先日の1月13日、玉置浩二 with 故郷楽団 10周年 Concert Tour 2025 ~blue eggplant field@愛知県芸術劇場 大ホール公演(9月17日 四日市公演分の振替公演)に参加しました。
今回は前後編の二本立てにしました。公演前の様子から第一部の感想を前編、第二部の感想から公演後の様子を後編としています。
先日投稿した前編はこちらからご覧ください。
4. 第二部の様子・各曲の感想
激動の第一部が終了し、約20分のインターバルを挟んで第二部が始まります。
9. 青い“なす”畑(Instrumental)
息の合った呼吸から、軽快なピアノと鮮烈なバイオリンの音が重なり合ってスタート。第二部は、冒頭の力強い演奏が強烈なインパクトを残すインスト曲で幕を開けました。その後は続々と他の楽器も加わり、厚みのあるアンサンブルが完成。秋山さんのギターパートも、弾けるような音色で演奏が進みました。
曲の中盤、ツアータイトル曲のメロディーが顔を覗かせます。
とまと畑がある 家の庭の限られた
そこで真っ赤に色づくと
「思われ」「慕われ」「覚悟した」
門田さんのソプラノサックスが切々と主旋律を奏で、トオミさんのピアノと飯島さんのチェロが副旋律を担うアレンジ。そこへ高橋さんの鳥笛も加わり、自然の息吹を感じさせるような彩りを添えました。
その後は松原さんのドラム連打が起点となり、再び美しい合奏が始動。ここでは吉田さんのバイオリンがとても華やかに旋律を奏でました。
豪華な幕開けとなったインスト曲も、最後は静かに終了。
とまと畑の“青い”なす
フレーズをなぞるようなトオミさんのピアノが、貫禄あふれる音色でしっとりと締めくくりました。
10. 嘲笑
インタールードから導かれるように、ピアノの前奏とともに曲がスタート。ここで玉置さんが再びステージに姿を現します。前方中央に置かれたスタンドからマイクを外すと、
ヘイ〜
といった歌声に呼応するようにバック演奏が重なり合いました。前奏を彩るのは、ストリングスとフルートが織りなすハーモニー。中でも門田さんの奏でるフルートが鮮やかな音色を放ちました。
Aメロが始まると、ステージには黄色い光の粒子が降り注ぎ、玉置さんの姿を白く照らし出します。5階席から俯瞰するこの光景は、光を纏ったシルエットが吸い込まれるほどに眩しく映りました。玉置さんの歌声も、その繊細なライティングに通ずるような深みのあるものに。一つひとつのフレーズを大切に紡ぎ出す歌唱は、実に感動的でした。
2番終了後の間奏には、大きな見どころがありました。チェロとギターの二重奏を経て、バイオリンが主旋律を奏でるパートに差し掛かると、玉置さんがマイクに口笛を吹き込みます。これまでの公演でも本パートで玉置さんが口笛を吹く演出がありましたが、この日はマイクをより深く近づけていたためか、とりわけ鮮明に透き通った音が聴こえてきました。
11. しあわせのランプ
パーカッションの高橋さんを見つめる玉置さん。高橋さんがゆっくりと鐘を三回鳴らすと、場内は一気に神聖な静寂に包まれました。玉置さんはステージ前方で、その響きを慈しむように深く傾聴します。
重厚なストリングスの前演奏が始まると、玉置さんはスタッフから青のBUSCARINOを受け取り、弾き語りで曲がスタート。豊潤な弦の響きと玉置さんの柔らかな歌声が合わさるハーモニーに、贅沢なひとときを噛み締めながら聴き入りました。

