玉置浩二 Pastorale公演(5/23)@東京ガーデンシアターのセットリストと感想

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こんにちは。
こばかずです。

先日の5月23日、billboard classics 玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2024 “Pastorale”@東京ガーデンシアター公演に参加しました。

※本投稿では、公演のセットリストや演出を記載します。本ツアーは11都市21公演の規模で行われます。初日を迎えていない方や、ネタバレに抵抗のある方はご注意ください。

1. 公演前の様子

公演前の会場の様子です。

東京ガーデンシアターは、デジタルサイネージが豊富に設置されています。特に5枚目の写真は、天井の鏡にも玉置さんの姿が投影されており、万華鏡のようです。

2. 公演の様子・各曲の感想

写真を撮るのに夢中になっていたら、あっという間に開演5分前になってしまいました。「ブーーー」っといったブザーが鳴り、着席を促すアナウンスが流れます。この日の座席は、2階席の中央やや右寄りでした。

18時、定刻通り公演開始です。東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーが左右の舞台袖から入場します。ここでは照明が暗転しなかったため、拍手のタイミングがまちまちでした。続いて、コンサートマスターの女性バイオリン奏者が1人で入場。天井から白いスポットライトが当たり、その歩みを追います。

その後、チューニング。オーボエが先発の音を出し、その他の楽器が続きます。これらの音が終わるのと同じタイミングで、少しずつステージの照明が暗転されていきました。

完全に音が消え、しばらくするとマエストロの湯浅さんが登場。ここで前方左右のモニターが作動し、湯浅さんの姿を映し出していました。歩きながらオーケストラに向けて両手を広げ、中央まで来ると客席に向かって礼。指揮台に登りコンサートスタートです。

1. ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」第5楽章~歓喜の歌(管弦楽)

序曲の「田園」、湯浅さんのメリハリある指揮が印象的でした。中盤〜終盤にかけて、木管楽器の演奏が徐々に盛り上がるところで、ポップな指揮が目立ちました。

両手で音を止めて、間を空けてから「歓喜の歌」がスタート。この演奏が非常に良く、東京フィルハーモニー交響楽団の高いレベルを実感しました。ラストは、湯浅さんが右手を激しくかき消す動きで終了。ここでは、感動的なモニタリングもありました。演奏音が盛り上がる部分は、オーケストラをアップに映して姿を強調。それが、音の消えるポイントで、ステージ全体を映した正面からのルーズ動画に一瞬で切り替わり。見事に迫力が増幅されていました。

2. ボードビリアン ~哀しみの道化師~

湯浅さんが、左の舞台袖に両手を上げる合図で玉置さんが登場。中央まで来て礼をすると、テーブルに置かれたマイクに手を伸ばして本編が始まります。

この曲は、ささやかなトーンで微弱にかけたビブラートが印象的でした。

いつまでも どこまでも 歩いて行こう〜
腕のなか〜〜〜で眠らせて

以降も多々供述しますが、第一部はトーンでビブラートを多用する場面が多かったです。

ラスト、

軽やかにタップ踏んで

の後、木と木を打つ音が聞こえる場面。ここの演奏者がモニターに映し出されていることを確認しました。パーカッションの縁を、ドラムスティックで叩くことで、その音を出していました。ツアー最終盤に音源をチェックできて良かったです。

