こんにちは。
こばかずです。
先日の4月29日、billboard classics 玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2024 “Pastorale”@仙台サンプラザホール公演に参加しました。
※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは11都市21公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。
1. 公演前の様子
公演前の会場の様子です。
仙台サンプラザホールは初めて来る会場でした。都内の会場と比較すると、かなりコンパクトな印象がありました。
2. 公演の様子・各曲の感想
この日の座席は、1階席の右側です。左端から2番目の席で、開演の5分前になるとスタッフの方から声をかけられました。
NHKです。
本日、取材でカメラマンが列を通ります。ご了承ください。
この日はNHKのカメラが入っていました。公演中は、通路を挟んで隣2名の方の様子がカメラに収められていました。
定刻の17時、コンサート開始です。はじめに、仙台フィルハーモニー管弦楽団のメンバーが左右の舞台袖から入場します。続いて、コンサートマスターの女性バイオリン奏者が1人で入場。その後、最後の調律音が演奏されて、マエストロの登場を待ちます。
しばらく経つと、円光寺さんが1人で入場して来ました。ステージ中央まで移動してコンマスと握手をしたのち、我々に向けて「ようこそ」というように両手を広げていました。そこからすぐに指揮台へ登り、序曲が始まります。
1. ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」第5楽章~歓喜の歌
大きなホールと比較すると、少し音が小さい印象がありました。その分、生の音をよく感じました。円光寺さんの指揮は、音の強弱を全身で表現していました。特に、音量を抑えるときは、膝を曲げてしゃがむように身体を小さくしていました。
1曲目の「田園」を、左手を握る動きで終了させると、右手を素早くホルンに向けて伸ばし、「歓喜の歌」が始まります。この曲では、身体を幅広く左右に向けて、各方面の音を引き出していました。それに応えるオーケストラ、感動的な演奏が響きました。ラストは両手を横に広げて演奏音を上げ、そのまま両手が弾ける動作で管弦楽が終了です。
ステージ左に向けて、右手を上げる円光寺さんの指揮で玉置さんが入場します。玉置さんが中央まで来ると、円光寺さんと両手で握手をしてから観客席に正対。観客からの拍手に、うなずいて応えていました。
2. ボードビリアン 〜哀しみの道化師〜
2番の「Oh〜」といった歌声が印象に残りました。
① 辛くても泣かないって 心に決めよう Oh〜
② 腕の中で眠らせて ねぐらの無い旅人を Oh〜
①はマイクを遠ざけて力強く、②は語尾にフェイクを入れて。これまでとは違ったアレンジを見ました。
間奏を経たその後の、
喜びも哀しみもスーツケースに詰め込んで
のところ。本曲で数少ない、玉置さんの歌唱が激しくなる部分です。短いメロディーで言葉を「詰め込む」歌い方をしていて、歌詞との類推を感じました。
3. ホームレス
この曲は、全体的に語りかけるような歌い方が特徴的ですが、対照的に力強い歌声が目立ちました。
① 憧れた恋も口づけも 何一つないけど
あなただけ あなただけ
② 憧れのスターでもないし 私はヒロインじゃない
だけど あなただけ あなただけ
②は特に、「だけど」のところで、共鳴するようにバイオリンの演奏も強くなるのを確認しました。
後奏は、哀愁感の漂うトロンボーンの演奏があります。ここでは、玉置さんの非常に小さなささやく歌声があり、もの悲しさを表現していました。
4. Beautiful World
冒頭からいきなり、力強い歌声がありました。
美しき…世界 美しき…世界
忘れ…ないで また…会う日まで
伴奏のないアカペラで、玉置さんの歌声だけが響きます。
続いて、フルート・ハープの間奏を経て、玉置さんの歌が再開します。
覚えていて やまぬ雨はない
ここからは、コントラバスが低音のリズムを取る演奏の中を、玉置さんが静かに歌います。