曲が進むにつれ、青く細長いライトが幾多も交差し、夜空のような空間を作り出します。
それでもどうしても やりきれなくなった時は
以降は他の楽器の演奏も加わり、秋山さんのギターと松原さんのドラムが熱量を持ったリズムを刻み始めました。間奏では秋山さんのエレキギター演奏が主旋律を担い、滑らかさと力強さを兼ね備えた音色が場内を圧倒しました。
そして、クライマックスには本曲最大の見どころが訪れました。
友達がいるように 家族や仲間がいるように
僕には君がいなけりゃダメさ
を歌い終えた瞬間、全ての音が止まり、つかの間の静寂がホールを支配します。ここで玉置さんは天を仰ぎ、無音という贅沢な空間に身を委ねました。ドラマチックな演出はまだまだ続きます。
この星を見つめて
めぐりあった頃のことを思って
演奏再開の瞬間、サポートメンバー全員が玉置さんの背中に神経を集中させ、玉置さんの呼吸に合わせて一斉に音を解き放ちました。こうした、バンドメンバーがどこまでも玉置さんに着いていく光景は、まさに「玉置浩二 with 故郷楽団」の10年間の歩みや絆を象徴するようなシーンでした。
気持ちの昂るアンサンブルを抜けると、最後は再び玉置さんの弾き語りへ。冒頭よりも一層強い光がその姿を一点に照らす中、儚くも美しい歌声で曲が締めくくられました。
12. サーチライト
高橋さんの明るい
1・2・3
のカウントで曲がスタート。この瞬間、オレンジ色の煌びやかな照明がステージを包み込み、光があふれ出すように場内が一気に明るくなりました。
序盤は上手サイドのリズム隊が刻む、軽快なテンポに乗せて曲が進行します。秋山さんのギターが弾けるように躍動して、松原さんのドラムが土台を支え、川崎さんのウッドベースが重厚感を与える。よく洗練されたサウンドが心地よく展開されていきました。また、演奏機会のないバイオリンメンバーは、バラード曲でありながらも玉置さんの歌声に合わせて歌詞を口ずさみ、演出に深く入り込みました。
サビからは下手の弦カルテットが一斉に演奏に加わり、瞬く間に華やかさが拡散。玉置さんの歌声との優雅なハーモニーが、ステージで溶け込むように生まれました。
2番からラストサビへと突入するクライマックス。
サーチライトはそうなんだ
君なんだ 君なんだ
ここでは、玉置さんが一際大きなジェスチャーを見せました。いつもよりも早いタイミングで右手を広げ、上層階から下層階に向けてゆっくりと三往復も差し伸べました。5階席までそびえ立つ、垂直に広い会場全てを包み込むこの動作は、玉置さんの存在感がより一層強調されたシーンでした。
13. じれったい
打楽器の力強いリズムが響き渡ると会場の空気が一変。瞬く間に場内がロックの熱気に包まれました。聴衆の多くが次々と立ち上がり、5階席からは1階席を埋め尽くすスタンディングの渦を見下ろすように眺めました。
この日は楽器スタッフから玉置さんへの、F.C.G.Rの白いギターの受け渡しがわずかに遅れて、第一声
Ah〜Baby!
の入りがややタイトなものになりましたが、それがかえってライブ特有のスリリングさを感じさせるものになりました。

本曲はステージ上で手拍子を取るサポートメンバーに続いて、客席からも大きなクラップが湧き起こって進行しました。玉置さんもその熱量に応えるように、
腕の中に閉じ込めたいのに
のフレーズで、客席全体を包み込むような大胆なエアハグを繰り出しました。その後のサビでは、
じれったい 心を溶かして
じれったい 身体も溶かして
もっと もっと名古屋を知りたい
といった歌詞アレンジを披露。ここで観客のボルテージがさらに跳ね上がりました。
2番終了後の間奏は、バンドメンバーによる至高のパフォーマンスが展開されていきます。その先陣を切ったのは門田さんでした。ステージ前方で響かせたテナーサックスの重厚な音色に、玉置さんは門田さんの肩を強く抱き寄せながらギターで応酬しました。続く打楽器隊のセッションでは、松原さんと高橋さんが互いに向き合い、見事なコンビネーションを見せました。その間、玉置さんは下手端まで移動して、目の前の観客に魅せつけるように踊り、会場の熱気を高めました。この演出は長時間続き、歌が再開するタイミング、
じれったい 心を溶かして…
で玉置さんがマイクに駆け寄るも、その歌い出しが大幅に遅れてしまうほど、自由で濃密なパフォーマンスが繰り広げられました。
続くラストサビでは、
もっと・もっと・もっと・もっと
とフレーズを連発。初めはスローテンポでマイルドに入り、回を重ねるごとに激しさとスピードを増していく圧巻の歌声と表現力は、より一層会場を湧かせました。さらに、この日はここでもう一度歌詞アレンジを披露しました。
終わらない ふたりの続きを
終わらない ファイナルの夜を
ツアーファイナルならではのアレンジが、聴衆の胸に強く突き刺さりました。
最後は玉置さんが打楽器隊に向けてステップを踏み、ギターを激しく振りかざしてフィニッシュ。第二部の流れを決定づけたロックナンバーは、鳴り止まない拍手の中を締めくくられました。曲が終わった後も、玉置さんが踊るように

