玉置浩二 Resume ~レジューム 新たな始まり(8/8)@TACHIKAWA STAGE GARDENの感想とセットリスト

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先日の8月8日、玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume ~レジューム 新たな始まり@TACHIKAWA STAGE GARDEN公演に参加しました。

※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは27会場36公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。

3日前の8月5日に市川市文化会館で初日を迎えて以来、本ツアー2本目の公演となりました。

1. 公演前の様子

公演前の会場の様子です。

本会場は2020年4月に誕生したホールで、玉置さんのコンサートが行われるのは初めてです。立川駅の北口を出て、モノレールの高架下を直線上に約10分歩くと会場に到着します。この真っ直ぐな通りは「サンサンロード」という名称で、自転車・歩行者専用道路になっています。会場内のロビーから外を眺めると、その様子が確認できます。

この日も、開演15分・5分前に以下の館内アナウンスが流れて公演開始を待ちます。

・マスク着用を前提に歌唱・歓声は可
・二部制で途中20分間の休憩を挟む

2. 公演の様子・各曲の感想

定刻の18時、照明が暗転してコンサートが始まります。ステージ左側後方の舞台袖から、サポートメンバーが席次の順に入場します。全員が白いトップス・黒いボトムスに身を包み、非常に統一感を感じました。その後、少し遅れてトオミヨウさんが入場。ここで早速、初日からの変化がありました。3日前はトオミヨウさんのみ黒いジャケットを着用していましたが、この日は他のメンバーと同様に白トップス・黒ボトムスの衣装でした。

1. あこがれ

トオミヨウさんがメンバーに向けて首を縦に振る合図で、インストゥルメンタル曲がスタート。客席から見て左側に位置取る、トオミヨウさんのピアノ、バイオリンをはじめとする弦楽器の演奏でファーストサウンドが奏でられました。

中盤からは、ベースの千ヶ崎さんが演奏するコントラバスや佐野さんのフルートが目立つようになり、素敵なアクセントを加えて序曲の終了へ。そのポーズは、トオミヨウさんが右手を握る指揮でした。

2. 星になりたい

秋山さんが前奏をアコースティックギターで弾いて、曲が始まります。その演奏中に、玉置さんがステージ右奥からマイクを持ったまま登場。ステージ中央まで来ると、両手を観客席に向けるジェスチャーで我々を迎え入れました。

歌い始めは、

約束だったよね 一緒にいるって

です。この第一声で、一気に玉置さんの世界観に引き込まれる威力があります。序盤は、トオミヨウさんのピアノ・秋山さんのギターによる演奏下を曲が進行。静かな演奏の中、玉置さんの抑制された優しい歌声が会場を包みました。

サビの、

いつだって どこだって ふたりだったよね
抱き合って 抱き合って 眠ったよね

からはバイオリンの音がよく目立つようになり、感動的なメロディーが展開されていきました。その後の間奏は、佐野さんが主旋律の演奏を担当。本ツアーのためのサウンドアレンジにより、美しい演奏が曲を彩りました。

その後のラストサビは、より一層バイオリンの演奏が強調されて、哀愁感が強くなり曲の終了に向かいます。歌い終わりのところで、印象的な玉置さんの動きを目にしました。

いつの日も変わらない
君だけの・・・星に

「君だけの」の後に大きな間が空き、「星に」の歌唱に入るポイントで、玉置さんがメンバー方面を向いてうなずく動作が歌い始めの合図になっていました。この曲は、その他にも要所で玉置さんが首を縦に振る仕草があり、歌唱・演奏の再開を知らせていました。

その後は後奏へ。最終盤には玉置さんの口笛も聞くことができました。

3. キラキラ ニコニコ

佐野さんが前奏のメロディーを奏でて曲が始まります。ここでは小さな楽器を使っていました。その楽器がハーモニカなのか、リコーダーのような縦笛なのか、肉眼では判断が付きませんでした。また、音色で特定することも難しかったです。