サビからは再びパワフルな歌声へ変化。各所で伸び感のあるロングトーンがありました。
いつかまたね〜〜〜
の最終盤では、トーンが2段階下がることも前回の公演から再確認。このとき、姿勢も崩しながらそれを表現していたのが印象的でした。
ラストで格好良い動作も1つ発見。1番最後の
美しきせか〜〜〜い
に入る直前の休符で、身体を捻るように左手で助走を付けてから歌唱に入っていました。こうしたジェスチャーや力強い歌声から、この日の中で個人的に最も良かった曲がBeautiful Worldでした。
5. あこがれ
比較的スピードが速いように思いました。前述の管弦楽と同様、やや音量が控えめで、生の音をよく感じました。ステージ中央の玉置さんは、いつも通り、マイクを右手に持ったまま、左手を胸に当てていました。
6. MR.LONELY~All I Do~サーチライト(メドレー)
MR.LONELYは、やはりサビが最大の見どころでした。
いつでも どんなと〜〜〜きでも〜
のところ。「どんなと〜〜〜」までは強い地声で、「きでも〜」から一瞬で裏声に切り替わり。何度聴いても鳥肌が立ちます。続くラストの
元気で〜〜〜いるから〜
では、「で〜〜〜」のトーンを普段よりも長めに取ったアレンジがありました。力強い地声が来るのか、震えるような裏声が来るのか、今後もドキドキしながらこの局面を楽しもうと思います。
なお、MR.LONELYのラストサビから、NHKのカメラマンが通路に移動。一部終了まで、通路を挟んで向こう側の方々を撮影していました。
All I Doは、リズムよく歌っている印象を持ちました。それをよく感じたのがサビです。
だから All I Do あの日のように
All I Do ほゝえみかけて
All I Do 思い出して
All I Do うつむかないで
のところ。この部分、途切れ途切れで語りかけるように歌うこともよくありますが、この日は連続的で流れるような歌がありました。
サーチライトは、ゆっくり進行。サビの
かな〜ら〜ず〜
の裏声が心地よかったです。玉置さんの全身を震わせながら歌う姿に感動しました。
7. Friend
すぐにFriendの前奏がスタート。円光寺さんバージョンは前奏が速めのテンポです。
さよならだけ言えないまま…
玉置さんの歌唱が始まってからは、ゆっくり進行します。
ゆび〜かみ〜こえ〜
の繊細な裏声が良いです。
サビは、トーンにビブラートの有無を使い分けて歌っていました。
① もうFrie〜〜〜nd
② 心から(綺麗だよ)Frie〜〜〜nd
③ 今日からFrie〜〜〜nd
①では、1番はビブラート無し、2番はトーンの終わり際にビブラートをかけていました。
②は序盤からビブラート有りです。この部分は、マイク位置・姿勢が一切乱れない歌い方で、とても長いトーンが響きました。
そしてラストの③は、徐々にマイクを離しながら、力強いトーンが響きました。
そこからはオーケストラの後奏へ。後奏中に1度、右手で鼻を拭う玉置さんの仕草がありました。区切りの良いセクションまで演奏を聴き、マイクを持ったまま玉置さんが退場。第一部終了です。
8. 『弦楽のための三楽章』より第1楽章(芥川也寸志作曲)
20分間の休憩後、第二部が始まります。この日の管弦楽は、芥川也寸志さんが1953年に作曲をした楽曲です。生前の芥川也寸志さんは、1983年〜1989年にかけて、仙台フィルハーモニー管弦楽団(旧:宮城フィルハーモニー管弦楽団)の音楽総監督を務め、同楽団は飛躍的な発展を遂げました。芥川さんの没後、1989年に現在の仙台フィルハーモニー管弦楽団へ改称され、音楽監督に外山雄三さん(’89~’06)が就任。それと同じタイミングで円光寺雅彦さん(’89~’99)が常任指揮者となり、意欲的な活動をリードして来た、といった歴史があります。
こうした経緯があり、本公演は同曲の演奏が決まったのだと思いますが、コンサートで実演することで過去の功労者をリスペクトする姿勢が素晴らしいと思いました。また、音楽は「時空を超えて」生き続けるのだと感じました。
