先日の8月16日、玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume ~レジューム 新たな始まり@アクトシティ浜松公演に参加しました。
※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは27会場36公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。
※公演後に行われた「ビッグサプライズ」のみを見たい方は、以下の目次をクリックしていただき、4章のみをご覧ください。この章では、本編の様子は記載していません。(ネットの挙動不審により、本編の内容など予期しない位置に遷移した場合は申し訳ございません。)
1. 公演前日までの経緯
我々を悩ませたのが台風の話題でした。台風7号が公演当日に本州へ接近する予報。公演2日前にあたる8月14日の18時には、JR東海から以下の情報が発表されました。
東海道新幹線、16日は東京―名古屋で終日運休
これによって、遠方から本公演に参加する方の当日入り、日帰りは非常に難しいものになりました。私も当初は日帰りの予定でしたが、この発表が出たところで2泊の行程に変更しました。
公演前日の浜松市内は晴れており、台風の影響を全く感じさせませんでした。同日の会場の様子です。
空には雲が断片的に覆っていましたが、その切れ目から綺麗な月も見ることができました。これは通常通りのコンサート開催を確信するものになりました。
2. 公演当日の会場の様子
一夜明け、公演当日の会場の様子です。
この日は終日くもり模様でしたが、雨が降ることはなく、コンサート開催への準備が着々と進められていました。
当日券も販売されました。来られなくなった方のチケットが当日券に回ったものと思われます。しかし、このチケットも1時間余りで完売していました。
さて、この日は今ツアー初のメンバーチェンジが行われました。
ホーンが佐野さんから武嶋さんにチェンジ。意外にも、武嶋さんとベースの千ヶ崎さんが共演する唯一の公演です。また、このメンバー間の組み合わせも、この日限りのセットになりました。
前泊になった影響で時間ができたため、玉置さんの歌声や各楽器のサウンドをイメージしながら、セットリストの予習に努めました。その結果、全ての曲で歌詞を覚えることができ、これは公演の様子を記憶するのにとても役立ちました。
定刻の17時15分に開場。この日の座席は3階席の右端でした。ステージを俯瞰する位置で、視線からは中北さんが見切れる場所でした。開場後は、自席から観客の入り具合を観察しました。台風の影響による空席はほとんど感じられず、肌感覚にして9割以上の方を動員したように見えました。参考までに、開演時点における1階席の最前列のみに限って統計すると、24席中空席はわずか1席でした。しかしながら、この1名も第一部の7曲目で規制入場により着席。多くの方が見守る中でコンサートが進行されたことに、ひとまず安堵しました。
3. 公演の様子・各曲の感想
定刻の18時、コンサートがスタート。暗転し、中北さんを先頭にサポートメンバーが下手から入場します。そこから大きな距離を置いて、稲本さんを先頭にストリングスが入場。その後、他のメンバーも続々とステージに入り、この日はトオミヨウさんも同じタイミングで入場しました。トオミヨウさんの服装が全身黒になっており、過去参加した2公演との違いを感じました。
全員が所定の位置に着くと、千ヶ崎さんが演奏する渋いコントラバスの一音を皮切りに、他楽器の音出しが行われます。
1. あこがれ
その後、トオミヨウさんがうなずく合図が指揮となり、インストゥルメンタル曲がスタート。そのファーストサウンドは、ステージ左側に位置するピアノとストリングスです。序盤は原作と似たテイストで曲が進行すると、中盤からは千ヶ崎さんのコントラバスと武嶋さんのフルートがよく目立つようになります。コントラバスの低い音が曲に厚みを生む中、フルートの澄んだ高音が主旋律を演奏。原作からアクセントを加えた素晴らしいメロディーがありました。最後は、トオミヨウさんが右手を握る動作で序曲が終了します。
2. 星になりたい
秋山さんのアコースティックギターで曲が開始。その後、徐々にバイオリンの音が大きくなり、前奏の大部分が奏でられます。
その前奏中に、玉置さんがマイクを持ったままステージ右奥から登場。中央まで来ると、両手を前に出していました。
歌い始めの、
約束だったよね 一緒にいるって
この一言で、会場の良好な音響が伝わってきました。
これまで参加した2会場とはモノが違う!
