一昨日の8月5日、玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume ~レジューム 新たな始まり@市川市文化会館公演に参加しました。
※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは27会場36公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。
1. 公演前の様子
公演前の会場の様子です。
3年連続でソロツアー初日の会場となった市川市文化会館。玉置さんにとって、同会場は良いイメージがあるのでしょうか。ツアー開幕に際した、験担ぎのようなものを感じます。
定刻の17時に開場。今回のツアーから採用された「顔認証システム導入の電子チケット」は、入場口で自分の顔をカメラに映して、事前に登録した顔写真とシステム上で照合する認証方式でした。スマートフォンの画面を係員に見せる必要はなく、顔写真が事前に登録されていれば、自分の顔がチケットになるわけです。
無事に入場口を通りましたが、客席の準備が行われているためホール内には入れず、しばらくロビーで待機するように案内が流れました。過去2年も同様の状況であったと回想しながら、この独特な慣例はかえって「ソロツアー開幕」を強く感じるものになりました。
約10分後にホールが開場されて座席に着くと、初めに各楽器の位置を確認しました。その配置は以下の通りです。
【ステージ後方:(客席から見て左から)】
・椅子(後のチェロ)
・椅子(後のヴィオラ)
・椅子(後のバイオリン)
・椅子(後のバイオリン)
・ギター
・ベース(コントラバス)
・トロンボーン
・パーカッション
【ステージ前方:(同)】
・キーボード(スネアドラムも併設)
・ギター
・スネアドラム
・マイクスタンド
全体的に、横に幅広い楽器配置でした。後列に楽器のウエイトが占められており、前方はワイドなスペースがあることを確認しました。これを見て、
玉置さんがメンバーと楽器の掛け合いを行ったり、自由にステージ上を移動するのかな
と思いました。また、ステージ前方には2つのスネアドラムが置かれており、どんな演出があるのか気になりました。
公演開始15分前の17時45分と、5分前の17時55分に以下の内容が含まれた館内アナウンスが流れます。
・マスク着用を前提に歌唱や歓声は可能
・二部制で途中20分間の休憩
2. 公演の様子・各曲の感想
その後、定刻の18時から2〜3分遅れて、ステージが暗転。客席から拍手が起こり、サポートメンバーがステージ左側後方の舞台袖から入場します。全員が白のトップス、黒のボトムスという統一された衣装が特徴的でした。やがてそれぞれの座席に着席すると、トオミヨウさんが左側前方の袖から1人で入場。ただ1人黒いジャケットに身を包み、所定の位置に着くと各々の調律音が鳴り、コンサートスタートです。
以下、初日公演につき、曲名は文中に記載します。
1曲目
キーボード・ストリングスの演奏がよく際立つ演奏から【あこがれ】で1曲目が開始。今回の参加メンバーにピッタリな選曲で、Instrumental曲から本ツアーが開幕しました。ベースの千ヶ崎さんはコントラバスを演奏し、ドッシリした音が随所に聴こえて、全体のバランスを支えていたのが印象的でした。
2曲目
Instrumentalの終了後、サポートメンバーによる静かな前奏がスタート。その中、玉置さんが右奥から登場します。真っ黒な衣装を身に纏い、サポートメンバーとのコントラストを感じました。
客席・メンバーの順に手を伸ばし、マイクを持って始まる曲は【星になりたい】です。LOVE SONG BLUEの最終曲で、セクションのフィナーレを感じるような曲が初めに組み込まれました。
序盤は、秋山さんの繊細なアコギ音に合わせて歌い、曲が進むごとにストリングスの演奏が目立つようになる構成でした。玉置さんの歌声は優しさそのもので、ゆっくりしたリズムの中で抑えを効かせた歌唱がありました。
後奏では口笛も披露し、いきなりバラエティー性のあるパフォーマンスが光りました。
3曲目
聞き馴染みのある、少しずつ盛り上がる前奏から、佐野さんのハーモニカが主旋律を奏でて始まる曲は【キラキラ ニコニコ】です。ソロツアーでこの曲が組まれたことには驚きました。
この曲も、序盤は秋山さんのアコギに合わせて玉置さんが歌うスタイルで、ここにシンフォニックコンサートとの違いを感じました。