本曲も、序盤はトオミヨウさんのピアノ・秋山さんのギターが静かな演奏をする中を曲が進行します。この日、玉置さんが初めて見せた大きなジェスチャーは、

海へ行こうよ 世界は広いよ
360度の 水平線の朝

のところでした。

海へ行こうよ

で右手を前に出し、右から左へスライドさせる動作。

世界は広いよ

では逆に左手を前に出し、左から右へスライドさせる動作がありました。

続く章からは曲調が変わり、玉置さんの歌声がどんどん伸びやかになる様相に変化します。

おはよう〜〜〜どんな天気でも
②もし疲れたら僕がおぶってあげるよ〜〜〜

特にこの2点で顕著でした。

ラストは、

だからどんなときも
キラキラ/ニコ/ニコ/だね

で二言ごとに玉置さんがうなずき、トオミヨウさんに演奏の合図を送って呼吸を合わせる姿もありました。

4. 出逢い

曲前に、ピアノ・バイオリンの前演奏がそれぞれ入った後、本曲の前奏が始まります。歌い始め、

連絡は無いけど元気でいますか

ここからは、太く白いスポットライトが1本、客席左側の上方から玉置さんに当たり、姿を強調して曲が進みます。前の2曲は青基調の照明で曲が進行しましたが、この曲は暗いステージをうっすら白い照明が照らす演出でした。

曲が進むごとに盛り上がりが生まれ、玉置さんの歌声もパワーアップします。特にクライマックスの、

あなたに出逢えた この喜びを
いつまでも いつまでも 忘れない
あなたを愛してる

で、感動的な歌唱・歌詞に惹きつけられました。

5. 瞳の中の虹

ステージがオレンジ色にライトアップされ、鳥やセミの鳴き声が聞こえる曲前演出があります。この音に誰もが「」が始まることをイメージしたところで、前奏を秋山さんのアコギが演奏して曲が始まります。

夕立 入道雲

ここも玉置さんの一声で一息に魅了される世界に入ります。序盤は引き続き、秋山さんのアコースティックな伴奏に合わせて玉置さんが歌う展開。照明も両者を強調して、2人きりのステージが広がります。

サビの、

ずっと昔のこと 僕の町は
輝いてた 2人の町

に入ると、もう1名の演奏者が追加。チェリストの稲本さんです。ステージ後方の左側に配置された、ストリングス4人が位置する座席の最左端にもスポットライトが当たり、3人のパフォーマンスでサビが進行しました。

2番が終わった後の間奏は、佐野さんが演奏を担当。ここでも綺麗なソロパートがありました。

その後のラストサビは、

ずっと(ずっと…ずっと…)

というように、玉置さんの歌声にリバーブ音をかけてリピートする巧妙な演出が施されていました。ただ、初日と比較すると、その回数がやや少なくなっているように聞こえました。

ラストの後奏は、バイオリンが壮大な演奏をして終了します。個人的に、本曲はこのメンバーに最もマッチした曲選だと思いました。また、玉置さんの歌声も原作が発表された当時より円熟味を増し、今の声にピッタリと合っているように感じました。

6. 明かりの灯るところへ

照明が黄色くなり、トオミヨウさんのピアノが前奏を担って曲がスタートします。序盤は、トオミヨウさんのピアノに合わせて玉置さんが歌う、バラード曲定番の形。じっくりとフレーズを噛み締めながら歌う玉置さんの姿が光りました。

この曲も、サポートメンバーで目立ったのが佐野さんによるトロンボーンの演奏でした。1番が終わった後のわずかな間奏では、合いの手を入れるような助奏・オブリガートがあり、2番が終わった後の間奏は主旋律を演奏。後者は前者よりも長いパートを見事な演奏が飾りました。

そこからラストサビに向かうと、玉置さんの歌・メンバーの演奏に盛り上がりが生まれ、より感動的な情景が目の前に広がります。

生まれてきた奇跡にただ導かれながら

の後に歌われる、

Ah〜⤵︎

の流れるような歌声が最高に心地良かったです。

7. aibo

中北さんによる「1・2・3・4」のゆったりしたかけ声で曲がスタート。その直後に、佐野さんが小さな楽器で前奏を演奏します。1番から2番に向かう間奏も同じ楽器を演奏していましたが、確か2番が終了した後の間奏ではフルートを演奏していました。このように、本曲以外でも曲中に演奏楽器を入れ替え、その時々に応じたサウンドを表現する佐野さんのマルチな才能が全体的に際立ちました。

玉置さんの歌は、ゆっくりした演奏の中でじっくり聴かせる歌声が印象的でした。中でも、1番最後の

泣いたりしてないよねええぇぇ〜

の裏声がとても綺麗に聴こえてきました。

8. ぼくらは…

トオミヨウさんによるピアノの演奏が曲前に入ります。その演奏が止まり、静かな空気が会場を包むと、玉置さんが言葉遊び・フェイクを開始。アカペラで言葉を発する独特な世界観を経て、