演奏の感想に移ります。本曲はその名の通り、ストリングス隊で演奏が構成されます。スタートは切れ味鋭く、迫力のある演奏で始まります。序盤はコンサートマスターのソロパートが大きな見どころで、流暢な高音が演奏されました。中盤〜終盤はチェロの低音もよく聞こえるようになり、最終盤は盛り上がりの様相へ。演奏の締めはシャープな演奏で、各楽団員の弓が弾け飛ぶような動作で終了しました。
以下、『弦楽のための三楽章』のリンクです。冒頭から凄みを感じる演奏が快感です。
9. SACRED LOVE
ここで玉置さんが再入場。第二部の本編がスタートです。円光寺さんが右手を上げる指揮で「祈りの鐘」が3回鳴り、少しずつ演奏が強くなるバイオリンの演奏で曲が始まります。
そこからの玉置さんの歌声、瑞々しく清らかな澄んだ歌声が印象的でした。以前の公演では、曲の序盤にそれをよく感じましたが、この日は終始こうした歌声だったように聞こえました。
中盤〜終盤は、力強い歌唱と繊細な裏声を織り交ぜてラストへ。
いつも幸せを歌った君と〜
以降で急激にスローダウン。指揮者の意図か、私がただそう聴こえたのかは不明ですが、良いメリハリが付いているように感じました。
10. 行かないで
この曲は、玉置さんのロングトーンが光りました。2番・ラストの、
いつまでもずっと は〜なさいで〜〜〜
Ah〜 行かないで 行かないで
「離さないで〜」と「Ah〜」が、声の途切れない連続的な歌声で、感動的でした。
11. ワインレッドの心~じれったい~悲しみにさよなら(メドレー)
円光寺さんが左手を鋭く突き出す指揮でハープの演奏が開始。同時に右手をフルートに向けて、連動するようにワインレッドの前奏が始まりました。
その後は玉置さんのパワフルな歌声で進行。それを特に感じたのがサビでした。その流れでラストの
ワ〜インレッドの〜
のフェイクがあると思いましたが、やはりこの日も無しでした。
続くじれったいは、オーソドックスに進みました。やや変化があったのがサビ部分。
じれったい 身体も溶かして
でカジュアルに歌う姿がありました。
メドレーラストの悲しみにさよなら。玉置さんの力強い歌声が印象的でした。サビはお馴染み、
愛を〜世界の平和の〜ために〜
のアレンジで会場を湧かせると、やはりその後のラストサビが圧巻のパフォーマンス。歌唱に強さが増し、感動の波が打ち寄せます。最後の
泣かないで1人で ほゝえんで見つめて あなたのそばにいるから
で、すでにマイクが胸の位置まで下がり、迫力を感じました。その後のわずかな間奏では、余力を解放するように、
Yeah〜!Oh〜!
といったシャウトを放つ玉置さん。玉置さん自身も興奮が高まっている様子が伝わって来ました。続く
悲しみに〜さよなら〜
は直立姿勢のノーマイク歌唱で締めます。
12. JUNK LAND
比較的にゆっくり曲が進みます。玉置さんは身体を揺らし、ノリノリでリズムを取りながら歌う姿がありました。
2番以降は、そこに力強さも加わるパフォーマンスへ。
破れちまった旗でも 高く掲げ
では、マイクを腰の位置まで遠ざけるシャウトがありました。
転調後のラスト、
ガラクタだけど〜
以降は、各パートで歌の強さが増していく姿を確認しました。特にそれを感じたのが、最後の部分です。
ガラクタだけど 心を込めて
昔に見たもの そう JUNK LANDで
のところ。身体も声も震わせながら歌う、感動的な歌声がありました。
そこからはオーケストラの間奏に合わせた、玉置さんのフェイクアレンジへ。円光寺さんに近づきながら裏声を発声し、終了の指揮に合わせてピッタリと歌い終わりました。
13. 夏の終りのハーモニー
2番は歌詞のアレンジがありました。
今夜のお別れに 最後の2人の歌は
仙台の夜を飾るハーモニー
ここで大きな拍手が起こりました。続くサビに向かうタイミングで、素早く円光寺さんの指揮を見る玉置さん。この動作には、これ以上の拍手が起こるのをやや懸念したのかな?というように感じました。実際、すぐに拍手は鳴り止み、静かにサビヘ入りました。
最後はノーマイク歌唱へ。この日は、とてもスムーズにマイクをテーブルに置いた印象がありました。これまでの公演では、マイクをサッと置くのに少し苦労している感じが見受けられたので…
真夏の夢 あこがれを
いつまでもずっと 忘れずに