この日、初となる玉置さんのジェスチャーは
海へ行こうよ 世界は広いよ
360度の 水平線の朝
でした。サポートメンバーの方を向きながら、手をゆっくりと平行にスライドさせていました。
本曲特有の、マイクを離して声に奥行きを作り出すフェイクもありました。それを起点として全体的に歌唱・演奏が盛り上がり、感動的な世界観が広がりました。
一転して曲調が落ち着くラストのフレーズ、
だからどんなときも
キラキラ ニコニコだね
では、独特な光景がありました。玉置さんがピアノを演奏しているトオミヨウさんの方を向きながら
だからどんなときも
キラ/キラ/ニコ/ニコ/だね
というように、2言ごとに頷きながら演奏の呼吸を合わせる姿。これもソロツアーならではの演出だと思いました。
4曲目
トオミヨウさんによるキーボードの前演奏で曲がスタート。続けて前奏が演奏された曲は【出逢い】です。この曲からはトオミヨウさんが演奏を主導し、それに合わせて玉置さんが歌う、バラード曲でよく見る構成に変化しました。それが、曲が進むにつれて全体の演奏に盛り上がりが出て、玉置さんの歌声にも力強さが加わりました。
照明演出は、客席の左奥から白く太い1本の光線が玉置さんを照らすライティングで曲が進行。これは玉置さんの姿をより強調させるものになりました。
5曲目
照明がオレンジになり、鳥笛の音が鳴る演出。やがて前奏が始まる曲は【瞳の中の虹】です。個人的に聴きたいと思っていた曲がセットリストに組まれて嬉しかったです。また、本曲がこの日の中で最も印象に残り、良かったと思いました。
2番のサビからは、玉置さんの歌声が反響するサウンドアレンジがありました。
ずっと(ずっと)忘れないよ(忘れないよ)
君の町は(君の町は)きらめいてた(きらめいてた)
2人の町
というように、玉置さんが数秒前に歌っていたリバーブ音が直後に出現する演出が施されていました。また、曲のエンディングに向かうにつれてこの回数が多くなり、幻想的な雰囲気が広がりました。
6曲目
ピアノの演奏音で始まる次曲は【明かりの灯るところへ】です。名曲が始まりました。ここまでの玉置さんは、原作のメロディーラインを忠実に表現しているように感じましたが、この曲は所々であえてメロディーを乗せない、語りかけるような歌声が目立った印象がありました。
7曲目
弦楽器の前演奏が入り、その後に佐野さんがハーモニカで前奏を演奏する曲は【aibo】です。この曲は、前・間・後奏で佐野さんのソロパートがありました。しかも、ハーモニカやトロンボーンなど、箇所によって楽器を使い分けるマルチな才能が光りました。
この曲はギターを弾きながら歌うイメージが強い玉置さんですが、本曲もマイクのみで歌います。ゆっくりしたムードの中で、抑制された歌声をじっくり聴くことができました。
8曲目
キーボードの前演奏の後、玉置さんの歌い始めで始まる曲は【ぼくらは…】です。
圧巻の場面がラストにありました。歌唱パートが終わり、演奏が再開された後奏中、全力で空に向かってシャウトを繰り出す玉置さん。迫力のある雄叫びが会場に響き渡りました。
その後、マイクを持ったまま右奥のステージ裏に向かって1人で退場し、サポートメンバーによる演奏が続きます。
①佐野さんのトロンボーンソロ
②秋山さんのエレキギターソロ
③両楽器のハーモニー
が後奏を彩り、約35分に渡る第一部のフィナーレを飾りました。ラストは中北さんが「ヘイ!」と叫ぶ合図で終了。それに応えるように、ストリングスのメンバーが弦を高く掲げていたのが印象的でした。
その後、館内放送が流れて休憩時間となります。
さて、前半の7曲、全てがバラード曲で、玉置さんはギターを手にすることなくマイク1本で歌い上げました。ステージ前方にギターが置かれているのを見て、1曲目からギターを演奏しながら歌うと思っていたため、大きく予想が外れる結果となりました。
9曲目
20分間の休憩後、コンサートが再開。サポートメンバーが左側の袖から入場し、ホームポジションに着いて第二部のInstrumental曲がスタートします。
トオミヨウさんのピアノ演奏から始まり、続いては佐野さんのハーモニカと弦楽器のハーモニー。ラストは、中北さんのゆっくりしたパーカッションの演奏の下、秋山さんがギターを演奏して終了しました。今年のInstrumentalは、昨年と比較すると非常に短くなり、コンパクトな構成になっていました。
