」と叫ぶ玉置さん。

観客
観客

\拍手/\歓声/

玉置さん
玉置さん

(ステージ下手の舞台袖を見て何かを気にする玉置さん。)

玉置さん
玉置さん

メンバーも皆様も、色々とご事情はあるでしょうけど…
今日は泊まらないので…笑

観客
観客

\歓声/

再び玉置さんがギターを弾いて合唱で曲がスタート。

無くした夢は碧い海の色
(※5)「うん、弾ける!
あなたにそっと打ち明けたい
ひとりきりを忘れるように
どんなに悲しいことも私に伝えて
あなたの瞳のエリス見つめ返して

(※5)ここで「うん、弾ける!」と言う玉置さん。その後、会場がほんのり笑いに包まれました。

続けて、激しくギターを弾く玉置さん。

(前奏のメロディーを玉置さんが発声)
分からずやの濡れた唇で(※6)
死にたいほど胸に火をつけて
甘いキスで上手く逃げたね(※6)
(※7)ひとりずつじゃ喜べそうにない
じれったい 心を溶かして
じれったい 身体も溶かして
もっと もっと(※8)知りたい
Baby Baby Baby 心を燃やして
Ah〜 Baby 全てを燃やして
もっと もっと知りたい
(※9)もっと もっと知りたい

(※6)顔をマイクの横にズラして観客を見ることで、英語パートの合いの手を歌うように促していました。
(※7)「腕の中に閉じ込めたいのに」の歌詞を、2番の「ひとりずつじゃ喜べそうにない」と間違えていました。その後、玉置さんは苦笑いをしていました。
(※8)前日に「札幌を知りたい」といったアレンジがありましたが、この日はありませんでした。
(※9)「もっと もっと知りたい」の歌を2回繰り返していました。

玉置さん
玉置さん

(ステージ下手の舞台袖を見て何かを気にする玉置さん。)

玉置さん
玉置さん

安全地帯で良いよね?

観客
観客

\拍手/\歓声/

続いて、ギターの前演奏はなく玉置さんの歌で合唱が始まります。

風の中 限りなく 夢があった
駆け抜ける ときめきで 信じ合えた
争いや疑いの 言葉を知って
触れ合える笑顔まで 遠くなったけど
無くさないで夢を 忘れないで愛を 心を開いて
I LOVE YOU I LOVE YOU I LOVE YOU More
(※10)(ラストサビのメロディーに移行、歌詞はなく玉置さんがリズムを口ずさむ)
I LOVE YOU I LOVE YOU I LOVE YOU More
玉置さん
玉置さん

I LOVE YOU more~~~!

(※10)旭川公演では、1番の後に玉置さんの

I LOVE YOU more~~~!

のシャウトで曲が終了しましたが、この日はラストサビに向かう流れがありました。しかしながら、歌詞が出てこなかったのか、そのリズムを口ずさんでいました。

観客
観客

\拍手/\歓声/

玉置さん
玉置さん

皆様、健やかにお暮らしください!
どうもありがとうございます!

観客
観客

\拍手/\歓声/

玉置さん
玉置さん

(そのままギターを持ってステージ右奥に退場する玉置さん。)

観客
観客

\拍手喝采/
\大歓声/

両日ともに、玉置さんが退場してから少し経って館内アナウンスが流れ、公演の幕が下がりました。非常に熱い北海道公演3Daysが終了しました。

以下、楽曲のセットリストです。

4. セットリスト

9/7 1日目

玉置浩二 Concert Tour 2024
Resume 〜レジューム 新たな始まり
9月7日
札幌文化芸術劇場 hitaru
セットリスト


【一部】
1. あこがれ
2. 星になりたい
3. キラキラ ニコニコ
4. 出逢い
5. 瞳の中の虹
6. 明かりの灯るところへ
7. aibo
8. ぼくらは…
【二部】
9. なにもない海へ
10. サーチライト
~メンバー紹介~
11. 悲しみにさよなら
12. JUNK LAND
13. 田園
14. メロディー
15. 夏の終りのハーモニー
【アンコール】
Ec1. かあさんのうた
Ec2. ワインレッドの心
Ec3. じれったい
Ec4. あの空に立つ塔のように
Ec5. カリント工場の煙突の上に
Ec6. MR.LONELY

9/8 2日目

玉置浩二 Concert Tour 2024
Resume 〜レジューム 新たな始まり
9月8日
札幌文化芸術劇場 hitaru
セットリスト


【一部】
1. あこがれ
2. 星になりたい
3. キラキラ ニコニコ
4. 出逢い
5. 瞳の中の虹
6. 明かりの灯るところへ
7. aibo
8. ぼくらは…
【二部】
9. なにもない海へ
10. サーチライト
~メンバー紹介~
11. 悲しみにさよなら
12. JUNK LAND
13. 田園
14. メロディー
15. 夏の終りのハーモニー
【アンコール】
Ec1. ワインレッドの心
Ec2. 碧い瞳のエリス
Ec3. じれったい
Ec4. I LOVE YOUからはじめよう

5. 公演後の様子

公演後の会場の様子です。

9/7 1日目

9/8 2日目

9/5に行われた旭川公演から中1日が空いて行われた2日間の札幌公演。計3日間の北海道公演が終了しました。これまでのコンサートから構成に変化があり、玉置さんのトーク、弾き語りによる観客との合唱が大きな印象に残る形になりました。その内容も千差万別で、日によって違う演出を楽しめました。今後は終演後のトークスタイルが続くのか、はたまた「清く 正しく 美しく」がセットリストに返り咲くのか、それとも全く違う曲がセットに組み込まれるのか、大注目だと思います。ますますステージ上のパフォーマンスから目が離せませんね。

こばかず

ブログ
【今後のコンサート参加予定】

玉置浩二 Concert Tour 2024
Resume 〜レジューム 新たな始まり
・9/16(月・祝):大宮ソニックシティ 大ホール
・10/19(土):静岡市民文化会館 大ホール
・10/20(日):ロームシアター京都 メインホール
・11/13(水):東京ガーデンシアター
・11/14(木):東京ガーデンシアター

【今後のコンサート参加予定】

玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume 〜レジューム 新たな始まり
・9/16(月・祝):大宮ソニックシティ 大ホール
・10/19(土):静岡市民文化会館 大ホール
・10/20(日):ロームシアター京都 メインホール
・11/13(水):東京ガーデンシアター
・11/14(木):東京ガーデンシアター

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