3. ホームレス

フルート&ハープのハーモニーがとても綺麗な前奏で始まります。これだけでシンフォニックコンサートの真髄を感じ、一気にその世界観に引き込まれました。

その後は全体的にゆっくり進行し、玉置さんの語りかけるような歌声に、張り詰めた空気感を感じました。かえって、歌唱に力強さがみなぎるのが、1・2番のサビ。

あなた〜だけ あなた〜だけ
だけど〜 あなた〜だけ あなた〜だけ

抑えられた歌声との対比が良いです。また、公演を重ねるごとに、この部分がパワフルになっているようにも感じます。

4. Beautiful World

冒頭から力強い歌声が響きます。

美しきせか〜い 美しきせか〜い
忘れないで〜 また〜会う日まで

ここのトーンでもビブラートを駆使していました。

以降、1・2番でベース的な役割をする楽器が異なることを確認しました。

覚えていて やまぬ雨はない
なぜ生まれたの 言葉にするのが

①はハープ、②はコントラバスです。この、高音と低音の変化は、曲の世界をガラリと変えるのに役立っていると思いました。

2番

あの頃のまま笑顔で

の後は、マイクを離しながらフェイクを入れる姿もありました。これまで見た中で、最も原作のように叫んでいました。

サビでもビブラートを扱う玉置さん。

美しきせか〜〜い 美しきせか〜〜い
もう泣かないで〜〜 心の中に愛
いつかまたね〜〜
忘れないよ〜〜

力強いロングトーンから繊細な裏声への切り替わりが、感動を加速させます。

ラストは湯浅さんに振り返り、指揮を確認してから

美しきせか〜〜〜い

の歌声で終了しました。

5. あこがれ

この演奏も見事でした。こういった高いレベルの演奏を聴くと、純粋なクラシックコンサートにも行ってみたいと思います。

玉置さんはいつもと同様に、マイクを右手に持ちながら左手を胸に当ててこの音を聴いていました。

6. MR.LONELY~All I Do~サーチライト(メドレー)

とてもスローテンポに、絞り出すような楽器音で「MR.LONELY」がスタート。玉置さんもそれに合わせて、ゆっくりと裏声でイントロを当てていきます。

やはりクライマックスはラストサビでした。

いつでも どんなと〜〜きでも〜〜

のところ。「どんなと〜〜」までは地声で、「きでも〜〜」からは裏声にシフトチェンジ。今後はこのアレンジがスタンダードになっていくのでしょうか。ラスト2公演も注目します。

MR.LONELYの音をしっかり止めて、間を空けてから「All I Do」が始まりました。この曲は、サビで力強い歌声が目立ちました。

続く「サーチライト」は、All I Doの後奏からすぐに開始します。

ラムネのビンの中のガラス玉
どうしてもすぐに手に入れたくて

序盤の低音が、お腹にゾクゾクと響いてくる感じが快感でした。

サーチライトはそうなんだ
君なんだ、君なんだ

では、割と早い段階でマイクを右手から左手に持ち直し、2階席右→左、1階席左→右へ向けて右手を当てがう玉置さん。この部分、大人数が入ると予想される万博公演ではどうなるのか見ものですね。

7. Friend

この曲は、サビに大きな見どころがありました。一部では、ビブラートをよく使う場面が目立ちましたが、この曲では部分によって使い分けていた実感がありました。

① もうフレ〜〜〜ンド
② 心から/綺麗だよフレ〜〜〜ンド
③ 今日からフレ〜〜〜ンド
①:1・2番ともにビブラートなし
②:1・2番ともに序盤からビブラートあり
③:途中からビブラートあり

特に②の声が綺麗すぎて、聴きながら思わず笑みを浮かべてしまいました。③は1番最後、歌い終わりのトーンです。①と②を上手く中間取りしたように見えました。最後はマイクを少しずつ離して、ガッツポーズをするようなマイキングで歌い終わり。後奏中に退場をして一部終了です。

8. 『ハンガリー舞曲』より「第1番」(ブラームス作曲)

20分間の休憩後、コンサートが再開します。東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーが再入場して音出し。ここで機材のハウリングが起こり、盛大な音が鳴るハプニングもありました。

その後、湯浅さんが入場。ステージ中央で礼をして第二部が始まります。管弦楽の冒頭は、迫力のあるバイオリンの演奏でスタートします。そこに、合いの手でフルートの音色が乗るスタイルです。ここの部分、湯浅さんが両手を軽く前に押し出して、フルートの音を引き出していたのが印象に残りました。

ラストは全体的に演奏が盛り上がる展開へ。右手を高く上げる湯浅さんの指揮で終了しました。それに合わせて、ストリングス隊も弓を上に上げる演出がありました。これらのパフォーマンスは、視覚的にも見事なものでした。

以下、「ハンガリー舞曲 第1番」のリンクです。

指揮者:ステファン・ゾルテス
管弦楽:ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団

9. SACRED LOVE

一部と同様、湯浅さんが両手を上げる合図で玉置さんが登場します。第二部の本編がスタート。

湯浅さんが右手を上げる指揮で、チューブラーベルによる「祈りの鐘」が3回鳴ります。この部分、各回の間合いが非常に長く、こうしたディテールにも指揮者特有のこだわりが表れるのだと感じました。