ぼくらは…

の声で歌が始まります。

本曲のハイライトは最終盤にありました。ラストフレーズの、

死ぬまで死ぬまで泣くのでしょう

の後、1度演奏が止まってから後奏が始まります。その演奏中、玉置さんが空に向かって雄叫びを上げる圧巻のパフォーマンス。シャウトの終盤では、身体を前のめりに傾けながら全精力を出し切る姿も確認しました。

その後、マイクを持ったまま玉置さんがステージ右奥の舞台袖に退場。観客からの拍手が包む中、サポートメンバーによる長い演奏が続きます。この後奏では、秋山さんと佐野さんにスポットが当たり、両者の鋭く高い音域の演奏がよく目立ちました。確か、秋山さんがエレキギター、佐野さんがトロンボーンを演奏していたと記憶しています。

最後は中北さんをライトが照らして、パーカッションの演奏で曲が終了するのと同時に、ステージ後方左側に位置する弦楽器のメンバーが弓を高く上げる動作で終了。美しい第一部のフィナーレでした。

その後、ステージが暗転し、館内アナウンスが流れて20分間の休憩に入ります。

9. なにもない海へ

20分後、サポートメンバーが下手から入場してコンサートが再開します。

トオミヨウさんのピアノ演奏で第二部のインスト曲が開始。続いて、佐野さんとストリングスに白いスポットライトが当たり、両者のハーモニーが聴こえます。佐野さんが主旋律を演奏し、そこにアクセントを加えるように、ストリングスが弦を指で弾く「ピチカート奏法」が演奏を彩りました。

ラストは、演奏の主役が中北さんと秋山さんにチェンジ。2人を照明が照らし、聞き馴染みの良いメロディーを演奏してインスト曲が終了します。

ここで玉置さんがステージ右奥から再登場。スタンドマイクに立てられたマイクを外し、丁寧にスタンドを後方に置くと、秋山さんのギター演奏で曲が始まります。

その後は、青いライトが海を思わせる照明演出で曲が進行。やがてその調子に変化が生まれるのが、2番が終了した後のCメロ部分でした。

昨日までの日々を
抱いて眠るよりも
傷ついてくことだって
しなくちゃならない
Yeah・Yeah・Yeah
手に入れたものだけに
縛られたくない
上手く行かないことだって
逃げてばかりはいられない
Yeah〜 Yeah〜 Yeah〜
Yeah〜 Yeah〜〜 Yeah〜〜〜

ここからステージのライトが赤くなり、玉置さんの歌唱・メンバーの演奏がやや過激になります。①の、

Yeah・Yeah・Yeah

では、身体を捻るようにシャウトを繰り出す玉置さんの姿にロックなテイストを感じました。②の、

Yeah〜 Yeah〜 Yeah〜

を原作と同様のメロディーラインで歌った後、③の

Yeah〜 Yeah〜〜 Yeah〜〜〜

は「Yeah〜」の回数を追うごとに、音程を上げてシャウトを放つアレンジがありました。3回目、ラストの「Yeah〜〜〜」では、トーンの語尾に遊びを加えたアレンジもあり、玉置さんの歌声を生で聴く醍醐味を強く実感しました。

