先日の12月13日、玉置浩二 クリスマスディナーショー2025@ホテルニューオータニ公演に参加しました。
※本投稿では、会場内の様子をはじめ、提供されたディナーのメニューやショーのセットリスト・演出を記載します。これからディナーショーに参加される方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。
1. タイムスケジュール
タイムスケジュールは以下の通りです。
開場:17:30
ディナー:18:00
ショー:19:30
今回、チケットはホテル枠で入手しました。12月上旬に案内と紙のチケットが配達されてきました。





2. 会場の様子
公演前の会場の様子です。



今年は黒と白がとても落ち着いたシンプルな配色が特徴的でした。ここまでが場外の様子になります。
受付を抜けると、日本コロムビア社から寄贈されたフラワースタンドや煌びやかな装飾が施されたクリスマスツリー、そして撮影スポットとして多くの人で賑わった記念ボードを経て、ディナー&ショーが行われる宴会場に辿り着きます。





3. ディナー
テーブルの様子です。高くそびえ立つナフキンの前には、玉置さんの写真が表紙となったメニュー表が置かれていました。



ディナー開始の18時00分、メニュー表に記載の上から順に料理が提供されていきます。








以下、ディナーのメニューリストです。
ディナーメニュー
玉置浩二
クリスマスディナーショー2025
12月13日
ホテルニューオータニ 鶴の間
ディナーメニュー
【MENU】
ひと口のお愉しみ
珠玉なるデリスは美食のハーモニー
甘美なオニオンのヴルーテスープ パイ包み焼き
国産牛サーロインの華麗なるローストビーフ
紅い果実とフロマージュブランのヴェリーヌ仕立て 八丈島ジャージーミルクジェラートを添えて
オリジナルブレンドコーヒー または 紅茶
パン職人が手掛けるホテル特製ブレッド フランス産発酵バター
【DRINKS】
ドラピエ プルミエ クリュ オータニ ブリュット
ヴィンテンス ロゼ スパークリング
シャトー ラ フルール レスクール(白)
シャトー ド レスクール(赤)
クランマクレガー
メーカーズマーク
レミーマルタン
大隅 芋(鹿児島県産)
大隈 麦(鹿児島県産)
ひととき(アルコール)
色彩 しきさい(ノンアルコールカクテル)
ビール
ノンアルコールビール
パッションフルーツ スパークリング
グリーンアップル ティーソーダ
抹茶ドリンク
マンゴージュース
クランベリージュース
4. ショーの様子・各曲の感想
ショー前に撮影したステージの様子です。