と強く感じました。さすがは「音楽の都・浜松」という感想でした。
その後は、ピアノ・ギター・ストリングスの演奏で1番が進行します。玉置さんがサビを歌い終える
抱き合って 抱き合って 眠ったよね
このタイミングで武嶋さんがフルートをスタンバイ。続く間奏の主旋律を奏でました。
ラストのサビ、
何ひとつ 変われない 僕だったけど
何もかも 何もかも 変わってゆく
ここではバイオリンのボリュームが大きくなり、シンフォニックな世界が広がりました。
ラストは、冒頭の歌い始めと同じメロディーに帰着。
(※)約束してたこと 覚えているかい
君だけの 君だけの 星になるって
いつの日も 変わらない
君だけの・・・(※)星に
(※)部分で、玉置さんがトオミヨウさんの方面を向き、うなずく動作が歌い始めの合図になります。こうした細かいポイントの調整も、呼吸を合わせるのが難しいと思いますが、見事に調和したチームワークがありました。
その後の後奏をバイオリンが演奏し、最終盤には玉置さんが口笛を吹いて曲が終了します。
3. キラキラ ニコニコ
中北さんの打楽器が徐々に盛り上がっていく演奏から、バイオリンが前奏を担当して曲がスタート。そこから一段落すると、武嶋さんが縦笛(クラリネット?ソプラノサックス?)で主旋律を演奏します。
歌い始め、
ハイ 元気ですか 心配してますか
からはピアノとギターの演奏下で玉置さんが歌唱。静かに曲が進行します。
それが中盤から終盤にかけて曲が盛り上がり、玉置さんの伸びやかな歌声に変化します。そのポイントに入る
おはよう どんな天気でも おはよう
の直前で歌われるシャウトが、これまでよりも力強く感じました。
曲調が落ち着くラストでは、千ヶ崎さんが演奏する特徴的なベース音も確認。
君の涙の中には いつも僕がいる
(※)だから どんなときも
キラキラ ニコニコだね
(※)部分でその音が入り、玉置さんの歌が再開します。
最後は、
キラ/キラ/ニコ/ニコ・・・だね
と、二言ごとに玉置さんがトオミヨウさんにうなずき、演奏の呼吸を合わせる合図で歌い終わり。その後の後奏をバイオリンが演奏して、曲が終了します。
4. 出逢い
ピアノとストリングスの曲前演奏がそれぞれ入り、曲がスタート。
この曲は、客席の左側上方から、白く長いライトが玉置さんを1点にスポットして進行します。この日は3階席のため、玉置さんに向かって当たる照明の始点から終点を一筋に確認することができました。全くカーブのない一直線の細いライトが、玉置さんに近付くにつれて太い軌道となり、舞台には大きな円を投影。これでもかというくらい玉置さんの姿を強調していました。
玉置さんの歌声は、序盤の抑えた歌声から、サビの綺麗な裏声、終盤の伸び感のあるトーンまで、バラード曲における真骨頂を盛りだくさんに見ることができました。
間奏を経たラストの、
覚えていますか 今でもあの歌を
ここでも、歌い始めをトオミヨウさんにうなずいて知らせる玉置さん。3曲連続で阿吽の呼吸を感じました。
その後はサウンドアレンジにより後奏が発生。バイオリンの優雅な演奏で曲を締めくくりました。
5. 瞳の中の虹
セミの鳴き声が聞こえる演出から、照明の色がオレンジに切り替わります。やがて、秋山さんのアコースティックギターが前奏を演奏して曲がスタート。
歌い出しの、
夕立 入道雲
この一声だけで、一気に玉置さんの世界観に引き込まれる威力があります。序盤は秋山さんのギター伴奏に合わせて玉置さんが歌う形。ライトも2人を照らして、その姿が強調されます。
1番のサビ、
ずっと 昔のこと 僕の町は
輝いてた ふたりの町
ここから稲本さんによるチェロの演奏が追加。照明も稲本さんをスポットして3人が強調され、音も3人のみが奏でるといったシンプルな構成で1番が進行します。
2番からは、ここにバイオリンとヴィオラが加入。ストリングス×ギターといった弦楽器のハーモニーで曲が展開されました。続くサビでは、原作以上に効果音が強調されているところを確認しました。