じれったい 心を溶かして
と口パクで歌い続ける姿があり、最後まで会場を湧かせました。
14. 好きさ
玉置さんが秋山さんを指差し、ソロパートを任命。そこからエレキギターの独奏が幕を開けました。序盤は弦から手を離して音を出すトリッキーな奏法を交えるなど、バラエティー豊かなプレイを展開。次第にその指使いは激しさを増し、ホール全体に鋭くロックな音色が鳴り響きました。終盤に向けて音程は高まり、ストロークのスピードも限界まで加速。ギラついた熱気を帯びた圧巻のパフォーマンスへと変貌を遂げていきました。
背後の打楽器隊も、要所でシンバルの音を散りばめて巧みに彩りを添えました。盛り上がりがピークに達したと見るや、松原さんがドラムスティックで秋山さんの姿を突いて煽ったり、黒いタオルを激しく振りかざしたりと、ステージが一体となって会場を盛り立てました。最後は秋山さんが後ろの二人を振り返り、ギターのネックを振り下ろす合図で終結。これだけで一つの演目と言えるほどの、濃密なパフォーマンスでした。
ギターソロの余韻を切り裂くように、玉置さんの
好きさ
という一言で本編に突入。この瞬間、空気が一変して演奏から歌唱に移り変わり、観客席からは黄色い声援が上がりました。以降もシンプルで力強い
好きさ
といったフレーズが放たれるたび、玉置さんは客席へ手を差し伸べ、目の前のファンを熱狂の渦へと巻き込んでいきました。
ラストは二段構えのフィニッシュでたたみかけます。一度秋山さんや打楽器隊が主導となって演奏が締めくくられる間、玉置さんはポーズを決めず静かに待機。客席の拍手が最大級に高まった瞬間を見計らい、玉置さんが再始動しました。打楽器に向けて力強いステップを踏み、ギターを激しく振り回して再びフィニッシュの型を披露。ドラムの連打が続く中、客席を向いて両手を大きく広げるポーズで圧倒的な存在感を見せつけ、最後にもう一度ギターを振り抜いて、今度こそ大歓声の中で曲を締めくくりました。
曲が終わった後も、玉置さんはおどけたように