各楽器の配置は今年のソロツアーと同じでした。当日参加したミュージシャンは以下の通りです。1stバイオリンの白澤さんは、今年のクリスマスディナーショーは当日限りの参加となります。
サポートメンバー
玉置浩二
クリスマスディナーショー2025
12月13日
ホテルニューオータニ 鶴の間
サポートメンバー
キーボード:トオミヨウ
ギター:秋山浩徳
パーカッション:中北裕子
ベース:千ヶ崎学
ドラム:松原“マツキチ”寛
サックス:門田“JAW”晃介
1stバイオリン:白澤美佳
2ndバイオリン:名倉主
ヴィオラ:舘泉礼一
チェロ:村中俊之
スタート
この日の座席は前方上手端でした。中北さんの姿は完全に見切れて、松原さんの様子もやや確認しづらい位置でした。
定刻の19時30分、宴会場が暗転してショーが始まります。ドラムの松原さんを先頭にサポートメンバーが下手から入場。全員が黒をベースにした硬い装いは、統一感を感じるとともにフォーマルさが際立っていました。
メンバーがそれぞれのポジションに着くと、しばらく待ちの時間が流れたのちにインスト曲がスタート。短編の器楽曲がショーの幕開けを知らせました。
以下、曲名は文中に記載します。
1曲目
中北さんの、
1・2・3
のカウントで【サーチライト】がスタート。場内がオレンジの照明で彩られて、いきなり色鮮やかな空間が広がりました。ここで玉置さんが上手から登場。全身黒の衣装に身を包み、一際大きな存在感を放ちました。客席からは一斉に拍手が起こり、温かいムードが宴会場「鶴の間」を包む始まりになりました。
サウンドアレンジは今年のソロツアーと同じ形が採用。序盤は秋山さんの軽快なギター演奏に合わせて玉置さんが歌い上げていきます。サビに入るとストリングス隊の演奏が加わり、高弦の響きと玉置さんの裏声がよく共鳴する心地良いサウンドが生まれました。
1番終了後の間奏で観客席から拍手が発生。普段は公演の終盤に組まれることが多い同曲ですが、1曲目として区切りを迎えたこのタイミングで起こった拍手は、ショーの開幕にピッタリ合う演出になりました。
2番のサビからはやや下手方向に移動しながら歌う玉置さん。クライマックスの
サーチライトは そうなんだ
君なんだ 君なんだ
では、右手を客席に向けて大きく伸ばし、下手から上手に向けてひたむきに差し伸べました。
2曲目
中北さんが鳴らす単調な鐘の音が続く演出がスタート。クリスマスを象徴するアイテムのひとつでもあるベルの音がシンプルに響き、神聖な雰囲気が広がりました。(自席からは中北さんの姿が完全に見切れていましたが、あの音は中北さんが発した音で間違いないと思います。)
やがて芯の通ったリズミカルなドラム演奏で、2曲目【All I Do】が開始。サポートメンバーのコーラスにも後押しされて曲が始まりました。Aメロが始まってからもドラムの音がリズム良く曲を進める展開に。極めてシンプルな味付けが光るサウンドアレンジでした。
玉置さんの歌い方は、力強い歌声と肩の力を抜いた歌声が見事に共存するテクニックを見ました。サビの始まり、
All I
は強い歌声で入り、
Do
で急激に力を逃した歌声。この絶妙な脱力具合が素晴らしかったです。
2番終了後の間奏は、門田さんのテナーサックスが主旋律を担当。クリスマスディナーショーの雰囲気にとても合った、お洒落でダンディズムな演奏が真骨頂を発揮しました。
曲のラストはやや意外な終わり方に。玉置さんの歌声、
僕を信じて…
の直後に間を空けることなく、鋭いバック演奏がスタート。最後までリズム良い演奏が広がり、聖夜を飾りました。
3曲目
スタッフからGIBSONのギターを渡される玉置さん。

ここで秋山さんのエレキギター演奏が始まります。アルバム「安全地帯XIII JUNK」で実録された曲の始まりをモチーフにした曲前演奏で【MR.LONELY】がスタート。シャープなエレキギターの音が甲高く響きました。
その後は骨太なリズムのドラム演奏で前奏が始まり、発声パートでは玉置さんがパワフルなシャウトを披露しました。この曲もドラムがしっかりと曲の輪郭を形成して進行。今年のソロツアーでも再三見た、松原さんのドラミングが光りました。
本曲は2番以降に大きな見どころがありました。まずAメロの、
人の気持ちになって
この心が痛むなら
のところ。右の拳で何度も胸を叩く玉置さんの姿があり、非常に強調されたシーンになりました。
ラストサビに向かっていく、
報われないことが多いだろうけど
願いを込めて…
の直後にひととき演奏が止まる場面では、
NaNaNa〜
nanana〜
と大小の歌声を連続する玉置さん。声の強弱で奥行きを自在に作り出すボーカルが見事でした。
続くラストサビはさらに力強く歌い上げて後奏へ。マイクから離れたノーマイク歌唱で、

Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
と叫んで曲を締めくくりました。最後は歌いながらギターを肩から外して手に持ち替えて、堂々とシャウトを放つフィナーレになりました。
4曲目
曲前に十分な水分補給をする玉置さん。ここで大きな間が空きました。やがて強烈な高弦の響きで【月に濡れたふたり】がスタート。この瞬間、ステージから客席に向かって数多くの光が放出され、グルグルと回る演出が始まりました。宴会場の天井に当たった光が何回転もするこのライティングは、とにかく幻想的な世界観が創出されました。
同曲はほんのわずかにスピードが速く感じるテンポで展開。ディナーで嗜んだアルコールの酔いを心地良く加速させて、脈が波打つ感覚が走りました。この曲は昨年のクリスマスディナーショーでもセットリストに組まれましたが、場の雰囲気にとても合ったナイスな選曲だったと思います。1年越しに生で聴くことができて感激しました。
本曲は玉置さんがマイク一本で歌い上げていきます。同じ歌詞が続く2番とラストサビで印象に残る場面がありました。
何よりもやさしく
①涙よりも早く
②好きだと伝えたくて
のところ。ともに①では
早く
でシャウトアレンジの歌い方をして、②では
伝えたくて
でやや走り気味のリズムで歌いました。特に②は細かいところになりますが、昨年から気になっていた歌い回しだったため、今年もまたこの目で確認できて良かったです。
5曲目
青のBUSCARINOを肩からかける玉置さん。