その後は玉置さんの歌い始めへ。

今自然に心で感じる

やはり玉置さんの澄み切った歌声が印象的です。この一言で、一気に30年前の原作へフラッシュバックさせられるような感覚がありました。

その後も清らかな歌声が続きますが、鉄琴の間奏後は打って変わって情熱的な歌声へ。

暗い夜明けでも 凍えそうな真夏も
心にあるのは

ここではライティングもオレンジ色になり、熱のこもった歌声を強調しているように見えました。

10. 行かないで

2番

いつか心はいつか 遠いどこかで

ここでは「玉置さん×チェロ」の共演があります。白いスポットライトが両者を照らし、重厚感ある演奏の中を玉置さんが歌います。また、モニターにもこの映像が投影されていました。玉置さんのバックでチェロが独奏する姿。こうしたカメラワークも、工夫がなされた見事な作品でした。

印象的だったモニター映像がもう1つあります。2番終了後のオーボエソロです。メインはオーボエ奏者を映しますが、所々で玉置さんの姿も映していました。その姿を見ると、左手を胸に当てて音を聴き込んでいました。肉眼ではなかなか観察できない様子を確認できて良かったです。

11. ワインレッドの心~じれったい~悲しみにさよなら(メドレー)

「ワインレッドの心」は、少しゆっくり目に進行しました。ややディナーショーっぽい雰囲気を感じました。

サビ

今以上 それ以上
愛される・・・のに/まで

タメを作って歌う玉置さん。最近、ここで間合いを持たせた歌い方が多いように感じます。どういった意図があるのか、気になるところです。

曲後は次曲へ向けた繋ぎの間奏へ。ここが非常にゆっくりで、まさに「じれったい」演奏でありました。今振り返ると、この日はここがターニングポイントになったように感じます。

続く「じれったい」から、1段階ギアを上げたように力強い歌声が目立つようになりました。玉置さんのジェスチャーも豊富になり、

じれったい身体も溶かして

では、カジュアルに身体を動かす場面がありました。

その後は、メドレー最終曲の「悲しみにさよなら」へ。この日、個人的に最も良かった曲でした。照明が青くなり、ダイナミックな前奏が始まると、それに応えるように

泣かないで1人で
ほゝえんで見つめて
あなたのそばにいるから

の歌声。冒頭からパワフルな歌唱が会場に響きます。

夢にまで涙が溢れるくらい

ここからはしっとりと進行するも、すぐに迫力のあるサビへ。お馴染みのアレンジは、この日も

愛を〜世界の平和の〜ために〜

でした。ここでやはり客席から拍手が起きますが、次に衝撃的なシーンがありました。玉置さんがその拍手に向けて、右手を胸に添えながら礼をすると、お辞儀をしながら

Wow〜

といった綺麗な裏声が聴こえて来ました。体勢が整っていないのにも関わらず、クリアに聴こえる声に驚きました。そもそもの発声方法が根本的に違うんだと感じました。

間奏を経て、圧巻のラストサビへ。これまで以上に歌の力強さが増し、感動的なメドレーのフィナーレへと向かいます。じれったいで引き上げたギアをもう1段階上げ、ある種のリミッターを解除した瞬間を見ました。

① 悲しみにさよなら ほゝえんでさよなら 1人じゃないさ
② 飾らない言葉で 失くせない心で 1つになれる

で、会場を右手で包み込む動きを見せると、ラストの

泣かないで1人で ほゝえんで見つめて あなたのそばにいるから

このタイミングで、すでにマイクを身体から離そうとしているように見えました。おそらく、ここでマイクを置いても、ハッキリと声が聴こえて来たであろうほどの豊かな声量を感じました。

続く間奏で

Yeah〜(間を空けて)Oh〜

といったアレンジを入れた後、ノーマイクで

悲しみに〜さよなら〜

の歌声で終了です。

この日の「悲しみにさよなら」は圧倒的でした。第一部から、私の2つ隣に座った方の、涙で鼻をすする音はずっと聴こえていましたが、本曲の途中で隣の方の音も聞こえるようになったほどです。それほど感動的なパフォーマンスがそこにはありました。