その後、玉置さんが登場。インナーが白いシャツに変わり、白黒がハッキリした衣装になりました。マイクスタンドからマイクを外し、スタンドを後ろに移動させて、【なにもない海へ】から第二部の本編が始まります。
照明は、海をモチーフにした青色が基調の演出でした。ホールの側面にも水色のライトが当てられ、水族館にいるような雰囲気も感じました。
一部とは異なり、玉置さんのジェスチャーがよく目立っていました。
①夢を漕いだオールで/いつも変わらぬ自由で
今よりもっと向こうへ
②たどり着く岸辺も分からないままだけど
ここから向こうへ
ここで、玉置さんが右手を前に真っ直ぐ伸ばす動作がありました。これはまさに「Resume 〜レジューム 新たな始まり」を体現するものでした。
印象的なフェイクも1つありました。2番が終わった後のCメロにおけるラストの部分。
昨日までの日々を
抱いて眠るよりも
傷ついてくことだって
しなくちゃならない
手に入れたものだけに
縛られたくない
上手く行かないことだって
逃げてばかりはいられない
①Yeah〜 Yeah〜 Yeah〜
②Yeah〜 Yeah〜 Yeah〜
のところ。①②は、原作では「Yeah〜」の回数を重ねるごとに音程が下がっていきます。実際に、①は原作の通り音程を下げて歌っていました。しかし、②はまるっきり異なり、回数を追うごとに音程を上げて叫ぶように歌っていました。こういったアレンジが、玉置さんの歌声を生で聴く醍醐味だと強く実感した瞬間でした。
その後、1度演奏音が止まり、
どこへでも行ける鳥たちの翼に憧れていた
の前に、曲の終了と判断して客席から大きな拍手が起こるハプニングが発生。これは今後、観客サイドが改善していきたいポイントだと思いました。
10曲目
ステージ奥のスクリーンが降りて、モニター演出が開始。黄色の太陽が照らす中、稲穂が靡く映像が投影されて始まる曲は【清く 正しく 美しく】です。
玉置さんの優しい歌声が会場を包み込んで進行すると、やがてモニター映像にも変化が現れます。
ただ君の手を握りしめていよう
ここで、おそらく親子と思われる2人の顔・手の影が映り、お互いの額を合わせて手を握りしめる演出がありました。人生の原点を感じさせるようなグラフィックで、とても感動しました。
その後の転調ポイント、
時計の針が0時で重なるように
君がいてくれるなら
のところで、ステージ全体を照らしていた照明が一転して玉置さんだけを強調。太いオレンジ色のスポットライトが玉置さんに灯りました。
その後は、感動的な旋律と玉置さんの歌声で進行すると、
清く 正しく 美しく…
清く 正しく 美しく…
のパートに入ります。序盤は玉置さんが1人で歌唱し、途中から少女の合唱音がスピーカーを介して流れてきました。このタイミングで、玉置さんがステージの少し後ろにあるスネアドラムを叩き始めました。
ドラムはこのために置かれていたのか!
と思いました。ドラムを演奏するのは玉置さんだけではありません。トオミヨウさん・藤堂さん・秋山さん・中北さんも、コーラスの裏側で聴こえる打楽器音に合わせてドラムを叩いていました。ラストは、玉置さんがドラムスティックを高く上げる動きで曲が終了しました。昨年のドラムパフォーマンスに引き続き、巧妙な演出でした。
11曲目
中北さんの「1・2・3」のかけ声から、ツリーチャイムが鳴るお馴染みのサウンドで【サーチライト】がスタート。ここに来て、定番曲が組み込まれました。曲の構成や照明の演出は、昨年とあまり変わらない印象を受けました。Aメロ・Bメロは、秋山さんのアコギが合いの手を演奏して、それに合わせて玉置さんが歌う形式。ライトは暗めのオレンジ色で進行しました。
12曲目
続いても定番曲【JUNK LAND】です。ここで多くの観客が立ち上がり、手拍子がスタートしました。
曲の冒頭、昨年から大きな変化が2点ありました。1つは玉置さんがギターを持たずにマイクだけで歌ったこと。もう1つはスクリーンが降下せず、「T」の旗が揺れる演出が無かったことです。それ以外の進行は、昨年とあまり変わらない印象でした。千ヶ崎さんのベースがよくリズムを取る中、玉置さんの歌唱が進みました。ただ、
待ってる人のその前で〜
以降でバイオリン・ヴィオラの演奏が目立つところに、昨年からの変化やシンフォニックコンサートと似た点を感じました。
転調後の、
ガラクタだけど〜