ここでバンドメイドな前奏で【ワインレッドの心】が始まります。2年前のディナーショーで実演されたアコースティックなサウンドとは異なり、今年は非常にタフなアレンジが施されていました。
この曲は薄いピンクがかかった照明で進行。このライティングが、玉置さんが身体の前で構えたバスカリーノの色彩と見事に調和して、とても洗練された深い味わいをもたらしました。また、ステージの中央に君臨する玉置さんの姿は、まさに「フロントマン」という形容がピッタリ合う格好。どの曲よりもその存在感が大きく見えました。
2番、ディナーショーの雰囲気によく合った玉置さんのジェスチャーがありました。Aメロの、
もっと何度と抱き合ったり
ずっと今夜を揺れ合ったり
のパート。歌いながら手を前に出して、ゆらゆらと揺らす動作をしていました。
その後のサビでは、玉置さんが地名を入れて歌う場面もありました。
心をまだ持て余しているのさ
紀尾井町の夜も
粋なアレンジに観客は酔いしれ、大きな拍手が起こりました。
6曲目
センチメンタルな前奏で【Friend】がスタート。この曲は玉置さんがハンドマイクで歌います。序盤はトオミさんのピアノ伴奏に合わせて歌うバラード曲の形。玉置さんとトオミさんがお互いに寄り添い合うような歌唱と演奏が見事でした。
サビはとても力強いまっすぐなロングトーンが響き渡ります。それが、2回目のトーンはスッと力感を抜いたトーンに声質が変化。大胆さと繊細さが隣り合わせになった歌声のコントラストが素晴らしかったです。
1番終了後の間奏は門田さんのソプラノサックスがソロで担当。「これしかない」というほどにハマった楽器演奏が曲を華やかに彩りました。
2番も静かな入りから盛り上がるサビを経て曲が終了します。玉置さんはここで一旦退場。マイクを持ったまま上手に向けて歩いていきました。
7曲目
サポートメンバーが残ったステージ。1stバイオリンの白澤さんにスポットが当たり、【ファンファーレ】のインストゥルメンタルが始まります。華美な高弦の音色が高鳴って、サビの主旋律が広がりました。
失ったモノ達が
“心”を紡いでくれるから
千切れた手綱と絆で
愛に向かって行きなさい
また、このタイミングでスタッフ2名がステージに現れて、1人はマイクの設置、もう1人はテーブルのセッティングを行いました。
続けてインスト曲の第二弾がスタート。【君がいないから】のメロディーがステージで演奏されていきます。曲の展開としては、秋山さんのエレキギターに始まり、トオミさんのピアノで締めくくられる形。感動的な旋律が見事でした。
生まれてきたとき僕らは 泣くことしかできずに
見つめることも歩くことも 生きてるということも
何も分からずにそれでも 何かに包まれていた
長い旅を終えるかのように 眠っている間に
とても大切にしていたもの 大きくて見えないほど
いつか君に逢えなくなって 僕は心失くすだろう
愛だけしかない それしかないのに
君がいないから
8曲目
F.C.G.Rの白いギターを引っ提げて、玉置さんが再登場。前半からはインナーの色が白に変わりました。

マイクスタンドの前まで移動すると、間髪を入れずに
好きさ
の歌声で曲が開始。後半戦の最初の曲は【好きさ】です。この瞬間、観客が湧き、チラホラとその場に立ち上がる姿もあり、盛り上がって進行しました。
同曲もやはり、今年のソロツアーと同様の編曲が取り入れられました。後奏では秋山さんのエレキギター演奏に合わせて、
好きさ
と同じメロディーを裏声で
Foo〜
と歌う玉置さんの姿。この歌声は何度も連発されて、とても強調されたシーンでした。
曲のラストはダブルにたたみかける形になりました。一度バンドメンバーで演奏が終了したところを玉置さんが静観。客席から拍手が起きたタイミングで玉置さんが再始動して、打楽器隊に向けてステップを踏みながらギターを振る大胆なフィニッシュで曲が終了しました。
9曲目
玉置さんが同じギターをかけたまま次の曲がスタート。打楽器隊のリズムに合わせて、ストリングス隊をはじめとするメンバーが大きな手拍子を見せて【じれったい】が始まります。
この曲もまた一段と盛り上がりました。1番と2番のサビでは、
じれったい 心を溶かして
(じれったい) 身体も溶かして
が観客の合唱になりました。玉置さんがマイクから少し離れて、両手を広げる動作が唱和の合図でした。
歌詞のアレンジもふんだんに盛り込み、
(1番)もっと もっとニューオータニを知りたい
(2番)止まらない 紀尾井町の夜を
と、ホテル名および地名を入れた歌唱を見せました。
ラストサビには、
もっと・もっと・もっと・もっと
の大連発。これでもかといったほどにフレーズを連呼する玉置さんの姿は、シンプルに同パートを歌い上げたソロツアーファイナルとの違いを見せる過激なものでした。
10曲目
ここでギターを交換する玉置さん。お次はFENDERの金のギターを肩からかけてパフォーマンスが始まります。