12. JUNK LAND

やや速めのスピード感で展開されて行きます。本ツアー、ここまで3名のマエストロを見ましたが、スピードの比較は以下のようになるでしょうか。

(速)大友さん>湯浅さん>円光寺さん(遅)

本曲は、指揮者によるテイストの変化が最も表れる曲だと考えています。

1・2番ともに、

愛してる人のその前で

で、客席に向けて手を覆う玉置さんのジェスチャーがありました。公演を追うごとに、玉置さんの歌詞に合わせた身振りも多くなっているように感じます。今後はこうした動作もベーシックな形になっていくのでしょうか。

スピード感が抑えられた

ガラクタだけど〜

以降はリズム感のある歌声から伸びやかな歌声に変化。玉置さんも気合が入っており、

限りなく青い大空

で手を一直線に上へ伸ばしていました。この部分、万博の野外コンサートでどんな演出があるのか見ものですね。

その後は、湯浅さんに近づいたり、逆に離れたりする玉置さん。間奏時のフェイクも普段より力強く、興奮している様子が伝わって来ました。

ラストの

JUNK LANDで〜

以降は裏声で、湯浅さんの指揮に正対して、指揮終了と同時にピッタリ歌い終わりました。

13. 夏の終りのハーモニー

1番終了時の

いつまでもずっと忘れずに〜〜〜

のトーン、この日はあまり長く伸ばしていないように見えました。

そこから2番に入るタイミングで、ツリーチャイムの音が鳴り、その場面がモニターに映っていました。これまで(私が参加した中では仙台公演以降)、他の曲でも1番から2番に入るタイミングや、演奏が始まるタイミングでツリーチャイムの音がよく目立つようになったと感じます。他の曲では、サーチライト・Friend・SACRED LOVE・行かないで、などバラード曲で顕著でした。編曲が変わったのでしょうか。

この日は2番の歌詞アレンジは無く、

今夜のお別れに最後の2人の歌は
夏の夜を飾るハーモニー

でした。ファイナル2Daysは、

万博の夜を飾るハーモニー

と予想しています。

2番サビを経て、ラストサビはノーマイクで。この日も手際よくマイクをテーブルに置き

Yeah〜!

のシャウトを挟んでから歌詞パートへ。

真夏の夢 あこがれを
いつまでも ずっと忘れずに

ラスト

忘れずに〜〜〜〜〜

が、尋常じゃないほどの長さを誇っていました。「そろそろ終わるだろう」と思ってもまだ続くトーン。「さすがに終わるだろう」と思ってもまだまだ続くトーンがありました。しかも、トーンの中盤〜終盤になっても、声量・声質に全くの衰え無し。本公演最多となる8,000人収容のホールに、素晴らしい肉声が響き渡りました。

その後は後奏へ。演奏終了と同時に、両手を握り合わせる玉置さんの姿がありました。こうした仕草も、今後また見たい姿の1つです。

そこからは1回目のカーテンコール。玉置さんが左、湯浅さんが右の立ち位置で、しばらく観客の拍手を聴きます。その後、玉置さんが退場すると、それを追うように湯浅さんも退場。オーケストラが残されたステージが長く続き、玉置さんが1人で入場して来ました。ここでは、湯浅さんはまだ戻って来ません。玉置さんが指揮台に手を伸ばし、舞台袖に手を上げる「指揮」で湯浅さんが再入場して来ました。この退入場の仕方も、一緒に戻って来たり、別々で戻って来たりと、各指揮者で違いがあることに気付きました。

その後、

① 玉置さん・湯浅さんが退場
② 玉置さんが1人で入場
③ 玉置さんが舞台袖に手を上げる
④ 湯浅さんが入場

この退入場をもう1度繰り返し、湯浅さんが指揮台に登ろうとしたところで、玉置さんが湯浅さんに話しかけていました。長時間話し込む両者。湯浅さんが片足を台にかけながら話していたのが非常に印象的でした。話が終わると、玉置さん退場、湯浅さん登壇。ここで、玉置さんが退場するときに、オーケストラへ手を向けて強調する動きがありました。