ずっと(※)忘れないよ 君の町は
きらめいてた ふたりの町
(※)部分で「ホワン」といった神秘的な音が大きくなっていました。この音の主はキーボードでしょうか。それともバックトラックでしょうか。気になるところです。
その後、2番終了後の間奏でメンバーチェンジによる演奏楽器の変化を見ました。確か、この部分はホーンの佐野さんが主旋律を演奏していた記憶がありますが、この日はストリングスが演奏していました。
そこからラストサビへ。
ずっと(ずっと…)(ずっと……)
というように、玉置さんの歌声が反復して出現する演出がありました。続くサビを歌い終えると、後奏も引き続きストリングスが担当。本曲でよく目立ったバイオリン・ヴィオラ・チェロの演奏で本曲を締めくくりました。
曲後には、曲を引き立てたギターの秋山さん、ストリングスの4名に玉置さんが手を向けて讃える仕草がありました。なお、本曲はベースの千ヶ崎さん、ホーンの武嶋さんは楽器演奏がなく、自席でステージを見ていました。
6. 明かりの灯るところへ
弦楽器の曲前演奏でスタート。続いて、トオミヨウさんのピアノが前奏を演奏して曲が始まります。この曲は、序盤はピアノの伴奏に合わせて玉置さんが歌う形式。このスタイルにアクセントを加えたのが、千ヶ崎さんが弾くベース音でした。
(1番)
外は激しい雨と 北風が続く
この世界の汚れ 洗うように
(※)ひとつの屋根の下で 灯すロウソクの火
(2番)
どれだけ強がろうと 人なんて脆い
わずかな間違いで 絶えてしまう
(※)神様は何を今 伝えようとしてる
(※)部分で骨太な演奏音が響いてきました。千ヶ崎さんは、この日を最後に次回は1ヶ月後の9/19@福岡公演までお休み。特徴的なパフォーマンスを、しっかりとこの目に焼き付けることができて良かったです。
この曲は、前曲で楽器演奏が無かった前述の千ヶ崎さんと、武嶋さんのよく目立つ演奏があります。武嶋さんは、1・2番終了後の間奏を担当。おそらくクラリネットでその音を演奏していました。曲の終了後は、両者に向けて手を伸ばし、その演奏を讃える玉置さんの姿もありました。
7. aibo
中北さんのゆっくりした
1・2・3・4
の声出しで曲がスタート。紫色の照明がステージを照らして進行します。なお、前奏中には曲間の規制入場により、最前列の方が1名入場したところを上から確認しました。
この曲は、中北さんが刻むゆったりとしたパーカッションのリズムが強調されていました。玉置さんの歌唱も、このスローペースに合わせて歌う形で、その歌声をしっかり、じっくりと堪能できます。
ラストのサビでは、
泣いたりしてないよね〜ええぇぇ〜
といった震えるような裏声が非常に綺麗で感動的です。最後は、
そばにいなくても
で再び玉置さんがうなずき、メンバーに歌い始めの合図を知らせていました。
8. ぼくらは…
ピアノの前演奏の後、1度演奏音が止まり、玉置さんのフェイクが開始。
Nm〜、Hey〜、Hey〜
左耳のイヤモニを触りながら発声をしていたのが印象的でした。続いて、玉置さんのタイミングで
ぼくらは 君と手を取り 歩いてゆくのでしょう
の歌声で曲が始まります。序盤は、やはりピアノの伴奏下を玉置さんが歌う形。
それが中盤にあたる
ぼくらは 君が欲しくて 傷つき悩むでしょう
からバイオリンの演奏が少しずつ入り、玉置さんのシャウトが入ってから迎える終盤の
ぼくらは 君の流した 涙を拾うでしょう
では、玉置さんの歌もメンバーの演奏も激しさを増していきます。
玉置さんの特徴的なフェイクも1つありました。
いつかは 君に手を振り
死ぬまで 死ぬまで 泣くのでしょう
のところ。
君に手を振りぃぃ〜ぃい〜いい〜
というように、音程を3段階上げていく歌い方、シャウトを見せていました。この節を歌い終えると、一旦演奏がストップします。
その後、中北さんの大きな打楽器音が鳴って後奏が開始。その演奏下で
Oh〜〜〜〜〜!!!