ラストの「忘れずに〜〜〜」では、「忘れず・・・」で深く息を吸い込み、「に〜〜〜〜〜」の長いトーン。玉置さんの振り絞った歌声が会場に響きました。その後は、割と早い段階で演奏が再開。なお続く玉置さんのロングトーン。これは、先に演奏が終わるのではないかと感じるほど長いものでした。
その後の演奏終了と同時に、両手を顔の前で握り合わせる玉置さんの仕草がありました。沖縄2日目で見た印象的なポーズを再確認できて、嬉しかった瞬間です。
その後はカーテンコールへ。円光寺さんが左、玉置さんが右の立ち位置。ここで多くの観客が立ち上がりました。拍手の中、1度退場し、再び入場する両氏。そこからしばらく経つと、玉置さんが右手で握り拳を作り、手の裏にキスをした後、客席方向に突き出す動きがありました。この動作は初めて見ました。
もう1度退入場を繰り返し、ステージ中央で話し合う2人の姿。そこから円光寺さんが再び指揮台に登り、コンサートが再開します。玉置さんはここでもう1度退場。このとき、舞台袖・ステージを指差す仕草を2度していました。
14. 田園
ベートーヴェンの「田園」で開始。ここで拍手が起きていたのが印象的でした。やがて玉置さんの「田園」も加わり前奏へ。
前奏が始まると、玉置さんが駆け足でステージへ戻って来ました。イントロの発声フェーズになると、円光寺さんが客席方向を向いて指揮。手拍子を煽ります。
そこから玉置さんの歌唱へ。
石ころ蹴飛ばし 夕陽に泣いた僕
ここで再び円光寺さんがこちらを向き、左手を上から下へ降ろす動作で手拍子を鎮めます。
その後は楽団の方を向いて円光寺さんが指揮を取り、サビの直前を迎えます。
毎日何かを(※)頑張っていりゃ
ここで円光寺さんが客席と正対し、(※)のところでピンと両腕を横に広げるポーズをします。これが観客にとっては手拍子再開のスイッチとなります。
生きていくんだ それでいいんだ
サビが始まると、客席に向けて指揮をする円光寺さんと、それに応えて手拍子をする観客の姿があり、非常に盛り上がります。そしてこの日のアレンジは、
愛はここにある 東日本にある
でした。すっかり「仙台にある」で待ち構えていたので、意表を突かれました。ここで瞬時にこんなことを考えました。
ここ数年、活動範囲が広がっているシンフォニックコンサート。
本州開催は群馬以北で初公演になるのか。
これは震災もあった東日本に対する、玉置さんによる愛のメッセージだ。
宮城・広島・長崎で初開催というのは、こういうことなんだ。
2番も1番と同様の流れで進行します。
① 間奏:円光寺さんが客席を向いて指揮
② Aメロ:「陽だまりの中〜」で、円光寺さんが左手を降ろして拍手を鎮める
③ サビ前:「明日も何かを頑張っていりゃ」で円光寺さんが客席を向き、両腕を横に突き出す
④ サビ:観客に指揮開始、手拍子再開
2番のサビも、玉置さんの印象的な仕草がありました。
波に巻き込まれ 風に飛ばされて
ここで左手を胸に当てて歌う玉置さん。前述した「東日本にある」と加えて、音楽を通じて伝えたいメッセージを強く感じました。
そして後奏へ。演奏に少しずつ迫力が生まれるところで、円光寺さんがこちらを向き、左手をブラブラと振りながら手拍子を促すシーンがありました。それに応じる観客。徐々に手拍子の音が強まっていきます。負けじと玉置さん。力強いシャウトが響きました。トーンの最後には、途中から大きな拍手が起こり、圧巻の盛り上がりでツアータイトル曲が締めくくられました。
15. メロディー
続いてすんなりとメロディースタート。田園に圧倒され、正直ここの記憶があまりありません。
その中で強く記憶に残ったのが、ラストのノーマイク歌唱です。
君のこと忘れないよ いつだって楽しくやったよ
この玉置さんの歌い方に、カジュアルな雰囲気を感じました。これを見て、続く
メ〜ロディ〜
はフェイクを入れて歌うだろう、と予想。するとやはり
メ〜ロ⤴︎⤴︎〜ディ〜
と、「ロ」の音程を跳ね上げる、最近よく見るアレンジで歌っていました。1人で胸に潜めていた予感が的中し、嬉しかった瞬間でした。
最後は
泣かないで〜〜〜
で玉置さんの力強い歌声と、迫力のあるオーケストラの演奏が共鳴して終了です。
曲後は再びのカーテンコール。ここで玉置さんが身体を投げ出すように、ノーマイクで
ありがとう〜!!!