14. 田園

コンサート再開、アンコールの開始です。ベートーヴェンの「田園」で始まり、玉置さんの「田園」のフレーズが織り混ざるメロディーで管弦楽が進行。最後は盛り上がる演奏で、その音をしっかりと止め、わずかな静寂が生まれてから「田園」の前奏がスタート。このタイミングで玉置さんが入場すると、多くの観客が立ち上がり、会場が熱気に包まれます。

石コロ蹴飛ばし 夕陽に泣いた僕

歌唱が始まると、玉置さんの方を向いて指揮をする湯浅さん。同時に、観客にも手拍手を鎮めるような視線と、左手をわずかに下げるジェスチャーを送っていました。1番は、各フレーズの入りで何度も玉置さんを見て指揮をする湯浅さんの姿がありました。玉置さん↔︎楽団に身体を向ける連続です。

サビでも、湯浅さんが玉置さんを向いて指揮をすると、併せて観客にも目を向けて手拍子を促していました。盛り上がりの中をサビが進行。アレンジは

愛はここにある ガーデンシアターにある

でした。ここでまた観客からの拍手が強くなり、玉置さんもそれに応えるように、その後の間奏では、発声をしながら右手を一直線に伸ばしていました。

陽だまりの中 がむしゃらに走る僕

2番がスタート。ここでも、湯浅さんが玉置さん・観客を同時に見ながら指揮をしていました。たびたび各方面に気を配りながらタクトを振る湯浅さん。玉置さん・オーケストラ・観客にとって「三方よし」の指揮でした。

そこから2番のサビへ。

波に巻き込まれ 風に飛ばされて

の入りで、左足を振り上げて、助走をつけるようにタイミングを合わせる玉置さんの特徴的なシーンがありました

そして、佳境のクライマックスに向かいます。

ダットゥビ、ダットゥビ、ダットゥビ、ダァットゥッビ、イェ〜〜〜〜〜ッ!!!!!

思い切り身体を後ろにのけ反った姿勢で繰り出される衝撃のロングトーン。途中から観客の拍手が起こりましたが、まだ続きます。その後、湯浅さんの指揮が終わってからもまだまだ続いていました。

2回目のカーテンコール。玉置さんが左、湯浅さんが右の立ち位置。1回目と同様、

① 玉置さん・湯浅さんが退場
② 玉置さんが1人で入場
③ 玉置さんが舞台袖に手を上げる
④ 湯浅さんが入場

の流れを取ると、両者がしばらく観客が拍手をしている光景を眺めていました。

その後、玉置さんがステージ右端まで行って客席に向けて礼、左端まで行って礼をして、中央に戻って来ます。ここで湯浅さんがオーケストラを起立させ、公演終了の雰囲気が出ました。再び玉置さん・湯浅さんが退場しますが、楽団員は立ったまま。客席からは「あの曲は?」といった空気が流れていました。

こうした曲間の演出も、指揮者によって異なるのだと思いました。例えば、円光寺さんのときは田園から退入場をせず、すぐに次曲が始まっていたため、違いを見ました。

しばらく経ち、玉置さん・湯浅さんが再入場して来ました。そこから湯浅さんが指揮台に登り、玉置さんがマイクに手を伸ばし、ラストの曲が始まります。

15. メロディー

あんなにも好きだった君がいたこの町に

「メロディー」がスタート。最近、ここで観客から拍手が起こることが多かったですが、この日は発生しませんでした。田園から間が空いたことで、観客も少しクールダウンできたのかな、と思いました。

この日のメロディーは、Aメロ・Bメロで一音一音を非常に丁寧に歌っているように見えました。そこからのサビは力強い歌声へ。1・2番でトーンの長さを使い分けていました。

① メロディー 泣きながら〜
② メロディー いつの間に〜

①は長いトーン、②は短いトーンでした。

最後はノーマイクで。間奏中にマイクを置き、右手でイヤモニを外すお馴染みの動作。

あの頃は何も無くて それだって楽しくやったよ

ここからは小さなオーケストラの演奏下で、玉置さんの歌声がよく聴こえて来ました。

ラスト、

メロディー 泣かないで〜〜〜〜〜

トーン中の演奏が印象的でした。序盤〜中盤は静かな演奏音で、終盤の玉置さんの歌唱が終わりそうな頃に演奏が強くなるアレンジ。こうしたところにも、指揮者のこだわりが表れるのだと思いました。

曲後は3回目のカーテンコール。ここで玉置さんがノーマイクで、身を投げ出すように

ありがとう〜!!!