に入ったところで、中北さんが両手に赤いドラムスティックを持ちながら、大きく手を振って客席に手拍子を促す合図をしていました。毎年、全身を使って公演を盛り上がる姿、非常に素晴らしいと思います。ここから明らかに観客の手拍子音が上がったように感じました。
印象に残った玉置さんのジェスチャーも1つありました。
ガラクタたちと〜〜〜
限りなく青い大空
そう JUNK LANDで
で段階的に音程を上げてシャウトをするところ。ここでトーンに合わせて右手を頭上に伸ばしていました。歌声も、右手も背筋もピンと伸びて迫力がありました。
昨年あった観客とのコール&レスポンスはなく、後奏を地声や裏声、
Baby・Baby・Baby
といった、バリエーション豊富なフェイクで埋めて曲が終了します。その合図は、玉置さんが右手を持ったマイクをサポートメンバー方向に突き出す動きでした。この曲以前は全てがバラード曲で、トオミヨウさんが右手を握る指揮動作で曲が終了することが多かったため、初のアップテンポ曲で変化が生まれました。
メンバー紹介
ここで玉置さんによるメンバー紹介が始まります。「JUNK LAND」からのメンバー紹介、これで3年連続でしょうか。会場が盛り上がったところでの発表で、よく合っていると思います。(2021年の故郷楽団ツアーは、確か「田園」の後にメンバー紹介でした。)
ステージ後方右側のメンバーから順に、玉置さんが名前を呼んでいきます。
パーカッション・中北裕子
トロンボーン・佐野聡(※1)
ベースギター・千ヶ崎学
ギター・秋山浩徳
1stバイオリン・藤堂昌彦
2ndバイオリン・森本安弘
ヴィオラ・亀井友莉
チェロ・稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード・トオミヨウ
(間を空けて)
(※2)故郷楽団!
(※1)やはり佐野さんの紹介時には、佐野さんがハットを外し、玉置さんと髪を靡かせる合図をしていました。中北さんのツリーチャイムが鳴る演出もあり、会場が微笑みに包まれました。
(※2)玉置さんが最後に「故郷楽団!」と叫んだところには驚きました。「清く 正しく 美しく」で故郷感を感じていたため、玉置さんの口からこの言葉が聞けて嬉しかったです。
13曲目
悲しみに〜さよなら〜
いきなり玉置さんの歌声でスタート。次曲は【悲しみにさよなら】です。安全地帯の代表曲からの選曲で、観客席が驚くように沸きました。
泣かないで1人で
ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから
ここまで玉置さんがアカペラで歌います。
その後は白い複数のライトが会場を包み込む、神秘的な照明演出で曲が進行していきます。2番のラストを、
愛を〜世界の平和のために〜
と歌い、観客席から拍手が起こると、続いては観客との合唱へ。玉置さんがマイクを高く上げて、
(玉置さん)泣かないで1人で
(観客)ほゝえんで見つめて
(観客)あなたのそばにいるから
(玉置さん)悲しみにさよなら
(観客)ほゝえんでさよなら
(玉置さん)1人じゃないさ
をみんなで歌います。2022年の40周年コンサートではできなかった、本パートの合唱が2019年の甲子園ぶりに実現しました。
14曲目
ここで初めて、玉置さんがステージ左奥から現れたスタッフにギターを渡されます。結局、ステージに置かれたギターは触れずじまいでした。「サーチライト」の曲中に、
あれは「JUNK LAND」で使うんだろうなぁ…
と思っていた予想も見事に外れました。
迫力のある【田園】の前奏で曲が始まります。ライトがオレンジ色になる照明演出は、これまでと同様でした。昨年あった田園風景や馬が大地を踏み締めるスクリーン演出はなく、シンプルに音だけでステージが進行されます。中でも特に、中北さんの小刻みなパーカッションの音がよく際立っていました。
ここでさらに多くの観客が立ち上がり、手拍子を送って盛り上がりをサポート。1番のラストで玉置さんが
愛はここにある、市川にある
とアレンジをして歌うと、盛況がピークに達しました。
最後まで観客の後押しも受けながら、軽快に玉置さんが歌い上げると、ラストは後奏を口ずさみ、ギターのネックを上から下に降ろすソロツアー特有の合図で曲が終了しました。
曲後、スタッフにギターを渡す玉置さん。ここで、故郷楽団メンバーが全員で起立して礼をします。
15曲目
その後、メンバーが着席してから玉置さんがマイクを持ち、トオミヨウさんのピアノ演奏が開始。
続けて、
あんなにも好きだった