まだまだ続くロックナンバーの予感。テンポの良い演奏で【熱視線】が始まりました。安全地帯を代表するロックチューンを3曲たたみかける選曲に、盛況が静まることを知らない宴会場。前奏で早くも玉置さんが上手端に移動してきました。客席に向けて手を振り目先の観客に応えると、前奏のリズムを両手で取りながら颯爽とステージ中央に戻っていきました。
歌唱パートが始まってからもアップテンポに展開。サビ前の、余白を埋める打楽器音が入ってから歌唱パートに移るところに魅力を感じました。ラストサビの直前は演奏音が完全に止まり、3連発のドラム音が高らかに響くサウンド。この打撃に合わせて玉置さんがポーズを決めると、その度に観客席が湧きました。
ラストサビでもステージを端まで移動する玉置さん。
抱きしめて揺れる瞳に 熱い視線つらぬいて
今すぐにあなたのままで 燃える恋に身を投げて
(以下、歌わずに下手端まで移動)
抱きしめて揺れる瞳に 熱い視線つらぬいて
今すぐにあなたのままで 燃える恋に身を投げて
今度は下手端まで歩みを進めて、大盛況のラストになりました。
メンバー紹介
ここでメンバー紹介が始まります。玉置さんが金色のギターを手に持ったまま、上手サイドのメンバーから担当楽器と名前を呼び上げていきました。
パーカッション・中北裕子
ギター・秋山浩徳
ドラムス・松原"マツキチ"寛
ベースギター・千ヶ崎学
サックス・門田"JAW"晃介
1stバイオリン・白澤美佳
2ndバイオリン・名倉主
ヴィオラ・舘泉礼一
チェロ・村中俊之
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード・トオミヨウ
ここで玉置さんが一言。

みなさん…
メリークリスマス
ちょっと早いけど
良いお年をお迎えください
時折笑みを浮かべながら言葉を発した玉置さんに、客席から大きな拍手が送られました。
11曲目
フィンガーボードに
D・E・N・E・N
と装飾されたMartinのギターに交換して、代表曲【田園】が始まります。(リンク先と写真のギターは、本ギターのモチーフとなったモデルです。)