と叫んでいました。その後、右手を高く掲げるガッツポーズもありました。

その後、玉置さん・湯浅さんが退場。オーケストラが残ったステージ上、観客からの拍手がしばらく続きます。そこで、再び玉置さん・湯浅さんがステージに戻って来ました。ここでは、両者が一緒に登場して来ました。その後、玉置さんが客席に向けてエアハグをして、1人で退場します。湯浅さんもコンマスと握手をして退場。長らく拍手が続いた後に、館内アナウンスが流れて終演。ダブルアンコールはありませんでしたが、余白の演出をよく楽しめました。

以下、楽曲のセットリストです。

3. セットリスト

billboard classics
玉置浩二
LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2024
“Pastorale”
5月23日
東京ガーデンシアター
セットリスト

【一部】
1. ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」第5楽章~歓喜の歌(管弦楽)
2. ボードビリアン ~哀しみの道化師~
3. ホームレス
4. Beautiful World
5. あこがれ(Instrumental)
6. MR.LONELY~All I Do~サーチライト(メドレー)
7. Friend
【二部】
8. 『ハンガリー舞曲』より「第1番」(ブラームス作曲)
9. SACRED LOVE
10. 行かないで
11. ワインレッドの心~じれったい~悲しみにさよなら(メドレー)
12. JUNK LAND
13. 夏の終りのハーモニー
【アンコール】
14. 田園
15. メロディー

4. 公演後の様子

公演後の会場の様子です。

第一部では、随所に見た綺麗なビブラートが印象に残っています。豪快なロングトーンで聴こえる声の揺れも、繊細な歌声で聴こえる微弱な揺れも、非常に快感がありました。第二部では、メドレー以降で歌唱が段違いに力強くなる玉置さんの姿を見ました。ある種のリミッターを外したような雰囲気さえあり、またあの光景を見たいと、本文を書きながら強く思っています。

2月末から始まったPastorale公演も、早いもので残すは今週末の万博公演2Daysになりました。一昨年の河口湖ステラシアター公演・昨年の沖縄公演に続く伝説を目にできること、非常に楽しみにしております。

日付会場
2/28那覇悲しみにさよなら
2/29那覇悲しみにさよなら
3/13東京芸Friend
行かないで
3/28東京国Friend
4/29仙台Beautiful World
5/23東京ガ悲しみにさよなら
Pastorale公演における個人的ベスト曲

こばかず

5. エピローグ 〜万博公演の願い〜

この1週間、【遠くへ】をずっと聴いています。

太陽の塔が落ちて来る
誰かが逃した鳩が行く

万博記念公園のシンボルとも言える「太陽の塔」。このフレーズが盛り込まれた曲を、ぜひその地で実演してほしいです。もしセットリストに入るのであれば、河口湖ステラシアター公演で「星路(みち)」が組まれたように、第二部の序盤が全体の流れ的にマッチすると思います。

遠くへ〜SACRED LOVE〜行かないで
② SACRED LOVE〜遠くへ〜行かないで

①は「安全地帯V」の入りを思わせる演出。
②は「SACRED LOVE」の暗い夜のイメージから、「遠くへ」の昼間を感じる歌詞への繋ぎ。
いずれもその後に「行かないで」が控えているため、非常に感動的な作品になると思います。

次点で第一部の後半でしょうか。

③ ソロメドレー〜遠くへ〜Friend

「遠くへ」から「Friend」への、「安全地帯V」代表曲リレーも見てみたいです。

この1週間、どこに【遠くへ】が入れば全体的な調和が図れるのか、1人でずっと考えていました。本曲が万博2Daysで演奏されることを願って、この投稿を締めたいと思います。

〜エピローグ〜

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【今後のコンサート参加予定】

KOJI TAMAKI
Christmas Dinner Show 2024
・12/19(木):ホテルニューオータニ
・12/25(水):グランドプリンスホテル新高輪「飛天」

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KOJI TAMAKI Christmas Dinner Show 2024
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