という一直線に伸びのある玉置さんのシャウトがあります。さらに、フェイクを続け様に連発し、ステージ右奥に退場しました。
その後はアウトロを演奏するサポートメンバー。まず、秋山さんのギターと、武嶋さんのサックスのハーモニーがありました。武嶋さんがサックスを演奏するのは本曲が初めてでしょうか。それまでの曲では、クラリネット?を多用していたように見えました。最後はストリングスの演奏もあり、演奏終了時に弓を高く上げる綺麗な動作でフィナーレ。第一部が終了です。
9. なにもない海へ
20分間の休憩後、第二部がスタート。サポートメンバーのインスト曲で始まります。今年のインストは、短いながらも各楽器の演奏がそれぞれによく強調された形が取られています。以下の流れで、聞き馴染みの良いメロディーが奏でられました。
①トオミヨウさんのピアノ演奏
②武嶋さんのホーンとストリングスの演奏
③中北さんのパーカッションと秋山さんのギター演奏
④ストリングスの演奏
その後、玉置さんがステージ右奥から再登場。ステージ上手で立ち止まり、客席全体を見渡していたのが印象的でした。続けて、マイクスタンドに置かれたマイクを外し、スタンドをステージの後ろに置き、準備が完了します。
本曲の演奏は、秋山さんのエレキギターで始まります。青いライティングが「海」をイメージさせる中、曲が進んでいきました。
この日、初となる印象的なジェスチャーは、意外にもこの曲でした。2番のサビ、
なにも なにもない海へ
向かい風の中も 進んでみないか
ここで「向かい風」を遮るように、右手を前に出す動きがありました。
その後のCメロ、青と赤の照明が融合し、ロックなテイストに仕上げられています。ここの照明演出が、これまで参加した3公演でやや異なっているように感じました。8/5@市川公演とこの日は青と赤の照明でしたが、8/8@立川公演は赤のみであったと記憶しています。
手に入れたものだけに
縛られたくない
上手く行かないことだって
逃げてばかりはいられない
Yeah〜 Yeah〜 Yeah〜
(※)Yeah〜 Yeah〜〜 Yeah〜〜〜
(※)の「Yeah〜」は、やはり回数を重ねるごとに音程を上げていくシャウトアレンジでした。特に、ラストの声の伸びが素晴らしく、その後は自由なフェイクを入れる歌い方も確認しました。
そこからの、
どこへでも行ける鳥たちの翼に憧れていた
の入りが秀逸でした。玉置さんとトオミヨウさんがアイコンタクトで呼吸を合わせる歌い出し。間合いを持たせつつも、拍手がギリギリ起こらないであろうタイミングで曲が再開していました。
10. 清く 正しく 美しく
マイクスタンドを前に出し、マイクを設置して曲がスタート。本曲、これまで参加した公演ではスタンドを使わずにマイクを持って歌っていたと記憶していますが、変わったのでしょうか。
この曲は、玉置さんの歌詞に合わせたジェスチャーが非常に多く、印象に残りました。
①時計の針が0時で重なるように 君がいてくれるなら
(両手を回転させてピッタリ合わせる動作)
②胸を張れ高らかに 希望の光を見たはずだ
(右手で胸をトントンと叩いて前に出す)
③足を半歩前に出せ 必ず誰かが見てるから
(右手を軽く前に出して進めるような動き)
④もっと手を振って 手を振ってもっと
(観客席に向けて手を振る)
⑤僕らの愛が正しいところに向かって行けるように
(両手の人差し指を前に向ける)
⑥いつか知らないどこかの誰かが涙を拭ってくれるくらいに
(「どこかの誰か」で客席に指を差す)
歌詞を身体全体で表現する玉置さんの姿に感動しました。
ラストは、
清く正しく美しく…
清く正しく美しく…
のパートに入り、最初は玉置さんが歌います。この部分が、原作から一部省略されていることを確認しました。
清く正しく美しく 清く正しく美しく
君だけの君だけの君だけの 愛を受け止めていよう
(ここから省略)
清く正しく美しく 清く正しく美しく
君だけを君だけを君だけを 黙って抱きしめていよう
清く正しく美しく 清く正しく美しく
清く正しく美しく ぼくらはひとつになれる