好きさ 痺れるほど
と口パクでダンスを披露。最後までユーモアのある演出で、会場を湧かせ続けました。
メンバー紹介
ここでメンバー紹介が始まります。玉置さんがギターを手に持ったまま、上手から順に一人ひとりの担当楽器と名前をコールしていきました。
ギター:秋山浩徳
パーカッション:高橋結子
ドラムス:松原"マツキチ"寛
ベースギター:川崎哲平
サックス:門田"JAW"晃介
1stバイオリン:吉田宇宙
2ndバイオリン:名倉主
ヴィオラ:舘泉礼一
チェロ:飯島奏人
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード:トオミヨウ
トオミさんの紹介後には、玉置さんがギターをスタンドに置き、吸い寄せられるようにトオミさんの元へ。ここで二人はガッチリと熱いハグを交わしました。最前線でステージを牽引し続けたフロントマンと、バックで楽団のアンサンブルを支え抜いたバンドマスター。互いを称え合うその姿は、この10周年の道のりを象徴するような、胸が熱くなる共演の瞬間でした。
15. JUNK LAND
アップテンポなリズムで曲がスタート。冒頭からいきなり玉置さんの印象的な歌い回しを見ました。
どっち Ah いく?
どっち Ah いこうー
と、つかの間の休符に絶妙な遊びを織り交ぜる独創的な歌声は、一度聴いたら忘れられないほどのインパクトを残しました。
Aメロからは上手のリズム隊が躍動。秋山さんの軽快なギター、川崎さんの重厚なベース、そして松原さんの骨太なドラムが三位一体となり、強固なビートを刻みます。その心地良いテンポに呼応するように、客席からも一斉に手拍子が湧き起こりました。
曲の中盤、
待ってる人のその前で
泣いてる人のその前で
のフレーズからは、今度は下手側が熱を帯びます。吉田さんと名倉さんによるバイオリンコンビの、もはや名物となったヘッドバンキング奏法。日を追うごとに過激さを増してきた二人のパフォーマンスは、このファイナルでさらなる高みに到達していました。
2番に入ると、玉置さんの歌唱も一層激しさを増していきます。
破れちまった旗でも高く掲げ〜!
のシャウトは、圧倒的な声量のロングトーンとなって場内に響き渡りました。迫力の歌声と、時が止まったかのような静寂の演出に、会場が大きく湧きました。
このスリリングな展開を経て、転調後のラストは壮大なフィナーレを迎えます。サポートメンバーの多くが手拍子を送り、ステージにはどこまでも伸びやかな世界が広がりました。
(ガラクタだけど 心を込めて)
緑の丘で ふたりで暮らそう
この一節は客席との大合唱になり、玉置さんが両手を大きく広げるポーズに合わせて唱和が起こります。この瞬間、弦カルテットが揃ってスタンディング。立ち上がって弦をかき鳴らす姿は、視覚的にも凄まじい迫力でした。特に吉田さんと名倉さんは、演奏しながら全身全霊でコーラスを歌い上げ、その熱量がステージを完全に席巻していました。
最後は玉置さんのハイトーンな裏声が天高く突き抜け、そのままコール&レスポンスへ突入。音程の変化に合わせて、玉置さんとメンバーが指先でメロディーラインをなぞるようなジェスチャーを見せて音を表現しました。

Foo〜

Foo〜

Foo〜

Foo〜

Foo〜⤴︎〜⤵︎

Foo〜⤴︎〜⤵︎

Foo〜⤴︎〜⤵︎

Foo〜⤴︎〜⤵︎

Yeah〜

Yeah〜

Yeeeah〜〜

Yeeeah〜〜

JUNK LANDで〜

JUNK LANDで〜

JUNK LANDで〜!

JUNK LANDで〜!

JUNK LANDで〜〜!!

JUNK LANDで〜〜!!

J・U・N・K
L・A・N・D
で〜〜〜!!!

👏👏👏👏👏
その後、フィナーレは玉置さんの

J・U・N・K🫵
L・A・N・D🫵
で〜〜〜〜〜☝️
という合図に合わせて、観客の歌声で締めくくられました。
さらに、この日は曲が終わった後も玉置さんが

Yeah〜!

JUNK LANDで〜!
と何度も叫び、観客がそれに全力で応える熱いシーンが繰り広げられました。
16. 田園
前曲の勢いを引き継ぐようにイントロがスタート。まるでメドレーを見ているかのような流暢な繋がりは、とても自然なものでした。玉置さんはここでMartinのギターをスタッフから受け取ってパフォーマンスに臨みます。(リンク先と写真のギターは、本ギターのモチーフとなったモデルです。)