その後、初日の市川公演では、曲の終了と判断して観客席から拍手が起きた

どこへでも行ける鳥たちの翼に憧れていた

では、この日は拍手が起こりませんでした。この部分、前回のハプニングから、無演奏の時間を短縮することで拍手が起こらないように調整したようにも感じました。

ラストは、

たどり着く岸辺ばしょも分からないままだけど
ここから向こうへ

で右手を前に真っ直ぐ伸ばす「Resume 〜レジューム 新たな始まり」を思わせる玉置さんの姿で終了します。

10. 清く 正しく 美しく

佐野さんの楽器演奏で前奏がスタート。ステージ後方のスクリーンが降下し、レモン色の背景をバックに稲穂が風になびく様子が投影されます。

序盤は優しさ満点の玉置さんの歌声で「聴かせる」スタイル。そのラストで、スクリーン映像が1つの転換点を迎えます。

ただ君の手を握りしめていよう

ここで親子と思われる2人の顔・手の影が映り、歌詞と同様に手を握り合わせる映像へ切り替わり感動しました。

次に起こる特徴的な演出は、

時計の針が0時で重なるように
君がいてくれるなら

でステージ全体を照らしていたライトが、曲調に合わせて玉置さんをスポットするところです。オレンジ色の照明が玉置さんだけを強調し、その歌声が響き渡りました。

その後は再びステージ全体を明るい照明が彩り、「希望の光を見た」感覚になります。以降は感動的な旋律と迫力のある玉置さんの歌声が融合し、息を呑んで見守る壮大な世界観に変化。短い節に多くのフレーズを詰め込む歌い方や、伸びやかなトーンがよく目立つようになりました。ここで、スクリーン映像も雨が降るイメージに変わります。ですが、この雨には全く嫌な雰囲気を感じず、むしろ稲穂が成長するために向けられた天からの「恵みの雨」を感じました。

歌の終盤に向かっていく

もっと手を振って手を振ってもっと

では、玉置さんが客席に向かって大きく手を振る姿。今後の公演で、観客が手を振り返す展開になるかが見ものだと思います。

ラストは、

清く正しく美しく…
清く正しく美しく…

の歌唱へ。序盤は玉置さんが1人で歌います。この頃あたりに、秋山さん・藤堂さんがそれぞれの楽器を置き、次の演出に向けた準備をし始めることも確認しました。

やがて玉置さんの歌唱パートが終わり、少女の合唱がスピーカーから聴こえてくると、それに合わせてトオミヨウさんが席から立ち上がり、キーボードに併設されたスネアドラムを叩き始めます。同じくらいのタイミングで、ギターの秋山さんと、ストリングスの1番右に位置取るバイオリンの藤堂さんもドラムを叩きます。

少し遅れて玉置さんもドラムを叩き始め、合唱の裏側に聴こえる打楽器音に合わせたリズムの演奏が繰り広げられました。初日からの変化点もあり、玉置さん・トオミヨウさんが観客の正面を向いてドラムを叩いていました。前回は、玉置さんは下手側を見ながら、トオミヨウさんは上手側を見ながらドラムを叩いていたため、公演後に調整されたものと思います。おそらく、今回の形がスタンダードになると思いました。

最終盤で、スクリーン映像に三度みたび変化が現れます。雨が止み、大人になった男女が手を繋ぐ上半身の影が投影されました。これは、序盤に出てきた子どもが成長して大人になり、結婚して夫婦になったものだと思いました。あるいは、冒頭の2人は親子ではなく幼馴染の男女で、その2人が結婚したものだとも考えました。いずれにしても、感動的でロマンチックな一連のグラフィックでした。

ラストは玉置さんがドラムスティックを上に上げる動作で曲が終了します。その後、後ろのスクリーンに向かって手を伸ばす動作もありました。

〜メンバー紹介〜

初日から、ここで構成の変更点がありました。前回は次曲に「サーチライト」が演奏されましたが、この日はこのタイミングでメンバー紹介が行われました。玉置さんが、ステージの右側にいるメンバーから順に楽器・名前を読み上げていきます。

パーカッション・中北裕子
トロンボーン・佐野聡(※1)
ベースギター・千ヶ崎学
ギター・秋山浩徳
1stバイオリン・藤堂昌彦
2ndバイオリン・森本安弘
ヴィオラ・亀井友莉
チェロ・稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード・トオミヨウ(※2)
(間を空けて)
故郷楽団!

(※1)この日も、佐野さんの発表時は佐野さんがハットを外し、玉置さんと髪を靡かせる動作を行っていました。同時に、中北さんの「キラキラキラキラ」といったツリーチャイム音も鳴りました。
(※2)トオミヨウさんの紹介後、玉置さんが唯一トオミヨウさんと握手をしていました。

メンバー紹介時の演出も初日から変わり、水色のライトが照らす中を「キラキラ」した音が鳴る背景で進行しました。これはセットリストの順番も変わり、次に「悲しみにさよなら」が演奏されることを容易にイメージできるものになりました。

11. 悲しみにさよなら

玉置さんがアカペラで

悲しみに〜さよなら〜

と歌います。やはり、セットリストの順番も変更になりました。

続いて、バイオリンの演奏下を

泣かないで1人で
ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから

の歌唱で曲が始まります。本曲は、白い複数の照明が無作為に入り交じる神秘的な演出で進行します。

2番のラストを、

愛を〜世界の平和のために〜

で締めくくるお馴染みのアレンジに会場が沸くと、その後のサビも初日から変化がありました。

泣かないで1人で ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから
悲しみにさよなら ほゝえんでさよなら
1人じゃないさ