と叫ぶ姿がありました。
その後、玉置さんと円光寺さんが一時退場。しかしながら、楽団は自席から離れず、館内アナウンスも流れません。しばらく経ち、玉置さんと円光寺さんが再入場して来ました。すぐに円光寺さんが指揮台へ。玉置さんも再びマイクに手を伸ばします。ここで観客席は大興奮。それに応えるように、玉置さんが客席に向けて両手を広げた後、口元に近づけ、声を出すジェスチャーをしていました。続いて、マイクを観客席に向けて「合唱」を促していました。
16. 田園(ダブルアンコール)
円光寺さんの指揮で【田園】の前奏がスタート。ダブルアンコールが始まります。ベートーヴェンの「田園」を挟まない、迫力のある開始スタイルも良いですね。照明は終始、ステージ・客電ともに明るく、ここにも合唱ならではの演出を感じました。
発声イントロが始まると、玉置さんが身体をのけ反らせながら両手を高く上げ、観客席に歌声を引き出す動きがありました。この部分、私が前回参加した3/28@東京国際フォーラム公演では、玉置さんがソロで歌っていたため、変化を見ました。
(Aメロ)
石ころ蹴飛ばし 夕陽に泣いた僕
ここからは玉置さんが1人で歌います。
(Bメロ)
何もできないで 誰も救えないで
悲しみ1つも癒せないで
のところで、玉置さんが客席左側の2・3階席に手を振る場面がありました。その先を見ると、ブロックの一角が物凄い勢いで手を振っており、それに玉置さんが引き寄せられたのだと感じました。
(サビ前)
毎日何かを(※)頑張っていりゃ
では本編と同様、円光寺さんがこちらを向き、(※)で両手を真横に伸ばす合図をします。これがダブルアンコールでは合唱のスイッチになりました。
(サビ)
生きていくんだ それでいいんだ
円光寺さん・玉置さんの「ダブルコンダクト」がありました。円光寺さんはこちらを向いて両腕を振り、玉置さんは両手を高く上げて観客の歌声を引き出していました。
そして、サビラストのアレンジは
愛はここにある 仙台にある
を玉置さんが1人で歌唱。この日も1日で2度、異なるアレンジを聴くことができました。
その後の間奏では、前奏と同様に玉置さんが両手を高く上げて、観客のパートが始まります。この部分、観客は原作通りのメロディーを歌っていました。一方の玉置さんもノーマイクで発声していましたが、口の動きを見るとアレンジを入れた歌い方であったように見えました。
その後は1番と同様に進行。A・Bメロは玉置さんが歌い、サビの一部分を観客が歌う展開でした。
(ラストサビ)
僕がいるんだ 君もいるんだ
みんなここにいる 愛はどこへも行かない
「みんなここにいる」で、頭上から半時計回りに右手をクルッと1回転する玉置さんのジェスチャー。ダブルアンコールならではの動作を見ました。
そして後奏へ。本編と同様、円光寺さんが左手を振り振りして観客に手拍子を煽る中、玉置さんのスキャット。小刻みに何度も「ダットゥビ」を繰り出していました。体感的には本編の2倍の回数で、本編5回、WE10回くらいの感覚がありました。
続くラストは
イェ〜〜〜〜〜!!!
といった力強い歌声でダブルアンコールが終わりました。
その後、3度目のカーテンコール。玉置さんがステージ右端→左端まで歩いて客席に礼をしていました。続いて、玉置さん・円光寺さんが一時退場。ここで館内アナウンスが入り公演終了だと思いましたが、玉置さんが再び1人で入場して来ました。指揮台・楽団に向けて手を向け、讃えるジェスチャーを見せた後に、円光寺さんが遅れて入場。ここからしばらく経つと、玉置さんがゆっくりと両腕を横に広げてから、客席に向けてエアハグをしていました。続いて再び、ノーマイクで
ありがとう〜!!!