弦カルテットのメンバーは立ち上がったまま演奏を継続します。吉田さんと名倉さんは、ここでも前奏のコーラスを全力で歌い上げ、ステージの士気を高めていました。上手側では秋山さんが前方でその場を駆け抜け、後方では高橋さんも走り回りながらパフォーマンスを展開。ステージの至るところで熱い動きが見られました。
Aメロに入ると、今度はストリングス隊が手拍子を煽ります。その圧倒的な勢いに、客席もさらに活気づきました。サビでは
愛はここにある 愛知にある
と県名を入れて歌う玉置さん。
あいちに〜〜〜ある
と語尾を長く強調し、観客を熱狂させました。
2番の見どころは、吉田さんと門田さんの掛け合いです。吉田さんが門田さんに急接近してバイオリンを奏でれば、門田さんもそれを見上げるようにサックスで応える。メンバー同士の親密なやり取りが印象的でした。
その後も盛り上がりが衰える気配なく、圧巻の熱量でパフォーマンスが展開されていくホール。曲が進むにつれ、5階席まで届く観客の手拍子がどんどん大きくなっていくのを肌で感じました。
後奏では、門田さんのサックスが主旋律を力強く演奏。気合の入ったプレイが会場の熱を最後まで高めました。
曲後はしばらく拍手が続き、総立ちの観客から賞賛が贈られました。やがて次曲に向けて楽器スタッフがBUSCARINOを持ってステージに現れると、拍手の音が再燃。ボルテージの上がったクラップは、次第にテンポが揃うようになり、会場が一体となって手拍子のようなリズムを生み出しました。
17. メロディー
興奮冷めやらぬ拍手の渦中、トオミさんのピアノ演奏で曲が始まります。なおも拍手が鳴り響いていたためか、通常より長めに旋律を奏で、会場が落ち着くのを待っているように感じられました。
序盤は、玉置さんとトオミさんによる二人だけの共演。最強コンビによる息の合った歌唱と演奏が紡がれていきます。サビからはストリングスが加わり、瞬く間に華やかな空気が広がりました。玉置さんの歌声は、1番のサビでは抑え気味に歌唱を進めていきます。伸びやかなロングトーンが印象強い
メ〜ロディ〜
泣きながら〜
の部分も、優しく語りかけるような口調で歌う姿に、深い感傷と感動が込み上げました。
2番終了後の間奏は、門田さんのソプラノサックスが主旋律を担います。ここではメロディーラインを崩しすぎず、オーソドックスな奏法が記憶に残りました。都会的な洗練さと哀愁漂う響き、その相反する世界観を両立させるような見事な演奏でした。
ラストサビの終盤には、大きな見どころがありました。
メ〜ロディ〜
泣かないで〜〜〜
このロングトーンの最中、ステージが徐々に暗転し、二本のスポットライトが玉置さんを浮かび上がらせます。ステージ後方からの短く強い光と、客席上方からの長く淡い光。その中心で歌う玉置さんの姿は、神々しいまでの輝きを放っていました。最後は再び弾き語りとなり、
あの歌は心から聞こえてるよ
と優しく結び、非常にドラマチックなフィナーレを迎えました。
曲が終わった後も、大きな拍手がしばらく続きました。玉置さんもメンバーもその場を動かず、会場を満たすその音に静かに聴き入っていました。
18. ファンファーレ
しばらくすると、玉置さんが両手を真横に広げる動作に合わせて、フルートとストリングスの演奏で曲が始まります。このポーズから曲が動き出す演出は、新しい世界へと引き込まれていくような高揚感がありました。トラックから流れるハープの音が転換点となり、アップテンポな演奏に切り替わると、同時に場内の照明が点灯。ホールは再び大熱狂の渦に包まれました。ここで玉置さんは、ストラップに白い装飾が施されたSCHECTERのフルアコを肩にかけ、パフォーマンスに臨みます。
Aメロでは、トオミさんのピアノ、川崎さんのベース、松原さんのドラムのみで演奏が進行。他のメンバーはリズムに合わせて手拍子を送ります。中でも、ギターの秋山さんが満面の笑みで手を叩く姿が印象的で、ステージ前方から場内の盛り上がりを牽引していました。
サビに入ると曲調はいっそう明るくなり、活気が増していきます。手拍子をしていたメンバーも続々と演奏に加わり、今度は厚みのあるアンサンブルでステージが一つにまとまっていきました。玉置さんは、曲中に繰り返される
行きなさい
のフレーズに合わせて、両手を力強く前に出すポーズを何度も披露。2番の
千切れた手綱と絆を
結いつけて守っているから
でも、両手をガッチリと握り合わせるジェスチャーを見せ、圧倒的な存在感を示しました。
後奏では、玉置さんがスタンドからマイクを外し、ステージの端まで移動します。フェイクやシャウトを繰り出しながら目の前の観客に応える姿は、一段と大きく、輝いて見えました。
最後は門田さんのソプラノサックスがパワフルに鳴り響いて終結。周囲の音が止まっても、ただ一人高音を放ち続けたプレイは、圧倒的な迫力がありました。ソプラノサックスの音色に始まり、ソプラノサックスで終わる、2025年ツアーの象徴的な演出を、輝かしく締めくくりました。
演奏が終わると、メンバーがステージ前方へ一列に整列しました。
(下手から)
Vc.飯島さん
Va.舘泉さん
Vn.名倉さん
Vn.吉田さん
Key.トオミさん
Vo.玉置さん
Sax.門田さん
Ba.川崎さん
Gt.秋山さん
Perc.高橋さん
Dr.松原さん
ツアーファイナルを迎えたこの日、玉置さんは一人ひとりと順に力強い握手を交わしていきました。まずは門田さんから松原さんまで、上手側のメンバーと。続けてトオミさんから飯島さんまで、下手側のメンバーと。
玉置浩二 with 故郷楽団 10周年
というツアータイトルが示す通り、これまでの歩みと盤石のチームワークを象徴するような、温かな大団円となりました。それは同時に、楽団が一つの区切りを迎え、さらなる高みへと向かっていくプロセスであるようにも感じられました。
その後は下手、上手の順に全員が深く一礼。鳴り止まない拍手の中、メンバーは客席に向けて大きく手を振ります。玉置さんも両手を客席へいっぱいに広げると、万感の思いを込めて言葉を贈りました。