(ここまで省略)
清く正しく美しく 清く正しく美しく
清く正しく美しく ぼくらはひとつになれる
いつかひとつになれる
(ここから省略)〜(ここまで省略)が実演されていませんでした。本曲は、安全地帯・玉置浩二楽曲の中で最も長い曲のため、コンサート用にアレンジされたものだと感じました。
その後は、少女の
清く正しく美しく…
清く正しく美しく…
の合唱が始まり、玉置さんをはじめとしてトオミヨウさん、秋山さん、藤堂さんがスネアドラムを叩く演出から、ラストをストリングスの後奏が飾り曲が終了します。
~メンバー紹介~
ここでメンバー紹介です。玉置さんがステージ右側のメンバーから順に発表。
パーカッション・中北裕子
サックス・武嶋聡
ベースギター・千ヶ崎学
ギター・秋山浩徳
1stバイオリン・藤堂昌彦
2ndバイオリン・森本安弘
ヴィオラ・亀井友莉
チェロ・稲本有彩
サウンドプロデュース&アレンジ、キーボード・トオミヨウ(※1)
(※2)故郷楽団
(左側のメンバーから順にサーっと手を伸ばす)
(※2)故郷楽団
(右側のメンバーから順にサーっと手を伸ばす)
(※1)紹介後、玉置さんがトオミヨウさんと握手を交わしていました。
(※2)叫ぶような言い方ではなく、手の動きに合わせてささやくように「故郷楽団、故郷楽団」と言っていました。
11. 悲しみにさよなら
玉置さんの
悲しみに〜さよなら〜
といったアカペラで曲がスタート。続いて、バイオリンが演奏する中、
泣かないで1人で
ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから
の歌唱。
この曲は、序盤から観客の手拍子が起きていたのが印象的でした。2番サビのラストを、
愛を世界の平和の〜ために〜
といったアレンジが歌われると、その後のサビは観客との合唱へ。歌再開のところで玉置さんが両手を上げ、
(観客が歌う)
泣かないで1人で ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから
(玉置さんが歌詞をフォローするように小声で歌う)
悲しみにさよなら ほゝえんでさよなら
(玉置さんが1人で歌う)
1人じゃないさ
という具合でした。これまで参加した、8/5@市川公演では合唱あり、8/8@立川では合唱なしと、この部分は公演によって異なる演出でした。これを見て、8/8@立川公演後の感想では以下のように記しました。
今後は公演によって合唱になるのか、玉置さんが1人で歌うのか、注目だと思います。この演出は毎公演で均一化されず、日によって形が変わると思いました。
やはり、公演ごとに合唱の有無が変わる形。玉置さんはその日の観客の様子をしっかり確認した上で、合唱にするかどうかの判断をしていると感じました。比較的に客席が落ち着いていた立川公演から一転、この日は序盤から盛大な手拍子が後押しする中で曲が進行したため、本パートが合唱になったと考えます。
その後のサビは玉置さんが1人で歌い上げて後奏へ。ここの演奏が見事でした。
泣かないで1人で
ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから
と同じメロディーをバイオリンが担当。非常に心地良い音色の演奏がありました。この曲は、全体的にストリングスの色が濃く表れるサウンドアレンジで、本ツアーのメンバー構成にピッタリだと思いました。
その演奏が終わると、最後は玉置さんの
悲しみに〜さよなら〜
の歌唱で終了。マイクをクイっと身体方向に引く動作をメンバーに見せて、終了のポイントを合わせていました。ここでも大きな拍手が発生しました。
12. サーチライト
前曲の拍手が尾を引くように続きます。その中を曲がスタート。中北さんの「1・2・3」のかけ声も聞こえないほどの熱狂がいまだに残っていました。この曲も、前奏が始まったところで輪をかけるように拍手が発生。盛り上がりの中を曲が進行し、玉置さんの歌声も力強さが目立っていたように見えました。
最終盤の、