ここからは客電も点いてオレンジに明るく照らされる宴会場。さらに多くの観客が立ち上がり、手拍子が曲を推進しました。
サビでは、
愛はここにある ホテルニューオータニにある
とアレンジして歌う玉置さん。相当なまでに字余りのフレーズも、弾むようにリズムをつけて歌い切りました。その後の間奏は観客の合唱になり、玉置さんが両手を振る指揮に合わせて唱和が起こりました。
2番は門田さんのテナーサックスが随所に助奏を入れるお馴染みのアレンジ。力強く深みのある演奏が曲を彩りました。その後も盛り上がって進行すると、サビでステージの印象的な姿を確認しました。
波に巻き込まれ 風に飛ばされて
それでもその目をつぶらないで
のリズムに合わせてジャンプする白澤さんと名倉さんのバイオリンコンビ。今年のソロツアーでは、8/7の立川公演と9/30の米子公演でタッグを組んだ2名が躍動しました。個人的にお目にかかるのは初日以来の共演で、当時の光景を懐かしむと同時に、無意識のうちに飛び跳ねていました。
曲のラストは、玉置さんがギターを肩から手に持ち替える素早い動作で終了。活気にあふれたエネルギッシュな一曲が締めくくられました。
12曲目
観客席からしばらく拍手が続く展開。ここでスタッフが青のBUSCARINOを持ってステージに現れて、玉置さんに手渡しました。さらに湧く観客。トオミさんのピアノ演奏で【メロディー】が始まります。
この曲もソロツアーと同じサウンドアレンジ。序盤はピアノの伴奏に合わせて玉置さんがしんみり歌い、サビからストリングスの演奏が加わって曲に厚みと華やかさが生まれていきました。
2番からは中北さんのツリーチャイム音を合図に、ドラムがリズムを取って進みます。バラード曲の中に少しずつ豊かな盛り上がりが生まれていきました。2番終了後の間奏は門田さんのソプラノサックス。軽快さと渋さを兼ね備えた、場の雰囲気にピッタリなホーン演奏が広がりました。
ラストサビの最後に大きな見どころがありました。
メ〜ロディ〜
泣かないで〜〜〜〜〜
のロングトーン中にステージが暗くなり、玉置さんの姿をスポットして強調。ソロツアーと同じ照明演出が踏襲されました。最後は玉置さんがギターを指弾きながら、
あの歌は心から聞こえてるよ
と弾き語りで歌が終了。その後は絶妙なタイミングでチェロの演奏が先行して入り、弦カルテットの短編演奏が続いて曲が終わりを遂げました。
曲後はその場に立ち上がるバンドメンバー。ここまで約1時間、一気通貫してステージを飾ったミュージシャンに対して、観客席から大きな拍手が送られました。
13曲目
やがて次曲の準備に取り掛かるメンバーたち。ここで門田さんが演奏するフルートの澄んだ音色が聴こえてきて、新曲が始まります。その後はハープの連弾がトラックから流れてその空気感を変えると、瞬く間にしてアップテンポの前奏にシフト。大盛況のスタートで【ファンファーレ】が始まりました。この前奏中にスタッフが上手から姿を見せて、ストラップに白いヒラヒラが装飾されたフルアコを玉置さんに渡しました。
Aメロが始まると、パワフルな打楽器のリズムが曲を支配する中、その場で手拍子を見せるサポートメンバー。こうした勢いあるムードに煽られて、客席からも大きな手拍子が発生しました。
玉置さんのパフォーマンスは、歌詞に合わせたジェスチャーがよく目立ちました。曲中に何度も表れる、
行きなさい
のフレーズに合わせて、両手を伸ばすポーズを決めました。2番の、
千切れた手綱と絆を
結いつけて守っているから
では、両手を徐々に近づけていき、ガッチリと握り合わせる姿。とても力強さを感じる決めポーズでした。
曲のラストには大胆なシャウトを一本放って、ステージを左右に移動する玉置さん。下手端から上手端の順に向かって歩き、観客の声援に応えました。最後はサポートメンバーに大きく手を伸ばして、そのまま颯爽と退場していきました。
その後もアウトロが続くステージ。大盛況の演奏で、ラストは門田さんがソプラノサックスの長音を一閃してフィナーレ。冒頭のフルート演奏から、マルチなプレイが光るパフォーマンスでした。
曲後はゾロゾロと退場するバンドメンバー。下手の袖に向かって捌けていきました。楽器セットのみが置かれて演者がいなくなったステージに、その後もしばらく観客席から拍手が続きました。素晴らしいパフォーマンスに対する賞賛と、役者の再登場を期待する想いが交錯するような手拍子の音。後者の願いも虚しく、スタッフがテーブルを片付け始めて、終演のアナウンスが流れてショーが幕を閉じました。
以下、楽曲のセットリストです。
5. セットリスト
玉置浩二
クリスマスディナーショー2025
12月13日
ホテルニューオータニ 鶴の間
セットリスト
1. サーチライト
2. All I Do
3. MR.LONELY
4. 月に濡れたふたり
5. ワインレッドの心
6. Friend
7. ファンファーレ〜君がいないから(Instrumental)
8. 好きさ
9. じれったい
10. 熱視線
〜メンバー紹介〜
11. 田園
12. メロディー
13. ファンファーレ
6. まとめ
インスト曲を除いて、全曲が安全地帯・玉置浩二のシングル曲といった王道な構成になりました。シンフォニックコンサートやソロツアーでは、メドレーおよび弾き語りの形式が取られることが多い曲も、全編フルでパフォーマンスが行われました。曲間のインターバルは短く、曲中の演出も極めてシンプルな編曲。とてもコンパクトなステージの進行は、約1時間で13曲が披露される充実したショーになりました。
今年のスケジュールも残すところ、来週に行われるFC限定のグランドプリンスホテル新高輪「飛天」公演の3日間のみになりました。ホテルニューオータニでは「(クリスマスには)ちょっと早いけど…」と言ってみせた玉置さん。真のクリスマスウィークにはどのような演出が待っているのでしょうか。
こばかず

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