【メロディー】が始まります。ここも玉置さんはギターを持たず、故郷楽団メンバーの演奏下をマイク1本で歌い上げました。弾き語り形式ではないため、昨年のソロツアー終盤でよく目立った、自由な余白を持たせた間や、語り口の歌唱アレンジは無く、THE・王道的な歌い方でした。
振り返ると、これは昨年のクリスマスディナーショーとよく似たサウンドアレンジだったと思います。序盤は玉置さん×トオミヨウさんの黄金タッグが光り、少しずつ他楽器が加わっていくスタイルで、バラード曲の真骨頂を見ることができました。
その一方で、昨年のソロツアーと同じ演奏を取り入れたと感じた箇所もありました。2番が終わった後の間奏で、佐野さんによるトロンボーンの演奏からラストサビへ向かうところです。ここは昨年と同様のサウンドでした。
ここ数年で目立ったラスト、
君のこと忘れないよ
いつだって楽しくやったよ
以降のノーマイク&アカペラ歌唱は無く、最後まで伴奏の中を玉置さんの歌声が響きました。続く、
メロディー 泣かないで〜〜〜
で伸びやかなロングトーンがこだますると、ここで一旦演奏が止まります。ラストのフレーズ、
あの歌は心から聞こえてるよ
はマイクを腰の高さまで下げ、アカペラで歌う玉置さんの姿がありました。
ここでメンバーが再び起立。公演終了の雰囲気が出ますが、ステージ前方に整列する様子はなく、再度それぞれの座席に着席しました。玉置さんも水を飲んでからマイクを持ち、もう1曲が始まりそうな空気感が会場に伝わりました。
16曲目
トオミヨウさんのピアノ演奏で【夏の終りのハーモニー】がスタート。おそらく、観客の方々は合唱になることを想定したと思いますが、演奏音が静まる気配はなく、全編フルで玉置さんが歌い切りました。この「メロディー」からの繋がりや展開も、昨年のクリスマスディナーショーとよく似た流れを感じました。
ラストの、
いつまでもずっと
忘れずに〜〜〜〜〜
のトーン中に観客席から拍手が起こり、玉置さんが胸に手を当ててお辞儀をして、曲が終了しました。
曲後は、今度こそサポートメンバーがステージ前方に移動しました。玉置さんは1番近くのトオミヨウさんと抱擁を交わし、後方のメンバーも徐々に整列していきます。全員が白無地のトップス、黒無地のボトムスを着用。玉置さん・トオミヨウさんはその上に黒いアウターを羽織っていました。全員が一列に並ぶことで、より色合いの統一感を感じました。個人的に、服は無地でモノトーンカラーのアイテムしか着ないため、このファッションは非常に共感できるものでした。
全員で礼をした後に、サポートメンバーがステージ左側前方の舞台袖に退場します。右端に並んだ最後の中北さんが玉置さんの前を通るときに、2人がハグをしていたのも印象的なシーンでした。玉置さんは中北さんに続くように歩みを進め、ステージ左側に向かいます。全員の退場を見届けた後、玉置さんが1人で観客席に礼をして退場します。その後も無人のステージに拍手が贈られていましたが、やがて流れた館内アナウンスにより、公演の終了が告げられました。
以下、楽曲のセットリストです。
3. セットリスト
玉置浩二 Concert Tour 2024
Resume 〜レジューム 新たな始まり
8月5日
市川市文化会館
セットリスト
【一部】
1. あこがれ
2. 星になりたい
3. キラキラ ニコニコ
4. 出逢い
5. 瞳の中の虹
6. 明かりの灯るところへ
7. aibo
8. ぼくらは…
【二部】
9. なにもない海へ
10. 清く 正しく 美しく
11. サーチライト
12. JUNK LAND
〜メンバー紹介〜
13. 悲しみにさよなら
14. 田園
15. メロディー
16. 夏の終りのハーモニー
4. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。
昨年までのソロツアーから、セットリストや曲中の演出が大きく変わった本公演。1980年代から2010年代に至るまで、幅広い時代の曲が満遍なく取り入れられる編成になりました。中にはこれまであまりコンサートで実演されなかったレアな選曲もあり、「Resume 〜レジューム 新たな始まり」をよく感じる、見事なソロツアーの皮切りになったと思います。今回も公演を重ねるごとにどんどん進化していきそうですね。
こばかず
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