前回はこの部分が合唱となりましたが、この日は玉置さんが1人で歌い上げました。今後は公演によって合唱になるのか、玉置さんが1人で歌うのか、注目だと思います。この演出は毎公演で均一化されず、日によって形が変わると思いました。

12. サーチライト

暗いステージに中北さんの「1・2・3」の声が聞こえ、ツリーチャイムの音が鳴り曲が始まります。ここで照明がオレンジ色になり、昨年までと同様の照明演出で曲が進行しました。

序盤は、秋山さんのギター音がバックに聴こえる演奏下を玉置さんが歌います。ここでバイオリンの音も目立っていたところに、昨年との違いを感じました。

印象的だったのが、1番の終了時です。本曲では、2番に向かう間奏中で客席から拍手が起こることが通例になっていましたが、この日は発生しませんでした。3日前に行われた市川公演ではやはり拍手が起こり、この日もそれを想定していたため意外でした。おそらく、参加した方の客層は変わらないと思うので何が違っていたのか、気になるところです。個人的には、パフォーマーがステージで演奏している最中はじっくり音を聴きたいので、これが標準的な形になってほしい気持ちはあります。(玉置さんが拍手に応えてお辞儀する姿を見たいジレンマもありますが…)

2番が終わり、ラストサビに向かう

サーチライトはそうなんだ
君なんだ 君なんだ

では、広く客席をカバーする玉置さんのジェスチャーがありました。マイクを左手に持ち替え、右手を客席から見て2・3階席右側→左側→1階席左側→右側にシフトしていました。

その後の後奏では、お馴染みのシャウト・フェイクを演奏に合わせて繰り出し、曲が終了します。

13. JUNK LAND

ここから観客の多くが立ち上がり、会場が盛り上がります。玉置さんはギターを持たず、マイクのみでパフォーマンスを行ったところは、前回から変化がありませんでした。

この曲は、玉置さんがステージ前方に開けたワイドなスペースをよく移動していたように見えました。それをよく感じたのが、

待ってる人のその前で
泣いてる人のその前で

以降のパート。歌いながらステージ左右へ自由に歩いていました。また、一言一言を発しながらその歌詞に合わせるようなジェスチャーを身体全身で表現していました。特にラストの、

愛してる人のその前で

で観客席に手を向けてくれるのが嬉しいです。

なお、このパートでは昨年と同様、佐野さんがタンバリンを演奏していました。金管楽器のみならず、打楽器も演奏する素晴らしいセンスが光りました。

2番が終わり、曲が転調する

ガラクタだけど 心を込めて

からは中北さんが赤いドラムスティックを両手に持ち、リズムに合わせて頭上で大きく手を叩くことで、観客席に向けて手拍子を促します。また、バイオリンの藤堂さん・森本さんもバイオリン本体と弓を叩く動きを見せて、さらには佐野さんも軽く両手を叩いていました。この光景は、まさに会場が1つになったことを感じて好きなシーンの1つです。その後は曲の進行に従って、手拍子をしていたメンバーの楽器音も加わり、今度は演奏が1つになります。

続くクライマックスの、

限りなく青い大空
そう JUNK LANDで

では、玉置さんが客席に向けて右手を真っ直ぐに、斜め上へ伸ばす動作をしていました。このジェスチャーに、あの万博2日間がわずかに宿ったのと同時に、Resumeポーズを感じました。

その後は後奏に合わせてフェイクを入れる玉置さん。初日よりも良い意味で統一性がなく、遊び心を入れたアレンジが目立ちました。曲の終了は、玉置さんが右手に持ったマイクをサポートメンバーに突き出す動きが合図となりフィニッシュ。本ツアーの中で貴重な盛り上がり曲のラストを飾りました。

14. 田園

マイクスタンドをステージ前方に置き、マイクをセットする玉置さん。ここで、スタッフがステージ右奥からギターを持って現れます。玉置さんが肩からギターをかけ、マイクの高さを調整すると、本曲の前奏がスタート。前奏時は、暗いステージに複数の白い光が目まぐるしく交差する演出でした。それが、玉置さんの発声イントロが始まると、一転してオレンジ色の照明に切り替わります。