サーチライトは そうなんだ
君なんだ 君なんだ
は右手を2〜4階席の右→左、1階席の左→右に当てがう定番の形。そこから、
必ず君を照らす サーチライトに僕は
なれるかな なれるかな
では、逆に左手を広げて自身を強調させるジェスチャーがありました。こうした身振りからも、気持ちのこもったパフォーマンスをよく感じるものになりました。
13. JUNK LAND
マイクをスタンドに置く玉置さん。その後、ステージ後方に移動し、ずっとそこに置いてあるギターを手に取り、左肩にかけました。8/5@市川公演、8/8@立川公演では触れられることのなかったギターを、ついに玉置さんが手にしました。しかし、弾き語りのようにギターを身体の前に回した位置ではなく、単に左肩からかけているだけで、本体は身体の外側にありました。
おそらく、この演出は8/12@富山公演から行われたものだと思います。本ツアーでは、公演後にサポートメンバーの方々がステージの様子をSNSにアップされていますが、ここに玉置さんがギターを持った写真が載せられていました。
この画像をよく見ると、「田園」で使うギターではないため、それなら「JUNK LAND」で手にしたのだろう、と推測しました。そのため、当公演でも本曲時にあのギターを持つことは薄々気付いていましたが、実際にそれを目にした瞬間は感激しました。
8/5@市川公演後には、以下のような感想を記しています。
結局、ステージに置かれたギターは触れずじまいでした。「サーチライト」の曲中に、
こばかずあれは「JUNK LAND」で使うんだろうなぁ…
と思っていた予想も見事に外れました。
この予想が数日越しで実現したことになりました。
曲中の感想に移ります。これまで参加した2公演からはテイストがガラリと変わり、パワーアップしていました。
ギターを肩にかけるだけでロックになる
そう思いました。歌声も比較的にあっさりした印象のあった過去2公演から、力強さが増していました。特にそれを実感したのが、2番の
破れちまった旗でも高く掲げ
で玉置さんのシャウトがあり、強調されるところ。この部分がこれまでより迫力を感じました。
テンポがスピードアップする
待ってる人のその前で
泣いてる人のその前で
ここでは演奏楽器の変化も確認しました。佐野さんはこのパートからタンバリンを演奏していましたが、武嶋さんはサックスを演奏していました。こうした奏者による違いも、本ツアーの見どころになると思います。
曲調が変わる
ガラクタだけど 心を込めて
以降も玉置さんのパワフルな歌声が響き、ラストの
ガラクタたちと 限りなく青い大空
そう JUNK LANDで
の叫びでは、やはりこれまで参加した公演より力強さを感じました。
その後は、後奏に合わせて自由なフェイクや
Baby Baby Baby
といったアレンジを入れて曲が終了します。この曲は、過去に参加した2公演から最も進化を遂げた曲だと思いました。
14. 田園
右奥から出てきたスタッフとギターを交換して、前奏が開始。暗いステージに白い無数のライトが交差する照明演出があります。そこから玉置さんの発声イントロへ。ここから照明がオレンジに切り替わり、曲が進んでいきます。昨年のソロツアーでは、このタイミングで客電も点灯していましたが、今年は着いていないように見えます。
この曲も多くの観客が席を立ち、手拍子を送る中をパフォーマンスが行われます。1番サビのラストは、
愛はここにある 浜松にある
でした。ここでギターの秋山さんが右手を前に突き出す動きもあり、楽しそうに楽器演奏をしている様子が伝わってきました。
その後の間奏は、玉置さんのフェイクを用いた歌い方。昨年はここにコーラスが入っていたため、その歌唱スタイルはどちらかと言うと平岡さんとのハーモニー重視でした。今年はそれが無いため、自由にフェイクをかけて歌う玉置さんの姿が印象的です。
2番からは、武嶋さんのサックスが光るポイントがありました。
陽だまりの中 がむしゃらに走る僕(※)
そろばん弾いて 頭抱えてた君
空のミルク瓶に タンポポさすアイツ(※)