みなさん、ありがとう!

👏👏👏

愛してるよ〜!

👏👏👏👏👏
最後は華やかな足取りで下手端まで移動し、玉置さんを先頭に、メンバーたちは晴れやかな表情でステージを後にしました。
5. アンコールの様子
暗転し、誰もいなくなった静かなステージ。それとは対照的に、観客席からは途切れることなく温かな拍手が送られました。しばらくすると、玉置さんが下手から姿を現し、再び会場は歓喜に包まれました。玉置さんは上手の楽器スタッフへBUSCARINOを要求。ギターを肩にかけると、マイクスタンド前ですぐに歌い始めました。
Ec1. ワインレッドの心
前日の浜松公演と同様に、アコースティックバージョンのアレンジで1番を歌います。
もっと勝手に恋したり
もっとキスを楽しんだり
忘れそうな想い出を
そっと抱いているより
忘れてしまえば
今以上 それ以上 愛されるのに
あなたはその透き通った瞳のままで
あの消えそうに燃えそうなワインレッドの
心を持つあなたの願いが叶うのに

(下手の袖にガッツポーズ💪を決める)

👏👏👏
Ec2. I LOVE YOUからはじめよう
玉置さんがギターを弾きながらすぐに曲がスタート。サビから始まります。
無くさないで夢を 忘れないで愛を 心を開いて
(観客の合唱)
I LOVE YOU I LOVE YOU I LOVE YOU More
悲しいときでも くじけそうなときでも 諦めないから
(観客の合唱)
I LOVE YOU I LOVE YOU I LOVE YOU…

I LOVE YOU More~!