観客の多くが立ち上がり、手拍子が推し進める中を1番が進行。ラストのアレンジは、

愛はここにある 立川にある

でした。ここで観客席から盛大な拍手が送られます。ステージ上を見ると、非常に楽しそうにこのパフォーマンスへ入り込む演者を1名発見しました。ギターの秋山さんです。「立川にある」のポイントを待っていたかのように、右手を前に出す動きをしており、よく目立っていました。音を楽しむ本質を見た気がします。

続く間奏は玉置さんのフェイクを取り入れたアレンジから、2番へ突入。1番と異なり、Aメロ・Bメロで佐野さんがトロンボーンの助奏を入れていたのが印象的でした。その後も大盛況の中、玉置さんがギターを弾きながらラストまで歌い上げて後奏へ。メロディーに合わせてアウトロを口ずさみ、最後はギターを下ろす合図で終了しました。

曲の終了後は、玉置さんが肩から外したギターを客席に向けて見せるパフォーマンスがありました。その後、ステージやや後方に向かって歩き、第一部の始まりからずっとそこに置かれていた、もう1つのギターを触る仕草も見せていました。もし今後、アンコールが行われることになった際、このギターを使って弾き語りをする光景を見たいところです。

15. メロディー

トオミヨウさんのピアノが曲前演奏を担当。確か、続けてバイオリンの演奏もあったと記憶しています。その後、

あんなにも好きだった

といった玉置さんの歌声で曲が始まります。ここでも、観客席からの拍手が発生しなかったところに驚きました。

本曲は、昨年まで目立った弾き語り形式ではなく、1番から故郷楽団の伴奏がある中を玉置さんが歌います。そのため、

今もまだ大好きなあの歌は聞こえてるよ
・・・いつも優しくて少し寂しくて

で自由な余白を持たせた独特な間や、

メロディー 泣きながら〜

といった語り口調での歌い方はなく、王道的なスタイルで曲が進行しました。

2番が終わった後の間奏は、佐野さんのトロンボーンが演奏。ここは昨年から変化の無いポイントでした。続くラストサビもメンバーの演奏がある中を玉置さんが歌いますが、

メロディー 泣かないで〜〜〜

の直後に演奏が止まります。ここからは玉置さんの歌声だけが聴こえる空間に変化。

あの歌は心から聞こえてるよ

のワンフレーズを、マイクを体の外側へ大きく遠ざけた半ばノーマイクで歌い、緊張感が張り詰める中を曲が終了しました。

その後は観客席から拍手が起こり、故郷楽団メンバーが全員その場に立ち上がります。

16. 夏の終りのハーモニー

しばらく拍手を聞いた後、メンバーが着席してもう1曲がスタート。バイオリンの弓がゆっくり動く演奏が「キーーーン」とした高音を鳴らし、タイミングを見計らってトオミヨウさんのピアノで曲の前奏が開始。ここでは客席から拍手が起きていました。

序盤は玉置さんの低音がガンガン響く歌声。特に、

①今日のささやきと昨日の争う声が
2人だけの恋のハーモニー
②夢もあこがれもどこか違ってるけど
それが僕と君のハーモニー

でそれがよく目立ちました。本曲の低音、個人的に好きなポイントです。

2番、よく地名を入れる

今夜のお別れに最後の2人の歌は
夏の夜を飾るハーモニー

は、初日からともにアレンジ無しでした。今後、地方公演でどのような形になるのか、注目しています。

そして、2番を歌い終えてラストラビに向かいます。

真夏の〜おぉ〜⤴︎

ここからもマイクありで歌うため、普段ノーマイクのときよりも声量と迫力を感じました。そのまま最後のロングトーンを、

いつまでもずっと
忘れずに〜〜〜

と歌い上げ、曲のフィナーレ、公演の終了を迎えます。

その後は、故郷楽団メンバーがステージ前方に整列します。後方に位置する演者が前に移動するまでに、玉置さんとトオミヨウさんがガッチリ握手をしていたのも印象的でした。今回の衣装は、全員が白いトップス・黒いボトムスに身を包み、非常に洗練された統一感を感じます。このシンプルな服装、個人的にとても好みです。玉置さんは、さらにその上から黒いロングのアウターを纏っており、1人特別感を感じました。やがて全員がステージ前方中央まで来ると、その並び順は、