道を外れちゃって 途方に暮れるあの娘
(※)部分で助奏を入れていました。ここも佐野さんの参加時はトロンボーンを演奏していたため、メンバー変更による違いを確認できました。
そこからも、玉置さんと故郷楽団メンバーの明るい歌、演奏が曲を推し進めてラストへ。
僕がいるんだ 君もいるんだ
(※)みんなここにいる
(※)愛はどこへも行かない
(※)で2度、サッと右手を横に出す玉置さんのジェスチャーがありました。
その後はアウトロを口ずさみ、ラストはギターのネックを下ろす動作で曲終了の合図をメンバーに送っていました。その後、空になったギタースタンドにギターを置き、ステージ前方まで戻ってきます。ここで、手でハートマークを作り、客席に送る玉置さんの姿がありました。
🫶🫶🫶🫶🫶
のちにサポートメンバーもその場で起立。観客からの拍手が続きました。しばらく経ち、玉置さんがステージの後ろに歩いていくと、黒いタオルを持ってステージ前へ。ここでは口を拭く動作を観客に見せていました。
15. メロディー
玉置さんがマイクを持ち、コンサート再開。ピアノの前演奏から歌い始めへ。
あんなにも好きだった 君がいたこの町に
ここでも、客席から大きな拍手が起こっていたのが印象的でした。
1番のサビでは、
メロディー 泣きながら〜
といった、語り口調での歌い方がありました。本ツアーでは、この歌い方を初めて見ました。
2番に入るタイミングで中北さんのツリーチャイムが鳴り、ここからはパーカッションも加わって曲が進みます。2番のサビ、
メロディー いつの間に〜
は強いトーンでした。
その後の間奏は武嶋さんが担当。ここでも縦笛を演奏していました。あの楽器はクラリネットでしょうか。もしそうなら、公演を通じてサックスよりも演奏機会が多かったように見えました。
ラストサビは、伴奏が静かな中を曲が進行。
あの歌は心から聞こえてるよ
は玉置さんがマイクを大きく遠ざけて歌いました。続けてストリングスの後奏が発生して、曲を締めくくりました。
本曲の終了後も、サポートメンバーがその場に立ち、観客が拍手を送る場面がありました。
16. 夏の終りのハーモニー
バイオリンの弓がゆっくり動く演奏から、トオミヨウさんのピアノが入って前奏がスタート。序盤はそのままピアノに合わせて玉置さんが歌う形でした。
確か、
夢もあこがれも どこか違ってるけど
それが僕と君のハーモニー
からバイオリンの演奏が入りますが、この曲は2人によるバイオリンの演奏スタイルが違っていたように見えました
サビの
夜空をたださまようだけ(※)
誰よりもあなたが好きだから
(※)の演奏も、バイオリンが担当していたのが印象に残りました。
2番が終了して、最後のサビへ向かうところ
Yeah〜〜〜
真夏の〜おぉ〜⤴︎夢あこがれを
いつまでもずっと忘れずに
ここでは玉置さんがマイクをかなり遠ざけながら歌っていましたが、やはり普段のノーマイクに聴き慣れているため、非常に声量を感じました。
歌唱終了後はサポートメンバーの後奏があり、その終了に合わせて玉置さんが両手を握り合わせる動作。今年のシンフォニックコンサートで目立った仕草を、ソロツアーでも見ることができました。
曲後はメンバーが立ち上がり、玉置さんがステージ前方に来るように促す合図に導かれて、一列に並びます。その並び順は以下の通りでした。
(客席から見て左から)
稲本さん
亀井さん
森本さん
藤堂さん
トオミヨウさん
玉置さん
秋山さん
千ヶ崎さん
武嶋さん
中北さん
観客が拍手を送る中、全員で礼をしてからサポートメンバーが退場します。玉置さんがそれを見送った後、下手まで移動して礼、上手まで移動して礼をしていました。続けて、ステージ中央に戻ってきて、ノーマイクで
ありがとう〜!!!
と叫んでいました。そこから右奥に退場。しばらく経ち、館内アナウンスが流れて終演しました。
4. 公演後のビッグサプライズ
自分の席を後にし、出口に向けて歩いているところで、ホール内から「キャーーー」という大歓声が聞こえてきました。
これはもしかして!?