👏👏👏
Ec3. MR.LONELY
玉置さんのシャウトで始まります。

Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Aメロからは弾き語りで展開されました。
こんな僕でも やれることがある
頑張ってダメで悩んで 汗流してできなくって
バカなやつだって笑われたって 涙こらえて
何もないけど いつでも 野に咲く花のように
君が優しかったから 僕は元気でいるから
アウトロに移ります。1回目は玉置さんのシャウトが際立ちました。

Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
2回目からは観客の合唱が優勢になり、玉置さんは随所に合いの手を入れていきました。

Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~
締めの3回目。最後も合唱がメインになりました。

Oh~~OhOhOh~
Oh~~OhOhOh~
Oh~Oh~OhOh~
Oh~Oh~OhOh~

👏👏👏

(BUSCARINOをギタースタンドに置く)

(マイクスタンド前に移動)
Ec4. 夏の終りのハーモニー
ここで玉置さんが客席に向けて話し始めます。合唱を促す合図でした。

(手を前に出して)
陽水さん

👏👏👏

今日のささやきと…

・・・

やっぱりこうしよう
普段陽水さんを担当してる人は陽水さん
俺は玉置浩二だ
私は玉置浩二って人は玉置浩二

今日の…

キーはこれくらいで良い?

(小声で)
1・2・3・4

今日のささやきと昨日の争う声が
ふたりだけの恋のハーモニー

(小声で)
陽水さん

夢もあこがれも

二回歌ってない?

笑笑

どこか違ってるけど
それが僕と君のハーモニー
(本格的に玉置さんと観客の合唱が開始)
夜空をたださまようだけ
誰よりもあなたが好きだから
素敵な夢あこがれを
(玉置さんのシャウト)いつまでもずっと
(玉置さんが手で合図)忘れず・・・に〜〜〜

👏👏👏

(華麗に上手に退場)

👏👏👏👏👏
ボリューミーなアンコールの演出に、観客席からはいつまでも惜しみない拍手が送られました。最高潮に達したホールの熱気を優しく鎮めるように、BGMとして【青い“なす”畑】のオルゴール調の音色が流れ始めます。やがて終演のアナウンスが響き、2025年のソロツアーは静かにその幕を閉じました。
以下、本公演のセットリストです。
6. セットリスト
玉置浩二 with 故郷楽団 10周年
Concert Tour 2025 ~blue eggplant field
2026年1月13日
愛知県芸術劇場 大ホール
振替公演(9月17日 四日市市文化会館分)
セットリスト
【一部】
1. あこがれ
2. 青い“なす”畑
3. からっぽの心で
4. それ以外に何がある
5. 太陽さん
6. 古今東西
7. 最高でしょ?
8. コール
【二部】
9. 青い“なす”畑(Instrumental)
10. 嘲笑
11. しあわせのランプ
12. サーチライト
13. じれったい
14. 好きさ
~メンバー紹介~
15. JUNK LAND
16. 田園
17. メロディー
18. ファンファーレ
【アンコール】
Ec1. ワインレッドの心
Ec2. I LOVE YOUからはじめよう
Ec3. MR.LONELY
Ec4. 夏の終りのハーモニー
7. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。
素晴らしいツアーファイナルでした
— こばかず (@anzen_koji_1982) January 13, 2026
もうあのセットを見れないと思うと、心にぽっかり穴が空いたような気持ちです
“玉置浩二 with 故郷楽団 10周年”
と銘打った記念ツアーは、個々のタレントがステージで躍動する、ハイクオリティーな公演の数々でした#玉置浩二#故郷楽団#愛知県芸術劇場 pic.twitter.com/l8clwtu8hZ




2025年の素晴らしいソロツアーが、ついに完結しました。今ツアーは、ステージで躍動するパフォーマーたちの表現力がひときわ際立っていたように感じます。
繊細なバラードから情熱的なロックナンバー、そして「最高でしょ?」のような唯一無二の世界観を持つ楽曲まで、いとも鮮やかにその空間を作り出す玉置さんと故郷楽団。見事な歌声と重厚なアンサンブルが織りなすハイレベルな実演を、この目に焼き付けることができました。
10周年というひとつの節目を迎えた故郷楽団が、これから先どのように進化を遂げていくのか。その軌跡を追い続けることが、今から楽しみでなりません。
こばかず


コメント