(客席から見て左から)
稲本さん
亀井さん
森本さん
藤堂さん
トオミヨウさん
玉置さん
秋山さん
千ヶ崎さん
佐野さん
中北さん

というように、ステージの席次と同様の順番に並ぶ配列。こうした細かい点にも、よくまとまったチームワークを感じました。

その後、全員で客席に礼をしてから故郷楽団メンバーがステージ下手側に退場します。玉置さんがその姿を見送るようにステージ左側へ移動して立ち止まると、各楽器に向けて手を伸ばすポーズをしていました。そこからステージ上手に歩いて行き、そのままステージ右奥に退場。初日はサポートメンバーと同様に下手の舞台袖に退場したため、ここでも変化が現れました。その後も無人のステージに観客席から拍手が起こっていましたが、やがて公演終了のアナウンスが流れて客電が着電。終演を迎えました。

以下、楽曲のセットリストです。

3. セットリスト

玉置浩二 Concert Tour 2024
Resume 〜レジューム 新たな始まり
8月8日
TACHIKAWA STAGE GARDEN
セットリスト

【一部】
1. あこがれ
2. 星になりたい
3. キラキラ ニコニコ
4. 出逢い
5. 瞳の中の虹
6. 明かりの灯るところへ
7. aibo
8. ぼくらは…
【二部】
9. なにもない海へ
10. 清く 正しく 美しく
〜メンバー紹介〜
11. 悲しみにさよなら
12. サーチライト
13. JUNK LAND
14. 田園
15. メロディー
16. 夏の終りのハーモニー

4. 公演後の様子

公演後の会場の様子です。

早速、初日公演から構成・演出に変化が現れる形が見えました。これからコンサートを重ねるごとに、最適解を見出し、どんどんパワーアップしていくものと思われます。

次回は今週末の浜松公演に参加します。急遽、当日がお盆休みになり、運良くトレードでチケットを入手できました。この日から故郷楽団メンバーがチェンジ。ホーンが佐野さんから武嶋さんに変わります。サポートメンバーの変更によるサウンドの変化も、本ツアーを楽しむポイントになりそうです。特に佐野さんの演奏は終始よく目立っていたため、ホーンの体制変更はそれが顕著に現れることでしょう。あとは台風の影響が最小限に収まることを祈るばかりです。

こばかず

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【今後のコンサート参加予定】

KOJI TAMAKI
Christmas Dinner Show 2024
・12/19(木):ホテルニューオータニ
・12/25(水):グランドプリンスホテル新高輪「飛天」

【今後のコンサート参加予定】

KOJI TAMAKI Christmas Dinner Show 2024
・12/19(木):ホテルニューオータニ
・12/25(水):グランドプリンスホテル新高輪「飛天」

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コメント

  1. たか より:

    こばかずさん、おはようございます☀
    プログのアップありがとうございます🙇

    ブログを拝読しまして、コンサートに参加した気持ちになりました。
    どの曲も素敵なのは当然ですが玉置さんの歌声を聴くだけで魂が洗われます。
    いつも玉置さんの歌声を聴いていたい、そんな気持ちになります。
    コンサートが開催されていない期間は玉置さんロスになってしまいます😆
    私は今月末の大阪を皮切りに、名古屋、旭川、福岡、東京と参加予定です✨
    旭川会場でお会いできれば幸いです☺️

    • こばかず こばかず より:

      たかさん
      コメントいただき、ありがとうございます!
      今回の曲選は、より「聴かせる」テイストが強めでした✨
      これからどんなアレンジを入れてくるのか、楽しみです😊

      様々な会場に行かれるのですね👍
      各地で違った雰囲気が出ると思うので、一期一会の貴重な体験になりそうですね✌️
      旭川、イメージアイコンと同じ者をお探しいただけると幸いです😎

      • あやたか より:

        こばかずさんこんにちは!
        ブログいつも楽しく拝読しています

        僕もこのコンサートに参加する予定なので、記事を読んで一層楽しみになりました!
        僕は今17歳で、同世代に玉置浩二さんを語れる人がいないのでこばかずさんの記事が投稿されると凄く嬉しいです

        いつもありがとうございます!

        • こばかず こばかず より:

          あやたかさん
          コメントありがとうございます!
          こちらの方こそ、いつもご覧いただいているということで、嬉しいです😆

          17歳、それは周りにはなかなかお話できる人は少ないですよね😅
          私も18歳の時に好きになったので、ご状況がものすごい想像できます👍
          今年のツアーも素晴らしい仕上がりなので、これからもますます楽しみですね✨