と思い、即座にホールへ戻ると、そこにはギターを肩にかけてステージに立つ玉置さんの姿がありました。
今日は台風の中、お集まりいただきありがとうございます。
気をつけてお帰りください。
僕たちも帰れません。
みんなも向こうにいます。
そこから玉置さんがギターを弾いて、合唱形式で曲がスタート。
もっと勝手に恋したり もっとキスを楽しんだり
(ここで歌い終わるような動きを冗談で)
(ここから合唱)
忘れそうな想い出を そっと抱いているより 忘れてしまえば
今以上 それ以上(玉置さん「いいねぇ!」)
愛されるのに
あなたはその透き通った瞳のままで
あの消えそうに燃えそうなワインレッドの
心を持つあなたの願いが叶うのに
素晴らしい!いいねぇ!
ワインレッドの合唱、初めてだね。
素晴らしいです。
もうすぐ66歳になります。
あまり喋らないんですけど、喋ったの内緒にしてね。
これは浜松だけだからね。
浜松晴れてたけど(笑)
再び玉置さんがギターを弾き、手拍子と合唱が起こって次曲が始まりました。
なぜ なぜ あなたは 綺麗になりたいの
その目を 誰もが見つめてくれないの
夜は気ままに あなたを踊らせるだけ
恋の予感が ただ
(玉置さんが上を向き、右手を上にピンと伸ばす)
駆け抜けるだけ
安全地帯、やってほしい?
やってほしい!
安全地帯と玉置浩二、どっちが好き?
歓声
(おそらく安全地帯が優勢)
(ハートマークを作る玉置さん)
🫶🫶🫶🫶🫶
でも1人と喧嘩してるんだよなぁ。
1人は天国行ったし。
お前の後ろでギター弾きたくないって言われちゃって。
そいつを抜いた3人でやるか?
それとも4人が良い?
4人!
じゃあ45周年くらいでやろうか。
(「43周年」とも聞こえた)
キャーーー
(ギターを置き、退場しようとする玉置さん)
え〜〜〜っ!
笑笑
もう帰れないからね。
もう少しやろうか。
(再びギターを持つ玉置さん)
歓声
次の曲も合唱で始まります。
風の中 限りなく 夢があった
駆け抜ける ときめきで 信じ合えた
争いや疑いの 言葉を知って
触れ合える笑顔まで 遠くなったけど
無くさないで夢を 忘れないで愛を
心を開いて
I LOVE YOU I LOVE YOU I LOVE YOU
(玉置さんの歌声が大きくなる)
I LOVE YOU More
More〜〜〜〜〜!!!
大歓声
ありがとう〜!!!
(ここで下手に退場)
台風により公演開催が危ぶまれた本公演で、ラストにビッグサプライズがありました。玉置さんが安全地帯の3曲を弾き語り、合唱形式で歌うパフォーマンス。普段のコンサートでは見ることのできない貴重なトークシーンもあり、会場が大熱狂の渦に包まれていました。
以下、楽曲のセットリストです。本編の楽曲を知りたくない方は、ここでブラウザをお閉じください。
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★
5. セットリスト
玉置浩二 Concert Tour 2024
Resume 〜レジューム 新たな始まり
8月16日
アクトシティ浜松
セットリスト
【一部】
1. あこがれ
2. 星になりたい
3. キラキラ ニコニコ
4. 出逢い
5. 瞳の中の虹
6. 明かりの灯るところへ
7. aibo
8. ぼくらは…
【二部】
9. なにもない海へ
10. 清く 正しく 美しく
〜メンバー紹介〜
11. 悲しみにさよなら
12. サーチライト
13. JUNK LAND
14. 田園
15. メロディー
16. 夏の終りのハーモニー
【アンコール】
17. ワインレッドの心〜恋の予感〜I LOVE YOUからはじめよう(メドレー)
6. 公演後の様子
公演後の会場の様子です。
これまで参加した2公演から、さらに進化を感じるコンサートになりました。今後も、本番を通じて玉置さん・故郷楽団メンバーのパフォーマンスがどんどんクオリティーアップしていく過程を見届けたいです。
こばかず
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