のシャウトを放っていました。
その後、退場しようとする玉置さん。このとき、円光寺さんが、客席に向けて「バイバイ👋👋」というように両手を振っていました。すれ違い様にその姿を見る玉置さん。立ち止まり、隣で同じように両手を「バイバイ👋👋」する仕草がありました。
そこから両者が退場。楽団員も、コンサートマスターが礼をした後に退場して、館内アナウンスが流れました。これで公演終了です。楽団の退場時にも凄まじい拍手が巻き起こり、奏者もそれに応えるように、手を大きく振り返す方が多数いらっしゃいました。会場が1つになった瞬間でした。
以下、楽曲のセットリストです。
3. セットリスト
billboard classics
玉置浩二
LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2024
“Pastorale”
4月29日
仙台サンプラザホール
セットリスト
【一部】
1. ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」第5楽章〜歓喜の歌(管弦楽)
2. ボードビリアン 〜哀しみの道化師〜
3. ホームレス
4. Beautiful World
5. あこがれ(Instrumental)
6. MR.LONELY〜All I Do〜サーチライト(メドレー)
7. Friend
【二部】
8. 『弦楽のための三楽章』より第1楽章(芥川也寸志作曲)
9. SACRED LOVE
10. 行かないで
11. ワインレッドの心〜じれったい〜悲しみにさよなら(メドレー)
12. JUNK LAND
13. 夏の終りのハーモニー
【アンコール】
14. 田園
15. メロディー
【ダブルアンコール】
16. 田園
4. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。
やはりこの日は、田園のアレンジ・ジェスチャーが印象に残りました。
「愛はここにある、東日本にある」の歌声で愛を伝え、
「波に巻き込まれ、風に飛ばされて」のジェスチャーで念う。
音楽を通じて伝えたいメッセージを、強く感じた瞬間でした。
Pastorale公演も残すは数公演になり、ファイナルの万博がもうすぐそこに見えて来ました。Pastorale公演の最終章、これから楽しみです。
日付 | 会場 | 曲 |
2/28 | 那覇 | 悲しみにさよなら |
2/29 | 那覇 | 悲しみにさよなら |
3/13 | 東京芸 | Friend 行かないで |
3/28 | 東京国 | Friend |
4/29 | 仙台 | Beautiful World |
こばかず
5. 付録:ダブルアンコールの全容
こちらに、ダブルアンコール(田園)の全容を時系列で書きます。
(注釈)
黄色:観客が歌う部分
赤色:特徴的だった場面
(※):クリックすると該当の箇所に飛びます。
(※1)(前奏)
石ころ蹴飛ばし夕陽に泣いた僕
夜空見上げて星に祈ってた君
油にまみれて黙り込んだアイツ
仕事放っぽらかして頬杖つくあの娘
(※2)何もできないで誰も救えないで
悲しみ1つも癒せないで
カッコつけてないでやれるもんだけで
毎日何かを(※3)頑張っていりゃ
(※4)生きていくんだ それでいいんだ
ビルに飲み込まれ街に弾かれて
それでもその手を離さないで
僕がいるんだ (※5)みんないるんだ
(※6)愛はここにある 君はどこへも行けない(※7)(間奏)
陽だまりの中がむしゃらに走る僕
そろばん弾いて頭抱えてた君
空のミルクビンにたんぽぽ差すアイツ
道を外れちゃって途方に暮れるあの娘
何も奪わないで誰も傷つけないで
幸せ1つも守れないで
そんなに急がないでそんなに焦らないで
明日も何かを(※8)頑張っていりゃ
生きていくんだ それでいいんだ
波に巻き込まれ風に飛ばされて
それでもその目をつぶらないで
僕がいるんだ みんないるんだ
そして君がいる 他に何ができる生きていくんだ それでいいんだ
1996年 玉置浩二/田園
ビルに飲み込まれ街に弾かれて
それでもその手を離さないで
僕がいるんだ 君もいるんだ
(※9)みんなここにいる 愛はどこへも行かない
(※10)(※11)(※12)(後奏)
作詞:玉置浩二・須藤晃 作曲:玉置浩二
注目ポイント
(※):クリックすると該当の歌詞に戻ります。
(※1)玉置さんの「田園」の前奏でスタート。(※2)客席左側の2・3階席に手を振り返す玉置さん。
(※3)円光寺さんが客席を向き、両手を横に伸ばす動き。こちらを向いて指揮が始まる。
(※4)円光寺さんが客席に向けて指揮。玉置さんも両手を高く上げて合唱を促す。「ダブルコンダクト」
(※5)会場を広く右手で包み込む玉置さん。
(※6)「愛はここにある、仙台にある」
(※7)両手を広げて発声を促す玉置さん。玉置さんもノーマイクで歌う。
(※8)ここでも円光寺さんがこちらを正対し、両手を横にピンと突き出す。
(※9)頭上から半時計回りに右手をクルッと1回転する玉置さんのジェスチャー。
(※10)円光寺さんが客席に向けて左手を振って手拍子を煽る。
(※11)玉置さんのスキャット開始。「ダットゥビ」を小刻みに何度も繰り出す玉置さん。体感的に本編5回、WE10回で倍の回数。
(※12)最後は「Yeah〜〜〜!!!」の力強いシャウトで終了。
コメント
研究者の域になられていますね、素晴らしい新しい世代の玉置さん応援者👍
無責任😊応援しています😊
ダブルアンコール、定着してるんですね🎶
コメントありがとうございます!
ご返信、遅くなり失礼いたしました🙇♂️
研究者とは恐れ多いです😂
これからも、ステージで繰り広げられている光景の意図や背景を掴めるようになりたいですね💪
ダブルアンコールは、指揮者によって有無が変わると思いました✨
万博でのダブルアンコールを期待します!